テンカワアキトの女難体験記G

 

 

 

無駄な努力は誰のため?

 

 

この話は1人の男の、女心を解さない軽率な行動が起こした女難体験のお話・・・・・・・・

 

 

 

 

 

「アキトさんの料理ってホントにおいしいですね。」

 

アキトの料理を誉めてるのはメグミ・レイナード。ナデシコ女性陣一の策士として名高い(笑)。

とはいっても、今の言動はアキトの気を引くためではなく彼女の本心である。

料理をまともに作れない彼女にとってはアキトに限らず、厨房でおいしそうな料理を作っている人達がう

らやましいのだ。

 

「ありがとう、でも料理は誰にだって作れるよ。」

 

食堂の机に残されたおぼんや食器類を片づけてたアキトが、照れながら謙遜の言葉をメグミに返した。

 

「そうですか?、でも私の作った料理って全然おいしくないし・・・・・・・・・。」

 

「(あれは料理じゃないよ・・・・・・・・)。最初から上手に料理を作れる人なんていないよ。俺だって一生

 懸命努力したからまがりなりにもコックができてるんだよ」。

 

嬉しそうに料理の事を語るアキト、その表情には女性陣絶対回避不可能最終奥義・アキトスマイルが出ていた。

メグミはぽーっとしながらアキトの話を聴いている。当然右耳から左耳へぬけているが(笑)。

 

「そうなんですか(ぽっ)、そうですよね(ぽっ)、アキトさんが言うんですもの、私も努力すればおいしい料理

 できますよね?(正気に戻った)。」

 

「うん。そうだ!、メグミちゃんさえよかったらひまな時料理教えようか?、やっぱりこういうのは自分の価値観

 でやるより人から教えてもらった方が上達するよ。」

 

 

「ホントですか!?(喜)」

 

 

とてつもない大きい声が食堂中に響いた。ほとんどの人間が意識を手放しかけている(笑)。

そばにいたアキトはすでに放心していた。さすがは元声優、声量も半端ではない。

 

「や、やだあたしったらはしたない・・・・・・・。テヘ(はぁと)

 

お得意のぶりっ子(死語)でごまかすメグミ。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・ハ!?、ええっと俺はどうしたんだっけ?、ああ、料理の件だよね。もち

 ろん本当だよ。メグミちゃんさえよければだけどね。」

 

放心しながらも会話を成立させてるアキト、さすがは漆黒の戦神(笑)。そんなアキトを尻目にメグミはうれしさ

300倍(当社比)の顔をしていた。もちろんアキトには見えないように。

 

「(やった、やった、やった、やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!、アキトさんとマンツーマンの

 上、料理まで教えてもらえるなんて!!。正に一石二鳥、これで艦長やルリちゃんから一歩、ううん10歩くら

 いのリードよ!!、ようし、これでアキトさんとの仲を一気に進展させるわ!!、いや待って、料理の方も真剣に

 やらないとアキトさん怒るわよね、コックなんだもの、教えてる人間がいい加減にやったら口も利いてくれなくな

 るかも。そっちもがんばらなきゃ!!)。」

 

料理の方が重要なのに料理の方もになってしまっている所に本音がでている。

こんなんで本当に料理の腕が上達するのだろうか、心配である。

おまけに体からオーラまで発していた(笑)。そしていち早く真剣な眼差しに戻りアキトに料理指導の依頼をした。

 

「では改めまして、アキトさん、私に料理指導してください!!(はぁと)。」

 

「うん、分かったよ。じゃあさっそく今日から始めようか。じゃあ定時後に食堂で。」

 

「はい(ちっ、もっと人が盛る時のほうが見せ付けられるのに・・・・)。」

 

「え、なんか言ったメグミちゃん?。」

 

口に出していないはずだがアキトに本心を読まれたのかと思い焦りながら否定するメグミ。

 

「いいえ、何もいってませんよ(焦)。じゃあ定時後ここで。」

 

そう言ってメグミは食堂を出ていった。さっきの大声でさんさんたるありさまの食堂でアキトは嬉しそうな表情を

浮かべていた。

 

「前はユリカで大失敗したからな(人並みの料理1・2参照)。今度は絶対成功させるぞ。

 前はみんなをギャフンと言わせるっていう打算があったからな。純粋に教えようとすればきっとうまくいくはず。

 これをステップにしてユリカの殺人料理を、普通の料理にまで絶対に格上げするぞ!!。」

 

十分打算があると思うがそれでもアキトはメグミに料理を教える事に希望を抱いていた。

だがこれが女難の道へと足を運ぶことになる・・・・・・・・・・・・・。

ちなみに食堂では多くの人間が耳を塞ぎながらもだえていた。ホウメイまでもが厨房でうずくまっている。

恐るべし、メグミ・レイナード(笑)。

 

 

 

 

 

「というわけでホウメイさん、定時後厨房を使わせてください。」

 

うずくまったままのホウメイにアキトは淡々と話すが、まだ意識が戻ってきていないのか反応がない。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・、え?、なんだって?。」

 

頭をふりながらホウメイがあっちの世界から戻ってきた(笑)。よほどすさまじかったのだろう、その目には涙

さえ浮かんでいた。

 

「だから定時後厨房を・・・・・・・・。」

 

「ああ、厨房ね、分かったよ。で、厨房がなんだって?。」

 

全く会話が成立していない。らちがあかないのでとにかく厨房を使うという事で強引に話をつけた。

 

「・・・・・・・・、ア、アキトさん、メグミさんに料理を教えるんですか?(くらくら)。」

 

ミカコがふらふらしながら嫉妬の表情をアキトに向けた。

 

「うん、メグミちゃんが料理が下手なのはいきなり高等な料理を作ってるからだと思うんだ。一からちゃんと

 教えればきっととおいしい料理を作れるようになるはず。」

 

嬉しそうに力説するアキトの表情にまたも絶対回避不可能最終奥義・アキトスマイルが。せっかく意識をとりも

どしはじめたホウメイガールズがまたあっちの世界へいってしまった。だがハルミがすぐあっちから戻ってきて

文句を言い始めた。

 

「アキトさん!、そうやってえこひいきするのはずるいと思います(くらくら)。」

 

「ハルミちゃん、大丈夫?、なんか体がゆれているけど。」

 

「心配してくれるのは嬉しいですけど、話をごまかさないで下さい!!。」

 

ハルミの気迫にやや押されたアキトだが、臆する事なく胸を張って言葉を返した。

 

「そうだね、確かにえこひいきかもしれない。でも真剣に料理を教えて欲しいって言う人の頼みを断るなんて俺

 にはできない(ムネタケ・アカツキあたりは対象外)。だからたとええこひいきだといわれても俺は一生懸命

 料理を教えるよ。」

 

その眼にはとても気高い決意の眼差しが、そしてその笑顔には一点の曇りもない。

結局ハルミはそれ以上なにも言えなかった。

 

「ごめんね、この埋め合わせは今度するから。」

 

「え、ええ・・・・・・・・・・・・・・。」

 

だがハルミに限らずホウメイガールズはあるツッコミを心の中で入れていた。

 

「(真剣に料理を覚える気ならいいわよ!!、でもメグミさんはそっちはついでに決まってるじゃない!!)。×5」

 

 

 

 

「全く同感ですね(怒)。」

 

ブリッジで怒りの声を静かにだがとてつもない威圧を出しながら発したのはホシノルリ。

そばにいたシュン提督が恐る恐る尋ねた。

 

「ル、ルリ君。ご機嫌斜めだな、どうかしたか?(焦)。」

 

「いえ、別に前回全く出番がなくていらいらしてなんていません(怒)。前回に限らずここの所出番が少ないから

 ヒロインの立場をもっと察して欲しいなんて思ってません(怒)。」

 

「そりゃ君が出ると他の女性キャラが霞んでしまうからだろ。ヒロインの宿命じゃないか。

 俺なんか君よりずっと出番少ないんだぜ。」

 

サラの護衛という名目でブリッジに居座る男、ヤガミナオがさわやかにフォローの言葉を出した。

だがルリは久しぶりの冷めた目つきでナオを見やった。

 

「私をフォローしてくれるのは嬉しいですけどご自分の身を心配された方がいいですよ。後ろ。」

 

「後ろ?。あ!?

 

ナオが後ろを振り向くとユリカが鬼のような顔で彼を睨んでいた。

 

「ナオさん、ヒロインをルリちゃんって認めるってことは、すなわちアキトの横にいるのがルリちゃん、

 って言いたいんですよね(怒)。」

 

「げ、艦長、そんなこわい顔するなよ。そんなつもりじゃ・・・・・・・。」

 

「あなたおじい様に雇われてる身で、私をフォローしないのって少々解せないんだけど(怒)。」

 

「サ、サラちゃん。恐いよ(汗)。大体このオチはアキトの専売特許じゃ・・・・・・・・・・・・。」

 

すでに彼は本当に意味であっちの世界へ片足を踏み入れていた。

 

「メグちゃんはあの制裁に加わらないの?。メグちゃん?。だめだ、届いてないわ。」

 

ミナトの問いに全く反応を示さないメグミ。当然だが。そんな幸せそうな表情のメグミを嫉妬の眼で睨むルリ。

 

「策士の本領発揮というわけですか。このままじゃ終わりませんよ!!。」

 

「あんたと同類ね。」

 

ラピスのさりげないイヤミもルリの耳にはとどいてなかった。

 

「こんなめにあってまで君をヒロインに推したのに。報われないぞ俺・・・・・・・・・。」

 

「まだ言うかーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!(怒)」

 

格納庫からマッハでブリッジにやってきたリョーコの一撃でナオは撃沈した。

 

 

 

 

 

 

定時後、メグミに先んじてルリが食堂に来ていた。ホウメイガールズも居座ろうとしたがアキトの真剣な説

得プラスアキトスマイル(本人自覚なし)で片はついている。

ルリは厨房で用意をしているアキトに話し掛けた。

 

「アキトさん、メグミさんに料理を教えるそうですね。」

 

「え、うん。そうだけどどうして知ってるの?。」

 

「それは私がいつもアキトさんを見守っているからです(ぽっ)。」

 

「(それは監視の言い間違いじゃあ・・・・・・・・)。そうなの、ありがとう。でもたとえルリちゃんで

 も今回の邪魔は許さないよ。」

 

「!?。」

 

大きなショックがルリの心を駆け巡った。かつてこれほどまでに毅然とした態度でアキトが邪魔を許さない

などと自分に言ったことがなかったからだ。放心したルリの後方から誰かが走ってやってきた。メグミである。

 

「アキトさ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん(はぁと)。」

 

嬉しそうに笑顔を振り撒きながら近づいてくる。そして放心したルリをふっ飛ばしてアキトの近くで立ち止まった。

 

「遅れてごめんなさい。あ、ルリちゃんいたの?。」

 

吹っ飛ばされた衝撃で我に返ったルリが立ち上がりながら恨みの表情をメグミに向けた。

 

「はい、大丈夫です(怒)。所でわざと当たらないでもらえます。」

 

「え、ごめん。いたの気づかなかったの。」

 

「(白々しいですよメグミさん)。そうですか。なら仕方ないですね。」

 

そう言いつつも明らかに覚えていろの感情が眼に出ていた。

メグミはそれを見ようともせずアキトと話しはじめた。

 

「じゃあ始めようか。エプロンして厨房に入ってくれる?。」

 

「はい(はぁと)。」

 

ルリを無視していい雰囲気の2人。ルリはたまらず口を挟んだ。

 

「アキトさん、お言葉ですがはっきり言ってメグミさんに料理を教えても無駄だと思います(怒)。」

 

本来この言葉でメグミは怒り頂点だろう。だが策士メグミはこの最高の状況をフルに利用した。

 

「ア、アキトさん。ルリちゃんがあんなことを・・・・・・・・。私は一生懸命料理を教わろうとしてるのに、グス。」

 

見事にだまされたアキトがルリを睨む。

 

「ルリちゃん!、そういう言い方は酷いんじゃないか。言い過ぎだよ!!。」

 

アキトがメグミの味方をするのでますます腹を立てたルリは一歩も引かなかった。

 

「本当の事を言ったまでです。艦長と同類のメグミさんが人が食べる事ができる人畜無害な料理を作

 れる訳がないです。」

 

「どうしてそんなことが言いきれるんだ?(過去の世界はともかくとしてだよ、ルリちゃん)。」

 

「(その過去の世界が証明してるじゃないですか、アキトさん)。分かるから分かるんです。」

 

2人の言い合いをメグミは嬉しそうに見ていた。ルリと口論していることよりアキトが自分の味方をして

いることが最高に嬉しいのだ。

 

「ではもしメグミさんが普通の料理を出せなかったら・・・・・・・・・・・・・・・・・御仕置き

 フルコースです!!。」

 

「うっ!?、今までのはフルじゃあなかったの・・・・・・・・・・・・・・・・・。ようし分かった、俺もコック

 のはしくれ。その挑戦受けた!!、もし俺が勝ったら?。」

 

「必要ありません。もうアキトさんの御仕置きは決定してますから。」

 

 

「それじゃあ賭けにならないじゃないか!!」

 

 

「わかりました。それではアキトさんが勝ったら1日私達(女性陣)がアキトさんに一切干渉しないというのは

 どうでしょう。」

 

 

「絶対勝つ!!」

 

 

ここにルリ対アキトの大勝負が決まった(そんな大層なものか)。指導期間は3日間、周りに話すと煩いので

勝負は内密に執り行う事に決定した。

 

「メグミちゃん、がんばろう。そしてみんなを見返すんだ!!」

 

「はい、先輩!!(?)。」

 

だがアキトはここで大きなミスを犯した(またか)。料理を教える役目を自分にするべきではなかった。これが

3日後の結果の大きな要因となる。そして女難の道への・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

それから3日間アキトは定時後疲れもなんその、って感じでメグミに懇切丁寧に料理指導をした。

今一つ不器用なので目玉焼きさえも満足にできないメグミのために、卵の割り方落し方なんていうことまで

指導をした。やはり一日とはいえ干渉されないという条件が、アキトを駆り立てているのか(笑)。

 

「料理を教えるのが本筋じゃあなかったのかい?。って聴いちゃいないねぇ。」

 

アキトの指導を見ていたホウメイがぼやいたが、アキトには届いてなかった。

 

「そう、そうだよ。やればできるじゃないか、メグミちゃん!。」

 

メグミがちゃんと料理ができるのを見てアキトは彼女を誉めた。とはいってもできたのは目玉焼きだが。

 

「そんなぁ、アキトさんの指導が上手だからですよぉ(はぁと)。」

 

こんな時でもぶりっ子(だから死語だって)で点数稼ぎをするメグミは正に生っ粋の策士。

 

「そ、そうかい?。なんか嬉しいなぁ(アキトスマイル炸裂)。」

 

「そ、そうですよ〜〜〜〜〜(めろめろ、これも死語か?)。」

 

アキトスマイルの直撃をあびてもうメグミは腰砕け状態になってしまった。

 

「だ、大丈夫かい?。メグミちゃん。」

 

「ええ、ちょっとこんつめすぎて疲れたみたいですぅ。」

 

目玉焼しか作ってないのだがアキトは真に受けたようだ。ホウメイがすかさずフォローを入れる。

 

「ほらほら、今日を入れて3日間しかないんだろ?。疲れてちゃだめじゃいか?。」

 

「・・・チッ!!」

 

介抱してもらおうとしていたのをホウメイに見透かされメグミは舌打ちしたが、アキトには聞こえなかったようだ。

 

「ようし、次はご飯だ。この仕方はね・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

こうして3日間はあっという間に過ぎていった。ちなみにこの3日間でなぜユリカ達がメグミとアキトのマンツ

ーマンを認めたかというと、ルリが事前に賭けのことを話していたからだ。そして勝負の時間がやってきた。

 

 

 

 

 

「アキトー、メグちゃんとのマンツーマンは楽しかった?(怒)。」

 

開口一番ユリカがイヤミをアキトに投げかけた。だがなぜかメグミが返答する。

 

「はい、艦長。とーーーーーーーーーっても楽しかったですよ(はぁと)。アキトさんったら私のためにあんな

 ことまで(ぽっ)・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

「ムッキー、アキト!!、絶対御仕置きだからね!!(怒)。」

 

怒り狂うユリカをイネスがなだめた。

 

「まあまあ、彼女にまともな料理なんてできるわけないんだから。むしろ哀れんであげるべきでしょう。」

 

まるでメグミが女性陣の前で大恥をかくのが決まったかのような物言いをするイネス。だがメグミの耳にはと

どいておらず、アキトも余裕の表情を浮かべていた。

 

「ふっふっふ。そうやってイヤミをいってられるのも今の内ですよ。人間やればできるんだってことを証明して

 見せますよ。さあ、メグミちゃん。がんばって!!。」

 

「はい、先輩!!(?)」

 

またわけのわからないノリでアキトを先輩呼ばわりするメグミを女性陣はあきれながら見ていた。

 

「ねえ、エリナ。なんでメグミはアキトのこと先輩って呼ぶの?」

 

「それはね・・・・・・・・・・・・・・・、哀れんであげなさい。」

 

ラピスのもっともな意見をエリナはもっともな意見で返した。ちなみに料理のお題は3日間という短い期間を

考慮してご飯、味噌汁、卵焼をいう基本に忠実なものとなった。試食者は厳正な審査をするため、ホウメイと

ミナトとやっと退院してきた(笑)ガイの3人となった。

 

「やっと出番が来たと思ったらこんなこと。俺は戦場のヒーローなのにーーーーーーーーーー!!。」

 

ガイの文句に誰も反応しなかった。しょぼくれるガイを捨て置いてメグミの調理が始まる。

 

「(ふ、ふふふふふふふふふ。この3日間の成果はだてじゃあないわ。確かにプロ並みの料理なんて今の私

  には当然無理だけど、3日間で食べる事ができる料理にはなったんだから!!。3日間なんだからあたり

  まえだけど。要は食べる事ができる料理を出せばいいんでしょ。教えてもらった通りやれば間違いなく私

  の勝利よ。ああ、これでみんなから10歩も、いえ、100歩くらいリードね。これでアキトさんの名誉

  も守る事ができて、感謝されることは間違いないわ!!。そしてアキトさんとの仲も急展開、メグミ、こ

  れからも僕の指導を受けてくれないか?、そしてゆくゆくは僕の妻として愛妻弁当を。やだ、アキトさん

  たらこんな所で告白なんて、でももちろんオッケー。じゃあ誓いのキスをここで。やだ、みんなの前でな

  んて。みんなの前だからいいんじゃないか。でもそんな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。)」

 

不気味な笑みを浮かべながら手を動かし続けるメグミに、周りは畏怖の感情を覚えた。

妄想中のメグミはこんな表情をするようだ(笑)。一方厨房に入って様子を見ていたアキトは青ざめ始めていた。

 

「ちょっ、ちょっとメグミちゃん。どうして教えた事と全然違うことを・・・・・・・・・・・・・・。」

 

妄想という名の彼方まで行ってしまったメグミを引き戻す事はできなかった。そしてできた料理は・・・・・・。

 

「予想通りですね。別に嬉しくないですけど。」

 

言葉とは裏腹に満面の笑みを浮かべるルリ。

 

「食べる必要はないようだねぇ。」

 

「そうみたいね。」

 

「俺の出番が・・・・・・・・・・・。」

 

上からホウメイ、ミナト、ガイが意見を言う。

 

「アキトーーー、覚悟はいい?(怒)。」

 

「テンカワ、3日間ご苦労様(怒)。」

 

「テンカワ君、無駄な努力だったみたいね(怒)。」

 

ユリカ、リョーコ、エリナがそれぞれ嬉しそうな表情を、だが眼には怒りが出ていた。。

 

「「「「「アキトさん、えこひいきの償いはきちんとしてもらいますよ(怒)」」」」」

 

ホウメイガールズも怒っていた。

 

「な、なんで、昨日まではちゃんとできてたのに・・・・・・・・・・・・・。」

 

それは料理ではなく、どう形容していいか分からないものになっていた。アリサとサラに引っ張られて

アキトは女性陣と共に姿を消した。いつもの部屋に連れていかれたようだ(笑)。

 

「やだ、アキトさん。部屋を暗くして(はぁと)・・・・・・・・・・・・・・・・。ハ!?」

 

ようやく戻ってきたメグミは周りにほとんど人がいないのを見て驚いていた。

ホウメイに事情を聴いて最初は驚いたようだが別段苦にはしてないようだ。

 

「そっか、結局負けちゃったんだ。でもまあいいわよね。練習の時はちゃんと作れたし。またアキトさんに

 教えてもらおっと(はぁと)」

 

 

「誰が教えるかーーーーーーーーーーーーーー!!。」

 

 

どこからかアキトの絶叫が聞こえてきたがそれがどこなのかはわからない。結局アキトは妄想の前にかくも

儚く敗れ去ったのだった。一体誰の為に努力をしたのか、人生そんなに甘くはないよなと1人厨房に残った

ホウメイは思うのでありました。ちゃんちゃんと。

 

 

 

作者よりの教訓・無駄な努力ほど無駄なものはない・・・・・・・・・・・やれやれ。 

 

 

 

作者よりの話(たわいないけど)

 

 

「みなさんこんにちはーーーー、私がアイドル声優のメグミ・レイナードでーーーす(はぁと)。」

「ちょっと、私が先に貴方の紹介をするんじゃないですか。勝手に進めないで下さいよ。」

「えっ?、そうなんですか。間違っちゃった?。テヘ(はぁと)」

かわいい・・・・・・・・、じゃなく皆さん、3104でございます。言うまでもありませんが今回

のゲストは通信士のメグミさんです。策士として名高いそうですよ。

「あの〜、そういう言い方は失礼じゃあないでしょうか。私そんなつもりないですよ(怒)。」

「(それはそれで腹が立つのだと思うけど)。それは失礼しました。」

「でも今回は感謝してますよ。私最近目立たなかったのにやっとメインで登場だし。おまけにアキト

 さんとマンツーマン(はぁと)。そして少なくとも3104さんの話の中では私はちゃんと料理が作れ

 てるし。まあ、メインが8弾目ってのはちょっと気に入らないけど」。

「それはようございましたね。ですがメインになったってことはしばらく出番がないですよ。」

「え!!、それはないんじゃないですか?。ルリちゃんや艦長はよく出てるじゃないですか。」

「それは彼女達がヒロイン級だからで・・・・・・・・・・・・、前言に付け加えましてヒロイン筆頭

 のメグミさんもちょくちょく出させてもらいますよ。だからそんなそんな恐い顔しないで(焦)。」

「え、そんなこわい顔してました?。じゃあ、最後に感想を一言。メグミ・レイナードこれからも一生懸命

 努力して正攻法でアキトさんと結ばれるよう努力していきます。これからも応援してくださいね(はぁと)」

というわけで無駄な努力をまだ理解してないメグミさんでした。ではまた。

「何か言いました?(怒)」

 

 

 

 

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

3104さんから八回目の投稿です!!

料理ネタ・・・(笑)

今度はメグミちゃんできましたか。

う〜ん、そのうちリョーコちゃんも出てきそうだな〜

・・・アキトがもう引き受けないか(笑)

しかし、精神的に強いねこのメグミちゃんは。

全然懲りてないし(笑)

本編<時の流れに>でも少しずつ出番を増やしてますし。

・・・だから本編の容量が増えつづけるんだな(溜息)

さて、次の3104さんの書くヒロインは誰でしょう?

希望としては、意外と出番が少ないイネスさんですね(爆)

 

それでは、3104さん投稿有難うございました!!

 

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