がんばれ乙女達!

局面38 「決意の行動」

 

 

ブリッチ間近を、掠めるように飛行する戦闘機を迎撃する『ガングロ』

「ちっ!今度は編隊組んでかよ!!」

その戦闘機群を、今度はミサイルとランチャーで撃墜する。

「周波数は、、、コレか!」

レーダーで敵影を確認しながら、通信機の周波数を合わせる。

焦りを浮かべながらも、、、

彼の心によぎる想い。

連合と敵対するとはいえ、味方ではない彼ら。

その彼らを守る為に、再び乗り、戦う意味。

自分から、、、自らの意思で戦闘へと向かう。

戦う意味は、彼には無いはずなのに、、、

それでも戦う。

彼の心に、、、彼の記憶に残る少女を護る為に。

彼も、自らの為の戦いに立ち向かう。

護るべき者の為に。

「とっととそこから下がれよ!!」

 

「なぜ、、彼が?、、、何かしたの?」

そう言うと、左後ろへと視線を向ける『艦長』

「え〜、別に何もして無いですよ?」

口元に人差し指をあて、可愛く言う『女友達』

「ただ、、、」

「『ただ、、、』?」

「この艦から離れて、のん気にしていられないように、さり気なく

『私は、護る物があるから戦う』って感じで言いましたけど?」

、、、意識して言ったのか、あれ?

「やるわね(ニヤリ)」

「そう言う『艦長』こそ(ニヤリ)」

「たかがキスの一つや二つで、彼と、この艦の為に、命を張ってくれるのなら安い物だわ」

、、、可哀想に『元少佐』

保険扱い、、、いや盾扱いかよ、、、

「まだ諦めて無かったんですか、彼のこと?年よりは引っ込んだほうが良いですよ??」

「あら、あなたのような小娘こそ、諦めたほうが良いわよ。彼は見た目より大人なんだから」

「、、、」

「、、、」

「「ふっふっふっ!」」

今、もう一つの戦火が花開く。

激しい火花が両者の間で飛び交い、外の戦闘を上回る緊迫感に包まれる。

「「「「(降りれば、、、良かった(涙))」」」」

その緊迫感を浴びながら、男性陣はそう思うのだった。

、、、そら、、、そうだな、、、

だが、一番悲惨なのは、、、その二人に乗せられて戦っている、二人。

強く、、、生きろよ、二人とも、、、

それと、死んでも、化けて出てくるなよ、、、

 

 

おまけ

ありえるかもしれない現状

 

「で、この船を塗装するって?」

「ええ、そうなんですが、、、」

『熱血バカ』の言葉に、なにか言い辛いような感じで答える『長髪』

「んだよ?なんか問題でもあんのか?」

「いえ、その、、、ピンクに塗って、、、欲しいそうです」

「、、、マジか?」

「、、、マジです、、、」

さすがの彼も驚いた様で硬直し、相棒に聞き直すが、彼の答えは肯定するものだった。

しばしの沈黙が訪れる。

「、、、取り合えず、、、始めるか、、、」

「、、、ええ、、、そうですね、、、」

作業開始前から、どっと疲れる二人だった。