おさな妻日記10

 

 

×○月○日

 

彼が、、、彼が戻ってきました!

ふえええ(涙)、、、、心配ばっかりかけて、、、

罰として、いっ〜〜〜ぱい、甘えちゃうんだから!!

 

 

 

「ねえ、もう、、、私を置いていかないよね?黙っていなくなったりしないよね??」

とりあえず、敵の脅威が去り一息ついたとき、彼女は『ダメ亭主』に尋ねた。

うるんだ瞳で、上目づかいに見つめながら、彼に問い掛ける。

「、、、悪かったな、長い間一人にして」

彼はそう言うと、彼女の目線に合わせてしゃがみ、抱きしめ、やさしく髪をなでてやる。

「ふえええええ〜〜〜〜〜ん!!」

その行為に、先ほど泣いたにもかかわらず、再び泣き出す『おさな妻』

彼の首に腕を回し、しっかりと抱きしめながら。

「心配したんだから!心配したんだから!!」

「悪かったって、、、」

「じゃあ、態度で示して!!」

「、、、へ?、、、」

そう言うと顔に笑みを浮かべ、彼の瞳を見つめる。

「まず、一緒にお風呂入って〜〜」

「お、、、おい、、、」

「それで、一緒に寝てね!」

期待をこめた瞳で見つめる『おさな妻』

「、、、ふう、しょうがねえな、、、分かったよ」

8ヶ月間、一人にしていた負い目があるのか彼は、少し考えると素直に彼女の願いを聞くことにした。

衆人環視の元で。

「きさま、、、やはり『ロリコン』だったのか!!この変態め!!!」

「んだと!てめえーーー!!!」

『二股男』の言葉に怒る『ダメ亭主』

「そういう、てめえの方が酷い事してんじゃねえか!ええ、『二股君』よ〜〜〜」

「!!!なんだと、きさま!!!」

「本当の事じゃねえかよ!そこの二人が証拠だ!!」

と言って指差すのは、『色気過剰女』と『お嬢様』

「そうよ!これはどういうことなのよ!!なんで彼女と一緒にいたのよ!!!」

「い、、、いや、、それはだな、、、(汗)」

「私と一緒に暮らしているのに、他の女に走るなんて!!」

「そ、、、そんな、、、」

『ダメ亭主』の一言で、修羅場モードに入る二人。

だがその爆弾発言を聞いて『お嬢様』も衝撃を受ける。

「私の体が目当てだったのね?!酷いわ!!!」

「い、、、いや、、、そんなことは、、、」

「あなたが、、、そんな人だったなんて、、、」

「だんじて、違うぞ!」

「酷いわ!酷いわ!あの時私を助けたのも、きっと体が目当てだったのよ!」

三角関係とは、、、恐ろしいものだ。

「と、言うか、、、あの二人、、、本当に似たもの同士だったんですね、、、」

「だから、あの二人は反発しあうのさ!お互い『畜生』と呼ばれても可笑しくないことをしているのだからな」

抱き合う『ダメ亭主』と『おさな妻』、『二股男』に詰め寄る『色気過剰女』と『お嬢様』を眺めながら、

あきれながら、そうつぶやく『玉男』と『最速男』

確かにそうかもしれない、、、

 

 

「えへへ、、『アレ』は無くても良いかな?」

抱きしめながら一人悶える『おさな妻』

『アレ』ってなんだ?!