おさな妻日記16

 

 

「これで応急処置は終わりよ」

「サンキュ」

「すまない」

車の後部座席に横たわる二人を見ながら運転席に座る『お嬢様』

「そう思うのなら、あんなことしなければ良いのに、、、」

「それよりも、早く行かないと、、、」

「そうね、早く戻ってきちんとした処置をしないと、、、」

馬鹿な男二人のグチをこぼす『お嬢様』だが、『おさな妻』の言葉に

今しなくてはならない事を思い出し、ハンドルを握り締める。

「二人はきちんと固定したわよね?」

「大丈夫だよ」

「それじゃあ、、、」

タコメーターが、アクセルをあおるたびに激しくダンスする。

「いくわよ!!」

ピークトルク域で絶妙なクラッチワークで、土煙を上げながらロケットダッシュを決める。

「「いい?!」」

「ナビ、お願いね!」

「はい!任せてください!!300L松!そしてR梅!」

プロ顔負けのスピードで疾走する車。

ドリフトなどを駆使して一気に荒野を駆け抜ける。

 

 

「お、、おい!お前の女だろ!どうにかしろ!!」

「くっ!どうにかできると思っているのか?!」

「つうか、性格変わってねえか?!」

「おしとやかで、やさしいはずなんだが!!」

 

 

「遅い遅い!遅すぎるわ!!もっと早く!もっと早く!!ブーストオン!!!」

「おい!それって、、、(汗)」

「ま、待ってくれ!頼む!!」

センターフロアにあるレバーを起こし、前に押し込むと同時に、

ボンネットから空気取入口が飛び出し、爆発的な加速力を生み出す。

「「ぐあっ!」」

体の傷がこたえるのか、うめき声を発した後、静かになる男二人。

だが彼女はさらに速度を上げ、疾走する。

「ああ、、、これが、Z○ROの領域なのね」

どうやら知覚の限界領域を越えたようだ。

「これで世界は縮まったわ」

どうやら、『最速男』の影響を受けているみたいだ。

まあ、しょっちゅう乗ってたからな、彼女、、、

 

 

「あの、、、バカ兄貴、、、余計な、、、ことを、、、しやがって、、、」

「まったく、、、どこで、、、覚えたんだ、、、」

7年も飛び級した割には、運転できてたもんな、第5話で。

本当にどこで覚えたんだろ?

 

 

×△月○日(その2)

 

はあ〜〜〜、やっぱりすごいです。

頭が良いだけじゃなくて、車の運転もできるなんて

私もあんな女性になりたいな〜

そして、彼と、、、夕日の海岸を、、、キャハッ!