がんばれ乙女達!

局面17 「『影薄君』再び」

 

 

「うううっ、、、」

「お、、、おい、どうしたんだよ?」

ブリッチで、なぜか涙を流す『影薄君』

そんな彼を見て、心配して問いかける『彼女持ち』

「OPに、、、OPに、、、」

「OPが、、、どうしたんだよ?」

「OPに出てるんだよ、俺!」

「、、、へ?」

「変わった直後はいなかったのに、今日からまた出てるんだよ!!

うううっ、良かった〜〜、OPに出て無いから、俺死ぬのかと思ったよ。

本当に、良かった、、、」

そう言って天を仰ぐ『影薄君』

心のそこから安堵し、満天の笑みで、、、

「、、、そうだよな、、、俺ら出番、、、OPくらいしか無いときあるもんな、、、」

そう言いながら『彼女持ち』が『影薄君』の肩に手を置き、涙を流す。

「だろ?ソレなのに俺なんか、始めの内いなかったんだぜ、、、」

「彼女の方が、出番あるのはきついぜ、、、」

、、、、、、

「がんばろう、、、」

「おう、、、」

、、、同類哀れむ、、、

 

 

 

「えっ!それって、、、」

物陰から聞こえた言葉に、顔を赤らめる『お姫様』

「そうか!あれだな、ただの『抱き枕』と言うやつだな!!

それか、あの女に騙されているんだ!だったら、、、」

頬に手をやる『お姫様』

「その、、、私が目覚めさせて、、、そして、、、、、、はっ!な、、、ナニを考えているんだ私は!!

で、、、でも、あいつなら、、、その、、、」

身をくねらせ、妄想にふける『お姫様』

、、、ここに一人、彼をめぐる女性が増えたようだ、、、

ここで一句

『お姫様』 私だって 女の子