がんばれ乙女達!

局面22 「萌に染まる海」

 

 

「、、、ただ、そう言うことなんだからな、これは!」

「う、、、うん、、、」

『パイロット』を、落ち着かせるために抱きしめた『お姫様』

「、、、ありがとう」

そんな彼女に、微笑みながら礼を言う『パイロット』

「うっ、、、べ、、、別に、、、(くっ、この笑みは、反則だぞ!)」

彼の笑みを直視したため、顔を真っ赤にする『お姫様』

だが、彼はそんな事には気付かず、海の方を向く。

「ん、、、でも、、、」

「『でも、、、』なんだ?」

「なんか、、、『お母さん』って感じがした、、、」

「、、、『お母さん』って、、、お前、失礼だぞ?!

お前と変わらない年なんだから!」

「ご、、、ごめん。そう言う意味じゃなくてさ、、、」

「どういう意味なんだ?!」

「抱きしめられたとき、なんか、、、安心できるって言うのかな?

包容力って言うのかな、、、そんな感じがしたんだ、、、」

「、、、そうか、、、」

波の音と、潮風に吹かれる二人

そのまま時が止まるかのように、、、

見た目は、、、

「(となると、、、こいつはマザコンのケがあるのか?!

いや、男はドコかしらそうだとも言うし、、、

となると、私の事を『お母さん』と感じたのならば、、、

まだ私にもチャンスはあるわけだな!!

よ〜〜〜し!がんばるぞ!!)」

、、、決意を新たにする『お姫様』だった、、、

 

 

 

おまけ  飲んだ勢いで、、、

 

プシュッ!

「ど、、、どうしたんですか?」

寝ていた所に、突然部屋に入ってきた『中尉』に、戸惑いながらたずねる『パイロット』

だが、無言のまま『パイロット』の元へと歩み寄る。

「あ、、、あの、、、」

「、、、」

上半身を起こし、彼女に問いかけるが、『中尉』は彼のベッドへと腰を下ろし、彼の頬に手を添える。

「そ、、、その、、、」

「、、、」

トロンとした目で見つめられ、頬を赤くする。

ドサッ、、、

「、、、」

「、、、」

『中尉』に寄りかかれ、そのまま倒れこむ二人。

二人の視線が、絡み合う。

そして、、、夜は更けていく、、、

そして翌朝、、、

「んん、、、ここは、、、」

「あっ、起きましたか?」

身じろぎする『中尉』に、優しく話かける『パイロット』

「、、、!!な、、、なんで私がここに!!!」

「覚えていないんですか?」

「、、、あっ、、、」

彼の顔が目の前にあった事に、驚き飛び起きるが、彼の言葉に昨夜の事を思い出す。

酔っていたとは言え、深夜に男性の部屋に訪れ、しかも、、、

「その、、、隠したほうが良いですよ、、、胸、、、」

「うっ、、、ああ、、、」

テレながら言う『パイロット』の言葉に、自分の状態を思い出し、シーツをあげて、胸元を隠す。

「そ、、、そのだな、、、今回の事はだな、、、」

顔どころか、全身を赤く染め、ドモリながら問いかける『中尉』

「くすっ、なんか、、、可愛いですね」

「なっ!!!お、、、大人をからかうんじゃない!!」

「そうですね。昨日、大人になったんですもんね?」

「うっ!、、、」

赤く染まる『中尉』を見て『パイロット』が本音を言う。

それを、からかわれたと思い怒鳴るが、あっさりと、昨夜の『一線を越えた事』を返されつまる『中尉』

全身が赤いまま、ゆっくりと彼の手を取り、握り締める。

「、、、ばか、、、」

「、、、く〜〜〜〜!可愛いすぎっすよ!!!!」

「あっ、、、ちょ、、、ちょっと、、、」

「こんなに可愛いあなたがいけないんだ!!」

「だ、、、だめっ!あぁっ!!」

朝からナニしているんだか、、、