最初に
 この作品に登場する方々の本来の性別・人格・性格・容姿などは完璧に無視されています。
 
 その辺をご了承願います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 「ちくしょーー!!なんで僕が朝鮮半島攻略の指揮をとらなきゃならないんだ。
 
 今までは破壊活動できて、なおかつ失敗しても責任は全部上の二人に押し付けられるポジションだったのに」
 
 十二の翼が愚痴っているといきなり携帯電話が鳴った。
 
 それを取ると今一番聞きたくない人たちの声だった。
 
 『その部屋には盗聴器があってね、独り言が筒抜けだったりします』
 
 『お前って独り言が多いよな〜。寂しいのか?』
 
 「この電話を留守番サービスセンターに接続しま・・・・・・」
 
 十二の翼が何とか誤魔化そうとするも後の祭りだった。
 
 『・・・朝鮮半島攻略、三日で頼んだぞ。
 
 ほなE.Tくん、温泉に行きまひょか?』
 
 『そうでおますな、会長殿。
 
 十二の翼くん、お前いつかきっと独り言で自滅するな』
 
 チン。
 
 切れた。
 
 もういいや、と心の中でさわやかに自分の首が絞まったことを確認した十二の翼だった。
 
 
 
 
 
 アクション大魔王
 第三話「だけど涙がでちゃう。だって男の子だもん」
 
 
 
 
 
 「と、いう訳で朝鮮半島攻略を指揮します、十二の翼です」
 
 その場に集まった同士諸君に自己紹介をする十二の翼だった。
 
 天砂、音威神矢というコードネームを持つ二人だった。
 
 「・・・・・・なんで三人なの?確か五人で攻めるって聞いてたんだけど」
 
 聖教団の中でも過激派で有名な音威神矢がそう告げる。
 
 「・・・・・・IID組合(イツキを一分以上出せの略)のお二人が体調が悪いということで」
 
 「オレ、さっきあの二人見たけど
 
 『温泉の醍醐味は覗きだよな』って言いながらスキップしてた」
 
 天砂がいらんことを述べる。
 
 「流石に三人じゃ無理だろ。出直そう」
 
 「待って下さい、それだと・・・・・・」
 
 「『それだと・・・』何?」
 
 「・・・・・・・・・・わ、我々の熱いナデシコへの思いを全世界に知らせるのが活動の根底でしょう。
 
 たかが二人減ったからって諦めるんですか?そんなことで自分の思い、ナデシコへの思いは伝えられるんですか?
 
 私はそうは思いません。あなた達はどうなんですか?」
 
 心の奥にあった重いを二人にぶつける十二の翼。
 
 「そうか・・・そうだよな。新人に教えられるなんて・・・」
 
 「わかったよ。じゃあ会議を始めるか」
 
 二人の了承を得て朝鮮半島攻略(三日以内)の作戦会議が始まった。
 
 (うし、これでMBITを逃さずに済むぞ)
 
 心の奥まで真っ黒に染まっていた十二の翼だった。
 
 
 
 
 
 「おい、E.Tくん。もうちょい詰めてくれ。
 
 じゃないと見えないんだ。ずるいぞ、君ばっかり」
 
 「もう・・・わかりましたよ会長殿。
 
 これでいいんですか?」
 
 「そうそう、ありがとう。むふふ、いいね〜ここは」
 
 二人は熱海の旅館に来ていた。
 
 聖教団に告げた理由は熱海の軍基地設立の下見だったはず・・・
 
 けれど今は別なモノを下見していた。
 
 「おお〜、見えそうで見えない。覗きは男のロマンだね〜」
 
 「まったくです。チラリズムがない覗きはナデシコにアキトがいないのと同じですよ」
 
 マニアックな会話を進めながら体の疲れを癒している二人。
 
 後ろに黒い影があるのをまだ知るよしもなかった。
 
 
 
 
 
 「では会議の結果、ユースケ・サンタマリアは無理をしていることに一致しました」
 
 ・・・・・・何をしていたんだろう?こいつら。
 
 「早速韓国のソウルから攻めるんだね」
 
 なんで伝わるかなあ〜?それで。
 
 「戦闘ロボットはエステバリス、アーバレスト、ウイング0カスタムの他に
 
 なんとシャア専用ザクも使用可能になりました。乗ってみたい人は?」
 
 「「はい!!!」」
 
 声をそろえる音威神矢と天砂。
 
 「困りましたね〜。一体しか用意できていないので・・・譲ることはできませんか?」
 
 「「できません!!!」」
 
 またしても声を合わせる二人。
 
 「じゃあ・・・バトルしかないでしょう!!
 
 肉を喰い、骨を削り、血を吸う、果てしないバトル!!」
 
 「え〜と、仲間なんだからそういう危険なものは駄目だと・・・」
 
 音威神矢が危ない目付きをしている十二の翼に異を唱える。
 
 「過激派と言われているあなたらしくありませんね。
 
 闘うことは我々にとって生きるに等しいことです」
 
 「・・・で、何で闘うんだい?」
 
 意外と乗り気な天砂がルールを聞いた。
 
 「そうですねえ〜、ボクシング(メリケンサックで)、空手(金的、目潰し有り)、柔道(首締め一分間有り)、剣道(真剣)、射撃(実弾で撃ち合い)、
 
 のどれかですね」
 
 「・・・なんかどれも最後に言ってなかったか?」
 
 「・・・気のせいです」
 
 天砂と十二の翼のやり取りを静かに聞いていた音威神矢が
 
 「さっさと行こう、俺がエステバリスでいいから」
 
 「え〜!いいんですか〜。ありがとうございます」
 
 「・・・・・・ちっ」
 
 十二の翼が聞こえないように舌打ちをする。
 
 「じゃ、俺達は格納庫に行っているから」
 
 そう言うと音威神矢と天砂は会議室を出て行った。
 
 するとすぐに音威神矢は天砂にテープレコーダーを渡した。
 
 「?なんだい、これ?」
 
 そう言いながらテープを再生した。
 
 すると十二の翼の小声がすべて聞き取れた。
 
 「な、な、な、なんだこれ!?」
 
 「あいつ、俺達を潰すつもりだったよ」
 
 「潰すってなんで?」
 
 「わからん、しかしあいつを信用しない方がいいな」
 
 
 
 
 
 十二の翼から一言、
 
 「死合いが見たかったな〜」
 
 それだけかい!!
 
 
 
 
 
 「ここ韓国のソウルに『聖教団』が攻め込むという情報が手に入りました」
 
 「ふむ、だが正確ではないな」
 
 「どこが違うんですか?」
 
 「『聖教団』ではなく『聖教団withネルフ』だ・・・」
 
 「・・・・・・なんかどうでもいいことですね」
 
 「大切なことだよ。いいかい、名前にはいろんな意味があるんだ。人間が意としたこと以外にも言える・・・・・・」
 
 男のどうでもいい話がまた始まった。
 
 永遠と話している男の名はペテン師、もう一人はR2D2だった。
 
 「つまりだ、人間が考えていることにプラスされて宇宙の意思が・・・・・・」
 
 「もういいですから。どうするんですか?明日にも攻めてくるんですよ」
 
 見た目にもかなり焦っているR2D2だったがペテン師は違った。
 
 「そうだな、しかしどの組織にも浮いている物はいるはずだ」
 
 「裏切り者をこちら側に、ということですか?」
 
 「惜しいが違うよ、ああいう組織には簡単に裏切らすことができる方法があるんだよ」
 
 「ですが攻撃まで後一日と無いんですよ。もう応戦するしかないんじゃ」
 
 「実はもうコンタクトはとってあるんだ。あいつらがたった三人で攻めてくることも割れている」
 
 机に資料がポンと置かれた。
 
 その資料には十二の翼、音威神矢、天砂の名前が記されていた。
 
 「行動が早いですね」
 
 「当たり前だ。無能なDondokodonの山口の相方とは違う」
 
 「・・・あいつの名前ってなんだったっけ?」
 
 「知る必要さえ無いな・・・・・・それって」
 
 「ま、そんなことはどうでもいいとしてどんな風に撃退するんですか?」
 
 当たり前のことを聞くR2D2。
 
 「ふふふ、よくぞ聞いてくれた!
 
 私が考えたこの作戦を聞いたらお前は必ず私のことを崇拝するだろう!」
 
 「そこまで言うなんてそんなに凄いんですか?」
 
 たった二人しかいない部屋でさらにペテン師は大声で話し出す。
 
 「ああ、間違いないよ。
 
 ズバリ作戦名は『森羅万象』だ!」
 
 「あ、なんかかっこいい。で具体的にはどんな作戦なんですか?」
 
 「まずはロボットがすっぽり入るような鉄のかごを用意して棒で立てておく」
 
 ペテン師は真面目に話していたがR2D2は、こいつ・・・まさか、という顔で見ていた。
 
 「・・・・・・ひょっとしてその中には食べ物を入れておくとかしないでしょうね?」
 
 「あはは、まさか〜。いくらなんでもそんなの引っかかる奴いないだろ」
 
 「そうですよね〜。すみません、馬鹿なこと聞いて」
 
 「食べ物じゃなくナデシコメンバーのアクションフィギュアを・・・」
 
 「死ねやこらーーーーーー!!!」
 
 R2D2の見事なドロップキックを顔面に受けたペテン師は鼻骨骨折してしまった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「いやー!なんで吊るされているんだ!?」
 
 「いつに間にかこんな所にーー!!」
 
 今E.TとドドンパQはミノムシのように天井から吊るされていた。
 
 それだけなら普通・・・・・・でもないけどその部屋は異常だった。
 
 何故か・・・顔がヤギで体が人間・・・・そう、サタンが置かれていた。
 
 「怖い、怖いよ〜、ここ。なんか気配するよー!」
 
 「だめだ、もうヤバイかも・・・ああ、E.Tくん!幽霊が憑いているーー!!」
 
 今まさにE.Tの首に腕を巻き、顔のそばで微笑んでいるゴツイ兄ちゃんがいた。
 
 「ゴツイよ、なんか自衛隊に入っててもおかしくないぐらいっていうか絶対入っているゴツイ兄ちゃんがーー!!」
 
 「いやー!こういう時はせめて幽霊でも可愛い子がいいのにーー!!」
 
 もうあと少しでゴツイ兄ちゃんに憑かれそうな時、重々しい音と共にドアが開いた。
 
 するとそこには可愛い女性がにっこりと笑っているではないか。
 
 「だめだよ〜悪戯しちゃ。もう行っていいよ〜」
 
 そう女性が言うとゴツイ兄ちゃんは残念そうに消えていった。
 
 「そこの二人だめだよ〜、露天風呂覗いちゃ。犯罪だよ、犯罪」
 
 けらけら笑いながら手をひらひらさせていた。
 
 「すみません、悪気はなかったんです。ついあなたのような女性がいないかとみてしまったのです」
 
 「そうなんです、全くその通りなんです」
 
 こんな状況にも関わらず、ドドンパQとE.Tは目の前にいる女性を口説きにかかった。
 
 「あはは〜、上手いこと言うねえ。でもそんなんじゃ逃がしてあげないよ〜」
 
 「いえいえ、あなたがここにいるなら私たちはいつまでもここにいましょう」
 
 「そしてあなたがどこかに行くというのならどこまでもついて行きましょう」
 
 目の前にいる女性は本当に可愛かった。
 
 例えることができないってくらい可愛かった。
 
 「上手いこと言うねえ。まあいいか、旅館の手伝い三日で許してあげましょう」
 
 「ちなみに私たちをどうやって眠らしてここまで連れてきたんでしょうか?」
 
 E.Tは素朴な疑問を女性に問い掛けた。
 
 すると女性はこの世の終わりを見たかのような顔をして、
 
 「・・・・・・聞きたいの?そう、聞きたいのね。
 
 知らない方がいいって事もあるけどあなた達が知りたいならしょうがないわ。
 
 知ってしまったが最後、ショック死してしまうかもしれないけどあなた達が望んだことだもの。
 
 後悔しないでね、実は・・・・・・」
 
 「「いいです、聞かさないで下さい」」
 
 「そう、残念だわ」
 
 本当に残念そうな顔をしていた女性がそこにいた。
 
 ((俺、何されたんだろう))
 
 見事に二人の気持ちが一致した。
 
 ・・・・・・なにをされたかは作者だけが知っている。
 
 「ちなみに私の裸を見たかったたら覗きなんてしなくていいわよ」
 
 「どういうことですか?」
 
 ドドンパQが不思議なことを聞くように尋ねた。
 
 「だって同姓だもん。
 
 ちなみに名前はフィラっていうの。フィラちゃんって呼んでね」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 二人の精神は一時、完全に崩壊しそうになっていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 後書き
 
 すんまそん。遅れました、十二の翼です。
 
 言い訳はしません。ただひとつだけ言わしてください。
 
 車に跳ねられました。
 
 ・・・・・・本当に跳ねられました。
 
 奇跡的に重傷ではありませんでしたので一日だけ入院で済みました。
 
 まあ、他にもいろいろと忙しかったのもありますが。
 
 今回は五人も使ってしまいました。
 
 名前の使用許可を随時募集しますのでメールください。