プリーズ☆先生 3時間目

 

 

「桂君、、、」

ベンチに横たわる桂。

そして、ベンチの横にしゃがみ、心配そうに桂の顔を覗き込む、みずほ。

 

 

『私は、、、

なんで、、、

桂君の後を、、、つけたんだろう、、、』

 

 

眠る桂の顔を見つめるみずほ。

彼の額にかかる髪をやさしくなで上げる。

 

 

『桂君が、緑川さんとデートしているのを見ていると、、、

何か、、、ムカムカしてきて、、、心が苦しかった、、、

多分、、、いいえ、嫉妬していたんだわ、、、緑川さんとの事、、、

でも、、、』

 

 

桂の頬をすべる、みずほの手。

やさしく頬をなでる様に、、、

 

 

『桂君のこと、、、私は、、、

嫌いじゃない、、、

ううん、、、多分、、、好きだと思う、、、

桂君たちを見ていて、さびしく感じた、、、

一人ぼっちになったようで、、、

桂君と一緒にいられなくて、、、さびしかった、、、

だけど、、、

まだ、、、良く、、、分からない、、、

私自身の気持ち、、、

私の、本当の気持ち、、、

『好き』、、、なのか『愛してる』、、、なのか、、、

それと、、、

桂君が、、、私の事、どう思っているか、、、』

 

 

彼の唇を、人差し指でなでる。

やさしく、、、やさしく、、、

「ごめんなさい、、、桂君、、、」

二人の顔が近づく。

そして、、、

星空が見守る中で、二人の影は重なる。

二人の距離を、少しでも縮めるかの様に、、、

 

 

 

『俺は、、、ガキだ、、、

自分の気持ちだけで、、、先生の事、考えずに、、、

ダメだよな、俺。

見えていることにしか、目が行かないなんて、、、

急がなくていいんだ、、、

そう、、、

少しずつでも、前に進んでいけば、、、

俺と、先生と、二人で、、、』

 

 

並んで歩き出す二人。

わずかに存在する二人の間の崖。

だがその崖も、自然とつながれる二人の手により、橋がかかる。

今はまだ、細い橋だが、、、