テンカワアキトの女難体験記C

 

 

 

人並みの料理2 <逆襲のアキト>

 

 

この話は1人の男の、女心を解さない軽率な行動が起こした女難体験のお話・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

今日も機動戦艦ナデシコで悩む男テンカワアキト。天性の魅力で女性達を虜にし一種のハーレム状態を

築きあげている彼。他人にとってはそうでも彼にとっては特定の女性にだけ特別扱いをすることので

きない極めて不自由な環境で暮らしている。ここの所彼はストレスが溜まっていた。

理由はいちいち語るまでもないが、女性陣には四六時中監視され男性陣からは抹殺同盟で目の敵にさ

れ、他の連中からはおもちゃ扱い。この情況の中、ついに彼にナデシコクルーに対しての不満が具現

化し始めていた。まずは口に出す事から始まる・・・・・・・・・。

 

 

 

「冗談じゃないぞ!。毎日毎日追い掛け回して、俺にはプライバシーはないのか!(怒)。」

 

久々の愚痴独り言モードに入っている。

 

「ルリちゃんやラピスだってそうだ。もう少し気遣ってくれてもいいじゃないか!(怒)。」

 

ルリやラピスに対してさえ不満を感じているということに彼の精神状態がうかがえる。

 

「特に料理事件の時は酷かった。俺はユリカのためを想って行動したのに!。 

 あーーーーーーーーーーーーーー!、このままじゃおさまらない。

 なんとかしてみんなに一矢報いないとこれから先ずっとこのまんまだ(それがいいのにby作者)。

 なにかいい方法は・・・・・・・・・・・・・

 あっ!、思い付いた。人並みの料理だ!

 

いいアイディアがうかんだのかにやついている。笑顔が魅力のアキトにはやや不釣り合いだが。

 

「そうだよ、人並みの料理だよ。これならみんなにギャフンと言わせられる(死語)。待ってろよ、

 特にセイヤさん、ジュン、アカツキ。あっ、ナオさんもだ(笑)。」

 

彼はおもむろに部屋を出ていった、下手に部屋で作戦を練っているとルリに勘づかれる恐れがあるからだ。

 

 

「ただこの作戦を成功させるにはオモイカネの力が必要だ。彼(?)を説得できるだろうか?。

 いや、誠意を見せればきっと手を貸してくれるはず。そうだ、ハーリー君にも協力してもらおう。

 オモイカネに指示が下せるのはあとあの子だけだからな。」

 

自覚がないとは本当に恐ろしい。ハーリーはアキトと敵対しているはずなのに。この時点でアキトが

ハーリーを相手にしてない事は明白である。(笑)。子供だからあたりまえだが。

とりあえずコミュニケでハーリーを男性用風呂(男性の時間の時)に呼び出すことにした。だがアキトが

考えたナデシコクルーをギャフンと言わせちゃうぞ(死語だって)作戦は皮肉にも4度目の女難体験に

なるのだ。そしてもっと不幸になるのはハーリー。アキトの片棒をかついだばかりにとんでもないお

仕置きが待っているからだ。運命を知らない2人の男、哀れだ・・・・・・・・・・・・・(涙)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マキビハリ6歳はアキトの突然の呼び出しに少し戸惑っていた。アキトとは敵対関係にあるからだ

(そう思っているのは本人だけ)。

 

「ハーリー君、悪いけど男性風呂まで来てくれないかな。相談があるんだ。」

 

それだけ言ってアキトは通信を切った。ハーリーは半信半疑で風呂場へと向かっているところだ。

 

「アキトさんどういうつもりなんだろ。僕は抹殺同盟の情報統括部長だぞ!。

 敵対している人間に相談をもちかけるなんて、本当によく分からない人だ。

 はっ!、もしかして抹殺同盟の幹部たる僕を風呂場へ呼び出して・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

『そんな心配はいらないと思うよ。』

 

「わっ!」

 

突然オモイカネが話し掛けてきた(?)のでハーリーはびっくりしたようだ。 

 

「びっ、びっくりするじゃないか!。それよりなにが心配いらないんだい?。」

 

『アキトは基本的に君の事はアウトオブ眼中だよ(笑)。』

 

うわーーーーーーーーーーーん!

 

ナデシコ名物ハーリー泣きをまた披露している。

 

『だって君は子供だろ?。ムキになって敵視する方がおかしいんじゃないか?。』

 

「うっ、そ、そりゃぁまあ。じゃ、じゃあなんで僕を呼び出したんだろ?。」

 

『それはアキトに聴かなきゃわからないよ。』

 

漫才をしているうちに(笑)風呂場へとやってきたハーリー。だがなぜか風呂場は清掃中となっている。

 

「あれ〜、おかしいな。なんで清掃中なんだ?。」

 

『中には誰かいるよ。アキトだ。』

 

とりあえず中に入るハーリー。するとアキトがいて嬉しそうに駆け寄ってきた。

 

「ハーリー君、わざわざ悪いね。あ、オモイカネも。ちょうどよかったよ(喜)。」

 

「はあ、所でなにかご用でしょうか?。」

 

「うん、まあとりあえず風呂にでも入りながら話すよ。」

 

そう言ってハーリーを強引に風呂に入れた。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・ってわけなんだ。協力してくれないかな?。別に大変なことでもなんでもないだろ?。

 ただオモイカネ指令を出せるのはルリちゃんとラピスと君だけなんだ。」

 

アキトの相談を受けてハーリーはいやそうな顔をした。確かにただオモイカネに指令を出すだけなら

大変でもなんでもない。ただアキトのやろうとしていることに自分が荷担た事がばれればみんなから

総スカンを食らう事になるのは目に見えている。あろうことかルリにばれればそれはもう洒落にならない。

協力することの簡単さとはうらはらにリスクが大きい依頼だった。

 

「お断りします。だってそれをすれば僕がアキトさんに協力したのがばればれじゃないですか!。

 オモイカネに指令を出せるのは限られてるんだから。自分1人でやってください!。」

 

「そう言わずに頼むよ。でないとこれから先ずっとこの状態が続くんだ(切実)。

 オモイカネは協力してくれるよね?。」

 

『ハーリー、協力してあげてよ。』

 

「な、何いってるんだよ!?。」

 

『彼には借りがあるんだ。僕のせいであのキノコ(笑)に西欧方面へ飛ばされたんだから。』

 

「で、でもかんちょー、じゃなかったルリさんやラピスにばれたら・・・・・・(びびってる)。」

 

『僕が勝手にやったってことにすればいいだろ?。それにアキトには同情もしてるんだ。

 確かにみんなにも味わってもらわないとアキトの苦労は分からないと思う。

 ルリにもラピスにも。』

 

「・・・・・・・・わかりましたよ。・・・・・をすればいいんですね。」

 

ハーリーは折れた。

恋敵の計画に手を貸すのはしゃくだがいつもみんなに酷い目にあっているのでちょっと手伝うくらい

ならいいかと思ったようだ。だがこれがハーリーの過ち・・・・・・・・・・。

 

「2人ともありがとう。ついでにローテも作っといてね。」

 

「『はい。』」(オモイカネ&ハーリー)

 

こうしてハーリーとオモイカネと裸で語り合った(笑)アキトはナデシコクルーにギャフンといわせちゃうぞ作戦

を実行に移す。

所でなぜオモイカネが味わってもらわないとを強調したのかというと・・・・・・・・・答えはもっと後で。

 

「所でなんで男性風呂なんかに呼んだんですか?。」

 

「ここならいくらルリちゃんでも敬遠するだろ?。」

 

「あ、確かに。じゃあ清掃中にしたのもアキトさんなんですか?。」

 

「他の人にも聞かれたくなかったからね。」

 

「(結構)したたかな人なんだな。艦長ってそういう人が好みなのかな?。」

 

『ハーリー、また思ってることが口に出てるよ。』

 

「え、また!。」

 

「ハーリー君っておもしろいなぁ。」

 

「うっ!。」 

 

アキトにその気はないが馬鹿にされたと思ってぐうの音のでないハーリーだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の定時近く、またアキトがブリッジにやってきた。前回と同様コミュニケを使わずにだ。

まただれてるユリカに近寄ると真剣な面持ちで答えた。

 

「ユリカ、話がある。ここで言うからちゃんと聴けよ!。」

 

「な、なにーーーーーーーーーーーーーーーーーー!。」女性陣一同

 

アキトが絡むとブリッジは異常に居心地が悪くなる。プロスもゴートもいい加減うんざりしていた。

だが女性陣にとっては重大問題だった。

また料理を教えようとするパターンになることを思い付かないのだろうか?。

案の定ユリカがトリップをはじめた。

 

「ア、アキトったらこんな所で告白なんて。みんなの前で言いたいほどユリカのことが好きなんだね(はぁと)。

 いいのよ。遠慮せずに言って!。俺は私の事が世界一好きだって!。

 きゃ、やだ世界一だって(はぁと)。」

 

本当に思い込みの強い女性である。

俺の意志は関係ないのかとよっぽど言おうかとも思ったアキトだが計画を遂行をすために聞き流した。

 

「アキト!、うそだよね。あんなおかしい女と再婚(?)しないよね?。」

 

ラピスが錯乱しかけている。

 

「アキトさん、私じゃいやだっていうんですか?。」

 

アリサがまた涙目で言う。

 

「ア、アキト(冷や汗)。結婚ってのは人生を決めるほど重要なんだぞ。そんな急がなくても・・・・・・・・・・。」

 

リョーコがめずらしく真っ青になっていた。

メグミとサラがトリップしているユリカをすごい目で睨んでいる。視線で人をキルユーできたら状態だ。

 

「でもさぁ〜、またこの前と同じパターンじゃないの?。」

 

ここではじめてブリッジの空気が正常なものに戻っていった。

やはり頼りになるのはナデシコ一頼りになるイケイケねーちゃん(死語か?)、ハルカミナトだ。

 

「え、うそ。違うよね。アキトは私に告白しに来たんだよね?。」

 

「いや、ミナトさんの言う通りだ。この前の続きを言いに来た。はっきり言おう・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

おまえの料理はまずい!。

 

「うおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーー!(驚)」

 

ブリッジの全員が叫びを上げた。

目の前にいる男が誰もが言いたくて言い出せなかった言葉を発したのだ。

みなある意味尊敬のまなざしをアキトに向けている。

 

「あ、あ、あ、アキトのバ・・・・・・・・・・・・・モグ!?。

 

お決まりアキトの馬鹿を言おうとしたユリカの口をアキトは右手で塞いだ。 

 

「話は最後まで聞けよ。ユリカ、おまえ自分で作った料理を自分で食べたことはあるのか?。」

 

「え、ないけど・・・・・・・・・・・・・・。」

 

一同やっぱりかというため息を漏らした。アキトもため息をつきたかったが話しを続けようとしている。

 

「いいか、普通誰かに食べてもらう料理は自分で試食してみるもんだぞ。

 もしかしたらおいしくないかもしれないってな。

 でもおまえときたらそんな基本的な事をせずに俺に料理を持ってくる。おかしいと思わないか?。」

 

アキトの極めて的を得た意見にぐうの音もでないユリカだが、反論をはじまる。

 

「でも私の料理をアキトなら喜んで食べてくれると思って・・・・・・・・。」

 

「食べてもらう方に期待するなよ。それじゃあなにか?。

 おまえは俺が腹痛をおこしてようが胃調を弱めていようが構わず料理を気分次第で持ってくるの

 か?。まあそれはいい。けど問題なのは料理そのものだ。

 あれを料理と呼ぶにはちょっと酷い見てくれじゃあないか?。」

 

「料理は味だもん!(怒)。」

 

「味もおかしいだろうが!。」

 

もっともな意見である。つい本気になってしまったアキト。おかげでユリカは涙目になっている。

我に返ったアキトは再び話を続ける。

 

「いいか、最初から料理がおいしいなんて奴はいないんだ。ホウメイさんだって俺だってそうだ。

 だからさ、俺が教えるから意地を張らずに習ってみてくれよ。な?。」

 

「アキトが私に?。」

 

「そうだ。」

 

「でも・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

自分の料理に自信があるのか(根拠なし)まだ納得の行かないユリカ。

そこへアキトが決定的な一撃をくりだす。

 

「ユ、ユリカ、2人きりでおまえに料理を教えたいんだ(顔真っ赤)。」

 

「今日からだよ!(はぁと)。絶対だよ!(はぁと)。」

 

「ああ、そうだとも。」

 

はしゃぎまくるユリカと照れまくりのアキト。周りは唖然としている。あくまで唖然としているのは男性陣だけ。

ルリ、メグミを始めとするアキトラブラブ一直線集団はすさまじい殺気を秘めた視線をアキトに浴びせかけて

いた。その視線にアキトは必死に耐えている。そしてとどめの一言を言った。

 

「みんな、そういうわけだから俺達の邪魔しないでくれよな。ユリカ、食堂閉店したら来てくれよ。」

 

そしてアキトはブリッジから姿を消した。

 

「今日のアキト気合入ってましたね(喜)。」

 

「ついに1人に決めたか?(喜)。」

 

オオサキ副提督とタカバ補佐が楽しそうに会話している。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・お2人とも死にたいんですか(怒)?。」

 

突然のルリの発言にびっくりの2人。

 

「じょ、冗談だよ(冷や汗)。で、どうすんだ。このまま放っておくのか?。」

 

「そんなわけないでしょーが!(怒×10倍)。」女性陣一同

 

だがそんな巨大な怒りの声もユリカには聞こえてなかった。

 

「ぜーーーーーーーーーーーーーったいに邪魔してやるわ(怒)!。」

 

メグミが絶叫している。

 

「リョーコはどうすん、キャ!。」

 

ヒカルが茶化そうとした瞬間リョーコは胸座をつかんでいた。 

 

「いちいちわかりきった事質問すんなよ・・・・・・・・・・・・。(怒)」

 

「リョーコ。恐い・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

イズミがちょっとびびっていた。

 

「ちょっとルリ、どういう事よ。あのいかれ女のこと(笑)アキトはあきらめたんじゃなかったの?。」

 

「予想外の行動でしたね。でもアキトさんは私のもの。

 いまさらユリカさんと再婚(?)させる気は毛頭ありません。」

 

「ちょっとなにが私のものよ!。」

 

ラピスとルリが漫才をはじめた。

 

「いやぁ、楽しくなってきた。俺達も見に行くか?。」

 

オオサキの言葉にタカバ、ナオらが同調する。めずらしくゴートも行くようだ。

 

「そうだ、他の連中にも流そうぜ。」

 

どんどん周りに波紋が広がる。それをただ1人冷静な顔で見ているハーリーを全員が見落としていた。

 

「アキトさんの計画通りに進みそうだ。」

 

あらかじめ声のトーンを落としている。

思った事を口に出すくらいなら小声でいったほうがいいと思ったようだ。

 

「かんちょー、ごめんなさい。今の内にあやまります。」

 

だがそんな声などルリに届いているはずがなかった・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

閉店後の食堂、アキトはいすに腰掛け神妙にしている。

するとお約束のように食堂に残っていたホウメイガールズがアキトに近寄ってきた。

 

「アキトさん、艦長にだけ特別扱いするなんて納得できません!(怒)。」

 

リーダーのサユリが文句を言っているがアキトは黙ったままだ。

怪訝な顔をするホウメイガールズ、だがその間にも人がどんどん食堂に集まって来る。

ルリ、ラピスは言うに及ばずリョーコ、メグミ、エリナ、レイナ、サラ、アリサ、その上、ジュン、アカツキ、

ウリバタケら抹殺同盟(あ、秘密だっけ?)の面々、そしてシュン、カズシ、ナオに加えプロスやゴートら

野次馬まで。

女性陣を代表してイネスがアキトに声をかけた。

 

「アキト君、なかなかいい度胸ね(笑)。その態度はなに?、もしかして余裕なの?(怒)。」

 

だがなんお反応もせず座っているだけのアキト。

みんなはなんとなくやりずらかった。そして渦中のユリカがうきうき顔で現れた。

 

「アキト〜〜〜〜、遅くなってゴメンね・・・・・・・・・・・・。

 何この人の数、もしかしてみんなに私達のラブラブな姿を見せたいの?。

 もう、アキトったら大胆なんだから(はぁと)。」

 

その言葉を聴ききったか否か、アキトは立ち上がった。 

 

「ああ、そうだ。みんなに集まってもらいたかったんだ。さあユリカ、始めるから用意をしろよ。

 先に厨房に入って。」

 

「はぁ〜い。」

 

ユリカが厨房に入るのを確認するとアキトは他の面々と向かい合った。

みんな様々な表情をしている。

涙ぐんでる者(アリサ、サユリ、ジュンコ)、怒っている者(ルリ、ラピス、リョーコ、メグミ、サラ)、

顔は笑っているが目がいっちゃってる者(イネス、エリナ、レイナ)、嫉妬の表情を浮かべているもの

(ジュン、アカツキ、ウリバタケ他整備陣)、おもしろがってる者(シュン、カズシ、ナオ、プロス、ヒカル、イズミ)

あきれている者(ゴート、ホウメイ、ミナト)。

思いは正様々、だがそんな全員を青ざめさせる作戦をアキトは考え付いていた。

そしてその一言を発した。

 

「よし、じゃあ今日の試食者なんだけど・・・・・・・・・・・・・。」

 

「えっ!」by食堂にいる全員

 

全員が放心状態になった。アキトから試食者という言葉を耳にしたからだ。

つまり自分達が艦長の殺人料理を食べるのか?、マジでしゃれにならんぞ、

そんな思いがクルー達の心を満たし始めた。 

 

「あ、やべー、急用思い出した。」

 

「私も。」

 

次々にクルー達が冷静になり食堂から逃げようとする。だがアキトは手を打っていた。

 

「あっ!?。」

 

誰が言葉を発したか、突然通路への扉が遮断された。オモイカネが閉めたのだ。

 

「いやー、たまには策を弄してみるのもいいかもね。

 ああいう言い方をすればみんなおもしろがって来ると思ったからね。

 ただ勘違いしないでくれよ。これもユリカのためなんだ。

 みんなにはただ協力してもらうだけさ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 命懸けでね!(笑いと冷や汗)。

 

「(こ、この外道がーーーーーーーーーーーーーーーーー!)。」

 

全員が心の中でアキトを罵倒したがそれが情況を覆しうるものでない事は明白である。

その上なぜかオモイカネが完全にアキトの味方に回っている。ルリやラピスのアクセスにも一切拒否状態に

なっていた。

 

「で、これがローテ。」

 

モニターには試食者のローテーションが映されていた。

 

「ちなみに今日の試食者は・・・・・・・・・・・・・、ヒカルちゃん、ルリちゃん、

 ナオさん、、アカツキ、イネスさん、ウリバタケさん、ジュン、シュンさん。」

 

該当者の顔がすさまじく歪む。

 

「それからウリバタケさん、ジュン、アカツキ、ナオさんは毎日だから。

 理由は・・・・・・・・・・・・わかってるよね?。」

 

「アキトーーーーーーー!、早く教えてよ。」

 

「ああ、わかった、じゃあそういう分けで。」

 

そして該当者は初めてアキトの苦労がそれこそ身にしみてわかったようだ。

オモイカネが味わうという言葉を強調したのはこのことを言っていたのだ。

 

「こ、今度ばかりはテンカワ君にしてやられたね・・・・・・・・・・・・(涙)。」

 

アカツキは次の日戦闘に参加できなかった。

 

「くそう、この前は同情してやったのに・・・・・・・・・・・(涙)。」

 

ウリバタケが後悔の声をあげている。

 

「ユ、ユリカ。どうして料理は全然駄目なんだい?・・・・・・・・(涙)。」

 

ジュンが誰もが思っている事を必死に口にしていた。

 

「何も食べたくない・・・・・・・・・・・・・・・(涙)。」

 

ヒカルは丸一日それしか言わなかった。 

 

「アキト、覚えてろよ・・・・・・・・・・・・・・・(涙)。」

 

ナオが心の中でそう呟いた。

 

「ミスマル提督って艦長に料理を教えなかったのか?・・・・・・・・・・・・・・(涙)。」

 

何かの機会があったらコウイチロウに質問してみようかと思うシュンだった。

 

「胃薬きかないかも・・・・・・・・・・・・・・・(涙)。」

 

イネスは悶絶状態である。

 

「オモイカネの裏切り者・・・・・・・・・・・・・・・・・(涙)。」

 

ルリが締めの一言を言った。

 

 

 

 

 

 

こうしてアキトのナデシコクルーをギャフンと言わせちゃうぞ作戦は成功したかに見えた。

だが物事は全て計画通りに行かないのが世の常。アキトは根本的なことを計算に入れなかった。

そう、ユリカの料理はいっこうに上達しなかったのだ。しかも結局最後は自分が食べる羽目になったのは

言うまでの無い事。

 

クルーからは恨みをかいまくってしばらく敬遠されていた。それだけならまだ良かったかもしれない。

 

「形はどうあれ艦長だけ贔屓したのは紛れも無い事実よね(怒)。」

 

サラが怒りの言葉を顔色が悪くなっているアキトにぶつけた。

 

「わ、悪かったよ。今度はサラちゃんにも教えるから今日は勘弁してくれないかな。」

 

「えっ!、本当!、て言いたいとこだけど許さない!」

 

「当然です!(怒)」

 

ルリが怒りの表情で現れた。

 

「ご自分の心の支えたる私を(ちょっと顔がぽっ)嵌めるような真似をした人にはしばらくの間お仕置きが

 必要です!。」

 

どさくさ紛れに余計な事を口にしているが怒っているのはまちがいない。

 

「つるしあげよ、つるしあげ!(怒)。」

 

ホウメイガールズも怒っていた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・勘弁して・・・・・・・・・・・。」

 

アキトの愚痴はすでに届いてなかった(笑)。

 

 

 

 

 

 

補足を1つ、アキトに協力したのがハーリーだったのはばればれであり、ブリッジで縛られた挙げ句

逆さ釣りにされさらし者となっていた。

 

「だから、先にあやまったのにーーーーーーーーーーーーー!(涙)。」

 

「そんなのきこえるわけないじゃん。」

 

ラピスのそっけない言葉がやけにブリッジに響いた。

ちなみにナデシコクルーの半分が体調不良を訴え仕事をボイコットした。

ユリカの殺人料理の本領発揮であった(笑)。

 

 

作者よりの教訓、人を呪わば穴二つ。合掌(笑)・・・・・・・・・・・・・。 

 

 

 

 

 

 

 

作者の話(たわいないけど) 

どうも、PS2買ったのでデッドオアアライブ2がいいかげん欲しい3104です。

今回人並みの料理第2弾です。その名も逆襲のアキト、某機動戦士の映画の題をパクらせてもらいました

(笑)。

かんがえてみればこの映画のキャラにも女癖が悪い金髪パイロットがいましたね

(いっしょにするなよ!。BYアキト)。

アキトにラブラブなキャラを一回はメインにというのが前提だったのですがすでにユリカが2回出てきて

失敗です。次に繋げます(また先延ばしか)。

ちなみにオリキャラのハナコは出てきてません。古畑みたいに時系列どおりでないように配慮してあります。

まあそんなたいしたものでもないけど。

今回も登場のハーリーですが前よりもっと酷い終わり方ですね、逆さ釣りとは。

なんにせよハーリーはいじめやすいです(笑)。

では感想待ってます。ぜひぜひお願いします。 

よいGWを。3104でした。

 

 

 

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

3104さんから四回目の投稿です!!

何と、Benのパソがクラッシュしている間の投稿でした。

掲載が遅れて済みませんです、はい(汗)

しかし・・・相変わらず不幸だな、二人とも(あえて名前は言わない(笑))

3104さんはヒロインを次々と登場させたい御様子・・・

ふふふ、これは楽しみにですね!!

でも、その度に例の二人は不幸になるのか?

・・・もしかして、金髪の誰かさんに対抗して、ハ○○○はア○ロ?

・・・全然似合わんな(苦笑)

 

それでは、3104さん投稿有難うございました!!

 

感想のメールを出す時には、この 3104さん の名前をクリックして下さいね!!

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出来れば、この掲示板に感想を書き込んで下さいね!!

 

 

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