ペンダント

 

 

 

「火炎球(ファイヤーボール)」

 

  ドッカーン

 

「フ、たわいもない。」

 

盗賊いじめをしてすっきりしている私に相棒のガウリイが話し掛けてきた。

 

「おおーい、リナ。」

 

「何よ、ガウリイ。」

 

どうせ毎回おんなじことしか聞いてこないので、少しきつく返す。

 

「お前こんな事して楽しいのか?」

 

「楽しいわよ。それよりお宝♪」

 

「しかしなぁ・・・」

 

まだぶつぶつ言っているガウリイを置いて盗賊のお宝を探しに行った。

 

ガサゴソガサゴソ

 

「ん、何だろうこれは?」

 

それはきれいな色をしたペンダントだった。

 

「へぇ〜、きれいねぇ。身につけてみようかな。これだったら旅の邪魔にならないし。」

 

私は次の日につけてガウリイを驚かそうと思った。
どんな反応をするだろう。

 

 

次の日

 

 

「おはよう。」

 

「おはよう、リナ。」

 

もうテーブルに座っているガウリイはリナに昨日はついてなかったものを目ざとく見つけた。

 

「何だ、そのペンダントは。」

 

「ああ、これ。これは昨日の盗賊いじめのときに見つけたの。」

 

隣りに座りながらリナが言う。

 

「なかなかきれいでしょ。」

 

「ん、まあな。」

 

なんかあいまいな言い方だな。

 

「何よ、私には似合わないって言うの。」

 

ふくれっ面になりながら、ガウリイに言う。
いつもそうだ。
どうせ、子供のお前には似合わない、とか
お前にはまだ早い、とか言うに決まっている。

 

「いや、もうそんなのが似合う年頃なんだなぁっと思っただけだよ。」

 

なぜか私はドキッとした。

 

「や、やっと私の事、わかってくれたの。」

 

私の事を少しは見とめてくれたのかな?

 

「ああ、お前にも保護者は必要ないのかもな。俺、あんまり役立ってないし。」

 

え?

 

何で。何でそんなこと言うの?
私の心の中に寒いものが走っていった。
認めてくれたんじゃなかったの。
所詮、ガウリイにとっては旅の途中で出会ったお子様だったわけ。
私は泣きそうになりながら言葉を吐き出した。

 

「な、何で・・・?」

 

「いや、だっていつもリナが保護者はいらないっとか言ってるし、
 俺もこの辺が限界かなぁっと思って。」

 

なぜか楽しそうなガウリイとは逆に、段々沈んでいく私。
もうだめだ。

 

「そう、じゃあここで別れましょ。」

 

ここに居ては泣いてしまう。
立ち上がり、くるりと背を向けて部屋に行こうとする。

 

「お、おい。リナ。」

 

慌てたガウリイの声がする。

 

「ちょっと待て、最後まで話を聞けよ。」

 

ガウリイはリナの手をつかんだ。
何をいまさら言おうとするのだろう。
もう涙が止まらなくなってきた。

 

「なによ。もう保護者を辞めるんでしょ。じゃあ、一緒に居る理由なんてないじゃない!」

 

「だから最後まで聞けって。別に保護者を辞めたってリナと一緒に旅を続けるぞ、俺は。」

 

え、何て?
涙でクシャクシャになっていた顔が驚きの顔に変わった。

 

「保護者を辞めてどうするのよ。」

 

リナの問いに得意げな表情をするガウリイ。

 

「そんなの決まってるだろ。」

 

何が決まっているんだろう。
そこまで言ってもわからないなさそうなリナの顔を見て苦笑しつつ、

 

「好きな奴と一緒に旅をして何が悪い。」

 

・・・・・・・・

 

  ボム

 

いっきに顔が赤くなるのがわかる。

 

「な、なにいってんのよ、あんたは。」

 

「冗談なんかじゃない。」

 

真剣な表情で言うガウリイ。
思わず下を向いてしまう私。
ど、どうしよう。
いきなりこんなこといわれても。

 

「俺はリナのことが好きだ。多分会った時からひかれてたのかもしれない。」

 

かぁ。

 

顔に血があつまる。

 

「だからそばに居ようとしたんだ。」

 

そうだったんだ。

 

「リナは?リナは俺のことどう思っている?」

 

私、私は・・・・

 

「好きよ。」

 

そう、私はガウリイが好き。
保護者としてではなく、一人の男性として。

 

「それは保護者としてか?」

 

ガウリイの問いに首を振る。

 

「ちがう。」

 

「じゃ、じゃあ。男としてか。」

 

真剣に問い返してくる。
こくっ。

 

「よかった〜。振られたらどうしようかと思った。」

 

少し気が抜けたような声が聞こえてた。
赤くなって固まっている私をガウリイは抱きしめてきた。

 

「俺が保護者を辞めたと言ったのは、リナと別れるためじゃない。
 これからもずっと一緒に居るためだ。」

 

ガウリイの胸はとっても温かかった。

 

「だから、別れるなんてうそでも言うなよ。」

 

その声を聞いていたら、涙がまた出てきた。
けど、その涙はさっきとは違う涙のような気がした。

 

 

 

 

後書き
中途半端やの〜!
どこかの宣伝の声が聞こえる。(知らない人すみません)
2日かけて仕上げた代物には見えない。
リナがリナじゃないし、ガウリイがガウリイじゃない・・・
話に脈絡ないし。
題名に全然意味がないし。
まぁ、所詮俺の腕ではここいらが限度か。
と言うわけでここまで読んでくれた方々、感謝!

 

 

管理人の感想

 

馬谷さん、投稿有り難うございました!!

実に、久しぶりのスレイヤーズの投稿です(笑)

しかも内容は、真っ向唐竹斬りの正道ラブコメです!!

う〜ん、素直なリナですね〜

まあ、Benの書くリナとガウリイが捻くれているだけかもしれませんが(苦笑)

ペンダントという小物が効いてますね。

話の進め方としては、面白いと思いますよね。

 

では、馬谷さん投稿有り難うございました!!

 

 

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