GEAR戦士電童

「今度こそヒロインよ!」

 

 

「うふふっふ!」

「ちょっと、、、どうしたの?」

妙に嬉しそうにしているエリス。

そんな彼女に、引きながらも質問する、サラ・ギャラガー。

突っ込み役の銀河達がいない今、彼女しかエリスを止められる物は、GEARにはいなかった。

「だって、今回は私がヒロインなのよ!こんなに嬉しい事は無いわよ!!」

「、、、え?」

しかしそんな彼女も、エリスの言葉に凍りつくのだった。

「ふふふふふ!あの二人も今頃アルクトスで私がいなくて寂しがっているはずよ!!

えへへっへへ、さ〜〜てと、あいつらに通信してやるかな!」

「あ、、、あの〜〜〜、、、」

冷や汗を流しながら、興奮するエリスに声をかけるサラだが、彼女にはそんな声は聞こえていなかった。

『んあ、なんだ?』

『どうしたの銀河?』

「やっほ〜〜!二人とも、元気?!」

『『、、、』』

「やっだ〜〜!久しぶりに私の顔見たからって、そんなに見つめないでよ!」

エリスの顔を見て、黙り込む銀河と北斗。

そんな彼らの事を、からかうエリス。だが、現実は、、、

『『ああっ!』』

「へっ?なに??」

突然大声を上げた二人に驚くエリス。しかし、、、

『そっか〜〜、地球出るときに、なんかたんねえ、と思ったら、、、』

『エリスがいなかったんだ!』

「なっ!」

『いや、あん時、どうもおかしいと思ったんだよな、北斗』

『うん、でも今まで気付かなかったよ。エリスの事』

『おう!完全に忘れてたぜ』

「、、、そ、、、そんな、、、、、、」

驚愕の真実に、愕然とするエリス。

「は〜〜〜、こうなると思ってたのよね。この間、草薙君と話した時、エリスの事、、、何にも言った無かったもの」

そんなエリスを見ながら、つぶやくサラ。

『おっと、、、いけねえ、ユキちゃんから通信だ。じゃあなエリス』

「、、、、、、、、、」

「あっ、草薙君、元気?」

『うん、サラもエリスのお守り大変だと思うけど、がんばってね!』

「ええ!任せて!!」

『帰ったら、どこか遊びにいこうか?』

「い、、良いの?」

『もちろんさ』

「じゃ、、、じゃあ、遊園地に、、、行かない(真っ赤)」

「、、、、、、、、、、」

『うん、良いよ』

「お弁当、、、作っていくね?」

「、、、、、、、、、、、、、、」

『わあ、嬉しいな!楽しみにしてるね。それじゃあ、詳細はメールで!』

「うん!腕によりをかけて作るから、期待しててね!!」

なにやらラブラブフィールドを展開する二人。

「な、、、なんでよ!!!」

「『うわっ!』」

そんな空間を、切り裂く叫び声を上げるエリス。

「私が、今回の『2』ではヒロインでしょ!!

なのに、、、なのに!!!どうしてこうなるのよ!!!」

瞳を血走らせ、雄たけび上げるエリス。

だが、そんな彼女に帰ってくるのは、、、

『エリス、、、良〜〜く、他のキャラクター見てみなよ。どう見ても、違うの分かりきってるじゃん』

「ぐはっ!」

冷たい、、、言葉のナイフだった。

「そうよね、、、『加東 誼』さんだっけ?彼女最近はやりのタイプ見たいだものね」

「はぐあっ!!」

『うん、それに『母さんに似た子』もヒロインぽいし』

「う、、、うんそうだよね(テレ)」

『サラの方が、エリスより人気でそうな感じだしね』

「や、、、やだ、、草薙君ったら(真っ赤)」

「ふぬあっ!!!」

『それじゃ、また今度ね、サラ』

「うん、またね!」

そう言うとアルクトスとの通信を終えるサラ。

「さ〜てと、お仕事しよ〜〜〜と!」

そして、その場から去って行く。

灰色にすすけた、エリスを残して、、、

あわれ、想い人には本気で忘れられ、挙句の果てにはダメだしをされた彼女。

立ち直る事はできるか?

「わたし、、、ヒロインになれないの(涙)」

、、、多分な。