プリーズ☆先生 9時間目

 

 

『先生!先生!!先生!!!

どこに行ったんだよ!先生!!

俺、、、俺、、、

先生の事が好きだ!大好きだ!!

森野が『止まる』のはいやだ。

『止まる』悲しさを、、、寂しさを、、、つらさを、、、

感じさせたくない。

俺も、そうだから。

だから、、、縁川と付き合ったけど、、、

縁川と一緒にいても、先生の事、思い出していた。

先生の事、想っていた!

いつも、頭のどこかで、、、先生の事、想っていた!

この気持ちは、、、

俺のこの気持ちは、、、

やっぱり誤魔化せないよ!

だから、、、先生!!!!!!

先生といたいよ!!!!!!!

、、、

、、、

、、、まりえ、、、お願いだ、、、

俺を、、、

俺を、先生の所に!!!』

 

 

 

『桂君、、、

私、、、我慢できない、、、

桂君が縁川さんと、一緒に歩いている所、、、

縁川さんと、楽しそうに話している所、、、

縁川さんと、、、縁川さんと、、、

二人が一緒にいるところを見るのは、、、

もう、、、いや、、、

我慢できない、、、

だって、、、

だって、、、

だって、、、

、、、

桂君が好きだから!

大好きだから!!

桂君といたい。

ずっと一緒にいたい。

桂君と、楽しそうに話して、、、

桂君と、一緒に歩いて、、、

一緒に、、、一緒に、、、

、、、

でも、、、

こんな私、、、見せたくない、、、

だから、、、一人に、、、

この思い出の砂浜で一人で、、、』

 

 

高まりあった二人の想い

止まらない、、、

止められない、、、

二人の想いは、今、、、

重なる、、、

ひとつに、、、

 

 

 

苺ちゃん日記

 

「あ〜あ、また振られちゃった、、、」

「ごめん小石、、、」

「もう良いわよ、苺」

夕日の中、芝生の上に座る二人。

先ほどまでの、涙の後が頬に残る。

「でも、、、草薙君に、悪い事したわ、、、私」

「、、、そうだね、、、桂君がみずほ先生を好きだったなんて、、、」

「多分、、、みずほ先生も、そうね、、、」

「、、、うん、、、泣いていた、、、ものね、、、」

二人を風が、包み込む

晩夏の風が

「謝らなくちゃ、、、草薙君に、、、私のために、、、」

「、、、一緒に謝ってあげるよ、、、私も」

「ありがとう、苺」

「良いわよ、友達なんだから」

微笑みあう二人。

その笑顔は、輝いていた。

それは夕日のためではなく、、、

彼女達の心からの笑顔のため。

 

 

 

『私は、歩いていく、、、

進んでいく、、、

私の事を思ってくれる、友達の為に、、、

優しい友達を、悲しませない為に、、、

私は、大丈夫。

もう、止まらないわ。

きちんと進んでいく。

だから、草薙君、、、

あなたも、進んで、、、

自分の道を、、、』