フルメタル・パニック!
   
     <わがまま娘のカプリース>
        プロローグ


 騒がしい 日々。

 クルツが宗介を巻き込んで宝探しをし。
 かなめは急にいなくなった宗介を心配し。
 テッサはトレジャーハントをしにのみ帰ってきた宗介を思い。
 マオはテッサを元気付けようと宗介の元に連れていき。
 恭子は宗介の戯言に精神を疲弊させ。
 宗助は相も変わらず戦争バカだった。

 「さて、と。もうおひらきにするわよ」
 すっかり出来上がったアネゴ肌の人物と酒の弱い親友。
 戦争バカはナンパ男と睨みあっている。ナンパ男がからかったのだろう。
 才色兼備である少女はそれを見てきゃいきゃいと喜んでいる。
 その様子をみながら、ため息をついた。
 今日子とテッサはベッドへーーー狭いが我慢してもらおう。
 マオさんはお布団があったっけ。
 ソースケとクルツ君は床ね。台所。決定。
 私は・・・。ソファーかな。床、でもいいか。夏だし、
どこでもいいよねーーー男共の側以外なら。
 そう呟き、活発な少女は皆をやっとのことで静めると、電気を消す。
 さらに暫くの間、なにやら騒いでいたが、それもやがて静かになった。

 騒がしい 日々。

 だが、平和な日々。

 (・・・・・・ナい。なない。そソンナコとない)
 なによ、またあんたなの?
 (平和ナ日々が続くハずガない。い。ワタアしは知って、シッテる。るル)
 やかましい!あんた、どっかいけっての!
 (行かない、かナい。こんンどはアナタが、ナタが行く、イクのよォ)
 (かなめさんは連れていかせません)
 (また、オマエ。マま。マタ来たタ。シツコ。ここイ。コい)
 (しつこくて結構。さっさと消えなさい)
 (フん。こーナタら、ふたりとモ、キ消え。キ。キえちャエッッ)
 (! カナメさん、早く戻って!)
 何? なんなのよ?
 (いいから! とにかく戻ってください。意識が完全に混ざり合う前に!)
 う、うん。分かった。じゃ、あんたも早くーーー
 (分かってます。だから、早く!)



 騒がしい 日々

 だが 平和な日々

 そして 夜は終わりを告げるーーー
 




  続く





 後書き

 こんにちわ、副題のもう一つの候補が、〜〜つーか、まじパニックなんすけど〜〜というものだったことは
ここだけの話です、谷城拓斗です。
 とりあえず長編です。オチ読めた?読めた人、忘れてください。
 じゃ、これからも続きますので、全ての関係者の皆様方(但し、「オチ読めるじゃん」と鼻で笑いやがったKを除く)
にお礼の気持ちを一言。ありがとうございます。
それに、ここまで読んでくれた皆様、感謝しております。
 今回は後書き短めです(笑)。では、次回も駄文にお付き合いを・・・。

 

代理人の感想

ほほぅ。

ついに長編挑戦ですか。

だったらプロローグだけじゃなくて第一話も見たかったな〜、とちょっとねだってみたり(笑)。