女性と少年 最終回

 

「「良し、行こう!!」」

そう言って、晴れやかな笑みを浮かべる戦士たち。

「あ、でもちょっと待ってて!」

「おお、良いぜ」

イガグリ頭に断ってから、機体から降り、女性の元に駆け寄る。

「無事、戻ってきたよ!」

「うん、お疲れ様、、、」

涙を目に浮かべ、喜ぶ彼女。

その彼女をやさしく抱きしめる少年。

 

「な!!!」

「落ち着け、良いではないか、愛するものの為に戦ったのだから」

「兄上!!だからといって、、、だからといって!!!」

 

「そうだ、その、、、大丈夫でした?」

抱きしめた手を緩め、彼女の顔を見上げ、尋ねる少年。

「ええ、大丈夫よ、あのくらい」

そう言って、腹部に手を添える女性。

 

「ちょ、、、、ちょっと、、、、ま、まさか(汗)」

その光景を見て、青ざめる副指令。

「ほう、もしや、、、」

 

「よかった、、、『お腹の子供』も無事で」

「あなたのおかげよ」

互いに微笑みあう、二人。

 

「!!!!!!!!!!」

その発言にショックを受ける、副指令。

そして慌てて飛び降り、二人の下に駆け寄る。

 

「ちょ〜〜〜と!どういうことなの!!説明しなさい!!!」

「そうか、母さんにまだこの事、言っていなかったね。

実はね、『一ヶ月半』なんだって」

「は、、、はい〜〜〜???」

口を大きく開け、驚く副指令

「い!!!いつの間に、あ!!!あなた達!!!」

「え、それは、、」

「その、、、ねえ、、、」

お互いの顔を見て、テレる二人。

「な、何てこと、、、ああああ、悪夢よ、、、三十で『おばあちゃん』だなんて、、、

あははは、あははははははははは、、、」

燃え尽きる副指令。

「生まれた時には、我を呼んでくれ。良いな」

「ええ、もちろんです!」

「はい、ぜひ私たちの子供を抱いてみてください!」

そこに少年の叔父が来て、二人を心から祝福する。

「うむ、元気な子を産むのだぞ」

「はい!」

「お前も、助けてやるのだぞ、良いな」

「もちろんです!!」

自分達で勝ち取った平和

その中で生まれる『子供』

未来に幸あれ!

 

「あはははははははははははははは」

「いかんな、燃え尽きておる。

おお〜〜い、誰かコーナーポストと、イスを持ってきてくれ!」

「了解(バリ)(ジャン)(ダワ)!」