<スレイヤーズ西遊記>




第十三話 坊主の船旅


第一章.出港

あらすじ

 やっとの事でメインキャラが揃いました。
 ガウリイ、リナ、アメリア、ゼルガディス
 ちなみにザン馬はメインキャラではありません、あしからず・・・
 作者は5話でメインキャラを揃えるつもりだったそうです。
 ・・・無能な奴だアイツは。
 近頃は職場放棄に近い事をしてるし。
 俺もニンエを最近は作者の顔を見て無いな・・・

(そうですね・・・)

 おう、ニンエじゃねーか・・・遅刻だぞ遅刻、本来なら減給ものだぞ。

(済みません、ちょっと中央線が止まってしまって(汗)はあ・・・)

 おい・・・中央線って?

(いえ、だから中央線って言えば○R東○本の中央線ですよ、何を今更言ってるんですか?)

 ・・・お前ってさ、確か古代中国の人物なんじゃ(汗)

(嫌だな〜ナレーターさん、僕も時空と空間の束縛から離れたんですよ。)

 そ、そうか・・・まあ頑張って仕事をしてくれ。

(ええ、それでは僕は後書きのコーナーに行きますね。)

 何だかな(汗)西遊記のナレーターが俺の仕事の筈だったよな・・・
 もう一度契約書をちゃんと見直そうかな。
 では、スレイヤーズ西遊記 第十三話今から始まります!!

「これで旅の仲間は全員揃ったんだよな?」
「・・・また個性というかアクの強いのばかりを選りすぐったわね〜〜〜〜」
「リナさんにそんな事言われるのは心外ですぅ〜」
「同感だな・・・」
(・・・やっぱり俺はメインキャラじゃ無かったのか)





「風が気持ちいいわね、ガウリイ・・・」

 風に自慢の長い髪をなびかせ、リナがそう呟く。
 船上には黄色いワンピースを着たリナと、水色のパーカーを羽織った軽装のガウリイがいた。
 軽快な速度で水上を疾走する大きな白いクルーザー・・・
 目の前に広がるのは、果てしない青い水と雲一つ無い青い空。
 リナの目の前にある操舵室ではゼルが舵をとっている。

「そうだなリナ・・・船から落ちない様に気をつけろよ。」

「有難う心配してくれて。
 大丈夫よあたしは・・・簡単にガウリイの側から離れないわよ。」

 軽く微笑みながらガウリイにそう答えるリナ。
 そのリナの微笑を眩しそうに見ながらガウリイも答える。

「それは心強いお言葉で・・・さて、もうそろそろ昼飯が出来る頃だな。」

 その時船室に続く扉からアメリアが現れる。

「リナさん、ガウリイさん今日はサンドウィッチを作りましたよ!!
 早速ゼルガディスさんを呼んで食べましょう!!」

 アメリアの服装は俗に言う水夫・・・青と白を基調としたマリンセーラーだ。
 そしてアメリアの声に呼ばれてゼルガディスも操舵室から出てくる。
 ゼルの格好はおおむねガウリイと同じだがパーカーの色が濃い緑色であった。

「ゼルガディスさん!! ほら、今日は頑張って一人で作りました!!」

「ほう・・・少しは料理が出来る様になったのか?」

 からかい混じりのゼルの返答にアメリアの頬が赤く染まる。

「まあアメリアはお嬢様育ちだものね。
 大丈夫よ筋はいいから、あたしがしっかり鍛えてあげるわよ。」

「リナの鍛えるってのは世間一般とレベルが違うからな・・・気を付けろよアメリア。」

「はい!! 頑張って家事が出来る様になります私!!」

「どういう意味かなガウリイ? アメリア?」

 少々不機嫌なな声でガウリイとアメリアに詰め寄るリナ。

「聞いたままの意味だと思うぞ。」

「もう!! ゼルまでそんな事言うのね!!」

 拗ねるリナをガウリイが宥め・・・
 一同は穏やかな午後の日差しの中、和気あいあいと昼食を開始した。
 
 開始した? ・・・・
 おいガウリイ?

「何だよ? 今食事中だぞ。
 少しは礼儀を守れよお前さんも。」

 いや・・・あの・・・これ西遊記だよな?

「何言ってるのよ。
 もう既に十三話目じゃない、今更番組を間違いました。何て言わないでよ!!」

 え? ええ、一応手元の台本どうりですが(汗)パラパラ・・・(読み返す)
 古代中国にクルーザー?
 サンドウィッチ?
 パーカーにワンピース?
 
「フッ・・・気にするなこの船は俺が300年かけて設計・製造したゼル壱号だ。
 クルーザーと言う船など俺は知らんぞ。」

 じゃあ、その服装は何だよ・・・

「似合う?」 × 女性2人

「おお似合うぞリナ!!」

「・・・うむ(赤)」

「あ、有難うガウリイ・・・(赤)」

「有難う御座いますゼルガディスさん!!」

 ・・・お〜い、俺の質問の答えは? ねえ?

「煩い奴だな・・・俺がデザインしてリナが縫ったんだよ。」

 ゼルがデザインしてリナが縫ったって(汗)
 君等この出港にどれだけ時間をかけたんだ?

「かれこれ・・・2ヶ月程ね確か。」

「おお、それ位かかったよな。」

「何事も万全の態勢で物事を進めんとな。」

「楽しかったですぅ!!」

 君等の目的って何か知ってる(汗)

「・・・姉ちゃんに謝りに行く事かな。」

「・・・ルナさんに許しを請いに行きます。」

「・・・釈迦如来に身体を元に戻してもらう。」

「・・・リナの両親に会いに行く。」

「あんたが(お前が)(貴方が)一番自覚が無い!!」

「おお!! そうなのか?」

 ・・・もう好きにしてくれ(ふうっ・・・)
 俺、辞表書こうかな(遠い目で夕日(?)を眺めるナレーター)





第二章.質疑応答

 はあ・・・何時までも職場放棄は出来ないしな・・・
 俺には俺の生活があるわけだし・・・
 話しを続けるか。
 でも、その前に・・・
 おい、ゼル。

「何だ?」

 この船の動力源は何なんだよ?

「フッ・・・そんな物は無い。
 しいて言えば俺達の神通力(精神力と思って下さい)が動力源だな。
 普通の人間には無理だが、俺やリナ達の力を舵取りから直接吸い上げるんだ。」

 ・・・さっきガウリイが舵取ってたぞ?

「・・・幻だ忘れろ。」

 何故か遠い目をして答えるゼル。
 ・・・じゃあ、あの煙突から出ている黒い煙は何なんだ?
 この船って実はディーゼルなんじゃ・・・

「あ、あれは風呂を焚いてるんだ。
 薪で火をくべて風呂を沸かしてるんだよ!!」

 ・・・露骨に怪しいぞ・・・おい。

「煩い奴だな!! 他に質問は無いのか? 無ければ俺は個室に帰るぞ!!」

 まあ待てよ。
 次の質問だがその服装・・・

「服装がどうした? これは俺がデザインした・・・」

 それは解ってるけどさ・・・
 どうやってリナとアメリアのスリーサイズを測ったんだゼル?

「ば、馬鹿な事を言うな!! お、俺はそんな事・・・(ゴン!!!)」

 横からの拳の一撃に言い訳の口上を止められるゼル(笑)
 そしてその拳の主は・・・

「・・・今の話しは俺も興味があるんだがなゼル。」

 お!! ガウリイも興味があるのか? まあそうだろうな(笑)

「ち、違うんだガウリイ!! 俺はデザインしただけでサイズまでは知らな・・・」

 そして例の彼女の一言が・・・

「ゼルガディスさん!! 私のサイズは秘密にしておいてくださいよ!!」

 ・・・ほう。
 秘密にね〜〜〜〜〜(ジト目)

「・・・へ〜、アメリアのサイズは知ってるんだなゼル。」

 ガウリイの声が段々と低くなっていく。

「違う!! アメリアは勝手に教えてくれただけで・・・
 ほら、アメリアはお嬢様育ちで裁縫なんか出来ないしな。
 リナは自分で縫うから、って言てたからデザイン画だけ渡したんだよ!!」

 ゼル必死の言い訳(笑)
 そこで話題の彼女が・・・

「酷い!! あたしは嫌だって言ったのにゼルが無理矢理・・・したくせに(泣)!!」

 ・・・へえ〜無理矢理? 何を(笑)
 顔を伏せ泣き出すリナ・・・

「・・・ゼルガディスさん・・・貴方って人は(怒)」

 そして既にガウリイは戦闘モードのスイッチが入っていた。

「ゼル・・・貴様・・・覚悟はいいな?」

 最早感情を感じられぬ声でゼルに歩み寄るガウリイ。

「誤解だ〜〜〜〜!!! リナ!! お前も現状を考えて発言しろ!!」

 ゼルの必死の声に泣き真似をしていたリナがフォローをする。

「てへ!! だってゼルの顔が面白かったんだもん。
 ほらガウリイ!! あたしが自分の服とあんたの服を縫ってあげたのよ。」

 じゃあアメリアの服は誰が縫ったんだ?

「俺だよ・・・アメリアは裁縫とか家事一般がまるで駄目なんだよ・・・」

 そしてぶつぶつと「次いでにリナが全部作れば良かったんだよ・・・」小声で呟く。
 じゃあ断れよゼルお前も(笑)

「し、仕方無いだろうが・・・アメリアが直々に頼みに来たんだからな(赤)」

 けっ!! 何時の間にか上手い事やりやがってよ!!

「まあ今回は信じてやるか・・・次は無いからなゼル。」

 取り敢えず納得したかガウリイ・・・ちっ!! 面白くね〜な!!

「お前な〜〜〜
 はあ・・・もう俺は部屋に帰るぞ。」

 あ、最後に一つ聞きたいんだけど?

「何だよ・・・」

 そう身構えるなよ。
 ザン馬は何処だよ? 姿が見えないんだけど?

「・・・船の最後尾だ。」

 船の最後尾?
 そんな所に馬が乗るスペースなんてあったかな?



 ・・・・・・・フヨフヨ(from ゼル壱号船首)
 ・・・・・・フヨフヨ
 ・・・・・フヨフヨ
 ・・・・フヨフヨ
 ・・・フヨフヨ(移動中)


 到着(笑)(to ゼル壱号船尾)


 ・・・そこで何をしてるんだいザン馬君?

(・・・今の俺にそんな事を聞くのか?)

 そこには、船の最後尾からロープに繋がれたイカダに乗るザン馬の姿があった。
 でも、このイカダで2000キロの旅をするのかお前?

(だって・・・船の外観に似合わないから、と言われて追い出されたんだぜ・・・俺)

 ・・・御愁傷様です(汗)
 いつか君も報われる時が来るさ・・・多分。

(それまで俺は本当に生きているんだろうか・・・どう思う?)

 そんな保証は俺には出来ん(キッパリ!!)
 ・・・所詮お笑いのサブキャラだしな(ボソボソ)

(・・・聞こえてるぞ、おい。
 ミンチにされたり全身火傷をしたり大気圏外に飛んでいったりetc・・・)

 ほんとよく生きてるよな?

(あえて疑問符で聞くか? おい?
 そうだよ生きてるんだよ!! 俺はここに生きて存在して(ゴン!!))

 ・・・お〜い、大丈夫か?
 こ、これは如意棒(笑)そうすると・・・

「煩いのよザン馬!! せっかく良い雰囲気だったのに!!」

 誰と(笑)

 チュド〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!

「ふん!! 恋愛のちゃちゃ入れは災いの元よ!! 覚えておく事ね!!」

(・・・はい)

 ・・・はい
 


 こうして、ガウリイ達の航海(河だったよな?)は始まったのだった。
 しかし・・・彼等には単純な旅など存在しない。
 では次回、また来週お会いしましょう。

 

 

第十三話         END
									第十四話に続く

あとがき

「ども、皆さん。

 作者が放棄したあとがきを任されているニンエです。

 今回は作者が改心したらしく余裕を持って更新が出来たそうです。

 でも作者は何故か『2000年問題のバカヤロウ』

 とブツブツと呟いていました? 何の事でしょうかね?

 あと作者の企画書を盗んできたんですけど・・・

 どうもこの話し本当に五十話で終わるんですかね(笑)

 まあこのキャラを全部登場させたら可能かもしれませんが(笑)

 五十話をオーバーしてどうするつもりなんでしょうね?

 まったく・・・これだからあの(ゴシュ!!)

 ・・・・・・

 ・・・・・・(沈黙)

 

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