がんばれ乙女達!

局面25 「腹黒な国へ」

 

 

「まったく!『艦長』は何を考えているんだ!!」

艦長室から出るなり、声を荒げる『中尉』

軍の、最高機密兵器の戦闘データの提供と、

大事な『パイロット』を、裏で何を行なっているか分からない国へ派遣する事。

この事を『艦長』が承認した事に、彼女は憤りを感じていた。

「彼を、、、彼を、あんな国に、派遣するなんて、、、危険じゃないか!

唯でさえ、、、『女性限定人間磁石』なのに!!

まったく、これ以上、ライバルを増やす行為をするなんて!!

どうせなら、誤魔化して、あの子を出せば良かったんだ。

彼の部屋にいるだけの、ジャマモノなのだから!!」

、、、どうやら違う意味で、憤りを感じているようだ、、、

でも、、、『お嬢様』を渡しても、即返品されると思うぞ。

「、、、そうだ!念のため、私がついていけば良いのではないか!!

そうだな、、、良し!彼に説明してから、一緒に行くぞ!!

彼も、私が一緒なら安心するだろう!!

修理中の仕事なぞ、『艦長』に任せておけば良いのだからな!

ふふふ、、、二人っきりか、、、またこの間のような事になったり、、、(真っ赤)」

自らの考えに、夢中になり、暴走し始める『中尉』

すでに『凛々しい軍人』と言うイメージは、どこかに消えてしまっている。

「とりあえず、、、彼を私の部屋に呼び出して、説明だな!」

意気揚々と自室に戻る『中尉』であった。

彼女の野望は、、、成功するのであろうか?