<スレイヤーズ西遊記>





第二十二話 リナが素直になった日(中編)



第一章.愚痴


あらすじ


 リナが飛び出しました。
 さて・・・それじゃあ本編に行くか。

(ちょ、ちょっと待って下さいよ!! 読者様と馬鹿作者に喧嘩を売ってるんですか?)

 いや、喧嘩を売ってるのはお前じゃないのかニンエ(汗)

(この温厚な私が、誰に喧嘩を売るっていうんですか?)
 
 だって・・・お前、馬鹿作者って。

(本当の事を言ったまでですから。)

 ・・・それを喧嘩を売ってるって言うんだよ。

(大丈夫ですよ。
 作者は今風邪をひいてグロッキー状態ですから。)

 それの何処が大丈夫なんだ?

(少なくとも余計な事をしようと考えないでしょう。)

 お前・・・甘いよ、甘過ぎるよニンエ(ふぅ・・・)

(何がです?)

 あのな・・・あの作者は逆境になると強くなるタイプなんだよ。
 今頃、下手したらお前の過去の暴露話しを書いてるかもよ?

(・・・嘘、でしょう?)

 いや、さっきコタツでミカン食べながら。
 ニンエの過去のプロットを楽しそうに書いてたぞ。
 俺は隣でゲームをしてたから確実な情報だ。

(・・・ちょっと用事を思い出しました。
 お先に失礼しますね。)

 ・・・ちゃんと後書きには出ろよ!!
 さて スレイヤーズ西遊記 第二十二話今から始まります!!

「なんかさ・・・ニンエが主人公に思えて来たよ、俺。」
「でも、人気投票はあたしが一番だもんね♪」
「・・・くすん(涙)」
「大丈夫だアメリア・・・コメントがあるだけザン馬よりましだ。」
「ニャ!!」(投票ありがとう!!)






「も〜う!! 信じられないわ!!」

「あらあら・・・喧嘩ですか? リナさん。」

 リナが現在いる場所は・・・観音菩薩のアジト(笑)
 アジト・・・良い響きだ。

 なんとフィリアにピッタリなフレーズ(ガゴッ・・・)

「どうしたのフィリア?
 急に愛用のモーニングスターを放り投げて?」

「いえ、ちょっと害虫がいたものですから。」

「そうなの・・・それよりお茶でもしない?」

「いいですね・・・丁度良い葉っぱが手に入ったのですよ。」

 パンパン!!

「・・・お呼びでしょうかフィリア様?」

「ラス○ル、あの新しい紅茶を用意して頂戴。」

 ・・・よっと。
 ナレーター復活!!
 あまり休んでばかりだと減給されるんだよね・・・

「かしこまりました。」

 優雅に一礼(?)をして部屋から退出するラス○ル。
 ・・・お前既に諦めの境地に達したな。
 なんか、俺は個人的にザンニャ(仮)と出会って欲しいなラス○ル君は(笑)
 きっと話題が尽きないだろうな・・・お互い(爆)

「で、どうしたんですか?」

「何がよ。」

 フィリアの視線を正面から見れないリナ。
 その顔は、不満です!! と、主張しているが(笑)

「急に用も無く訪問されれば・・・理由の一つも聞きたくなるものでしょう?」

「う〜〜〜〜〜・・・あたしは悪くないもん!!」

 実はフィリアはリナにとって第二の姉にあたる人物です。

 作者・・・この設定、今思い付かなかったか?

 ・・・ま、作者への追求は後でするとして。
 二人の関係はそんなものです。
 ですから、ニンジン果の事件の時にフィリアなら樹を治せる事をリナは知ってましたし。
 天上界にいる時にもよく相談に来ていた・・・らしい、です。

「ガウリイさんと・・・喧嘩したんでしょ?」

「うっ・・・だって。
 あたしよりアメリアの方を庇ったんだもん。」

「ふう、どうせリナさんがまた暴力を振るったんでしょう?」

 無言で俯くリナ。
 その時・・・

「失礼します・・・お茶が入りました。」

「あら、有難うラス○ル・・・ご苦労様。
 後は、掃除と洗濯と郵便物の分別と(以下50通りの用事)お願いね。」

「・・・はい(涙)」

 ・・・ラス○ル。
 やっぱり、あれだな。
 リナと関わりを持ったのが運の尽きだったんだよ。

 静かに部屋を出て行くラス○ルの後姿には・・・
 人生を達観した男の背中を醸し出していた。
 頑張れラス○ル!!
 負けるなラス○ル!!
 何時か君にも幸福の星が(ガスッ!!)

「・・・人が落ち込んでるって〜のに。
 煩いのよアンタは。」

「リナさん・・・室内で如意棒を投げないで下さい。
 周りの被害が凄過ぎます。
 ・・・ほら、ラス○ルまで気絶してるじゃないですか。」

「あ、ほんとだ。」

「・・・もうやだよ、俺(泣)」

 ・・・俺も止めたいよ(泣)

「それでリナさん、結局は素直に謝れなかったんですね?」

「・・・うん。
 だって今迄謝った事のある人って・・・姉ちゃんだけだし。」

 それはそれで凄いと思うぞ、俺は。

「あー、うるさいし復活の早いナレーターね。
 もう一度混沌の海に漂ってみますか?」

 ・・・ゴメンナサイ。
 コンゴ、ヘタナツッコミハヤメマス。

「謝り方に誠意がな〜〜〜〜〜い!!!」

 ガシュゥゥゥゥゥゥンンンン!!!!!

「・・・いいですかリナさん。
 今先ほどの誤り方は間違いです。」

「それ位あたしでも解るって・・・フィリア(汗)」

「そうですか? ではまず基本から・・・」




「・・・誰も、俺の事を心配してくれないんだ(哀)」 By ラス○ル





第二章.愚考


「ただいまでゴザル(^○^)」

「お、お帰りN’
 で、リナは何処にいた?」

「フィリア殿の屋敷におられたでゴザル。
 つでにコレも拾って来たでゴザルよ(~_~;)」

 ・・・悪かったな、拾って来てもらってよ(怒)

「・・・余計なモノまで連れて来るなよ。
 ま、今更仕方が無いけどな。」

 おいガウリイ・・・
 お前この旅が始まってからの付き合いの俺に、凄く酷い事言うな(汗)

「ふん!! リナの行方を知ってて黙ってた罰だ。」

 うっ!!
 そ、それは・・・流石に話せんだろうが?
 N’もいる事だし・・・

「そうそう、N’がいなかったら・・・お前は折檻のフルコースだったな。」

 ウルルル・・・

「某に感謝するでゴザル(^。^)」

 有難うございます・・・




「・・・あそこの会話は異次元での会話だな(汗)」

「余り近づきたく無いですね・・・」

「そもそもあのガウリイの旦那は本当に人間か?」

「それだけは・・・信じられませんよ。」

「ニャッ!! ニャ〜?」(人間でも鍛えればああなる、とか?)

「無理だ。」

「論外ですね。」

「ニャニャニャッ!!」(でも、それならニンエはどうなるんだ。)

「・・・論外以前だ。
 既にこの世界の人間を止めてるだろうが。」

「どうしてこう、ガウリイさんには人外魔境が集まるんですかね?」

「ニュゥゥ〜〜」(本当にな・・・)

「お前が一番不思議な生き物なんだよ!!」

「そうですよね!!」




「お〜い、アメリア、ゼル、ザンニャ(仮)ちょっと来てくれ!!」

 ガウリイの呼び掛けに応じて集まる二人と一匹。
 ・・・いい加減ザンニャの(仮)を外せよ作者(怒)

「何の用だガウリイ?」

「何か解ったんですか?」

「あ〜、どうやらリナはフィリアの所に相談をしに行ったらしい。」

 そうそう、相談をね。
 多分・・・お茶が目的で無い事を祈ろう。

「・・・フィリアにか?
 正直言ってまともに相談に乗って貰えるとは思えんが。」

「・・・そうですよね。」

 おいおい・・・あれでも一応観音菩薩であって・・・

「俺もそう思うな。
 だって俺の宗派の教義を知ってるか?」

 いや、知らんぞそんな事。
 そう言えばガウリイの宗派って一応観音菩薩を崇めてたよな。

「・・・良い機会だから教えてやるよ。
 説得、それは拳での語らいなり。
 修行、それは拳の鍛え方なり。
 
 説得をする時はお互いに拳を交えて行うんだ。
 つまり、言葉は無用・・・拳で語れ、だ。」

 ・・・(汗)
 おい。

「修行をする事・・・つまり身体を鍛える事だ。
 経文もあるがあまり読んだ事が無いな。
 俺達の寺は強さによって上下関係が決まるんだ。
 俺の寺の僧正クラスになると、素手で妖怪を倒すぞ。」

 ・・・フィリア、あんたっていったい。
 それ以前に布教活動じゃなくて、妖怪の調伏ばかりしてるのか?
 お前の寺ではさ、ガウリイ?

「じゃ、じゃあこの前のニンジン果の事件の時の説得ってのは。」

 恐る恐る聞くゼルガディス・・・
 あれは、ガウリイの本心からの・・・

「ああ、だから俺が説得するって言っただろ?」

 あ、あれで本気で説得するつもりだったのか!!
 俺にはただの乱闘にしか見えなかったぞ!!

「何言ってるんだよ。
 刃物が出無いだけで、どれだけ穏やかな話し合いだと思ってるんだ?」

 ・・・刃物も出るのか?

「時と場合によってはな。」

「・・・やっぱり信じられない人ですよ・・・皆さん揃って(ボソッ)」

 ちょっと人間(?)不審に陥りかけてるアメリア(笑)
 ブツブツと何やら呟いている。




「ミャ〜」(それで今後の方針は?)

 ・・・ザンニャお前が話しを進めるのも珍しいな。
 あ、(仮)が取れてら(笑)

「そうだな・・・この場でリナが帰って来るのを待つか。」

「本気かガウリイ?
 リナが帰って来る保証は無いんだぞ。」

 そんなガウリイの方針に異議を唱えるゼルガディス。

「大丈夫だって!!
 リナは帰って来るよ・・・
 それに、リナと一緒じゃ無いと俺はここから一歩も動くつもりは無い!!」

 そう言いきってその場に座り込むガウリイ・・・

 暫くすると・・・ガウリイは眠ってしまった。
 おい(汗)

「はあ、どっちも頑固ですね。」

「仕方が無いな・・・俺達も付き合うかアメリア。」

 お互いに呆れた表情をしている二人。

「ニャ〜、フニャ・・・」(じゃ、俺ももう一眠り・・・)

 そう宣言して木陰で眠り込むザンニャ・・・

「・・・完璧に猫化してるな。」

「・・・そうですね。」

「どうする?」

「私も寝ます。」

「ま、ここまで付き合ってるんだ。
 リナが本当に帰って来るかまで見届けるか。」

 そしてアメリアとゼルガディスも木陰で眠りについた・・・
 
 穏やかな日差しの中3人と一匹の寝息が静かに響いていた。

 

 

 

 

第二十二話         END
									第二十三話に続く

あとがき

「こんにちわ皆さん。

 作者は見事にノックアウトです。

 ま、そこらへんで寝込んでれば来週には復活してるでしょう。

 もし宜しければお見舞いの言葉でも送ってやって下さい。

 泣いて喜ぶと思いますので。

 では、次回でまたお会いしましょう!!

 

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