北海道ツーリングレポート

 

 

 


2002年 7月 22日 月曜日 羅臼は寒い・・・の日

 

今朝の天気は曇天だった。

・・・まあ、雨に降られるよりは余程いい。

 

Tさんと姉サンと一緒に、私は網走を目指して走り出す。

曇り空でも気温は低く、15度前後となっていた。

そして、一度目の休憩の時、それは起こった。

 

「じゃあ、次の目的地まで別々に走ろうか?」

「あ、賛成〜♪」

 

Tさんと、姉サンの会話

この時、私はトイレに行っていた為、会話に混じっていなかった。

そして突然下される死刑宣告

 

「次の目的地まで、別々に行ってるから〜」

 

バイクで走り去りながら、Tさんは爽やかにそう言った。

私の顔は引き攣った。

 

そして・・・迷走が始まる。

 

 

 

 

「遅かったわね〜」

「何処走ってたんだ?」

 

再会した姉サンとTさんの台詞に・・・

 

「再会出来ただけで上出来っすよ!!」

 

私は魂の叫びを返した。

いや、本当にねぇ・・・北海道は広いんだし・・・

 

 

 

その後は順調に走り続け、昼頃には網走に到着。

網走刑務所にも興味はあったが、Tさんの話では入場料が高いうえに、特に珍しいモノはないらしい。

時間的な都合も考えて、結局断念した。

一行はその後、知床峠に突入。

 

「・・・1m先も見えん(汗)」

 

初めて経験する濃霧に驚く。

Tさんの話では、まだマシな状態らしいが・・・自然の凄さを痛感した。

途中でキタキツネに遭遇したりしながら、ゆっくりと知床峠を越えていく。

晴れれば絶好のライディングコースなんだろうな〜、と思った。

無事に知床峠を越えると、そこは羅臼だった。

 

到着した時間と、Tさんの都合もあって、今日は羅臼のライダーハウスに泊まる事となった。

勿論、ストーブは常備されている(笑)

今度は火傷をする事無く、暖をとれた(苦笑)

ちなみに、到着した時の羅臼の気温は9度だった。

とうとう2ケタをきりやがったか・・・

 

 

羅臼で家族のお土産を購入、手痛い出費だ・・・今日の走行距離220km(総走行距離2600km)

羅臼って、携帯電話が通じないのよね(汗)


2002年 7月 23日 火曜日 釧路に到着の日

 

朝、目を覚まして手帳に目を通す。

(表記していませんでしたが、簡単な旅日記を書いてたんです)

そこには7月23日、職安(ハローワーク)に電話・・・と書かれていた。

 

ああ、そういえばそんな事もあったな〜

前回は仙台、今回は北海道の端か。

最早人事のように感じながら、携帯電話を手に取る。

 

ツー、ツー、ツー

 

ああ、そういえば携帯が繋がらないんだよな・・・羅臼って。

段々洒落にならない状態になってきた(汗)

身を切るような思いで、公衆電話からテレホンカードで電話をする。

 

『おはようございます、こちらハローワークでございます』

「あ、ハローワークさんですか!!

 ○○って者なんですけれど、今日の呼び出しに行けそうにないんですよ!!」

『担当の者と代わりますので、少々お待ち下さい』

 

その少々で、カードが無茶苦茶消費されていってるんだってば!!

 

素晴らしい速さでカウントを減らすカード度数に、私の顔に汗が浮かぶ。

やっと代わった担当さんは、いきり先制パンチを私に繰り出す。

 

『○○さん、前回も来られませんでしたね?

 どうして今回も無理なんですか?』

 

物理的に無理なんだってば

 

「はぁ、実は旅行中でして・・・」

『どちらに行かれているんですか?

 29日は認定日ですので、絶対に来てもらわないと困りますが』

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・北海道をバイクで走ってますぅ」

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃあ、認定日は一ヶ月遅れますね。

 実家に帰ってこられたら、一度ハローワークに顔をだして下さい』

 

淡々と自分の仕事をこなす事務員さん。

受話器の向こうでは、呆れた感情がヒシヒシと伝わってきた。

 

 

結局、その日は一日中小雨が降っており。

せっかく訪れた開陽台も、周囲の景色は何も見えなかった。

友人のためにお土産を購入し、そのまま釧路へと向かう。

 

その後は大きなトラブルもなく、無事に釧路に辿りついた。

 

 

 

釧路も結構寒いのよね・・・今日の走行距離200km(総走行距離2800km)

釧路で食べた炉辺焼きは最高だった♪

 

続く 戻る トップに戻る