がんばれ乙女達!

局面39 「幼馴染」

 

 

ハンガーの階段に座り、物思いに更ける『幼馴染』

自分の戦う理由

それは、、、何か。

名誉の為か?

父の為か?

故郷のためか?

彼の答えは、、、

どのような結果を出すのだろうか、、、

そして、そんな『幼馴染』を、はなれたところから監視する『お姫様』

二人の事を知っている為に、『幼馴染』にかける言葉が見つからないのか静かに見守る。

「、、、ふう、、、やっぱり、、、」

小声でため息をつきながら呟き、視線を『パイロット』がいる方へと向け、再び『幼馴染』の方へと向ける。

「やはり、アイツが、、、一番の敵かもな、、、」

、、、

「こは、、、共同戦線をしいたほうが、よさそうだ」

、、、心配、、、してあげないのか?

「安心しろよ、ホ○への道へは、、、絶対こ走らせないからな!!

危なくなる前に助けてやるからな!!!」

その目は、、、恋する乙女と言うよりは、、、危ないス○ーカーのようだった。

、、、いや、良いけどね(汗)

 

 

一方その頃、、、

「ちょっといいかしら?」

「んだよ、、、」

立ち去る『女友達』を、呆然と見送る『ガングロ』

その彼に、『艦長』が近づいて声をかける。

「別に、、、助けた礼なんていらないぜ、、、」

「大丈夫よ、お礼じゃないから」

にこやかな笑みを浮かべ、すぐ脇に立つ

そして、、、

「しっかり捕まえときなさいよ!このバカ!!」

「ぐっ!!」

襟元を締め上げ、恫喝するのだった。

「あんたね、今まで世話してあげたんだから、あんなガキ一人きちんと落としなさいよ!!」

「ぐはっ!、、、」

そのまま、彼の体をゆすりだす『艦長』

「良い?今度あんな風にしたら、、、あんたへ向けて、主砲をお見舞いするわよ!」

「、、、、、、(ガクッ)」

締め上げる力が、さらに増す。

そして、、、『ガングロ』の腕は、、、だらりと力無く下がっていた。

「分かったわね?!しっかりやりなさいよ!その為に生かしといたんだから!!」ドスッ!

そう言うと、『ガングロ』を床に放り投げ、いずこかへ歩いて行く。

後に残されたのは、白目の状態で、口から泡を流す『ガングロ』だけだった。

、、、生きているか〜〜?