※この小説は原作機動戦艦ナデシコ、劇場版機動戦艦ナデシコ、管理人Benさんに
よるナデシコ二次小説時の流れに、原作版ギャラクシーエンジェル、ギャラクシーエ
ンジェルムーンリットラヴァーズ、ギャラクシーエンジェルエターナルラヴァーズ、
未発売ですがギャラクシーエンジェルUをもとにして作らせていただきました。時代
設定はギャラクシーエンジェルのトランスバール暦というのを使わせていただきます
が、それ以外はごちゃごちゃです(初めの方からGAMLやELの敵が出てきたり、
北斗が出てきたりします)。ナデシコの世界もギャラクシーエンジェルの世界ももと
から同じ世界です(NEUEは別ですが)。他にもいろいろな部分でオリジナルの設
定があったりします。キャラも崩れたりします(そこまで崩す気はありませんが)ま
た、あくまでこの小説にでてくる人物は皇雄が思ったように書かれていいるので崩す
気が無くても皆さんが思う人物とは違う部分がでてくるかもしれません。GAもかな
りだす予定なので、それらをふまえておいてください。









ここは地球から遠く遠く離れたとある場所。そこに男はいた。

「草壁中将!」

草壁と呼ばれた男は自分を呼んだ人物の方に振り向いた。

「どうした?」

「地球の者達が何やら新造艦を作り出したようです」

「(新造艦か。どうせゲキガンガーより数倍いや数十倍いや数百倍いや数千倍いや数
万倍もダサいものだろう。だが、ほっておくわけにはいかないだろうな)・・・その
新造艦の所にバッタ部隊を大量に送れ」

「大量・・・ですか?」

「そうだ大量だ。数はいくらでも構わん。こんなやり方は我らが、いやこの私が愛す
るゲキガンガーに反するがそれも仕方ないのだ」

「は、はぁ〜・・・分かりました」

彼の部下は気が抜けたように返事をし、敬礼をした後その場を去った。なお、草壁は
この時ゲキガンガーの漫画を読んでいた。

・・いいのかな、指揮する人がこんな人で。



ここはまた別の場所。そこに男はいた。

「エオニア様!」

エオニアと呼ばれた男は自分を呼んだ人物の方に振り向いた。

「・・・シェリーか。どうした」

「地球で新造戦艦が2隻つくられているようです」

「(新造戦艦2隻・・・。またシャトヤーンか?おのれシャトヤーン!何故お前を愛
する私には協力せずお前を私から奪おうとする者達にばかり協力するのだ!)」

・・あなた様の物では無いと思いますが

さっきとは情報が異なるが距離の差が問題だろう。・・・シェリーがエオニアの心を
何故読めたのかは秘密である。

「ヘルハウンズ隊を向かわせろ!」

「はっ!あなた様の仰せのままに」

シェリーは敬礼をして部屋から出て行った。

「・・・待っていろ、邪魔者達め」

なお、先ほどのエオニアの考えは彼の妄想なだけである。





ギャラクシークロス

第1話〜『俺を巻き込むな!』とは言えないよ〜

俺はテンカワアキト。つい先ほどサイトウさんの所から出てきた。サイトウさんは
『木星蜥蜴に怯えるパイロットは置いとけない』って言ったけど・・・

「・・・ああそうさ!俺は木星蜥蜴が怖いさ!でも、それの何がいけないっていうん
だ!それに俺はパイロットじゃ・・・」

俺は右手を見る。そこにはIFSの模様が浮かんでいた。

「・・・はぁ〜・・・ん?」

俺は視線を向けられている気配を感じ振り向いた。

「・・・・・」

そこに立っていた少年は静かに俺の方を見つめている。その纏っている雰囲気は鬼の
ようだ。・・・前の俺なら恐怖で動けなかっただろうな〜。

俺はどうやってかは知らないけど、火星があいつらに襲われた時あそこにいたはずな
のに気づけば地球に来ていた。それからというのもどういうことか体力などあらゆる
面で能力アップしていた。また、時々俺の意識の中に暗い・・・というより闇のよう
な影をよく見かけるようになった。まるで、俺の体にもう一人の人格が入ってきたよ
うな感じだった。

「えっと・・・君は?」

「(知らないのか!?)・・・知らん」

え?

「はい?」

「俺が北斗という名など知らん、と言っているのだ!」

「そ、そう・・・それで、北斗君は俺に何か用かな?」

「それは・・・何故貴様が俺の名前を知っているんだ!?じゃあやはり・・!」

北斗と名乗る少年は驚いたような喜んだような表情をした。さっき言ったの・・・覚
えてないのかな?

「さっき自分で言ったんじゃないか・・・。それで、用件は何かな?」

「そ、そうか・・・まあいい。俺をナデシコへ連れて行け」

「え?・・・ナデシコって花の?」

「・・・・」

何故か知らないけど俺を睨みつけてきた。

「え?違うのかい?」

「違う!・・・くそ!ナデシコすら分からないとは・・・貴様は『あいつ』じゃない
のか!」

あいつ?あいつって誰なんだ?

「ちっ・・・こうなったら・・・来い、お前!」

「どこに?ってうわ!ちょっ・・・何処に行くんだよ!」

北斗は俺を引っ張りながら走り出した。

「いいからついてこい!場所は分からないが・・・何が何でも俺と一緒にナデシコに
乗ってもらうぞ!(しかしどう言う事だ?纏っている雰囲気に間違いなく『あいつ』
のものがあったぞ?)」

・・・まあいっか。どうせ俺にはいくあてがないんだし。ま、軍じゃないだろうし
ね。

・・・・・・。

「・・はぁ、はぁ・・・ようやく着いたな」

どうやら目的地に着いたらしい。ついでにあれから10時間くらい経っている。

「・・・はぁ、はぁ・・・ここは?・・・これってもしかして軍艦?」

目の前には変な形をした艦があった。

「正確には言えば違う。・・・そんな事はどうでもいいんだ。早く行くぞ」

「わっ・・・分かったからそんなに引っ張るなよ!」

北斗は俺を引っ張って艦に入ろうとした。しかし、警官達に捕まった。そりゃあ
な・・・。

「ちっ・・・殴り飛ばしていいが・・・」

なにげに怖いことを言って・・・ちらっと俺の方を見た。

「こいつが赦さないだろうし・・・ああくそ!プロスペクターとかいう眼鏡オヤジに
会わせろ!」

・・・眼鏡オヤジって誰だ?

「眼鏡オヤジとは・・・私の事ですかな?」

艦の中から誰かが出てきた。誰だろう?

「ああそうだ。用件は一つだけだ。俺とこいつをナデシコに乗せろ」

え?

「・・・何処からその情報を?」

眼鏡の人は一瞬驚いた表情になってすぐに元に戻って北斗を見る。ナデシコっ
て・・・この艦の事か?

「・・・そんなのはどうでもいい。俺とこいつをナデシコに乗せろ」

「・・・それは出来ませんな。ナデシコに乗れるのはわが社の社員だけなんですよ」

「なら社員になってやる。だから乗せろ」

俺をほって話を進めないでほしいな・・・。

「ほ〜・・・人手が足りなかったのでそれはありがたいのですが・・・何をするつも
りですか?」

「俺はパイロット。そして・・・」

また俺をちらっと見る。もしかして・・・

「こいつはコック兼パイロットだ」

「なっ・・・待てよ!俺はパイロットなんかしないぞ!それに、ナデシコとかいう艦
にだって乗るなんていってないじゃないか!」

「ちっ・・・そういえば『あいつ』が昔はこういう奴だって言ってたな・・・」

あいつ?

「あいつって誰だよ!」

「それは今のお前には関係ない。(確か・・・こいつが乗るキッカケとなったのはあ
の真相を知るためだったって『あいつ』が言ってたな)・・・お前の両親が死ん
だ・・・いや、殺されたあの日の真相を知りたくないか?」

「両親?なんで両親がそこで出てくるんだよ・・・」

それに、殺された・・・だって?あれは事故じゃないのか?

「あの日の真相を知る人物がナデシコにいる。正確には来る、だが・・・それでも乗
らないか?それに、ナデシコには火星にいた頃お前の幼馴染だったミスマルユリカも
いる」

それってどういう意味だよ。ん?ちょっと待てよ。

「・・・なんでユリカがいるんだ?それに、どうして君がユリカの事を?」

「ユリカさんはこの艦ナデシコの艦長だった人なのですよ。しかし、そこまで知って
おいでとは・・・あなたは何者なのですか?」

艦長!?あの妄想お気楽超絶馬鹿女が!?

「それはまたいつか話す。・・・で、アキト。どうするんだ?」

「・・・分かった、乗るよ。パイロットもやるよ。俺に人を守れる力があるな
ら・・・守りたい」

何故か知らないけどナデシコに乗る、と決めた瞬間俺はそういう風に考えていた。ど
ういう事なんだろう?まあ、おれ自身も不思議ともう嫌な気は起きないんだけど
さ・・・。

「・・・ということだ、眼鏡オヤジ」

「分かりました。それでは、まずDNAを調べさせていただきます」

そういって何かを取り出し、それを俺と北斗の腕にチクッと刺した。

「テンカワアキト・・・。ちょっと待ってください!あなたはどうやって・・・あの
日あなたは火星にいたはず」

「俺もよく覚えてないんです。気付いたら地球に・・・」

「そうですか・・・。そういえば・・・北斗さん。まさか、さっき言っていたあの日
というのは!?」

「ああそうだ」

「・・・そうですか・・・。あなたは知っているのですね。まあいいでしょ
う・・・。あなたは、と・・・データが無いようですが?」

そこで眼鏡の人は北斗を睨みつけた。まあそりゃあそうだろう。北斗は何やらこの人
が勤める会社の秘密を知っているようだし・・・DNAのデータが無いんだもんな。

「・・・無くて当然だな。俺は・・・木連の人間だ」

「なっ!・・・・そうですか。まあいいでしょう(後で会長達に知らさないといけま
せんな)」

もくれんって何なんだ?眼鏡の人が驚いた所を見ると・・・これも秘密みたいだな。

「・・・これであなた達はわが社の社員となりました」

「え?」

眼鏡の人の右手には既に名前などが書かれた入隊申請書があった。いつ書いたんだ?
というより、どこに持ってたんだ?

「・・・それではナデシコを案内しましょう」

そうして俺と謎の少年北斗はナデシコへと入った。認めてからいうのもなんだけ
ど・・・変な事に巻き込まれた気がする。



「失礼します」

俺はある部屋へと入った。そこはまるで宮殿のようだった・・・って言っても何度も
入ったことあるんだけどね。

「お〜タクト。来たな」

「ルフト先生、どうしたんですか?俺なんか呼び出して」

「お前にはこれから別の任務にあたってもらう」

任務?エオニア軍が攻めてきているこの時に迎撃より優先する?

「タクト・マイヤーズはこれより1時間後、新造艦ルクシオールとエンジェル隊を率
いて火星へ向けて出発を開始したナデシコの所へ向かい、合流後彼らと行動を共にせ
よ」

「ナデシコ・・・ですか?」

そんな艦聞いた事もないな・・・。

「そうじゃ。火星にはいまだ取り残されている民達がいっぱいいるやもしれん」

「民間人の救助・・・ですか。まあ、それなら喜んで引き受けしますよ」

「お主ならそういうと思ったわ。それとじゃな・・・」

「それと?」

まだ何かあるのか?

「兄上!」

どこからか声が聞こえそっちに振り向いた・・・・え!?

「し、シヴァ陛下!?」

シヴァ陛下はヨーロッパ、西アジア、アフリカ地区を治めているトランスバール皇国
の皇子様だ。そして、エオニアのクーデターによって亡くなってしまった王様の息
子。という事になっているが本当は娘だ。ルフト先生に言われ、俺は彼女が小さい時
からいろいろと一緒に遊んだ。そのためか、今では兄上と呼ばれている。

「私も行くぞ兄上!」

「え!?」

今なんて言いました?

「そういう事じゃ、タクト。ワシも止めたんじゃが・・・頑張るんじゃぞ」

「これから宜しく頼むぞ、兄上!」

兄上と呼びながら皇子様口調はちょっと違和感が残るけど・・・・タクトと呼んでく
ださいっていってもきいてくれないし・・・・・・って今はそれどころじゃない!

「シヴァ陛下!分かっているんですか!?」

「分かっている。しかし、民間人達は苦しんでいるというのに私だけ安全な場所にい
るなど・・・出来るものか!」

・・・シヴァ陛下らしいな

「・・・分かりましたよ。なら、俺・・・もとい私はシヴァ陛下を守り通すまでで
す」

「感謝するぞ兄上」

これから大変だな・・・。それはいつもの事か・・・。

「さてと・・・行くぞ、兄上!」

「はい!」









〜あとがき〜

どうも、皇雄です。初めてなのにいきなり長編に挑んだお調子者です。

どうでしょうか?面白いにしろ面白くないにしろ・・・感想をいただけると嬉しいで
す。

・・・何を書いていいかわからない・・・。という事で今日はさよなら!

 

 

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代理人の感想

サイトウって誰さ。(いや多分サイゾウさんのことだとは思うんですが・・・・)

それはともかくGAとナデシコじゃ技術レベルがえらく違うような気がするんですが気のせいかな?

技術レベルだけじゃなく、違う世界を融合させるなら他にも最低限設定のすり合わせや二つの世界が共存する理由等、

色々と必要になってくるわけですが全然やってない(少なくとも全く説明がない)ですね。

ダメです、そんなんじゃクロスオーバーしても全然楽しくない。

そりゃ確かに「別作品のキャラクター達が同じ画面の中で活躍する!」のがクロスオーバーの本質的面白さではありますが、

本来違う世界の、違う存在が混ざったときにどう言う反応を起こすか、そこが面白いんですよ。

たとえばナデシコ地球とトランスバールと木連とその他諸々が同じ世界の中でどう言う関係を築いているのか、

主人公達以外にも作品世界の異なるキャラクター同志の交友があるのか、

ナデシコなどの古代火星テクノロジーと紋章機の技術の間に何か関係があったりするのか、

そう言うところをちょいと見せてくれるのがクロスオーバーの醍醐味な訳です。

 

たとえば本家スパロボだとコンバトラーとボルテスの開発で技術交換が為されていたりとか、

ドラゴンガンダムとアルトロンの相似点について整備班が盛り上がったりとか、

「Air」でウナゲリオン(量産エヴァ)軍団を蹴散らすスーパーロボット軍団とか、

 

万丈「世のため人のため、ティターンズの野望を打ち砕くダイターン3! この日輪の輝きを恐れぬならば、かかってこいっ!」

甲児「へぇ、やっぱりああ言うセリフはカッコいいな。俺も何か考えてみるかな?」

カミーユ「でも、何の解決にもなってませんよ」

ミオ・サスガ「わー、かっこいー! あたしもあたしも! ・・・おほん。

 母なる大地に仇為す悪を、天に代わって討ち果たす! 天下無敵の女子高生、ミオサスガここに見参っ! 

 ・・・・・どう?」

ジュン「ヒューヒュー」

チョーサク「ボーボー」

 

とか、

 

アストナージ「またコンバトラーの新兵器か? よくもまぁこんなに追加できるもんだ」

猿丸大先生「それだけ基本設計に余裕があるんですよ」

 

とか。

 

まぁ今回は残念なことにそれ以前の問題なわけですが。

ともあれ以降での挽回を期待します。

あ、勿論名誉の方を(笑)。

 

 

追伸

ゲーム版のGAはそれほどメジャーでもないと思いますので、

そちらはある程度原作の設定の説明を入れておいたほうがよろしいかと。