プリーズ☆先生 10時間目

 

 

 

「の〜〜?ののの???」

「これで、、、良かったのよ、、、」

心配そうな表情を浮かべるまりえに、優しく語り掛けるみずほ。

悲しそうな、、、

寂しそうな表情で、、、

「私は、、、大丈夫だから、、、まりえ、行きましょう、、、」

光に包まれ、陽炎のように消えていく、みずほとまりえ。

薄らいでいく姿、、、

「さよなら、、、大好きな、、、一番大好きな『あなた』、、、」

初夏の匂いと共にやってきた彼女。

秋の訪れと共に、彼女は消えた。

すべての記憶と共に、、、

この夏の忘れられない想いを胸にして、、、

 

 

『夢を、、、夢を見たんだ、、、

夢の中の俺は、髪の長い女性(ひと)と一緒に暮らしていたんだ、、、

笑顔が似合う女性(ひと)、、、

怒っているけど可愛い女性(ひと)

その女性(ひと)といると、楽しいんだ。嬉しいんだ。

ああ、、、これが『愛しい』という事なんだ、、、『好き』って事なんだ、、、

俺は、、、この女性(ひと)と一緒にいたいんだ。

だから、、、

だから、、、

だから、、、』

 

 

湖のほとりで横になり、茜色に染まった空を見上げる桂。

「あの夢の、、、あの女性(ひと)は、、、」

『Pochy』の箱を、その手に握り締めて、、、

「なんでだろう、、、これを見ていると、なんか、、、心に穴があいたような感じだ、、、

何か、忘れてきたような、、、」

一夏の思い出、、、

夏の終わりと共に消えた想い。

それは、記憶の奥底に眠る想い。

秋が来て、冬が来る

そして、春になり、やがて、、、

そう、、、

初夏の匂いと共に、、、

やってくる、、、