牙持つ乙女

09

 

 

「うにゃ」

エリノアの声に反応したかのように起き上がるマーガレット。

「ふみゅ」

だが、それもわずかな時間だけ。

すぐさまベッドに横になり、眠り始める。

「、、、で、なんでそうじゃないというの?」

「はい。お嬢様が昼間、『受信』されたのを、覚えていますか?」

眠るマーガレットを、優しい瞳で見つめながら、先ほどの続きを話しはじめるヴァネッサとエリノア。

「、、、そういや、あったわね」

「きっと、それにつられたんです」

「、、、、、、ありえそうね」

エリノアの言葉に、ヴァネッサは苦笑しながら同意する。

ありえそうな話だから、、、

「それに」

「『それに』?」

「お嬢様は、そちらの方の事は分かりませんから」

「あら、そうなの?」

「はい。他の電波が強すぎて、そちらの事は分からないみたいです」

「そ、それもありえそうだけど、、、」

「なにか?」

「あなたが、妨害しているだけじゃないの?」

「、、、、、、」

「、、、、、、」

「、、、、、、、、、さあ?」

「なに、今の沈黙は、、、、、、」

「私たちも休みませんか?」

そういって、マーガレットの傍から離れていくエリノア。

「ごまかしたわね、、、」

残されたヴァネッサの呟きが、部屋に響く夜だった。

 

 

涙が流れる、、、

なぜ?

なぜだろう、、、

そっか、、、

買いたいドレスが、なかったからね、、、

目をつけていた、アクセサリーが売れてしまったからなのね、、、

、、、、、、虚しいわ、、、