公園のベンチに艶やかな長髪の女性が退屈そうに腕時計を見ている。
 
 その女性はこれから意中の男性と会うのだが、ジーパンに白のTシャツというラフな格好だった。
 
 前までは気にしていたが、一度気合が入りすぎて失敗して以来相手に合わせることにしていた。
 
 もうすでに約束の一時はとうに過ぎていたがまだ現れる気配すらなかった。
 
 またか、と胸中でつぶやいていると、
 

 「ねえねえ、お姉さん。俺らと遊びに行かない?」
 
 
 いつの間にか男が三人ベンチの前にいた。
 
 金髪、ドレット、長髪の三人組で、いかにもガラが悪そうだったし、
 
 言葉こそ優しげに言っていたが、下心が見え見えだった。
 
 それにもう、そんな言葉は二百年前に死語になっていた。
 
 
 「いや〜、あの、ちょっと・・・・・・ちょっと待っている人がいるので・・・・・・」
 
 
 「でもさっきから見てるけど、んな奴来ないじゃん。」
 
 
 「そうそう。絶対もう忘れてるって。」
 
 
 逃げようとしている女性に男たちは必死に喰らいつこうとしている。
  
 まるでハイエナみたいだな、と思いつつも
 
 
 「でもいつも遅れてくるひとだし・・・・・・」
 
 
 「いいじゃん。っていうかそんな女性を待たせるような紳士じゃない奴放っておいて俺らと・・・・・・」
 
 
 と言いながら金髪が手をつかもうとしてきた。
 
 じゃあお前らは紳士なのかっと心の中で突っ込みつつも迫りくる手どう対処しようかと悩んでいたが、
 
  
 「あの〜、すみません。お取り込み中・・・・・・」
  
 
 いきなり現れた黒髪の男性は、いかにもすまなそうに言った。
 
 金髪がゆっくりと振り向き、近づいて睨みながら
 
 
 「おい、すまないと思うんだったら邪魔すんじゃねえよ。」
 
 
 「でも〜その人、俺の連れなんですよ。」
 
 
 黒髪の男性がそう言うと、金髪が後ろに、おいっと声をだした。
 
 するとドレットと長髪が女性をむりやり連れて行こうとする。
 
 
 「おい、お前。怪我したくなかったら、家に帰ってくそでもしてな。」
 
 
 またとんでもなく古かった。
 
 生まれた世紀を間違えたのだろうか?
 
 「いや〜、でもですね・・・・・・」
 
 
 「いやでもなんでもないんだよ。
 
 やっぱりてめえ、殴られたいみたいだな。仕方ねえ。
 
 現代によみがえった火星の幕(ピー) 一歩と呼ばれるこの俺様の・・・・・・」
 
 
 「気絶してますよ。後ろの人たち。」
  
 
 「えっ!?」
 
 
 金髪が驚きながら振り向くと、ドレットと長髪が
 
 仲良く夢の世界へ旅立っていた。そしてその傍らに女性が悠然と立っていた。
 
 
 「なっなっなっ・・・・・・」
 
 
 男は驚いてまともに声がでないのか
 
 口をパクパクさせて同じことを連呼するだけだった。
 
 
 「遅い。遅すぎるわよ。いつもいつも。どういうことかしら?」
 
 
 目に怒りの炎を宿してる女性はプレッシャーをかけながら、そう尋ねた。
 
 
 「え〜と、まあいろいろあってですね〜。」
 
 
 男性が慌てながら弁解しようとした時、
 
 金髪は自分が無視されていることに気づき、声を強張らせながら
 
 
 「ふざけんな!なめやがって!!」
 
 
 金髪がいきり立って女に襲い掛かろうとしたと瞬間、
 
 いきなり後ろから金髪の脳天目掛けてカカトが決められた。
 
 ふう、とため息をつきながら、男性は微笑んだ。

 胸元の青色のクリスタルが輝き、己の存在を高らかに示している。
 
 
 「笑って誤魔化しても無駄だからね。いったい何回目かな〜?遅れてくるの?」
 
 
 「いや〜、だからね。いろいろと忙しくて・・・・・・」
 
 
 「またそれ〜?さっきみたいなのに襲われるの何回目かしら?
 
 いけない所に連れて行かれたらどう責任とってくれるのかな?」 
 
 
 必死に弁解しようとしている声を女性がさえぎる。

  
 
 「そんな心配より相手のことを心配した方が・・・・・・」
 
 
 「だ・か・ら!そんなことより遅刻の原因は?」
 
 
 男たちは白目をむいて泡を吹いていたが、女性にとって取るに足らないことだった。
 
 
 「ごめん。仕事が長引いちゃてて・・・・・・」
 
 
 「いつもそれだよね。女性を待たせたら本当に紳士失格だよね〜。」
 
 
 そのことに関してはさっきの男たちと意見が一致していた。
 
 
 「本当にごめんって。お昼まだだよね?」
 
 
 「誰かさんがまたせるからね〜。」
 
 
 「おごるからさ。許してくれない?」
 
 
 まさかこんなにも怒っているとは思わなかったので、本当に焦っていた。
 
 
 「・・・次は遅れてくるとそれだけで済まないからね。」
 
 
 ジト目でそういってすぐに笑顔を向けてきた。どうやら危機は回避できたようだ。
 
 
 「じゃあそこのステーキを食べよっか」
 
 
 「うっ・・・わかりました。」
 
 
 いやな汗をかきつつも、許されたことに男性は安堵した。
 
 
 「よし。それじゃ行こっか。アキトくん。」
 
 
 「ほどほどに頼むよ、イツキちゃん。」
 
 
 仲良く二つの影が店に入っていった。

 

 

 

 

 

 後書き(普通はプロローグでは書かない。ただ知らなかっただけ。長いけど許してね)
 
 
 ・・・・・・どうも、十二の翼と言います。・・・・・よろしく。

 
 「テンションが低いーーー!!!!!歯ぁくいしばれーーー!!」
 

 ぬおーーー!!いきなり殴んなーーー!!誰だてめーは?
 
 
 「初めて書いた駄文をここまで読んで下さった方たちにそのテンションはないだろうが。
 
 例え読んだ人が管理人や代理人だけだったとしても・・・・・・」
 
 
 何気にひどいな。何気に。っていうかさー、まだプロローグしか書いてないないし。
 
 しかもパソコンで文章打つの慣れてないから、すっげー時間かかったんだよ。だからテンション低いだよ。
 
 
 「どのくらい?」
 
 
 ・・・・・・約四時間・・・・・・・。
 
 
 「・・・・・・マジ?」
 
 
 ・・・・・・マジ・・・・・・・。
 
 
 「死して屍拾うものなし。」
 

 意味わからん。それにお前誰だ?覆面はずせ。
 
 
 「ふふふ・・・・わからんか?お前が尊敬してやまない人物を・・・・・・」
 
 
 まっまさか・・・このホームページの管理人・・・・・・。
 
 
 「その通りだ。しかしBenとは世を忍ぶ仮の姿・・・・・・。その正体は・・・・・・
 
 アクション大魔王だ。あーはっはっはっは。
 
 
 おお、単体分裂や融合・・・・果ては、人の意識を乗っ取るという・・・・・。
 
 
 「その通り。よく知っているな。」
 
 
 Benさんの作品大好きですから。
 
 
 「だからって一話から最新の物まで一気に読もうとするな。しかも十二時間以上も連続で。」
 
 
 ・・・・・・なんで知ってるの?
 
 
 「いや、あの・・・・・・」
 
 
 ・・・・・・好きなプロ野球チームは?
 
 
 「日本ハム!!!!」
 
 
 くそ親父ーーーー!!!何してやがるーーーー!!!
 
 
 「なんでそれでわかるんだーー?」
 
 
 うっさい。退場やーーーー!!
 
 
 「うおおおおおおおおおおおおおお!!!いつの日かかえってくるぞー!!!」
 
 
 いい歳してアニメとは・・・・。ふっ・・・・・・。まあ、俺もそうなるかもしんないけど。
 
 本文に対して後書きが長いなー。次から気をつけよっと。
 
 次はもっと本文を長く書きますんで長い目で見てください。
 
 追伸 この中に登場するBenさんの特技は想像上のことです。気にしないでください。
   
     本当にできるかどうかは私にもわかりません。できるんでしょうか?(笑)