おさな妻日記14

 

 

「強くならなくちゃ、、、私も、、、」

「そうね、、、強くならなくちゃね、、、」

月明かりに照らされるベッドの上で語り合う『おさな妻』と『お嬢様』

共に、大事な人を待つ者ゆえか、打ち解けている。

「それに色々と憶えなくちゃいけないし」

「私で分かる事なら、教えてあげるわよ?」

「それじゃ、、、あの、、、」

「何?言ってみて」

何かを聞きたいそぶりをする『おさな妻』に『お嬢様』はやさしく微笑む。

「あの、、、『男の人の喜ばせ方』を教えてください!!」

「、、、はい?」

しかし、予想もしていなかった『おさな妻』の言葉に唖然とする。

「だって、この間あった時、彼ったら私が寝てるのに、何もしないんだよ!酷いよね!!」

「あ、、あはは、、、」

「せめてキスして起こしてくれるとか、、」

「ははは、、、(こ、、、この子、、、)」

「せっかく寝てるんだから、私の服を脱がして、襲い掛かるとか、、、キャッ!」

「(た、、、大変ね、、、彼も、、、)」

「一緒に住んでた時は、添い寝してくれたのに、ただ見てるだけなんて酷いよね!!」

「(そ、、、添い寝って、、、本当に『ロリコン』だったのね、あの人、、、)」

「だから、喜ばせ方を憶えて、びっくりさせちゃうんだ!」

「で、、、でも、それはあなたの事を思っていたからじゃないのかしら?

だからそんな事憶えなくても大丈夫よ」

暴走する『おさな妻』に焦りながらも、アドバイスをする『お嬢様』

だが、その言葉を聞いて少女はまたも暴走を始める。

「確かに私に何かあったら、どこにいても駆けつけるって言ってくれたし、

私の告白を受け入れてくれたけど、、、」

「(ほ、、、本物だわ、、、だから私にも興味を示さなかったのね、、、)」

「だからこそ、『花嫁修業』をしっかりしておきたいの!

彼にとって恥ずかしくないようなお嫁さんになれるように」

その夜、少女が寝付くまで『お嬢様』は、のろけ話を聞かされた。

自分の思い人もこのくらい思ってくれていればと思いながら、、、

 

 

 

○○月×日

 

私、決めました!

彼にふさわしい、女性になるために、、、

しっかり働いて、彼に負けない強さを身に付けます!

お料理のお勉強をします!!

そして、、、彼を喜ばす事を覚えます(エヘッ!)

待ってるよ

私のもとに帰ってきてくれるのを、、、