がんばれ乙女達!

局面40 「桃色の宇宙(そら)へ」

 

 

「お父さま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

離れていく、故郷

燃えていく、故郷

そして、、、散り行く、命達

窓から見える、その景色に涙する『お姫様』

彼女の心に、満ちていく悲しみ。

だが、彼女は知っている。

悲しみに囚われ、憎しみに囚われてはいけない、と言う事を。

だから、、、彼女は、前へと進む。

未来へと向けて。

「あいつは、、、兄なんですか?!弟なんですか?!どちらなんですか〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

、、、

「はっ!血縁があると言う事は、、、アイツとは結ばれないのか?!

そんなのは、嫌だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

、、、お〜い?

「いや待てよ?!アイツは遺伝子をいじってあるんだから、、、

そうか!共通する遺伝子は少ないはず!!それならば、、、何の問題もないな!!」

、、、浮かばれないな、、、

まあ、教えるのが遅すぎたのが問題、かもしれないな、この場合、、、

「そうだ、呼び方は、、、どうすればいいんだ?!

兄だった場合は、、、『兄くん』かな?それとも『お兄様』?いやいや、『あにい』と言うのもあるな?!

いっそのこと、『おにいたま』とか『兄や』と言うのも良いな!

弟だったら、、、やっぱり『お姉さま』だな!」

、、、だれか止めれ。

この暴走娘を、、、(汗)

 

 

 

おまけ

「皆で一緒に探せば良いよ、それもさ」

そう言うと二人に微笑む『パイロット』

「、、、そうだな」

「それも、良いかもな」

彼の優しさに触れ、『幼馴染』と『ガングロ』の覚悟が決まる。

自分の道を、、、戦う理由を、、、そして、この戦いを見つめる覚悟を。

「そういえば、、、」

「ん?なんだ??」

何かを思い出したかのように、突然『ガングロ』の方を向く『パイロット』

「キミは、、、だれ?」

「だ〜〜〜〜〜あ!!」ズテン!!

天然ぶりを発揮する『パイロット』

「いや、確かに自己紹介はしてねえけどよ、、、」

綺麗に転びながら、そんな彼に愚痴をこぼす『ガングロ』であった。

「そう言えば、、、生きてたんだな、、、俺、忘れてた、、、」

「おい、お前、、、仮にも隊長だったんだから、心配しろよ、、、」

「いや、てっきり死んだものだと思ってたから、死亡通知、出したんだよな、、、」

「、、、ちょっとまて!それじゃ俺、、、」

「ああ、もう葬式も終わったんじゃないかな?」

「お、、、俺の居場所って(涙)」

元上司でもある『幼馴染』の一言は、彼に止めをさしたのだった。

どうやら、彼は居場所を見つけたようだ。

半ば強制的に、、、

「(、、、でも、綺麗な女の子がいるからいいか!戻ったところで、部隊には、いねえからな〜)」

、、、前向きな、考えを心の中でする『ガングロ』

相手に、、、されていないとも知らずに、、、