テンカワアキトの女難体験記B

 

 

 

口は災いの元

 

 

この話は1人の男の、女心を解さない軽率な行動が起こした女難体験のお話・・・・・・・・

 

 

 

 

「うおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーー!(喜)」

 

 

ナデシコ食堂でウリバタケをはじめとする整備班が歓喜(うるさいだけだが)を上げている。

その理由は新クルーの配属だった。当然女性クルーである。でなきゃ喜ぶわけが無い。

ナデシコの主立った女性(メインクルー)はナデシコ希代の女たらしことテンカワアキトにほぼ傾いて

いるから当然といえば当然の反応だが。

 

「班長、どんな女の子ッスかね?。」

 

若い整備員がウリバタケに質問した。

 

「まだ詳しいことはわかってないが、パイロット兼看護婦らしいぞ。」

 

「パイロットと看護婦の兼任?。変わってますね」

 

「でもテンカワの奴もコック兼パイロットだからな。」

 

「そのくらいじゃナデシコじゃあ常識の範囲に入るだろうなぁ。」

 

整備班の喧燥を聴きながら1人渋い顔をしていたのはレイナ・キンジョウ・ウォンだった。なにせ

男性ばかりの職場なので浮いてしまい、話に加われないのだ。

最も、こんな話に付き合う気もなかったが。

 

「う〜ん、なんかいやな予感がするのよねぇ。」

 

げに恐ろしきは女の勘。この後の展開を分かっているあたり彼女もナデシコになじんできたという

ことなのか。そこにその女心を解さない男が現れた。誰あろうテンカワアキトである。

 

「レイナちゃん、食器いいかい?。どうしたの?、そんな考え込んで。」

 

「ああ、ありがと。別になんでもないわよ。何、心配してくれるの?(はぁと)。」

 

すかさず言い寄るレイナを前に顔が真っ赤のアキト。レイナはアキトのこういう所が好きだった。

 

「んも〜、アキト君たらすぐ赤くなるんだから(はぁと)。あ、時間だわ。アキト君またね。」

 

軽くウインクしながらレイナは食堂を見ていった。その光景をホウメイガールズがふくれっ面で見て

いた。アキトにへばりついていたラピスもむくれていた。

 

 

「ねぇ、アキト。今度来る人ってどんな人かな?。」

 

「ん、さあ。後でプロスさんが紹介してくれるじゃないかな。」

 

「その人女の人なんだよね?。」

 

ラピスがじーっとアキトを見ている。

 

「お、おい、なんだよその目は。俺は別に興味なんか・・・・・・・・・。」

 

そう言いつつもやはり気になるのか目が泳いでいる。

 

「そんなこと言ってさ、サラやアリサだって来た時からアキトの事を・・・・・・・」

 

「そ、それは西欧方面ですでに会ってたからだろ。そうそうあんな事は・・・・・・・・」

 

「そうあってほしいですよね(怒)。」

 

またしてもルリが突然話し掛けてきた。

 

「ルリ、あんた最近わたしとアキトの2人きりを邪魔するわよね。どういうつもり?。」

 

「前にいいませんでしたか。あなたの思い通りにはさせないと・・・・・・・。」

 

「アア、シンジンサンドンナヒトカナ?。」

 

言葉もカタカナになってアキトが現実逃避をしていた。 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・もしかして私迷っちゃったのかな?。」

 

食堂へ続く通路で女の子がぶつぶつ独り言を言っている。14歳くらいだろうか、肩までかかる蒼

髪のセミロングが印象的な典型的美少女である。ただ瞳の色が赤なのはどういうことだろうか。

 

「はあぁ〜、お兄ちゃん追っかけて配属されたのはいいけど戦艦の中で迷子になるなんて・・・・・

・・・・・・・。お兄ちゃんこの船に乗ったっきり全然連絡くれないし、お父さんもお母さんも心配

してるのに、グスン。ん、話し声がする・・・・・・・・。」

 

話し声のする方へ少女が向かうとそこには食堂があった。周りにはクルーでごったがえしになってい

る。定時が近くなって気の早い連中はさっさとここで夕飯にありつこうとしていた。

「わ、すごい人だかり。私ここで働くんだ。なじめるかな、職場でいじめられたりしないかな・・・・・・・・。」

 

少女は独り言がくせのようだ。弱気な言葉がかわいらしい唇から発せられる。

 

「あれ?。」

 

厨房で用意をしているテンカワアキトがその少女に気付いた。やはり蒼髪が目立つのだろうか。だがアキトは彼女

を見た事が無い。不思議に思って傍らにいたタナカハルミに訪ねた。

 

「え、どの子?。あたしも見た事無いわ。でも制服は専用のものだし・・・・・・・。」

 

「もしかして今度は配属されるっていう新人さんかな。」

 

サトウミカコがアキトの脇の下あたりから器用に頭だけ出していた。

 

「そうかもしれないねぇ。テンカワ、あんた声かけてきておやりよ。」

 

ホウメイに言われてアキトは少女の元まで駆け寄っていった。

そしてこの出会いが3度彼を女難の道へと引き込むこととなる。

 

「ねえ、君!」

 

「え、きゃっ!。」

 

勢いあまってアキトは少女にぶつかってしまった。彼女ははずみでその場へ倒れてしまった。

 

「あ、ご、ごめん。声をかけるのに気を取られて・・・・・・・?、赤い目・・・・・・・・・・・・・。」

 

「い、いえ。こっちこそ気付かないで・・・・・・・・・あ(ぽっ)。」

 

少女はアキトを見て顔を真っ赤に染めた。喩えるならトウガラシのように。そして手を差し伸べる

アキトの右手を両手でしっかとつかんで立ち上がった。でも手を離そうとはしなかった。

 

「大丈夫だった、ごめんね。」

 

「い、いえ。こっちこそ(ぽぉ〜、かっこいい人。こんな人がいるなら頑張っていけるかも)。」

 

「ねえ、君。かっこいい人って言ってくれるのはありがたいけど思っている事が口に出てるよ・・・・・・・・。」

 

「えっ・・・・・・・(顔真っ赤)。」

 

少女は恥ずかしそうに俯いてしまった。その顔は蒼髪とマッチしてかわいかった。

アキトはそれに目を奪われたようだ。少女はアキトに見つめられてますます頬を染める。

アキトは我に返って少女に素性を尋ねた。

 

ごほん、君見かけないけどこの船のクルーかい?。」

 

がらにもなく咳払いをして少女に尋ねるアキト。その姿は滑稽と評しても差し支えなかった(笑)。

 

「あ、あの、あの、あの、あの、あの私・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

緊張しているのか言葉が定まらない少女。もしかしたら元々喋る事は得意ではないのかもしれない。

そんな彼女を見てアキトは今まで感じた事の無い妙な気分になった。そう、男なら一度は思い浮かべ

るであろう気分を(偏見か?)。

 

「私・・・・・・・・・・・綾○レイっていいます!

 

「え・・・・・・・・・・。」

 

食堂全体に響いたが一瞬にして周りが絶句した・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

「えーーーーーーー!、ヤマダの妹ーーーーーーーーーー!。」

 

スバルリョーコがブリッジで素っ頓狂な声を上げた。そう、ヤマダとはダイゴウジ・ガイ

の本名ヤマダジロウのことである。彼は平凡な名前が気に入らないらしくアニメの影響も

あって魂の名としてダイゴウジ・ガイを名乗っているのだ。最もほとんどのクルー

が相手にしておらず、そう呼ぶのはアキトとダッシュの影響を受けたラピスだけだ(笑)。

 

「はい、ヤマダさんの妹さんです。名前は・・・・・・・・・・・、綾○レイ?・・・・・

・・・・いえ、ヤマダハナコさんですね。」

 

プロスペクターが彼女の名前を紹介した。 

 

「プロスさん、最初の綾波○イってなんですか?。昔流行ったアニメのヒロインに似てるけど?。」 

 

アニメに詳しいアマノヒカルがもっともな質問をした。

それに対しプロスはある種達観した態度で答えた。

 

「つまりですね、ヤマダさんと同じタイプということですよ。」

 

「なるほどね!」

 

全員が納得したようだ。彼女の履歴書には魂の名という字が見えた。誰が気を使ったのか

横線が引いてあった(笑)。

 

「あ〜あ、ヤマダの妹じゃあんま期待はできねーか。いろんな意味で」

 

ウリバタケががっかりしたように言った。だがプロスはにんまりしている。

 

「いえいえ、そうでもないですよ。これが彼女の顔です。」

 

そう言ってモニターで彼女の顔を見せた。その瞬間全員の目が点になる。それもそのはず

彼女は暑苦しいガイの妹とはつゆほども思えなかったからだ。いや、どう考えても兄妹で

はない。蒼髪がとても印象的で、顔ははにゃ〜んって感じの顔だった。

 

「あの〜、もしかして義理の兄妹とか?。」

 

メグミが誰もが思っているであろう事を質問したがプロスは首を横にふった。

 

「いいじゃないか、かわいいことにこしたことはない。新ヒロインの誕生かな?。」

 

アカツキナガレがいつものスカした態度で嬉しそうにしている。

 

「何歳なんですか?。」

 

ジュンが質問したところ14歳だということが分かった。

ついでにアニメに関心があるのも分かった。

 

「気が合うかも〜。でも赤い目ってもしかしてコンタクト?。じゃあこれ綾波レ○の真似?。」

 

アニメに興味あるのにそそられたかヒカルが言った。

 

「そのようですね。カラーコンタクトってやつですか。この分だと髪の毛も染めてるのかも」

 

「仮にも履歴書に乗せる写真なのに。なかなか言い度胸してるわ。」

 

プロスの言葉を聞いてエリナがあきれながらぼやいた。

 

「ほんわか系って感じだな〜。」

 

「ああ、ほんわかって感じだ。」

 

し、し、新ヒロインの誕生だーーーーーーーーーーーーー!

 

ウリバタケら整備班がまた騒いでいる。だが、この騒がしさの中で1人考え事をしている人物

がいた。いや、悩んでいるようだ。その人物は誰あろうテンカワ・・・・・・・・・・じゃなくマキビハリだった。

 

「(なんで、なんで艦長はあんなにアキトさんに夢中になるんだ?。)頼りになるのは認めるけど

艦長とはとてもじゃないけどつりあってないと思う(本気)。」

 

どうも綾○レイ・・・・・じゃなくハナコのことは全く聴いていなかったようだ。6歳とは思え

ない思いつめた表情で腕組みをしている。

 

「だいたい、アキトさんは希代の女たらしじゃないか!。あっちこっち女の人にちょっかい出

してはハーレム状態を作ってる。あんな軽薄な人が艦長、いやルリさんを幸せにできるはずが無

い。それにあんな情況じゃ1人の人にしぼるなんてできっこないし。だとすれば当然ルリさんを

幸せにできるのは僕しかいない!(根拠の無い断定口調)。ルリさん、あんな軽薄ロリコン男なん

か愛想をつかして僕の所へ!。僕は貴方だけに愛を・・・・・・・・・・・・・・ん?。」

 

気がつくとオオサキ副提督が哀れんだ顔でハーリーを見ていた。

ハーリーは事態が飲み込めなかった。

 

「マキビ君、あのだなぁ・・・・・・・・・・・・そういう事は思っていても口にしない方がいいぞ。」

 

えっ!。もっ、もしかして僕また思ってた事を口に・・・・・・・・・(冷や汗)」

 

「ああ、頼りになるのはってとこからな。だんだん声が大きくなってったぞ。途中からまるかっこが

はずれてたのに気がつかなかったのかい。ところで艦長とアキトが釣り合わないってどういう事だ?

君はルリ君のことを言ってたんじゃなかったのか?。」

 

「えっ、い、いやそれはですね・・・・・・・・・・ってことは当然他の人にも?。」

 

「ご愁傷様、ハーリー君」

 

タカバ補佐がそう言ってハーリーに声をかけた。

 

「すみません男性陣はちょっとの間ブリッジから出てもらえます?」

 

ルリが冷たい表情で言った。オオサキ他男性陣はブリッジを出ていった。残ったのはハーリーと女性陣だ。

 

「ハーリー君、口は災いの元って言葉知ってます?(怒)」

 

ルリが久々のマシンチャイルドな表情でハーリーに話し掛けた。ハーリーはマジでびびってる。

 

「ハーリー、ロリコンって私にいってんの?(怒)」

 

ラピスが怒りの表情をしていた。

 

「艦長ってユリカのことだよね?、アキトと釣り合わないってどういうこと?(怒)。」

 

ユリカが笑いながら話し掛ける。だがユリカの笑いは怒りを超越したときにもでる。

 

「ちがいますよ(冷や汗)。決してユリカさんのことじゃあ・・・・・・・・。」

 

じゃあ誰の事ですか!(怒)

 

再びルリがハーリーに話し掛ける。

 

「ハーリー、覚悟決めろや!(怒)。」

 

リョーコが拳を握っている。

 

「いくら子供だからってアキトさんのことを悪く言うのは許せません!(怒)」

 

アリサが涙目で訴えかける。ここでハーリーの進退は決した(笑)。

 

「ハーリー君、私の前でアキトさんの悪口を言うだけでも滅殺ものなのにあとうことか

自分の所へ来いだなんて。覚悟できてますよね。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。5分ぐらいして男性陣が入ると

ハーリーが大泣きしていた(いつものことだが)。一体何をされたか聴く勇気が男性陣にはなかった。

 

「で、そのハナコちゃんは一体どこにいるんだ?。」

 

「それがもう艦内にいるはずなんですがいなくなってしまったんですよ。」

 

ウリバタケの質問にプロスは渋い顔で答えた。

 

「オモイカネ、彼女を探して」

 

『了解』

 

ルリの命令でオモイカネが艦内を検索している。ものの10秒で彼女を探し当てたオモイカネ、だが

オモイカネはどうしたわけか動きを止めてしまった。

 

「どうしたの、オモイカネ。彼女は見つかった?。」

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・。い、いやその・・・・・・・・・・・・・・・・。』

 

めずらしくあやふあな答えを返すオモイカネ。不審に思ったルリは何か思うとところがあるのか

厳しい顔をしている。オモイカネは観念したようだ。

 

『モニターに映します、ピ!。』

 

ハーリーが丁度泣き止んだ頃だったかそうでないか、モニターに映し出された光景は女性陣を、

いや、男性陣をも釘付けにした。なんとハナコといっしょにアキトが映っていた。どうも艦内を

案内しているらしい。だがそんなことは問題ではなかった。2人は手を繋いでいたのだ。またブリ

ッジが居心地の悪い場所となる。

 

な、なんでテンカワの奴ばっかりがーーーーーーーーーーーーーーー!

 

ついにジュンがキレタ。だがそれもつかの間ジュンの顔面に裏拳が飛びかれは吹っ飛んで気絶した。

 

「ジュン君うるさい・・・・・・・・・・。」

 

裏拳をかましたのはユリカだった。いつもの明るい表情が嫉妬で歪んでいる。

 

「ね、艦長。アキトさんってこういう人なんですよ。だからあんな人をブゲッ!?。」

 

めげもせずアキトを非難するハーリーに裏拳が飛ぶ。当然やったのはルリだ。悶絶するハーリー

など眼中にないのかあさっての目をしていた。

 

「まーたこのパターンか。アキトには成長って言葉はないのか?。」

 

オオサキ副提督がぼやいた。だがこのパターンこそ彼が最も楽しみにしてるイベントである。

 

「アキトって守備範囲広いなぁ。」

 

この言葉をいつの間にかいたナオが言った瞬間ブリッジが地獄と化した・・・・・・・・・・・・・。

 

「うう〜、かんちょ〜(涙)。」

 

気絶したハーリーが泣いていた(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君がガイの妹?。」

 

やはりアキトも驚いたようだ。本当に彼らは似てないのだ。

 

「は、はい。でもあなたがナデシコのエース、テンカワさんだったなんんて(ぽっ)。」

 

「はは、イメージと違ったかい。所でええっと・・・・・・・・・・・。」

 

「綾○レイです。テンカワさん。」

 

屈託の無い笑顔でそういう彼女にアキトはまた妙な気分になった。

 

「そっ、それは魂の名なんだろ。俺が聴きたいのは本名なんだけど。」

 

「笑わないでくださいね、ヤマダハナコです。」

 

恥ずかしそうに言う彼女がアキトはなんだかとてもかわいく見えた。

 

「別に普通の名前じゃないか。なんでそんなにいやなんだい?。」

 

「だって平凡だから・・・・・・・・・。」

 

「平凡だっていいじゃないか。ハナコちゃんか。すごくかわいい名前だよ。」

 

「ほ、本当ですか?。うれしいなぁ〜(はぁと)。」

 

「・・・・・・・・・・・。ほんわか系っていい。」

 

めずらしく本音を口にしたアキト。だがこれが3度犯したミスであることを彼は自覚してない。

ぽーっとしているとコミュニケが反応した。プロスである。

 

「困りますよヤマダさん、勝手にうろつかれては。早くブリッジに来てください。」

 

「あ、ご、ごめんなさい。道に迷っちゃって・・・・・・・・・・。」

 

「ならそこで待っていてくだざい。今誰か行かせますから。アキトさん、あなたもそこで待っていてください。」

 

なぜ悲しそうな表情でプロスが自分を見ているのかアキトには理解できなかった。

 

「あの、私パイロットなんです、看護婦もだけど。これからいろいろと教えてください。」

 

ひとつひとつの行動がなんか愛くるしい彼女。アキトは彼女に禁句を言った。もちろん、彼にとってだが。

 

「ハナコちゃん、今度バーチャルルームで遊ぼうか?。」

 

「本当ですか!、喜んで。」

 

しばらくするとジュンが迎えに来た。彼は鼻の上あたりにシップを張っていた。嫉妬の表情で彼を見ている。

 

「テンカワさん、約束ですよ〜。」

 

一生懸命手を振っている彼女はとても愛くるしい(しつこい)。

 

「ガイがうらやましいな・・・・・・・・・・。あ、別にそう意味じゃぁ・・・・・・・・(焦り)。」

 

自分で言って自分で訂正するアキト。だが時既に遅し。

 

「おいおい、守備範囲が広すぎるぜアキト(にやにや)。」

 

「なっ、なに言ってんスかナオさん(あせあせ)。別にそんなんじゃぁ。それよりなんスか、その包帯姿?。」

 

「おまえには聴かれたくなかったよ(怒)。それよりかくしたってだめだぜ。聴いてたぞ、ほんわか系っていい

とか言ってたろ?。」

 

「え、聴いてたんスか。趣味悪いですよ。」

 

「別に俺が見てたわけじゃないよ。でもおまえがデートに誘うなんてな、バーチャルルーム(以後VR)に

(にやにや)。成長したじゃないか。最も、それは禁句だったろうけどな。」

 

「えっ、それってどういう・・・・・・・・・・・・・・・。あ!?。」

 

気がつくといつのまにかアキトの周りを女性陣が囲んでいる。今更紹介するのもおこがましいが、

メンツはユリカ、ルリ、ラピス、メグミ、リョーコ、エリナ、イネス、サラ、アリサ、レイナ、ホウメイ 

ガールズの計15人。この人数だけでもすごいのにもっとすごいのは皆美人だということだ。

 

「アキトったらひどい!。一度もVRに誘ってくれた事無いのに(怒)。」

 

サラが涙目で怒っている。妹のアリサも同じだった。

 

「ショックだわアキト君、まさか14歳に手を出すなんて(怒)」

 

イネスが声をかけてくる。目だけに怒りが出るのが彼女のくせだ。

 

「い、いや違うんスよ。ただ俺もあんなかわいい妹がいたらいいなぁって。決してほんわか系の女の子

っていいな(アニメおたくではあるが)って、ハッ!?(墓穴)

 

焦りのあまり本音を口にしてしまったアキト。ルリがマシンチャイルドな表情でアキトに話し掛ける。

 

「アキトさん、口は災いの元って知ってます?。ほんわか系っていい、VRで遊ぼうよ、ヤマダさんがうらやま

しい、私達に聴かれてはまずいですよね・・・・・・・・・・。私という妹系がいながら!(怒)」

 

どう考えてもほんわかとは程遠いルリが怒りの声を上げた。

その後アキトはかなりのお仕置き(笑)を受けたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

後日談1、その後の木星蜥蜴との戦いで初参加のレイ(ハナコ)が勝手にアカツキカスタム(エステ)で出撃

兄同様の活躍をするものの、無断搭乗で大目玉を食らう。その理由について・・・・・・・・・・・・・。

「零号機と同じ色だったから」

一同凍り付いたのは言うまでもない。

 

 

後日談2、アキトがめずらしく女の子にアタック(死後)したことでルリがあきらめると錯覚したか、

ハーリーはルリにまた告白しようとしたがまた裏拳を食らって気を失った・・・・・・・・・・。

 

後日談3、アキトとのデートは女性陣の監視が厳しくお流れとなった。

 

作者より一言。思っている事をすぐ口にするのは止めましょう。 

 

「妹よ!、なぜ俺に会いにこないのだーーーーーーーーーーーーーーーー!」

                    byガイ

 

 

 

 

 

作者の話(たわいないけど)

どうも、3104です。今回のオリジナルキャラ、綾○レイ(ヤマダハナコ)は

神威さんから提供していただいたキャラです。ガイの妹でありアニメに関心があり

パイロット兼看護婦というのが設定でいただきました(神威さんありがとう!)。 

蒼髪と赤い目(カラーコンタクト)はちょっとコスプレ入ってますね(笑)。

性格としてはずばりはにゃーん系ということで苦労しました。どういうわけかユキナと

かぶってしまって。修正しつづけることこの上なかったです。やっぱ未熟ですね。なので

語りの部分でフォローしました。それでもはにゃーん系まではいってないかも。神威さん、

勘弁してください。あと看護婦の面は全然出せませんでした。それも残念です。次に繋げ

ますので重ね重ね読まれた皆様にはご容赦のほどを。

今回ハーリー君も出しました。やっぱり彼には不幸が似合う(ひどいや!。byハーリー)。

いろいろなキャラを出したのですっごく大変でした。

それではまた。感想待ってます。

 

 

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

3104さんから三回目の投稿です!!

今度はほのぼのに加え、はにゃ〜んです(笑)

神威さん、いろいろな所でご活躍されてますね。

う〜ん、オリキャラが増えて行く今日この頃(笑)

でも皆いい味出してますからね。

今後も楽しみです!!

・・・ハーリーは全員から苛められてるけど(笑)

それが君の運命なのさ!! (言い切る管理人)

まあ、時たま気の毒に思えるけど(苦笑)

ルリちゃんを諦めたら、幸せになれるんじゃないの?

 

それでは、3104さん投稿有難うございました!!

 

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