『俺が帰るべき場所は・・・ナデシコだ!!

 皆が揃っているナデシコだ!!

 何処に跳ばされようと、俺は絶対に帰って来る!!

 例え、遥かな距離だろうと、時を超えても―――』



 Hell and Heaven 〜天国と地獄の狭間〜  プロローグ 

                               作者 ベルゼブブ



 『何処にでも、狭間というものはある。

  例えば―――天国と地獄。その狭間と言えば、それはこの世だ。』

                              ―――――異界に消えた者の手帳より、抜粋

 

 パチパチパチ

 一度、続いて二度、焚き木の爆ぜる音が洋風の部屋に響く。

 何処にでもありそうな、しかし無さそうな暖炉から。 



 ペラ・・・

 その傍につまらなそうに本のページをめくる子供が居た。

 金髪の、未だあどけなさを残す少年。

 しかし、少年と言って良いものかと悩ませる雰囲気がその少年には有った。

 例えるならば、王者の威厳のような、そんなモノが。

 

 ・・・・・・・・



 ページをめくる音が止む。

 急に、少年は何かに気づいた様な表情で―――実際何かに気づいたのだろう―――

 立ち上がると、何時から居たのか少年の傍に正座していた、

 奇妙な事に喪服を着た老婆だ。その袖をくいくいと引っ張る。



 「おや・・・如何なされたのですか、坊ちゃま?」

 「・・・・・・」

 

 老婆は少年に導かれるまま耳を寄せる。

 少年は、その老婆に至近距離でなければ気づけないような細い声で話しだした。

 

 「・・・・・・」

 「・・・そうですか、それはそれは・・・面倒ですね・・・」

 相変わらず、少年の声は細くて聞き取れない――― 

 「・・・・・・」

 「・・・異界からの訪問者・・・我々の知らぬ異界からの・・・」

 ヴェールで顔を包んだ老婆は、さも面倒そうな声でそう言う。

 「・・・・・・」

 「確かに、その者は味方にすれば・・・かの者との――――には役立つでしょう。

 しかし・・・ヒトの身では・・・」

 「・・・・・・」

 「・・・それはそれは・・・」

 「・・・・・・」

 「・・・わかりました、仰せのままに・・・坊ちゃま・・・」



 何の予兆も無く、まるで元々そこには何も居なかったかのように喪服の老婆が掻き消える。

 後には金髪の少年しか居ない。



 「・・・・・・」 

 少年はニヤリと・・・そのかわいらしい少年の姿には似合わない凄絶な―――しかし、

 どこか子供らしい―――笑みを浮かべた。

 

 その少年も、同じく何の予兆も無く、水に溶けたインクの如くに掻き消えた。



 ・・・・・・パチ・・・・・・

 

 人の居なくなった部屋。

 焚き木のみが、そこで燃え続けていた。



 そして、それから少し後。

 『漆黒の戦神』 テンカワ アキト、彼がここへ・・・『この世界』へ、飛ばされた。



 

 あとがき 〜短いなんて言わないで〜



 始めまして、こんにちは。私はベルゼブブと申します。

 この度Actionに初めて投稿させていただきました。

 どうかよろしくお願いいたします。 



 えー・・・まず、一つ。

 初心者なものですので稚拙なものしか書けません上に、多分いろいろな所で文法が

 おかしくなったりしていると思います。どうか、私にご意見をお聞かせください。

 それを参考にして精進いたします(この時点でもう、おかしいような・・・;) 



 二つ目。

 この作品を書き終えるまで色々と管理人様、代理人様、読者の皆様方にご迷惑をお掛けしますでしょうが

 どうか終わりまで生暖かく見守ってあげてください・・・。



 執筆スピードは遅いですが、なるべく早く執筆いたします。

 では、今日の所はこれで・・・。

 

 P.S

 アキト君の飛ばされた世界は何処でしょう?

 ヒント:悪魔 女神



 更にP.S

 実は私、掲示板がパソコンの都合で見られません。

 お手数ですが感想は全て、メールでお願いいたします。