禁断のロザリオ ツヴァイ

メイド4

 

 

「くそっ!」

自分が出撃できない現状にいらつき、手すりに拳を叩きつけるエイジ。

「やめなさいエイジ」

「ミヅキ、、、」

再び叩きつけようとするエイジの拳をミヅキが止め、真剣な表情で話しかける。

「あんたが、愛しのリィルの事を心配するのは良いけど、物に当たるのは、やめなさい」

「なっ!何言ってんだよ!!」

「あ〜ら、顔を赤くして反論しても、説得力ないわよ?

少しは落ち着いて、行動しなさいよ。拳、痛めるだけよ」

「う゛う゛う゛、、、」

だが、彼女の口から出た言葉は、エイジの意気込みを挫く言葉だった。

「まったく、、、リィルもセシルも、大変ね。こんなオコチャマの相手なんて」

「、、、ほっとけ、、、」

「そんな事だとアンタ、そのうち二人に見捨てられるわよ」

「んでだよ!」

「あら、後数年したら二人とも良い女になっているだろうから、エイジより良い男を見つけてあんたの前から消えちゃうかも」

「、、、ありえねえよ、、、、、、」

「じゃあ、きちんと二人に愛情を伝えてる?優しくしてる??

あの子達は、まだ体が成熟していないんだから、無理なコトさせてない?」

「、、、、、、、、、」

ミヅキの言葉に、心当たりのあるエイジは、押し黙るのだった。

「もう、、、しょうがないな〜〜

ここはこの、ミヅキお姉さんがアドバイスしてあげましょう!」

「、、、アドバイス?」

胡散くさげな視線を向けるエイジを無視して、ドコからかホワイトボードを持ち出すミヅキ。

そこには『みづき先生のスーパーれんにゅう授業』と書かれていた。

「さ〜、ミヅキ先生の授業はと〜〜〜っても、甘いわよ」

「、、、何が甘いんだか、、、」

「こらエイジ!話を聞きなさい!!良い?

あの子達はまだローティーンなんだから、やさし〜〜く、やさし〜〜く、扱ってあげなきゃダメよ。

『力任せ』とか『激情のおもむくまま、ぶつける』とか『アクロバティックな体勢』とかはダメ!

まだ体が出来上がっていないから、無理をすると負担が大きいの!分かる?」

「そ、、、そうか、、、、、、そう、、、だよな。よく考えれば、、、」

始めはあきれていたエイジだったが、ミヅキの言葉に思い当たることがあるのか、まじめに聞き始める。

「あの子達のコトだから、あんたが望めばそう言うのも受け入れるでしょうけど、ダ〜〜〜メ!

もっと優しく、、、優しく包み込むように、シテあげなきゃ」

「おう、、、」

「たとえば、優しく撫でるように包んで動かすとか、、、」

自分の手を、自らの胸元にあて実演する。

「でもよ、、、それで良いのか?」

「大丈夫よ。『力任せ』よりは、こっちの方が結構良いのよ。まあ、個人差はあるだろうけど

あの子達なら、コッチのタイプじゃないかしら」

「わ、分かった、、、」

ミヅキの言葉にうなずき、納得するエイジ。

「これは、全体に対しても同じようにするの。優しく、、、優しくね?

で、あとは自分だけのコトを考えずに、あの子達のコトも考えて動くの」

「あいつらのコトを考えて、、、」

「そう。『激情のまま』じゃなくて、優しくね。ゆっくり、接地圧を変えながら、優しくしてあげるのよ。

もちろん、あの子達の体が柔らかいからと言って、『アクロバティックな体勢』はダメ。

そんな事ばっかりしてたら、癖になっちゃうし、負担も大きいんだから」

「お、OK、、、」

「二人とも同じように扱ってあげるのよ?でないとヤキモチ焼いちゃうわよ」

「ああ、それなら大丈夫だ。いつも一緒だから」

「そうなの?さすが若さね。二人を一度になんて。じゃあ、先生の言ったコトを、きちんと守るのよ?良い??」

「おおっ!分かってるって!じゃあな」

そう言うと、格納庫から去っていくエイジ。

そう、、、今まで話していたのは、格納庫のキャットウォーク。

しかも下では、Gストライカー及びGアタッカーの整備をトリア達、整備班メイドが行なっているわけで、、、

「やだ、エイジさまって、、、」

「本当だったんだ、、、」

「ペ○って、、、噂、、、、、、」

「しかも、二人同時なんて、、、、、」

などなどの声が、彼女達から上がっていた。

、、、紅エイジ、彼に『鬼畜ペ○』の名称が付いた瞬間であった。