<スレイヤーズ西遊記>





第三十話 ゼルとアメリアの休日(前編)



第一章.休暇


あらすじ

 前回のあらすじ。
 ガウリイとルークの漢の闘いに決着が付き。
 双方は和解してこの話しは終ったのであった・・

(和解・・・ですか? あれが?)

 そう、和解。
 だれも傷付かずに終ったじゃないか・・・
 珍しく。

(・・・そうとも・・・取れますか?)

 ああ、一部の読者様からはザンニャが幸福なんて許せ無い、なんて言われたしな。
 まあ俺もその意見には賛成するが。

(捻くれてますね・・・貴方って人は。)

 ・・・ほっとけよ。

(それで、作者は何か言ってましたか?)

 ああ、アイツは別の小説でイタモノ書いて叩かれてた。
 で、壁に向ってブツブツ何か言ってたぞ?

(でも、ジョギングしてるって(汗))

 何でも爽やかな汗を流すとダークなアイデアが浮かぶらしい。
 ・・・社会不適格者だな、典型的な。

(・・・そこまで言う?)

 日頃の行いが悪いんだよ。
 そのうち浮上してくるだろ。

(はあ・・・では、私は後書きに行って来ます。)

 おお、気を付けてな!!
 さてと、スレイヤーズ西遊記 第三十話話 今から始まります
 ・・・もう三十話か、早いな(汗)

「リナ〜、今回殆ど俺達出番無しって本当かな?」
「・・・出番が無ければ自分で作るのよ!!」
「・・・大人しくしていて欲しいです(涙)」
「だな。」
「ゴロニャ〜♪」(今回も俺は平和だろうな♪)







「いない・・・」

 何をいきなり(汗)

「アメリアとゼルがいないのよ。」

 ああ、二人して出掛けて行きましたよ。

「え〜〜〜〜!! あたしを置いて?」

 邪魔者ですからね。
 トラブルメーカーだし(バシュゥゥゥゥ!!)
「どう? ブースト版のファイヤーボールの味は?」

 ブスブスブス・・・

「返事も出来ないくらい満足したのね。」

「・・・リ〜ナ〜〜」

「ああ、はいはい・・・
 まったく、馬鹿は風邪をひかないって言うのにね。」

「俺だってリナとお出かけがしたいぞ〜〜」

 ・・・本当に風邪ひいたの?
 この人外の生き物が?

「人外って(汗)
 まあ、そう言いたい気持ちは解るけどね。
 一応、これでも人間だったみたいよガウリイって。」

「俺は〜人間〜だ〜〜、ゴホゴホ!!」

 布団から抜け出し、そう自己主張するガウリイ。
 ・・・実は結構元気なのでは?

 あ、倒れた。

「もう!! 大人しく布団で寝てなさい!!
 ガウリイの風邪が治らないと、この宿から先へ出発できないんだからね。」

 そう言いながらガウリイを布団に引き摺っていくリナ・・・
 ガウリイを布団の中に放り込み。
 その上にザンニャを設置する(笑)

「ガウリイが抜け出さない様に見張ってなさい。」

「ニャ〜」(俺って・・・)

 ん、待てよ? じゃあ、何か?
 あのルークとミリーナの一件から、全然旅は進んでないのか?

「そうよ、ガウリイはあの杖を使うとかなり体力を消耗するらしいのよ。
 宿に帰った瞬間倒れるんだもの、びっくりしたわ。
 あたしが戦え無いからって、無茶するから・・・」

 はいはい・・・
 で、体力が低下してる所を風邪に襲われた、と。
 その看病をリナちゃんがかってでたんだ。
 ・・・惚気話は結構ですよ。
 カッキィィィィィィィィィンンンン・・・
「どう? ブースト版フリーズブリットの味は?」

 !・&%・・¥”%$#”!・・&

「あらあら・・・その状態じゃあ口は聞けないわね〜」

 ・・・!! ・・・?!! ・・・¥・!!

「・・・何が言いたいのよ?」

 !!#$”%・・!$&%$¥・!!

「・・・このまま砕いてやろうかしら。」

 ・・・

「そうそう、始めからそやって黙っていればいいのよ。」
「ハクション!!」
「ンニャ!!」(うわっ!!)

「あ・・・」
 グラリ・・・
 パリィィィィィィィィィィィィィンンンンン!!
「ん〜? リナ、何か割れたのか?」

「あ〜、えっと、ね。
 ・・・別にいらないモノだからいいのよガウリイ。」

「そうなのか〜〜、じゃあ俺は寝るぞ〜〜」

「はいはい・・・」

「・・・側に、いるんだよな?」

「あ〜、もう!! 解ってるってば!!」

「グ〜、グ〜・・・」

「・・・寝付きの良い奴ね。」

「ゴロニャ〜」(全く・・・)






第二章.買物


 ・・・酷い目に会った。
 俺、この物語の最終回まで生きてるんだろうか?

「ねえねえ、ゼルガディスさん!!」

「何だ、アメリア?」

「リナさんにガウリイさん看病が出来るんでしょうか?」

「・・・それは仏のみが知る、だな。
 まあ、ガウリイならリナに看病されて殺されても文句は言うまい。」

 ・・・すっごく恐い事言ってるなゼル(汗)

「でも、頭を冷やせばいいと聞いて。
 直接ガウリイさんの頭部を氷付けにしてましたよね・・・」

「ああ、呼吸が出来なくてもう少しで仏さんになる所だったな。」

 ・・・

「しかも、身体は暖めて方がいいと言われて・・・」

「石を溶けるまで加熱して、暖を取るアイデアは良かったが。
 それをそのまま、ガウリイの布団に入れたのは失敗だったな。」

 ・・・布団、燃えないか、それ?

「あの後、宿を半焼させて・・・
 結局、追い出されたんですよね・・・」

「そうだな。」

 歩く天災か・・・おまいらは(汗)

「失礼な事を言う奴だな。
 俺はちゃんとガウリイに、俺の調合した総合感冒薬をやったんだぞ。」

「・・・ガウリイさん、ソレを飲んで青い顔して倒れましたよね。」

「・・・発汗作用を強くしすぎて、脱水状態になっただけだ。」

 良く・・・生きてるなガウリイ。
 やっぱり人間じゃね〜よ。

「で、今は仕方なく人間用の風邪薬を買いに街に出ている訳だ。」

「今頃リナさん・・・ガウリイさんで遊んでるんでしょうね。」

 遊ぶって(汗)
 嘘でもいいから、看病してるって言ってやれよ・・・
 何か・・・近頃憐れだなガウリイって。

 ドン!!

「あ、済みません。」

「おうおう!! お嬢ちゃんよ!!
 人の肩にぶつかっておいて、済みませんで済むと思ってるのか?」

「はい(きっぱり)」

「そ、そうか。
 じゃなくて!!」

「あ、兄貴!! 俺達完全になめられてるっす!!」

「可愛い面して豪胆なガキだな!!」

 ・・・だって推定(ピーピーピー)歳だもんな。
 このピーを取り除いたら・・・

「その日が貴方の命日です。」

 はい・・・

「アメリア・・・馬鹿は放っておけ。
 さっさっと薬を買って帰らないと、ガウリイの命が危険だ。」

「そ、そうですね(汗)」

 しかし、彼等にも面子が有ったりするんだな。
 で、お約束で囲まれる二人・・・

「ふっ・・・馬鹿者どもが。」

「ですぅ・・・」

 ちなみにその頃のガウ君。
 
「リナ〜、本っ当にコレって卵酒かぁ〜?」

「あたしの事が信じられないのガウリイ?」

「うっ・・・のびばず・・・(ゴクゴク)・・・!!!!!!!
 バタッ・・・
「あら?
 ・・・やっぱり日本酒の替わりに、ウォカッのストレートは危険だったか?」

「ニャォ〜」(生きてるか、坊主?)

「にゃ、にゃんとか・・・(ピクピク!!)」





第三章.本当に買物(笑)


 ・・・買物に行って。
 喧嘩を買う御両人。
 やっぱり彼等もトラブルメーカーだった。

「・・・非常に不本意だな、その台詞は。」

「そうですぅ!! 私は降りかかる火の粉を払っただけです!!」

 ・・・その為に、繁華街を半壊させる必要があったのか?

「ふん、リナがやっていたらこの街は消滅していたはずだ。」

「リナさんじゃなかっただけでも感謝して欲しいです!!」

 大同小異って言葉知ってるか?
 もしくは、目くそ鼻くそを笑う。
 五十歩百歩。
 同じ穴のムジナ。
 類は友を呼ぶ。
 馬鹿は死んでも治らない。

「おい、最後のは全然意味が違うぞ。」

「・・・懲りない人ですね・・・貴方も。」

 済まん、つい本音が出てしまった(汗)

「なおさら悪いわ!!」

「もう無視しましょうよゼルガディスさ〜ん!!
 ・・・あ、あそこの喫茶店で休憩しませんか?」

「ああ、そうだな一休みするか。」

 君達の目的は何なんだい?
 早く帰らないとガウリイがあの世に旅立つぞ(爆)
 チリン、チリン!!
 二人が入った喫茶店は・・・
 明るい色を基調にした壁紙を張ってある、小さな物だった。

 ・・・喫茶店?

「いらっしゃいませ〜!!」

 ウエィトレス(?)が微笑みながら二人の接客をする。
 ・・・ちょっと待て。

「じゃあ・・・私はケーキセットをレモンティで。」

「俺はブラックでいい。」

「かしこまりました。
 ケーキセットのレモンティがお一つ。
 珈琲のブラックがお一つですね。」

 ・・・ここは古代中国(汗)

「む〜・・・ケーキセットのティラミスも捨て難いですが。
 ワッフルも美味しそうですぅ・・・」

「・・・太るぞ(ボソッ)」

「むっ!! 何か言われましたか、ゼルガディスさん!!」

「いや、別に。」

「いいえ、何か言われた筈です!!」

「あ〜、すまんすまん。
 待っててやるから好きなだけ食べればいいさ。」

「本当ですか、ゼルガディスさん♪
 じゃあ、お言葉に甘えて・・・ウエィトレスさ〜〜〜ん!!」

「は〜〜い!!」

 ・・・会話と世界が西遊記から隔絶されてるぞ、おい(汗)
 それよりガウリイの事はいいのか?
 二人で呑気にデートをしてるが・・・

 その頃のガウリイ&リナ

「リ、リナ〜〜〜〜(泣)」

「何よガウリイ?
 いい、氷り枕と氷嚢は風邪の必殺アイテムだ、って看病手帳に書いて有るのよ。」

「だからって・・・氷で出来た枕と、氷で出来たタオルは違うと思うぞ・・・」 

「はいはい・・・溶けたらちゃんとまた作ってあげるから。」

「ザ、ザンニャ〜〜〜、早くゼルとアメリアを探して来てくれ〜〜〜」

「ニャ。」(外は寒いからヤだ。)

「う、裏切り者〜〜〜〜(泣)」

「ほら!! 暴れずに大人しく寝る!!」

「うううう・・・一種の地獄かもしんない。」

 

 

 

 

 

第三十話         END
									第三十一話に続く
あとがき

「こんにちわ皆さん、どもニンエですます。

 作者がジョギングを始めてかなり疲れているそうです。

 ・・・なら止めればいいのに。

 何でも来年の健康診断で、運動不足と言った医師を見返すの目的だそうです。

 気の長い話しですね・・・

 しかし執念深い男ですよね?

 さすが蠍座の男。

 え、関係無い?

 それは失礼しました。 

 では、また次回でお会いしましょう!!」

 

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