朝の8時10分。生徒達の登校が活性化し教室にはちらほらと人の影がさす。

生徒達はそれぞれの集団で集まり朝の談笑にふける。

なのは達一向も例外でなく、今日はなのはの席に集合した。

「昨日行った病院で事故?」

なのはにとって身に覚えが多々ある話題が出てきた。

「何でも病院にトラックか何かが突っ込んだみたいで、あたり一面ひどいありさまだったよ。」

アリサが体を激しく動かし、身振り手振りで状況を説明しようとする。

傍から見ていて大げさな表現と思うかもしれないが、

実際、木は根元から折れ、道路にはクレーターのような傷跡もあるので

アリサの表現はオーバーと言えるものではなかった。

「フェレットどうなったのかな〜?ナノハちゃん何か知らない?」

スズカはスズカで病院が壊れた事でフェレットがまた傷ついていないか心配でたまらない様子だ。

「ええ〜と。昨日の夜たまたま散歩していたら、たまたまフェレットに出会って。

このまま放って置いたら犬とかに襲われたりして危ないから家に連れって言ったんだ。」

ナノハはさりげなく笑顔で話の切り替えしをはかってはいるが、心の中では

(嘘はついていない 嘘はついていない ちょこっと。ほんのちょこっとだけ真実をぼやかしてるだけ)

滝のような冷や汗と、溢れんばかりの言い訳であふれていた。

「じゃあ、フェレットはナノハの家にいるんだね?」

話題が病院損壊の話から離れたことに安心しつつユーノについての補足に入る。

「うん、そうだよ。なんか飼いペットじゃないみたいだから、我が家で世話する事にしたんだ。」

ユーノは異世界から転移してきたため、住む場所もなければ、ナノハの世界の通貨も持ち合わせていなかった。

そのためナノハの家に居候という形になっている。

「じゃあ、名前とか付けたの?」

「うん。ユーノ君って名前にしたんだ」

この日この瞬間。ユーノはナノハの飼いペットとして友達の間でデビュー。

この認識は予想よりも長い事続く事になる。




黒板の前で先生が授業を行う。それを聞く生徒の態度は多種多様だ。

大半の生徒は先生の話を真面目に聞き。黒板の内容をノートに複写する。

そして、少数の生徒は窓から外を眺める、隣と雑談、ノートに落書きなど自分の世界にひたる。

ナノハは見た目、大半の生徒と同じように授業を受けているように見える。

ノートも取っていれば、先生の話も聞いている。

だが、同時に少数の生徒同様、自分の世界にひたっていた。

正確には念話でユーノと会話をしているのだ。

[ジュエルシードは僕らの世界の古代遺産なんだ。]

ユーノは簡易ベットから脱出。昨夜からまともな食事をしていない。

空腹をまぎらわすために食料の捜索に入る。

[ジュエルシードってのは本来なら手にした者の願いをかなえる魔法の石なんだ。

だけど、発動が凄い不安定で夕べみたいに単体で発動したり使用者を求めて暴走する事もあるんだ。]

会話をしつつ辺りを観察。今現在自分のおかれている状況を把握する。

魔法使いの戦闘は飛行しながら魔法式の構築を同時に行ったりする。そのため同時に複数の事柄を思考しなければならない。

ユーノはそのスキルを使い会話と探索を平行して行う。

[そんな危ないものがなんで家のご近所に?]

[僕のせいなんだ。僕は故郷で遺跡発掘の仕事をしていているんだけど。

ある日古い遺跡でアレを発見して、時空管理局に運搬を依頼したら事故かなんらかの人為的災害にあったんだ。]

遺跡発掘で鍛えられた洞察力、フェレットとしての鋭い五感を駆使し目的のものを探し出す。

みつけた。本棚の右端、そこにあれはある。

魔法を使って目標を奪取。簡易ベットに移動。クッキーの袋を器用に外すと自身の半身ほどもある食料にかぶりつく。

[あれ?ちょっとまって。話を聞く限りではユーノ君はぜんぜん悪くないんじゃない?]

フェレットの体格から考えるとクッキー1つで十分な量になる。空腹もまぎれた。

[けど、あれをみつけてしまったのは僕だから全部みつけて元あった場所に返さないと]

ユーノの言葉に色が付く。空腹がまぎれたからだけではない。

今までの会話は事実を述べただけだった。台本をただ読んだだけに過ぎない。

ここにきて初めてユーノの言葉に感情が入った。

[なんとなく、なんとなくだけどユーノ君の気持ち分かるかもしれない。真面目なんだねユーノ君。]

[ええと。ナノハを巻き込んでしまって本当にもうしわけなかったけど、この後僕の魔力が戻るまでの間ほんの少し休ませて欲しいんだ。

一週間、いや五日あれば回復するからそれまで]

ユーノは五日あれば十分と言ったが、実際はそれでは不十分だ。

ジュエルシードの捜索だけならよい。しかし、戦闘に耐えうる魔力は最初に言った一週間でも怪しい。

さらにユーノの問題は魔力だけではなかった。異世界から来たユーノにとってナノハの世界は未知の世界だ。

住む家もなければお金もない。ただ生活することすら厳しい状態。

けれど、ユーノはナノハの元から去らなければならなかった。

[戻ったらどうするの?]

[また一人でジュエルシードを探しに戻るよ]

ユーノとしては当たり前の考え。結果としてはナノハに頼ってしまった。

しかし、それはあくまで結果の話であって想いは別だ。自分の不始末は自分で片付ける。

これ以上ナノハに迷惑はかけられない。一日でも早くナノハの元から離れて平和を返してあげたい。

もう二度と危ない目にあわせたくない。

[それはダーメ]

だが、ユーノの想いはナノハに届かなかった。ナノハは承諾しない。

かえってきた声には小学三年生とは思えない艶やかさと、人を包み込む聖母の様な、相反する要素が入り混じっていた。

[駄目って・・・]

ユーノは戸惑ってしまう。ナノハが断った。言っている事が理解できない。

[私学校と塾の時間は無理だけどそれ以外の時間なら手伝えるから]

戸惑うユーノにナノハは優しい声で語りかける。母が子に教えるように。相手を安心させるように。

[だけど昨日みたいに危ない事もあるんだよ]

言葉ではナノハを引き離そうとする。だが、心の方は引きつけられていた。

ナノハの暖かさに甘えてしまいそうになっていた。

[だってもう知り合っちゃたし。話も聞いちゃったんだもん。ほっとけないよ。

それに夕べみたいなことが度々ご近所であったら皆様にご迷惑だしね。

ユーノ君は今一人ぼっちで助けてくれる人いないんでしょ?一人ぼっちは寂しいもん。私にもお手伝いさせて]

 一人ぼっちは寂しい この言葉はナノハ自身に投げかけた言葉だったのかもしれない。

家族には愛されているのだが、孤独を感じる。家族がナノハに隠し事をしているのを感じる。自分ひとりだけ蚊帳の外にいる感覚がある。

[困っている人がいて、助けてあげられる力が自分にあるのならそのときは迷っちゃいけないって  これお父さんの教え]

一人ぼっちでいるとき一番欲しかったのは、励ましの言葉や、慰めの言葉じゃない。

誰かが隣にいてくれて。一緒に苦楽をともにして欲しかった。

[ユーノ君は困っていて、私はユーノ君を助けてあげられるんだよね?]

だからナノハはユーノを離さない。一人でいる寂しさや、悲しさ、空虚な気持ちを体験して欲しくないから。

あんな体験を誰かに体験して欲しくなかったから。


「・・・うん」

ほどなくして帰ってきた返事はとても小さかったが、断りの言葉ではなかった。






学校の帰り道、スズカやアリサと分かれたナノハはウインドショッピングを楽しんでいた。

学校から高町家のあいだには大きな町がある。当然、人も多ければ、それを狙う店も多い。

ナノハはショーケースにある色鮮やかな品々に目を奪われていた。

(ああ〜あの服可愛いな。あっちの靴もちょっと変わってるけど、いい感じ。)

ショーケースの中では、木の人形が最新のファッションを着飾っている。

しかも、それらの服はナノハの好みど真ん中。物欲を激しく刺激してくる。

だが、欲しいからといって簡単に買えるものでもない。

いまだ自分でお金を稼ぐ事ができない小学三年生は、衝動で買い物などできるはずない。、

年一回のお年玉を上手にやりくりし、特に制限のないクリスマスプレゼントで本命を手に入れる。

経済力に乏しい者は少ないチャンスをいかすしかないのだ。

(これ以上は帰る時間が遅くなるかな。)

ナノハはいつもどうりウインドショッピングを終え、帰宅へと意識を変換する。

その刹那。

体の中を何かが突き抜けた。

それは、獰猛な色を含み。それは、強力な力を持ち。それは、昨日戦った化け物に似ていた。

[ユーノ君。いまのって]

ナノハはすぐにユーノに確認を取る。ジュエルシードのことに関してナノハはまだまだ無知だからだ。

[新しいジュエルシードが発動したんだ それもすぐ近くで]

魔力の波動は高町家で休んでいたユーノの元まで届いていた。

ジュエルシードが連日発動することを予想していなかったのかユーノの声には若干の焦りが含まれている。

だが、それも一瞬の事ですぐに冷静さを取り戻す。

[とりあえず、現地に向かおう。手伝って]

つい数時間前までは自分ひとりで終わらせようとしていた少年が、少女に危地への同行を要請する。



[うん]

ナノハは力強い声でユーノの要請に応えた。




<感想>
なのは の場合ヒラガナが連続してしまい、読みにくくリズムが崩れると思い

カタカナ表記のナノハにしました。


ここから真の感想文を書かしてもらいます(笑)

書いてみて文章がくどいような気がしました。

似たような文、リズム(?)を何回も使ってしまったせいでしょうか・・・

赤ペン先生のごとく添削をしてくもらえるとうれしく思います。



それと自分のボキャブラリーの少なさに泣きたくなりました

表現のしかたが陳腐すぎる・・・

なんか改善策などあったら教えてください





 

感想代理人プロフィール

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代理人の感想っつーかなんつーか

 

>なのは達一向も例外でなく、今日はなのはの席に集合した。

>「昨日行った病院で事故?」

>なのはにとって身に覚えが多々ある話題が出てきた。

 

ここはなのはたちが席に集合して、話をはじめて、それから話題が出てくるわけですよね。

つまりここんとこ、展開に一定の流れがあるわけです。

その流れを無視して発生した事実だけを列挙してると読んでるほうが頭の中で流れを再構成するのに手間取り、違和感を覚えます。

流れがある場合は前後をつなげて文章を書くことを心がけましょう。

 

>なのは達も例外でなく、今日はなのはの席に集合する。そしてアリサが口を開いた途端、

>「昨日行った病院で事故?」

>なのはにとって身に覚えが多々ある話題が飛び出してきた。

 

たとえばこんな感じで。

あと「一向」ではなく「一行」ですね。

さらに「一行」ってのは「一緒に行動中」の略みたいなもんなので基本的に「ひとかたまりになって移動しているとき」にしか使いません。

今回のように教室の中で群れてるだけの場合は単に「なのは達」だけでいいでしょう。

 

 

>平仮名が連続するとリズムが崩れる

人名なんだからしょうがないと思いますけどね(苦笑)。

 

>ボキャブラリー

こればっかりは努力(読書)あるのみ。

文章は一日にしてならず、なのです。