< 時の流れに >

 

 

 

 

 

第十一話.気がつけば「お約束」・・・アキトさん、何がお約束なんですか?

 

 

 

 

 

 

「クルスク工業地帯・・・私達が生まれる前には、陸戦兵器の生産で盛り上がっていた所よ。」

 

 ・・・あ、生きてたんだなムネタケ。

 一体誰が助けたんだろ?

 ナデシコのクルーでは無い事は、確かだと思うが。

 それ以前にどうやってナデシコと合流したんだ?

 

 ・・・こいつも謎の多い男だな。

 

「このクルスク工業地帯を、木星蜥蜴の奴等が占拠したの。

 その上奴等ときたら、今迄見た事の無い新兵器を配置したわ・・・」

 

 しかし・・・見事に顔だけ日焼けしたなムネタケ。

 ブリッジに居る全員が笑いを堪えるのに必死だぞ。

 俺もそうだが・・・笑いを堪えて苦しそうなルリちゃんなんて、初めて見たな。

 

「そこ!! なに笑ってるの!!

 私の話しをちゃんと聞きなさい!!」

 

 

「は〜〜〜〜い。」(ブリッジ全員)

 

 

 返事はいいんだよな、返事は・・・

 多分、誰もムネタケの発言を気にしてないだろうな。

 ・・・いや、絶対か。

 

「その新兵器の破壊が、今度の任務という訳ですね提督。」

 

「・・・そうよ、司令部ではナナフシと呼んでるわ。

 今迄も軍の特殊部隊が破壊に向かったわ・・・三回とも全滅。」

 

 まあ、あの兵器相手では普通の軍隊では相手にならんだろうな。

 

「なんと不経済な・・・」

 

 何やら計算しているプロスさんの手帳を、ゴートさんとミナトさんが覗いているが・・・

 一体何の計算をしてるんだ?

 それ以前に軍の費用と、ナデシコの運営費は別だろうがプロスさん?

 

「プロスさんは何の計算をされてるんですかね? アキトさん。」

 

「さあ? 計算が趣味なんじゃないのかな?」

 

 ルリちゃんにジト目で睨まれてしまった・・・

 

「・・・多分、それは違うと思います。」

 

「俺もそう思うよ。」

 

 触らぬ神に祟り無し・・・今後は冗談にも気をつけよう。

 

 

「そこでナデシコの登場!!

 グラビィティ・ブラストで決まり!!」

 

 ブイサインをしながらユリカが宣言する。

 ま、普通はその手で勝てるよな・・・

 

「そうか!! 遠距離射撃か!!」

 

「その通り!!」

 

 絶好調だな・・・ユリカ。

 ここは無理に横槍を入れない方がいいか。

 

「安全策かな。」

 

 何故、不満気な顔をするんだエリナさん?

 もしかして艦隊戦が好きだとか?

 ・・・その期待には応える事になると思うが。

 

「経済的側面からも賛同しますよ。」

 

 ・・・だから、何の計算をしてるんですプロスさん?

 相転移エンジンを使ったナデシコのグラビィティ・ブラストは、弾代なんてタダでしょうが?

 

「エステバリスも危険に晒されずに済みますしね。」

 

「メグちゃん、それを言うならアキトさんでしょ?」

 

「そ、そうですね。」

 

「あら〜言うわね。」

 

「本当、よく言いますよね。」

 

「ル、ルリルリ(汗)」

 

「ルリちゃん?」

 

「どうかしましたか? ミナトさん、メグミさん。」

 

 ・・・俺はノーコメント。

 今、口を挟んだらきっと大変な事になる。

 俺の生存本能がそう叫んでるからな・・・

 

「ただちに作戦を開始します!!」

 

 ユリカの叫び声を受けて、俺達はそれぞれの持ち場に逃げ出した。

 しかしルリちゃん、近頃本当に発言に容赦が無いな。

 

 

 

 

 

 

・・・誰のせいだと思ってるんですか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・さて、俺は出撃がかかるまでトレーニングでもするかな。

 今度の戦いからは、バーストモードが使用出来るからな。

 ブラック・サレナに近い戦闘方法が可能なはずだ。

 もっとも、たった3分間だけだがな。

 

 

 そして俺はトレーニングルームで、一通り過去で使っていた技の確認をした。

 それに昔から考えていた技も試してみる・・・

 ほぼ、予想通りの結果に終った。

 

 

「まず・・・全フィールドを集中すれば虎牙弾は使えるな。

 体術系に幅が出来たのは嬉しい事だな。

 それとDFSを応用すれば剣技も使用可能だな。

 もっとも・・・」

 

 それでも基本技だけだな。

 奥義レベルの技を使うとなると・・・とてもじゃないがフィールド・ジェネレータが持たないだろうな。

 まあ、そこまで俺を追い込む程の敵が出現するとは思えないが。

 

 この問題は今後の課題だな。

 

「しかし・・・戦う事を拒否しながらも。

 自分の力が発揮出来る事を素直に喜んでいるんだからな。

 つくづく救い難い人間なのかもな、俺は・・・」

 

 そんな暗い考えに俺はまた捕われる。

 俺の闇は・・・抜け出るには深過ぎるのか?

 

 

 

 

『そんな事はありません!!』

 

 そんな考えに沈む俺を・・・

 突然かけられたルリちゃんの言葉が、心の闇から俺を浮かび上がらせる。

 俺は・・・また自分の考えを愚痴っていたのか?

 

「ル、ルリちゃん!!

 ・・・ずっと見てたの? もしかして?」

 

『す、済みません・・・ちょっと気になったものですから。』

 

 覗き見がバレたので、恥ずかしそうに顔を赤らめるルリちゃん。

 そんなルリちゃんに俺は一つの質問をする。

 

「そうか・・・どう思った?

 俺がシミュレーターで戦ってるのを見て。」

 

 ルリちゃんの視線を避けて・・・俺は下を向く。

 

『・・・まだ、底があったんですねアキトさんの実力。

 驚きました、あんな戦い方も出来るんだって。

 正直な感想を言えば・・・それだけです。

 でも!!』

 

「でも・・・それもルリちゃん達を守る為の力だから、かな?」

 

 ルリちゃんが多分言いたかった事を、俺が続けて言う。

 

『そうですよ!! それなのに・・・どうしてそんな辛そうな顔をするんですか!!』

 

 黙り込んだ俺を、静かにルリちゃんが見守る・・・

 確かに、この力はルリちゃん達を守る為にふるわれる。

 だが、今後の相手は・・・

 

「強力過ぎるんだよ・・・

 手加減の出来る技じゃないし、ね。

 しかも・・・今後の相手は白鳥さん達、木連の人間なんだ。

 俺は、またこの手を血で染めないといけない・・・」

 

『・・・それは。』

 

「それに・・・やはり戦いを楽しんでる自分もいるんだ。

 本能の命ずるままに、全力で戦いたい。

 あの木連の奴等を一人残らず殺してやりたい!!

 ・・・何て事を考えている、自分がいるんだ。」

 

『・・・』

 

 淡々と自分の心の内を話す・・・

 不思議だな、昔の俺ならルリちゃんには絶対こんな事を話さなかっただろう。

 それだけ・・・俺の中でのルリちゃんに対する依存が深まってるのか?

 今後は気をつけるべき事かもしれない・・・

 

 そして、無言で俺を見詰めるルリちゃん・・・その顔には俺を心配する表情が浮き出ているのだろう。

 

「皆を・・・ナデシコを、ユリカやルリちゃんを守りたい。

 この戦争には負けるわけにはいかない。

 でもそれは俺自身が否定したい、俺の心の闇との戦いでもある。

 このまま戦いの衝動に飲み込まれるのが先か・・・

 それとも最後まで、無事ナデシコを守り抜けるか・・・」

 

『出来ますよ!! アキトさんなら!!』

 

 力強い言葉が俺を励ます・・・

 

『絶対に大丈夫です!!

 アキトさんにそんな顔は似合いません!!

 きっと最後は笑って・・・皆で地球に帰れます!!

 いえ!! 帰らないと駄目です!!』

 

 俺は・・・また逃げてるのか?

 ルリちゃんから・・・俺自身からも。

 もう、前回の二の舞にはなるまいと誓っておいて。

 

 ルリちゃんに視線を戻すと・・・ルリちゃんが泣いていた。

 金色の瞳に大粒の涙を浮かべて・・・

 

「御免・・・泣かせちゃったね。

 そうだよな、まだまだ先は長いんだし。

 こんな所で愚痴なんて言ってる場合じゃないよな。」

 

『私は・・・アキトさんがあのシャトルの事故で消えた時の事を、忘れた事はありません。』

 

「・・・」

 

『きっと何処かで生きている・・・生きていて欲しい・・・

 それだけを願っていました。

 ナデシコに乗ってからの三年間は、私の一番の宝物ですから。

 アキトさんがいて、ユリカさんがいて・・・皆さんがいました。

 その幸せな時間はずっと続くと信じてました。

 けれど・・・突然、その幸せな時間を奪われて・・・

 私は迷子になりました・・・心の迷子、です。

 もし、ミナトさん達がいなければ・・・もう、立ち上がる事すらしなかったでしょう。

 そんな日々の生活の中で想いが生まれました・・・アキトさん達はきっと生きている、と。

 そして、アキトさんは生きていた・・・アキトさん自身は自分を否定していましたが。』

 

 ・・・過去に戻ってきて、この話題はお互い意図的に避けていた。

 お互いが傷付く事を解っているから。

 

『アキトさんには望まぬ再会でも・・・私には焦れる想いの再会でした。

 私は・・・あの時自分の想いを確信しました。

 二年前のあの結婚式で無意識に封印した想いを。

 もう一度、私に立ち上がる勇気をくれた想いを・・・

 イネスさんの墓前で一人佇むアキトさんを見た時に・・・

 知っていますか? 私が・・・』

 

「そこまでだ・・・ルリちゃん。」

 

 俺の制止の言葉に・・・ルリちゃんが怯えた眼で俺を見詰める。

 

「御免、その先の言葉を聞く資格なんて・・・今の俺には無いんだよ。

 そう、全てが終わったら・・・

 二人でこの話しの続きをしよう。」

 

 俺の言葉を聞いて、ルリちゃんの顔に安堵の表情が宿る。

 

『はい・・・楽しみに、してますからねアキトさん。

 約束ですよ。』

 

「ああ、約束だ。」

 

 そして・・・ルリちゃんの通信は途絶えた。

 しかし、ルリちゃんが俺を、ね。

 だが全ては・・・

 

「勝たないといけないな・・・いろいろな意味でも。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「作戦開始まで、後8分30秒♪」

 

「・・・やけに機嫌がいいわね、ルリルリ?」

 

「そ、そうですか?」

 

「グラビィティ・ブラストへのバイパス接続開始。

 ・・・怪しい、怪しいですよね、ユリカさん?」

 

「エネルギーチャージと共に山陰から出てグラビティ・ブラスト発射!!

 ど〜〜〜んと、やっちゃって下さい!!

 さて・・・ルリちゃん、正直に言って!!

 何があったの?」

 

「え・・・予定作戦ポイントまで、17,000。

 ひ、秘密です(ポッ!!)」

 

「・・・ルリルリ、まさかアキト君に。」

 

「何でもありません!! ミナトさん!!」

 

「相転移エンジン全システム問題無し。

 ディストーション・フィールド出力13%ダウン。

 最終セーフティ解除!!

 ルリちゃん・・・正直に答えてよ。

 何があったの?」

 

「・・・よ、予定作戦ポイントまで1500。」

 

「・・・ミスター、これが戦艦のブリッジでする会話か?」

 

「・・・全ての元凶は彼ですからね。」

 

(彼・・・テンカワ アキト。

 ・・・僕、いや僕達の敵!!) By 影の薄い人

 

「・・・ル〜リ〜ちゃ〜ん。」

 

「・・・ル〜リ〜ル〜リ」

 

「・・・予定作戦ポイントまで800。」

 

「どうして誤魔化すのかな? ルリちゃん?

 ユリカにも言えない事なのかな〜〜〜?」

 

「・・・敵弾発射。」

 

 

「へ?」(ブリッジ全員) 

 

 

ドギャァァァァァァァァァンンン・・・・

 

 

「何か・・・当った?」

 

「はい、ビンゴです艦長。」

 

 

 ドゴォォォォォォォンンン!!!

 

 

「ディストーション・フィールド消失!!」

 

「被害は11ブロックに及んでいます。」

 

「相転移エンジン停止!!」

 

「へ?」

 

 

 ピッ!!

 

 

『きっとナナフシの正体は重力波レールガンよ。

 あの砲身で・・・』

 

「イネスさん・・・説明御苦労さまです。

 って、今はそれどころじゃないんですってば!!」

 

「操舵不能!! 墜落します!!」

 

「補助エンジン全開。」

 

 

 ゴォォォォォォォォォォ!!

 

 

『ちょっと、私の説明を聞いてるの艦長?』

 

「聞いてる場合じゃ無いんですってば〜〜〜〜!!」

 

 

 ズザザザザザザザザザザザアアアアア・・・・

 

 

 

 

 

 

 

『威力は凄いけど、マイクロブラックホールの生成に時間がかかるから、暫くは安全だと思うわ。』

 

 

 ピッ!!

 

 

「き、貴重な御意見どうも・・・」

 

「タフですね・・・イネスさん。」

 

「あの人も謎な人よね・・・所でルリルリ♪」

 

「あ、私ちょっと用事が・・・それでは。」

 

 

 

 

 

 

 

「さて、これからどうしましょう・・・」

 

「やっぱり、エステバリスの出番かな。」

 

「対空攻撃システム・・・軍の迎撃部隊はコイツに全滅させられているのね。」

 

「あ、おられたのですか提督?」

 

「・・・悪かったわね、影が薄くて。」

 

「・・・それと、そんな大事な事早く言って下さい!!」

 

「あれ? 言って無かったかしら?」

 

「とにかく!! 空からエステバリスを向かわせても、同じって事ですね。」

 

「う〜ん、空からも駄目・・・となると・・・」

 

 

 ピッ!!

 

 

『ナナフシのマイクロブラックホールの生成時間は12時間。

 17時に攻撃を受けたから、次ぎの攻撃は明朝5時になるわね。

 そして・・・』

 

「はいはい!! 貴重な御意見有難うございました!!」

 

「それじゃあ・・・陸からかな〜?」

 

「そうですね。」

 

「・・・何時の間に帰って来たの、ルリルリ?」

 

「乙女の秘密です、ミナトさん。」

 

 

 

 

 

「と、言う訳でエステバリスを地上から接近。

 ナナフシの破壊を行なう。」

 

 ふ〜〜ん、やっぱり撃墜されたか・・・

 ま、仕方が無いよな。

 

「作戦開始は一時間後。

 砲戦を二機、陸戦を三機のフォーメーションで行なう。」

 

 ・・・ガイは?

 ま、流石にまだ動けないか。

 それとも・・・ゴートさん、ガイの存在を忘れてるのか?

 まさかな・・・

 

「作戦指揮はアカツキ!!」

 

「はい。」

 

「君に担当してもらう。」

 

「皆宜しく!! ・・・て、どうして僕なの?

 テンカワ君の方が、あらゆる面で僕より適任だと思うけど。」

 

 俺は指揮者になんて向いてないぞ、アカツキ。

 

「それはだな・・・前回の暴走を考慮しての判断だ。」

 

「成る程ね・・・でも、逆にテンカワ君一人で破壊可能なんじゃないの、ナナフシ?」

 

 確かに、俺としてはその方が楽だな。

 

「・・・艦長以下、女性陣に総スカンをくらいたいなら艦長にそう進言しろ。

 俺は止めはせん。

 それに、ナデシコのエネルギー供給フィールドの外での作戦だ。

 一人ではまず、ナナフシに辿り付く事は不可能だな。」

 

「そうそう、砲戦フレームに予備バッテリーを積んでいくのが、大前提だからな!!」

 

 俺が空戦フレームで出れば済むが。

 それでもギリギリの作戦だな。

 ・・・ルリちゃんやユリカが出撃を許してくれないだろうな。

 

 そしてゴートさんと、ウリバタケさんの返事に・・・

 

「・・・済みませんでした。」

 

 と、謝るアカツキ。

 ・・・どうしたアカツキ、顔色が悪いぞ?

 リョーコちゃん達も視線で、何故かアカツキを責めてるし? 

 

「ゴホン!!

 では気を取り直して・・・作戦の概要だが。」

 

 俺達はゴートさんの説明に集中をした・・・

 アカツキがまだ何かブツブツと言っているが・・・大丈夫かアカツキ?

 

 

 

 

 

 

・・・さり気無く何か狙ってましたね、アカツキさん。

 

 

 

 

 

 そして。

 それは・・・唐突に現れた。

 

「敵、ナデシコを包囲。」

 

「ほ、本当ルリちゃん?」

 

「はい、これは・・・旧時代の戦争に使われた戦車です。」

 

「ほえ〜〜、これが戦車。」

 

「て、感心してる場合じゃないでしょう艦長!!」

 

「そ、そうですよねミナトさん!!

 ルリちゃん敵の数は?」

 

「敵・・・ナデシコ周囲に戦車2万台です。」

 

 

「2万〜〜〜〜〜!!」

 

 

「はい、現在も続々とクルスク工業地帯から増援が来てます。

 どうやら木星蜥蜴は、旧時代の戦車製造プラントを以前から乗っ取っていたみたいです。」

 

「待機中のエステバリス隊は全員出撃!!

 直ちに戦車を排除して下さい!!」

 

 

「了解!!」(パイロット全員)

 

 

「ほらほら、リョーコ!!

 辺り一面戦車、戦車、戦車!!」

 

「あ〜、もう、うざって〜な!!

 だからどうしたんだよヒカル!!」

 

「だって、もうキャタピラで動く戦車なんて作ってないんだよ?」

 

「・・・これから俺達が何を破壊するか知ってるかヒカル?」

 

「うん!! 戦車だよね!!」

 

 ・・・会話が噛み合って無いよ。

 

「はいはい、無駄話はそこまでにして。

 さっさとお仕事しましょうか!!」

 

 アカツキが全員に通信で呼びかける。

 

「は〜〜い!!」

 

「了解!!」

 

「・・・了解。」

 

「了解しました。」

 

 ・・・過去と違う出来事だと?

 今迄に小さな違いはあったが。

 これは・・・この先注意が必要だな。

 どうやら過去は変わりつつある・・・

 良い変化なのか・・・悪い変化なのかは今は判断出来ないが。

 

 そう思いつつ、俺は地上に群がる戦車隊を蹴散らしはじめた。

 

 タイムリミットは・・・後、10時間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第十一話 その2に続く

 

 

 

 

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