南アメリカ独立戦争は、南アメリカ合衆国の完全敗北で終焉を迎えた。しかしこの独立戦争を機にして各地で反連合運動が活発化し、各国政府はその対応に苦慮した。

特にユーラシア連邦や東アジア共和国では各地の独立派組織によるテロが多発するようになり、著しく治安が悪化した。

大西洋連邦はもともと北米とブリテン島という先進国が存在した地域によって構成されていたので、大きなテロは起こらなかったものの、各地の治安悪化は無視できるものではなかった。

「プラントを徹底的に叩き潰すべきだ!!」

「そうだ! 連合に逆らう者がどんな目にあうかを見せつけるべきだ!!」

地球連合軍最高司令部では、ユーラシア連邦、東アジア共和国の高官達がプラントを殲滅するべきだと主張する。大西洋連邦代表として出席しているサカイ国務長官は、彼らの主張に辟易すると同時に、多少は彼らに同情した。

(まあ下手に譲歩できないからな)

ユーラシア連邦や東アジア共和国が一度どこかの地域の独立を許せば国内での独立運動がさらに広まり、最終的に国家そのものが崩壊する危険があった。

統合戦争の際に無理やり周辺諸国を吸収した故の弱点とも言える。尤も同情したからといって譲歩するつもりはなかったが。

「わが国はプラントが無条件降伏、或いはそれに近い条件なら降伏を認めてもよいと考えています」

この意見に他の連合諸国の高官達は驚いたような顔をする。何しろこれまで反プラントの急先鋒を務めていた大西洋連邦がこの状況で、条件付ながらもプラントの存続を認めたのだ。

「それはアズラエル理事も同意しておられるのですか?」

「はい。理事は先ほどいったような条件でプラントが降伏するのなら、プラント存続を認めるべきだと考えておられます」

この言葉に他の高官達も顔を見合わせる。アズラエルの意思であるということは、国防産業連合の意思でもあり、ロゴスの意思でもあることを意味している。

そして、この場の人間でロゴスに逆らえる人間はいない。ロゴスの影響力はこの戦争を通してさらに拡大していたのだ。

「………」

不承不承といった様子で、プラントの無条件の殲滅を叫んでいた高官達は黙り込んだ。この様子を見てサカイは話を続ける。

「プラントが降伏しない場合はプラントへの全面核攻撃を行い完全に殲滅することになります。ですがその前に今回のような失態を繰り返さないように対策をとっておくほうが重要です」

「……」

「デブリと機雷の掃除、あと衛星軌道への防衛部隊の再配備とやらなければならないことは山積み。反攻には3ヶ月は必要でしょう」

「だが今の月基地の艦隊で攻め寄せれば、プラントを陥落させられるのでは?」

「絶対とは言い切れません。プラントを完全に殲滅するのなら一撃で終わらせないといけません。我が国もこれ以上の戦争長期化は望みません」

「では、どうすると?」

「まずは足元の掃除を優先するべきでしょう。これ以上の暴挙を阻止するためにも」

「カーペンタリアですか」

「そうです。プラント本土侵攻作戦『エルビス』の発動は、カーペンタリアを叩き潰してから。それが我が国の総意です」

この大西洋連邦の提案によりカーペンタリア侵攻作戦の前倒しが決定される。その頃、アズラエルとマリアはスカンジナビア王国に向かっていた。

アズラエルは自身の専用ジェット機で、必要な書類を片付けながら、これから向かう先で起こることを思い浮かべて苦笑する。

「やれやれ皮肉ですね」

この様子を不審に思ったマリアは何事かを尋ねた。するとアズラエルは苦笑いしたままの表情で答える。

「最初はプラント殲滅を主張していた僕が、プラントを、コーディネイターを生き残らせるための交渉に赴こうっていうんですよ? これ程皮肉に満ちた事象がありますか? 全く国防産業連合いえ、ロゴスの爺さん連中や、政府関係者への根回しにどれだけ苦労したことか」

史実を知る修から見れば、今ほど皮肉に満ちた状況はなかった。

ブルーコスモスの首魁であり、プラント殲滅を主張したアズラエルがプラントの存続を図った結果、ブルーコスモス盟主の座を追われ、過激派のジブリールがブルーコスモスの主導権を握ったのだ。

さらに大西洋連邦がアズラエルの影響で対プラント穏健派になったが、今度は東アジア共和国とユーラシア連邦が対プラント強硬派として台頭している。

(歴史の修正力って奴か?)

そして今回、彼らが進めている計画。これもまたアズラエルにとっては皮肉なものであった。

(歴史をつかさどる神と言う奴は、本当に意地が悪いようだ。それにしてもデュランダルか、種本編には出て無いよな)

ついに自分が知らない人間が出てきたかと思うと、アズラエルは自分によってなされた改変が、すでに歴史の修正力を超える影響を与えていることを実感した。

(カナーバに相当する人物だと思うが……まあ彼女の交渉相手ということだ。相応の力を持っていると思っていいだろう)






               青の軌跡 第44話






 ザフト地上軍が壊滅的打撃を受け、指揮官であるクルーゼが戦死したという報告を受けたプラント最高評議会は騒然となっていた。加えて化学兵器が使用されたとの報告で彼らはパニックになった。

「誰が化学兵器を使用したのだ?!」

パトリックの怒声に誰も答えることはできない。何しろ彼らには全く身に覚えがないのだ。彼らは自分達がやっていないと主張するので精一杯だった。

しかし隕石攻撃と各地の反連合組織への支援によるテロの活発化は、連合の世論をタカ派に傾けていた。

それどころか親プラント国である大洋州連合ですら、今回のプラントの暴挙によって本格的にプラントとの同盟を打ち切ろうとしているとの情報が入ってくる始末だった。

「拙い。このままではカーペンタリアは挟み撃ちを受けて陥落するぞ。ザフトにカーペンタリアを救出する力はあるのか?」

このパトリックの質問に、ザフト軍の高官達は不可能ですと口を揃えて言った。

「ザフト宇宙軍の力では、カーペンタリアの友軍を救出するのは困難です。自力で脱出してもらうしかありません」

「ボアズの陥落によって、宇宙軍の戦力は半減しています。仮にカーペンタリア救出に向かえば、防衛線に穴があきます」

この答えに意気消沈する議員達。特にパトリックの落ち込みは群を抜いていた。

有能な指揮官のクルーゼが戦死し、地上軍を助ける方法がなく、加えて連合は圧倒的戦力でプラントをもみ潰そうとしているのだ。

このままでは彼がデュランダルと共に推し進めていたアークプロジェクトは失敗する。プロジェクトが完成するまではあと4ヶ月は必要だった。

しかし情報部の分析では、あと3ヶ月程度で地球連合軍がプラント本国に殺到し、怒りに燃える連合はプラントを徹底的に叩き潰す可能性が高いとなっていた。

さらに隕石攻撃と化学兵器使用によって激昂した連合政府が、もしザフト軍がコロニーで何かをしていると知れば間違いなくコロニー落としだと誤認する。

そうなれば地球連合は無理を押してでもプラント本国になだれ込んでくる。

この情報部の分析を聞いたパトリックはアークプロジェクトの計画を凍結、いや中止せざるを得なかった。

だがパトリックは逆境に立たされつつもまだ希望を捨てるつもりはない。

(彼等から何らかの譲歩をさせることが出来れば希望はある……)

パトリックはプラント本土決戦のための軍備に、予算と資源を優先的に振り分けつつあった。パトリックはプラント本国が壊滅した場合に備えて月面の中立都市群に難民の受け入れを打診していた。

交渉材料はプラントが持つ先進技術であり中立都市はその要求を呑むとパトリックは読んでいた。

「コーディネイターが完全に滅ぼされるのは避けなければならない……」

難民受け入れを打診する傍らで、パトリックは連合がプラントを本気で滅亡させようとするのなら、質量兵器やBC兵器による攻撃も辞さない姿勢を見せることも選択肢の一つとして考え始めていた。

だが連合が本気で衛星軌道防衛に本腰を入れはじめ、大部隊が展開し始めていることによってそれは実現困難になっていた。ここでパトリックはカーペンタリアにある核と生物兵器を用いて脅しをかけることを思いつく。

「カーペンタリアの核兵器の存在を使えないだろうか……」

いくら大西洋連邦でもデトロイトなどの主要工業地帯が吹き飛ばされる危険性を考慮すれば、ある程度は手加減を加えるのではないか、そんな危険な考えがパトリックの脳裏によぎっていた。だがその考えは連合のすばやい先制攻撃によって粉砕されることになる。

そう、カーペンタリア攻略作戦が開始されたのだ。






 地球連合軍最高司令部は、南米での化学兵器使用を受けてカーペンタリアに運び込まれた核と生物兵器が使用されることを恐れた。

ザフト軍による核と生物兵器使用を阻止するために、連合軍最高司令部は早期に、全力でカーペンタリアを粉砕することを決定したのだ。

カーペンタリアを包囲していた洋上艦隊と潜水艦隊に攻撃命令が下され、さらにオーブ、ラバウル、ポートモレスビー基地に配備されていた爆撃部隊、高速輸送機が一斉に発進した。

南太平洋で展開可能な部隊の大半をつぎ込んだ文字通りの総攻撃であった。

「南太平洋航空軍第18航空団とうちの戦闘機が敵の航空兵力を粉砕する。次にオーブの第509爆撃航空団が敵基地を叩く。そして総仕上げに私たちは海兵隊を陸に揚げて敵を掃討する。これが作戦の手順よ。単純な作戦だけど、この作戦で地球の命運が左右されることは間違いない。さしずめ地球圏の興廃はこの一戦にあり。各員一層奮励努力せよ。といったところね」

カーペンタリア攻略軍司令官に任じられたノアは旗艦サン・ジャシントのブリッジで単純明快で力押しの作戦を幕僚達に説明した。

(この長官、ノリノリだな。まあ確かにこれだけの兵力を与えられれば高揚するか)

原子力空母4隻を中核とした空母機動部隊と海兵隊を含む緊急展開軍、さらに多数の基地航空隊を指揮下に収めているのだ。はっきり言って南太平洋における地球連合軍の全軍の指揮権を委任されているに等しい。これだけの兵力の指揮権を猛将と名高い彼女一人に与えていることこそが地球連合が如何にカーペンタリアの核兵器と生物兵器が使用されているかを恐れている証拠だった。

「しかし長官、相手が核兵器を使えば………」

幕僚の一人が不安げに発言したが、ノアは一睨みでこれを黙らせる。

「その仮定は無意味よ。私たちはすでにルビコン川を渡っている。あとは前進あるのみ」

史上空前の大部隊と言えるこの大部隊に襲い掛かられたザフト軍は、混乱状態であった。南米への遠征でザフト軍はかなりの兵力を失っていた。

これに加えて補給は途絶気味なのだ。はっきり言ってまともに戦えると考える方がおかしかった。

なけなしの戦闘機やディンが迎撃にでるが、連合との戦力比は1対5どころか1対7はあるので大した活躍ができずに次々に撃破されていく。

唯一、ナギが率いるミサカ隊のディン部隊はまともに戦っていたが、あまりの数の差に防衛線を維持する事など不可能だった。

「折角、南米から帰って来たと思ったら、また戦争とはね」

ナギは渋い顔で呟く。何しろあのザフト軍の草刈場となった南米からやっとの思いで帰還したと思ったら、また地獄のような戦場に放り込まれたのだ。文句の一つも言いたくなる。

「だめ、このままじゃあ守り切れない」

これまでの戦いで戦力をすり減らしたザフト地上軍にカーペンタリアを守り抜く力はない。彼女はここが自分の墓場になるなと思った。

防衛線を突破した航空部隊は次々にカーペンタリアの航空基地を叩き潰し始めた。ザフト軍は必死に応戦するが圧倒的物量差のために阻止することは出来なかった。次々に航空基地は破壊されていく。さらに対空砲もその大半が最初の航空攻撃で沈黙を余儀なくされた。

「もう、なんて数で攻めてくるのよ。連合は」

ゲイツのコックピットでルナマリアはゲンナリした顔で呟く。彼女は撃ち落しても撃ち落しても現れる連合軍機に嫌気がさしていた。

「レイ、そっちはどう?」

彼女はクルーゼが戦死したと聞いてから、様子がおかしい同僚に話しかけた。

『問題ない。まだやれる』

「本当に? ならちょっと私の持ち場も代理でやっててくれない? この機体、もうエネルギーがないの」

『下手に撃ちすぎるからだ』

「ふん、どうせ私は射撃が下手ですよ」

ふてくされる様に言いつつも、レイが承諾したと察したルナマリアは一旦持ち場を離れて格納庫に向った。

雲霞のごとく空を覆っていた連合軍機が去った今こそ補給のチャンスと彼女は思ったのだ。だがそれはあまりに甘い考えであったことが、この直後に実証されることになる。

ミラージュコロイドをまとったステルス爆撃機『ジャベリン』は、ザフト軍に悟られることなく基地上空に侵入した。その数は実に30機。

彼らはその腹には燃料気化爆弾を抱えていた。

「化け物め、たっぷり喰らえよ」

ジェベリン部隊の隊長はそう呟いたあと、全機に爆弾の投下を命じた。命令と共に落下していく30発の気化爆弾。それは数秒後、次々と基地上空で炸裂した。レイは爆弾が投下された瞬間、頭上に何かしらの異変を感じて空を見上げた。

「まさか……」

レイは落下してくる物体が、とんでもない品物であると直感的に悟りその場を離れようとした。だがゲイツで移動できる距離には限りがある。

「このままでは……」

レイは焦ったがどうしようもなかった。ゲイツが慌てて移動するのを、何人かのザフト兵は訝しげな顔をして見ていたが、その視線はすぐに上空で発生した白いもやに移った。

多くの兵士はこの現象に不思議な顔をする。だがその直後、彼らの視界が真っ白になった。そしてそれが、彼らがこの世で見た最後の光景であった。

投下された30発もの気化爆弾の破壊力は、広島型原爆のそれに匹敵した。白色の炎と凄まじい衝撃波で基地施設は破壊されていく。

格納庫が、管制塔が、ドック施設が次々と炎に焼かれ、そして衝撃波に薙ぎ払われて消滅していく。地上で活動していた人間など一溜りもない。

何しろ1発の爆弾で12気圧に達する圧力と2500〜3000度の高温を発生が生まれるのだ。MSですら紙細工のように吹き飛ばされる。

巨大なクレーターが何個も作られ、その周辺には無数の残骸と、真っ黒に焦げた、かつて人だった物の成れの果てが転がっていた。

だがそれで終わりではなかった。連合軍は続けて通常の爆撃機を派遣し、カーペンタリア基地の地下施設があると思われるエリアに向けて大量のバンカーバスターを投下したのだ。

対空砲も、対空戦車、MSがほとんど沈黙し、ディンが迎撃できないために爆撃機部隊は悠々とバンカーバスターを投下できた。このためにそのほとんどが目標に命中し、その機能を果たした。

ザフト軍の核兵器と生物兵器はカーペンタリアの地下奥深くに保管されていたがその一室はこの爆撃でものの見事に破壊された。

その直後に地下施設そのものが崩壊して、溢れ出した汚染物質は根こそぎ地下奥深くに永遠に封印されることになった。

しかしそれだけで終わりではなかった。地下弾薬庫、燃料庫も次々にバンカーバスターに破壊され、貯蔵されていた物資が誘爆を起こしていく。

もはやカーペンタリアは潰滅したも同然だったが、ノアは全く手を緩める気はなかった。

海岸沿いのトラップを潰すため、そして基地に残っている地上施設を徹底的に潰すべくディジーカッターの投下を命じた。

これを受けて戦闘機に護衛された20機の高速輸送機が現れる。彼らはカーペンタリアに残っている地上施設や海岸付近にディジーカッターを投下する。

この爆弾はもともとピンポイントで目標を破壊するものではないが、その分、破壊力は凄まじい。地上から高度1mで次々に爆弾は炸裂して周辺の施設や人員を吹き飛ばす。

その破壊力は燃料気化爆弾に劣らないもので、傍目に見れば戦術核が使用されたと思うほどの破壊を振りまく。

一連の攻撃で海岸線に設置されたトラップは粗方なぎ払われ、生き残っていた地上施設もその大半が消滅してしまった。

これを見たノアは、厳重な対潜哨戒を行いつつ洋上艦隊を前進させて、カーペンタリアをその攻撃範囲に収める。

「撃ち方はじめ!!」

ノアの号令の下、今度は洋上艦隊や潜水艦から無数の対地ミサイルが発射されて、カーペンタリアに次々に着弾していく。加えて空母艦載機も次々に空母を飛び立ち、カーペンタリアへ空爆を開始する。

「地上軍の出番がなくなるくらい徹底的に叩きなさい。弾薬はまだまだあるから心配する必要は無いわ」









 カーペンタリア攻略戦が行われている頃、スカンジナビア王国ではアズラエルとマリア、そしてデュランダルによる会談が開かれていた。

プラントから駆けつけたデュランダルとしては、降伏するにしても少しでもマシな条件を得ようとしたが、その目論見は大きく外れる事になった。

「これを認めろと?」

さすがのデュランダルも、アズラエルとマリアから渡された書類を見て、声が震えた。

「そうです。地球連合はそれ以外の条件を認めません」

アズラエルの言葉に、デュランダルは反論する。

「このような条件をプラントが認めるとお思いか?」

若干、デュランダルの声には怒りがにじみ出ていた。尤も彼でなくとも、アズラエルが手渡した降伏条件は怒りを覚える内容だった。

その条件とはザフト軍の解体、賠償金の支払い(軍需生産プラントの接収を含む)、プラント評議会の解体と自治連絡会議の設立(連合連絡官の自治連絡会への傍聴を認める)などなど非常に厳しいものだった。しかしアズラエルは平然と言った。

「逆に言いましょう。この状況で連合が譲歩する必要がありますか?」

「………」

「こちらからすれば、この条件でも十分に甘いですよ。(クラウスに約束させられたせいで)ロゴスはあなた方の経済再建を支援しますし」

「しかしこの条件ではザラ議長は本土決戦を挑むでしょう。そうなればプラントは甚大な損害を受けます。それはプラントの再植民地化を狙う地球連合、いや、ロゴスにとって好ましいことではないのでは?」

「ロゴスは、この条件で呑めないのであれば、プラントの殲滅もやむなしと思うでしょう。化学兵器の使用、隕石攻撃によるアメノミハシラ崩壊は老人達に危機感を抱かせていますし。それにユーラシアも東アジアも反連合、反政府勢力に手を貸した貴方達に怒り心頭ですよ。間違いなくプラントを殲滅しようとしても誰も止めはしませんよ。まあ自業自得という奴です」

「クラウス議員も同様のお考えですか?」

「私としては、プラントとはできるだけ融和を図りたいと思っていますが、現状ではこれが精一杯です。国民も連合も下手にプラントに譲歩することは認めないでしょう」

「………」

デュランダルが黙り込んだのを見て、アズラエルはやれやれといった様子で肩をすくめる。

「まあ、貴方の言うとおり、パトリック・ザラが議長ならこの条件は呑まないでしょうね。そう、彼ならね」

「我々の手で議長を排除しろと?」

「可能だと思いますよ? プラントはすでにボロボロの状態で、政権への支持率は落ち込んでいる。ここでカーペンタリアが陥落して連合の矛先が宇宙に向けば否応なく危機感は高まるのは確実です。何しろジェネシスもボアズもすでにザフトは失っているんですから。これでまだ徹底抗戦を唱えれば、離反する者もでてくるでしょう。私たちはそんな勇気ある行動をとる方々を支援しますよ。ですが」

そこでアズラエルは一旦台詞を切って、脅しつけるような口調に切り替える。

「あくまでもそちらが徹底抗戦を唱えるようなら、こちらも相応の対応をとらざるを得ません。また連合軍には過激なブルーコスモスの思想に毒された輩も多い。その状況で戦いを続ければプラントは間違いなく滅亡しますよ」

「………だが、この条件で降伏しては軍が納得しないでしょう。軍はザラ派の牙城であり、高官にはザラ議長の子飼いの人物が多いのです」

搾り出すような声を聞いたアズラエルはにやりと笑って言う。

「我々にもザラ派に匹敵する厄介な輩がいます。彼らなら、きっと気が合うでしょう」

この一言で、アズラエルが何をしようと言っているのかを理解したデュランダルは、驚愕の余り絶句した。

「ですが、それではプラントは戦場になります。ましてジブリールたちならばプラントへ核攻撃を行うでしょう」

アズラエルはこの言葉を聴いて、意地の悪い笑顔を浮かべると言い放った。

「ミーティアを装備したフリーダム、ジャスティスがあれば多少は持ち堪えられるでしょう。それに貴方達は量子通信技術を応用した兵器を開発しています。たしかドラグーンシステムでしたっけ。あれがあれば何とかなるのでは?」

この言葉にさすがのデュランダルも席から腰を浮かせた。何しろ量子通信を使った誘導兵器開発はザフトの最高機密である。そのコード名まで知られているとなれば、驚かないわけがない。

マリアは事前に知らされていたので、この場では大して驚いていないが、アズラエルの情報収集能力に舌を巻いていた。

勿論、アズラエルが実際に入手したわけではない。彼は史実の情報をもとにして言ったに過ぎない。

(驚いているな。やはりこの点は史実どおりか。えっと、あのぷ、プロ何とかガンダム。まあ夜逃げガンダムでいいや。あれの装備品だったしな)

だがそんなアズラエルの内心を知る由もないデュランダルは、どこか納得がいったような顔をした。

「なるほど、我々が勝てないわけです」

デュランダルはこれまでの連合の快進撃は連合の高い情報収集能力のおかげであると理解した。そしてザフトの情報管理の杜撰さに落胆した。

(たしかに個体の能力の差では、コーディネイターはナチュラルを上回っている。だが、団結力と応用力、経験では圧倒的にナチュラルに劣っていたというわけか……)

そんなデュランダルの内心を無視するかのようにアズラエルは話す。

「そちらがうまくいけば、僕が地球連合軍最高司令部に停戦命令を出させます。たとえどんな状況でもね」

「……判りました。私もベストを尽くしましょう」

デュランダルが承諾したことを悟ると、マリアとアズラエルは満足げにうなずく。そのあとマリアはある意味で聞き捨てならない言葉を言う。

「我々はデュランダル議員が、戦後のプラントを導く人物だと思っています。期待していますよ」

それは地球連合が、いや厳密に言えばロゴスがデュランダルを戦後のプラントの最高責任者に命ずる用意があることを示していた。




 会談から数日後、大西洋連邦首都ワシントンにあるホワイトハウスの会議室にアズラエルとマリアはいた。

ホワイトハウスの会議室にはオースチン大統領、サカイ国務長官、キンケード参謀本部長などなど大西洋連邦政府の要職につく人間達が一堂に揃っていた。その席でオースチンはアズラエルに確認するように言った。

「これでよかったのか?」

「勿論ですよ。大統領閣下」

「だが、君がこのような手を打つとは思いもしなかったよ。それにクラウス議員も」

この言葉に、アズラエルとマリアは苦笑する。

「ブルーコスモスも、僕にとっては手段のひとつだったということです。使えないのなら切り捨てるのが当然ですよ」

「私は大西洋連邦の政治家です。その私にとって優先するべきは大西洋連邦の国益です」

「……まあ我々としてはそちらのほうがあり難かったから文句はない。資金難のブルーコスモスの影響力はかなり落ちているようだからな」

アズラエルなどロゴスからの支援を失ったブルーコスモスは、その影響力を大幅に減じていた。ジブリール家は裕福な一族ではあるが、ロゴスの末席に座っているに過ぎない存在だ。アズラエル家のようなロゴス筆頭格の家のような資金力はない。

ジブリールは何とかブルーコスモスの影響力を維持しようと四苦八苦しているようだが、それはジブリール家の財政を大きく圧迫していた。

ジブリールは、プラント殲滅を目論むほかの連合諸国の力を借りようとしたものの、連合諸国はいまや絶大な威光を持つロゴスに歯向かうのを恐れて纏った資金は提供できなかった。何しろアズラエル財閥はNJ関連の特許をおさえ、MS、MA開発、さらに誘導兵器開発も手掛けている。

さらに欧州経済はアズラエル財閥を中心としたロゴスの息のかかった企業体が主導権を握りつつある。加えて世界有数の技術力を誇るオーブすらその影響下に収めている。

これらの巨大な財力に加えて、アズラエルの私兵たるブルースウェアは、中小の国ならあっという間に粉砕できる軍事力を持っているのだ。

ジブリール家では到底、対抗できるものではない。だからといって連合諸国が完全にブルーコスモスを無視していたわけではない。

プラント殲滅を盛り上げるために都合がよいとして、ユーラシアと東アジアは極秘裏に資金を提供していた。

これがなければアズラエルの財力によって築き上げられたブルーコスモスは、その大きさゆえに自壊していただろう。

この資金の流れを聞いたアズラエルは不快そうに言う。

「まあユーラシアと東アジアには多少釘を打っておく必要がありますね」

政府関係者の何人かは、これでブルーコスモスの動きが鈍くなると思って安心した顔をしたが、オースチンは内心で苦い思いをしていた。

オースチンからすれば、ロゴスの異常なまでの巨大化は憂慮すべき事態だった。ロゴスは只でさえ地球連合の支配者と言えた存在だった。

それがさらに影響力を拡大しているのだから、憂慮しない方がおかしいと言える。

(アズラエルは元々は子供じみた男だったはずだ。それがこんな計算高い人間になり、ロゴスを成長させるとは思いもしなかった)

現在、アズラエルが巨大な権勢を誇るのは、他ならぬこれまでの功績のおかげだった。それゆえに昔の彼のなりを知る人間からすれば、現在のアズラエルが昔とは大きく違っていると実感させられる。

尤もこれまで散々に苦労してきた修からすれば、昔のアズラエルが馬鹿すぎただけだと言ってのけるだろうが。

「といっても世論はまだタカ派に傾いていますからね。これを何とかしないと。さすがの僕たちも金で全てを操るのは難しいですし」

アズラエルはやれやれという風に頭を横に振って言った。これを聞いたオースチンは苦い顔で肯く。

「軍情報部と情報省が総力を挙げているが、ジブリールの尻尾をつかめない」

南アメリカ合衆国政府が降伏したあと、連邦情報部は化学兵器を使用するように命じた人間を探したが、南米政府で該当する人間はいなかった。

このため消去法で残されたのはザフトだけであったが、ここにいる人間の多くはザフトが使用したとは考えていなかった。

むしろ、化学兵器使用をまるで知っていたかのように迅速に動いたジブリール派の部隊に疑いの目を密かに向けていた。

さらに南米独立戦争では戦争継続派が戦争を煽っていた形跡もある。二度と同じ真似がされないように徹底的に調査を行うのは当然だった。

「やれやれ相当優秀な人ですね。これをやってのけたのは」

この言葉にカリウスは苦笑して言う。

「はっきり言ってうちに欲しい位です。これだけのことをやってのける能力があるなら、情報部で大佐の地位を与えてもいいくらいです」

「ジブリールはそれなりに人材を持っているってことですね」

「そのとおりです。理事に心当たりは?」

「残念ながらありませんね。まさか彼がそんな隠し玉を用意しているとは思ってもみませんでした」

「そうですか」

未だ見えぬ優秀なジブリールの部下の存在に、他の人間の脳裏に不安がよぎる。

「これだけ頭が切れるとなれば、こちらの狙いを理解しているのではないでしょうか?」

国防長官の疑問に、マリアはこともなげに答える。

「大丈夫です。仮に判っていたとしても、彼等は乗らざるを得ないでしょう。青き清浄なる世界を、自分達の手で実現するために」

「まあそれはそうだが、私はあまりこういう計略は好きではない。下手をすれば……」

彼は最悪の事態を想定して口を紡いだ。それはあまりに口に出すには憚れるものだった。

「……私も好んで自国の将兵を死の淵に追い込もうとしているわけではありませんよ。それにジブリールが大人しく認めれば、最悪の事態は回避できます。これでザフト軍もある程度叩いてくれていれば言う事は無いんですが」

「彼が大人しくするとは思えないがね」

「まあそのときはやむをえないでしょう。ですが、そのときの責任は全てジブリールにあるのですから気をもむ必要はありませんよ」

本当は、その事態を望んでいるのは無いかと、多くのメンバーは思ったが口には出さなかった。オースチンは気を取り直してサカイに尋ねる。

「東アジアとユーラシアは?」

「エルビス作戦には、手持ちの艦隊を参加させるとのことです。恐らく第一陣の部隊に配備することを主張するでしょう」

「戦後の為にも、最後にいいところを見せておこうというわけか」

「何しろ、彼等はいいところが殆どないですから」

ユーラシア連邦と東アジア共和国はこの戦争が始まって以降、殆ど良いところがなかった。彼等は独力でのMS開発に失敗し、ビクトリア奪還も失敗していた。

ジブラルタルやカオシュン攻略戦はどれも大西洋連邦の力を借りて行われたものだ。ここでいい所を見せておかないと戦後での発言力が低下するかもしれない、そんな思いが両国を積極的にしていた。

「第1機動艦隊の再建状況は?」

アズラエルの質問にキンケード参謀本部長が答える。

「第1機動艦隊は現在、エセックス級空母6隻、アガメムノン級空母4隻、インディペンデンス級軽空母4隻を中心に90隻の艦艇が配備されています。第7艦隊に引けを取らないでしょう。いえ、ウィンダムなど新型MSの戦闘力を考慮すれば第7艦隊を上回ります」

連合宇宙軍は、地球連合の圧倒的生産力を背景にして急速にその戦力を増強していた。現在は第1〜8艦隊の8個艦隊、第1機動艦隊と多数の

独立部隊を擁している。その数は戦争前の状態を回復するどころか上回っていた。ただし錬度が低い部隊が多いが。

「ユーラシアと東アジアの艦隊は第4艦隊、第6艦隊の2個艦隊がつきます。我が国から第5艦隊がつきます。合計して3個艦隊がプラント侵攻の第一陣になるでしょう」

「そして第二陣が第3艦隊、第7艦隊の2個正規艦隊とブルースウェアの合計3個艦隊。さらに別働の第1機動艦隊がつくと?」

アズラエルの言葉にキンケードは頷く。

「月面に残るのは第1艦隊、衛星軌道には第2艦隊、第8艦隊を張り付かせれば防衛は十分だと思われます。第5艦隊には計画に従ってブルーコスモス系の、ジブリールのシンパを集めています。ユーラシア、東アジアも強硬派の人間を配置しています」

「ジブリールのシンパのことです。間違いなく嬉々として核を使うでしょうね」

アズラエルの感想に、多くの人間は頷く。その際、キンケードはアズラエルにある疑問をぶつけた。

「ですがプラント、いえザフト軍に、この核攻撃を防ぐことが出来るのでしょうか? それにクーデターが失敗したらどうするのです?」

「出来なければ核攻撃でプラントが壊滅するだけです。第一陣の艦隊でプラントを殲滅した後に、第二陣の艦隊で残存するザフトを徹底的に掃討することになります。この場合は、戦後の経済的損失は大きくなりますが、戦争が長引くよりかはマシでしょう」

確かにプラントを失うのは惜しいが、これ以上戦争が長引いたり被害が大きくなるようならプラントを消し去るのも選択肢の一つだった。

しかし戦後に経済の立て直しをしなければならない財務省関係者からすれば、その選択肢はとんでもないものだった。

「………」

「まあそんなに恐い顔をしないで下さい。プラントが滅亡する可能性は決して高くありませんよ」

そういうとアズラエルはマリアに発言を促す。

「どうやらザフトは誘導ミサイルを復活させることに成功しつつあるようです。デュランダル議員の反応からして、ほぼ間違いないかと」

この報告に出席者の大半は一様に驚く。

「さらに他に隠し玉も用意しているようなので、第一陣の艦隊程度なら防ぎきれるでしょう。被害はかなり出るでしょう。こちらとしてはザフトが弱体化して損をすることはありません。それに混乱が大きくなればなるほどクーデター成功の可能性は高くなります」

マリアが説明を終え、出席者が納得した顔をするのを見て、アズラエルは話題を変える。

「キンケード参謀本部長、カーペンタリアはどうなっています?」

「幸い、核兵器、生物兵器が使用された痕跡はないので、占領はスムーズに進むでしょう。大洋州連合もザフトを後ろから刺すことになっているので、残敵掃討も早く終わるでしょう」

大洋州連合は、ザフトの敗北が決定的になったのを見て、地球連合に寝返っていたのだ。卑怯な行為と言えるが、国家存続を図るには必要な行動であった。このままプラントとともに滅びるわけにはいかないのだ。

そのあといくつかの打ち合わせの後、会議はお開きとなった。大統領などの政府要人が会議室を出た後、マリアはアズラエルにキラの一件について尋ねた。

「何故、いまさら一兵士の捜索をするのですか?」

「彼の能力が、役に立つからですよ」

「たった一人のコーディネイターがですが? まあ確かにMSのOSを作ったのは彼ですが……いまさら連れ戻す必要はないのでは?」

いまさら優秀な兵士が一人や二人増えたからといって、状況は大きく変わるわけがない……そんなマリアの考えを察したアズラエルは先ほどの答えを補足するように言う。

「別に彼を軍に呼び戻すつもりで探しているわけではありません。彼にはそのスキルを十分に使って役に立ってもらいます。そう、僕達の計画を大成功させるための鍵を探してもらうんですよ」

この2日後、上陸を果たした地球連合軍と、裏切った大洋州連合軍の挟撃を受けてカーペンタリアは陥落した。

気化爆弾、ディジーカッターなど大量破壊兵器を雨あられと落とされ、とどめの艦砲射撃まで受けたカーペンタリアは廃墟どころか月面のようにクレーターだらけとなっていた。

陸上部隊の仕事は壊滅というか文字通り全滅寸前であったザフト軍を掃討し、動けなくなったザフト軍の戦傷者を救助する程度であった。ただし救助された人間のうち、何人かは近いうちに宇宙に舞い戻ることになる。






 カーペンタリア陥落によって、ザフトは地球から完全にたたき出され、いよいよ宇宙でザフトと地球連合軍との決戦が行われることが決定的になった。

地球連合軍最高司令部はプラント本国攻略のためと言って地球連合が保有する核兵器すべてを月基地にかき集めることを決定した。

この際、デブリが邪魔になると思われたが、サザーランドの提案によってアルキメデスの鏡をデブリと機雷の除去に使ったことで輸送路は早期に復旧した。

このために迅速に核兵器が月基地に運び込まれることになる。この動きは地球連合がプラントを滅ぼすことを決意したと内外の人間に思わせた。しかし実際の目的は別にあった。

「これでジブリールが勝手に核を使うことはありませんね」

核兵器の搬入状況を聞いたアズラエルは、安心したような顔をした。大西洋連邦は停戦後に、勝手にジブリールが他の連合諸国が核兵器を使うのを恐れていた。

そのために勝手に核兵器が使われないように、プラント攻略の目的で核兵器を根こそぎ宇宙に運び出したのだ。

といっても実際に、これらのアイデアを提案して根回しに走り回ったのはマリアなので、アズラエルとしては気分は複雑であった。

(彼女が本気になれば、俺ってあっさり追い落とされるような気がする……)

この成果はアズラエルの資金力とロゴスのバックがあってこそなのだが、彼女の政治力は相当高レベルのものであることは間違いない。

(女っていうのは本当に怖いね………)

そんなことを考えていたアズラエルに、当の本人からの電話があった。それはキラ・ヤマトの居場所を特定したことを告げるものであった。

その頃、ジブリールもまた最終決戦にむけて準備を加速していた。彼はアズラエルと違って豊富な財力がない。このために量ではなく質の面で私兵の戦力向上を図っていた。

その切り札が、ユーラシアや東アジア、そして反アズラエル財閥の企業との協力でついに完成しようとしていた。

「お兄様、これは……」

シアは格納庫に置かれた巨大な物体を見て絶句した。

「これが我々の切り札だ。アズラエルも、ここまでは気づいてはいない」

ジブリールは暗い笑みを浮かべる。

「奴らは核兵器を管理することで、こちらを抑えるつもりだろう。だがそれに甘んじるほど我らは無能ではない」

「だからこそ、このMAを?」

トライデントに匹敵する、いや上回る巨大なMAを見てシアは問い掛けた。

「いや、これはMSだ。戦略兵器級のな」

ただし、この機体にはトライデント、ウィンダムなどの新型機の技術が多く使われている。ちなみに技術は無断盗用である。

「これがMS?」

「そうだ。そしてこれの指揮権はお前に預ける」

「私がですが?」

「おまえ以外に適任はいない。どうだ?」

「やります。そしてお兄様の期待に答えて見せます。あの、お兄様、この機体の名前は?」

「形式番号GFAS−X1、機体名はデストロイだ」

「デストロイ………」

シアは、その機体の名前を確認するかのように呟くと、その巨大な機体に見入っていった。













 あとがき

 青の軌跡第44話をお送りしました。デストロイが登場しました。いえ、ウィンダムを出すのなら、これも出さないとと思いまして。

まあアズラエルがこれまで好き勝手に技術革新を進めていたので、そのツケを払ってもらいます(邪笑)。まあ自業自得という奴です。

アズラエル、ジブリール、パトリック、デュランダルの思惑が交差する中、決戦に向けて準備が加速されます。

クーデターフラグが立ったのはファースト以来のガンダムシリーズ恒例ということで(爆)。

それでは駄文にもかかわらず最後まで読んでくださりありがとうございました。

青の軌跡第45話でお会いしましょう。




感想代理人プロフィール

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代理人の感想

おいおいおいおいおいおいっ!(爆)

よりによってデストロイと来ましたか。

こう、大破壊の予感がひしひしと。

何ぼドラグーンがあると言っても大丈夫かプラント。

 

>気化爆弾で吹っ飛ばされるMS

ふむ。気化爆弾は装甲部隊(戦車とかのこと)には効果が薄いとどこかで聞いたけれども、戦車と違って車高の高いMSだと爆風で吹っ飛ばされるのか。

・・・・確かに核並みの爆風だと、固定もされてない高さ18mの構造物なんてあっさりと吹き飛ばされそうだなぁ。