時の流れに番外編

 

 

 

ナデシコ的三国志

 

 

四話、諸葛亮孫権に開戦を促す

 

 

 

前回までのあらすじ

 

 

 

漢水で関羽の水軍と合流し、夏口へ逃げ延びた劉備達。

そこで劉表の弔問を口実に現れた魯粛と会見。

曹操との決戦を望む魯粛は独断ながらも同盟を要請してくる。

劉備はそれに同意し、諸葛亮を呉へ使者として派遣する。

降伏が大勢を占める呉陣営、そして降伏か開戦かで揺れる孫権を説き伏せるために。

赤壁の戦いの幕が上がろうとしていた。

 

 

 

夏口城の城壁の上で一人の武将が太陽を見やっていた。

まぶしそうに(実際まぶしいでしょうけど)仰ぎ見る武将は関羽シュン

劉備軍の筆頭将軍である。

 

「いやぁ、今日もいい天気だ!!。」

 

なんとものんきなことを口にしている。

そしてなぜか涙目になっている。

 

「前回は酷い扱いだった・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 台詞ないんだもんなぁ!!(涙)

 

感慨にふけっていると城壁の上に金髪の女性が上がってきた。

劉備サラである。

 

「いいお年なんだからあんまり情けない態度とらないでくださいね、シュン隊長。」

 

「サラ君、そう言うなよ。そこかしこで名前だけかよってたたかれたんだから(笑)。」

 

「それは作者の責任なんだからしょうがないわ(爆)。

 それよりどうなるのかしら・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

サラはことさら真面目な顔でシュンに問い掛けた。

 

「どうなるって、ネルガル(呉)との同盟をなし得なきゃ俺達は艦長達に皆殺しにされるだけだ。

 君主の君がどうなるかなんて弱気なことを言ってると士気に関わるぞ!!。」

 

「違うわよ、隊長のこと!!」

 

サラにそう言われてシュンはなにがなんだかわからなかった。

 

「お、俺がどうかしたのか?」

 

「だって、隊長・・・・・・・・・・・・・・・・必殺技ないじゃない!!

 

「ひ、必殺技?」

 

「そうよ、考えてもみて、ほぼ同じ強さを持つ張飛と趙雲がそれぞれ必殺技もってるのよ!!。

 なのに関羽が必殺技ないなんておかしいでしょ!!。」

 

「うっ!?、確かに。

 だが必殺技っていったって俺にはそんなのないぞ。」

 

「ないの?。」

 

「あるわけないだろ。

 本編で俺がエステに乗って必殺技見せたことあるか?。」

 

「な、なかったですね。

 でもこのままじゃ関羽の面目まるつぶれじゃない!!」

 

「(俺の面目ではないのか)・・・・・・・・・・・・・Benさんは本編で俺の必殺技を作ってくれないのか?(切実)」

 

「ナオさんはともかく隊長は・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

「誰か考えてくれないかな?。」

 

「もしかしたらだれか掲示版に入れてくれるかもしれないわね。

 作者はなるべく自分で考えるって言ってるけど。」

 

「あてになるのやら。」

 

こうしてサラとシュンは来るべきナデシコA(魏)との戦いに向けての意気込みをお互いに語ったのであった

(ぜんぜん違うこと話してたじゃん!!)。

 

「所で趙雲アキトの奴はどこ行ったんだ?

 しばらく姿が見えないが。」

 

シュンがそれを口にした瞬間サラの顔が般若になった。

 

「あ、アキト、えっとね、その、なんていうか、その・・・・・・・・・グス、ルりちゃ、いやその、そう!!。

 極秘任務、極秘任務なのよ!!、だから・・・教え・・・られな・・い・・のよ・・・・・・・・・・・・・・・・・(怒)。

 ルリちゃん覚えてなさいよーーーーーーーーーーーーーーー!!」。

 

絶叫するとサラは下へ戻っていってしまった。

アキトも呉に向かった、いや、向かわされたんだなとシュンは達観の表情で悟った。

 

 

 

 

 

 

 

長江を東へ下りつづける船団があった。

その中でもひときわ存在感のある操船。

華美ではないが威風があるその操船に諸葛亮ルリは乗っていた。

 

「う、うぇ・・・・・・・・・・・・気持ち悪いです(吐)。」

 

長江の流れの激しさでなんと彼女は船酔いをしていたのだ(笑)。

長江は流れが速く、慣れない人間はすぐに船酔いを起こしてしまう。

長く隆中の山奥で隠者のような生活をしていた諸葛亮は船は苦手であった・・・・・・・・・・・・・・はず

(作者の勝手な推測)。

 

「おやおや、ルリさん大丈夫ですか?。」

 

もだえるルリを見かねて魯粛プロスが背中をさすってあげた。

 

「ちょ、ちょっとなにしてるんですか!?、そんなことしたら吐いてしまいます!!。

 清潔な私のイメージが・・・・・・・・・・・・もうだめです!!。」

 

 

ダダダダダダダダダダ!!

 

 

「う、うええええええぇぇえええぇえ!!」

 

 

我慢できなくなった彼女は流れの激しい長江に顔を突き出して思いきり吐いた(ルリファンごめんなさい(謝))。

 

「ハアハアハアハア、作者は後でお仕置きです!!(怒)。」

 

それだけはご勘弁を(作者より)。

 

「それにしても大きい船ですね。名前かなにかあるんですか?・・・・・・・・、やっと治まってきました(嬉)。」

 

ルリの驚嘆の言葉を聞いてプロスは嬉しそうな顔をした。

 

「いやぁ、誉めていただけると照れますなぁ。

 これは我がネルガルが誇る操船、その名も芍薬といいまして。」

 

「芍薬?、どっかで聞いたような・・・・・・・・・・・・。」

 

「はて、そうでしたかな。

 それはともかくとしてルリさん・・・・・・・・・・・・。」

 

プロスは哀れむような態度でルリの後ろを見ていた。

 

「なぜ彼を縛っているのです?。」

 

見ると平服を来たやや童顔の青年が猿轡をされた挙句手足を縛られてもがいている。

そう、趙雲アキトである。

戦闘時は漆黒の鎧を身に纏っているが今は戦闘中ではないので平服なのだ。

 

「なぜって、護衛として連れて来たに決まってるじゃないですか。

 いかにあなたが信用できて兄の諸葛瑾オモイカネがいても降伏が大勢を占めるネルガルに単身で向かうほど

 楽観的でもないですしうぬぼれてもいません。」

 

「い、いえ、そうではなくて、なぜ縛っているのかということをお聞きしてるのですが。

 まるで拉致のように見えたもので・・・・・・・・・・・・・・・(大当たり)。」

 

「そんなわけないじゃないですか(アキトさんは忠義の人ですからね、サラさんがそばにいろと言ったら絶対

 ついてきてくれませんし)。」

 

確信犯なルリ。図星かとプロスも呆けてしまった。

 

「もがー!!、もがー!!。」

 

アキトが悶えている。

 

「まあここまでくればもうよろしいのでは。ルリさん。」

 

「そうですね(ふふ、まあアキトさんを連れてきたのは別の意図もあるのですがここでは黙ってます)。」

 

ルリはアキトのそばへ歩みより猿轡を外した。

アキトは涙目でルリに呟いた。

 

「ル、ルリちゃんごめん・・・・・・・・・・・・・・・・・・もう我慢できない!!」

 

 

「うぉええええええぇえぇぇええええええええ!!」

 

ここにも酔っている人間がもう一人(笑)。

アキトはルリのひざあたりに思いきり吐いた。

 

「ふぅー、やれやれですな。なんとも前途多難な。」

 

プロスは呆れながらぼやきを口にした。

 

 

 

 

 

 

 

柴桑では孫権ナガレがプロスの到着をいまかいまかと待ちわびていた。

そしてそんな彼の周りでは降伏論を唱える文官達が文句を言っていた。

 

「アカツキさん、ナデシコAと開戦なんてしないですよね?。」

 

顧雍ハルミが心配そうにアカツキに質問した。

 

「ナデシコAって総勢八十万でしょ、勝てっこないですよ。」

 

歩シツエリはもはや諦めムードになっている。

 

「でもやってみないとわからないわよ。」

 

カン沢サユリはやや開戦派のようだ。

 

「サユリ本気?。」

 

程ヘイミカコがじと目でサユリを見る。

 

「あたしも戦わないほうがいいと思いまーす。」

 

陸績ジュンコも戦いたくないと主張する。

そんな彼女達を見てアカツキは苦笑しているだけだった。

 

「まー、それにしても君達漢字がむずかしいんだねぇ。

 5人のうち3人にカタカナまじってるし。」

 

「話をそらさないでください!!。」

 

ミカコに詰め寄られてアカツキは更に苦笑した。

そこへもう1人文官がやってきた。

ネルガルの重鎮にして内政を統括する張昭ホウメイである。

 

「いい加減降伏の使者をナデシコAに送ったらどうだい?」

 

ホウメイは真顔でアカツキに話かけた。

 

「これはこれはまたも以外な配役(作者苦笑)。

 冗談はさておき、やっぱあなたも降伏派かい?(アカツキってホウメイのことなんて呼んでるんだろ?)。」

 

「当然だよ!!、少ない兵で十倍するような敵と戦うってのは傍目から見ればかっこいいかもしれないけどね、

 それで苦労を強いられるのは市民なんだよ。

 それに勝てるかどうかの保証もないんだ。この土地を戦乱で血に染めないためにも涙を飲んで降伏すべきだ

 ね!!。」

 

熱く語るホウメイに対してまたしても苦笑して本心を表に出さないアカツキ。

だが本心では彼も降伏に傾いていた。

正直言って彼はナデシコAが恐ろしかった。

個人的武勇には多少の自信がある、だが一軍を率いての戦いとなるとアカツキは不安でしょうがなかった。

彼は一軍を率いて戦ったことなどほとんどないのだ。。

百戦錬磨のナデシコA、しかも兵力も向こうが上。

条件が悪すぎる、そう思っていた。

 

「う〜ん、そうだねぇ。みんな降伏しろってうるさいしここはひとつ腹をくくって降伏の使者を・・・・・・・・・・・・・・。」

 

「そのような弱気では困りますなぁ、会長!!」

 

戸口でプロスが大声で叫んだ。

早くもホウメイと火花を散らしている。

 

「ちょっとミスター、どういうつもりだい?。

 抗戦抗戦って口にするのは簡単だけど相手は八十万の大軍だよ!!。

 勝ち目を見出すほうがおかしいんじゃないかい!!。」

 

「(このお方は物事を数で比較しすぎる、大切なのは人の知恵や勇気だというのに)。

 会長、ただいま戻りましたよ。」

 

プロスはホウメイを無視してアカツキに帰還報告をした。

アカツキはいつもどうりにやにやしながら口を開いた。

 

「ごくろうさん。

 で、どうだったんだい。荊州の様子は?。」

 

「はい、それはですねぇ・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

プロスは荊州でのことを説明した。

そして独断でサラと盟を結びその使者としてルリと護衛のアキトを連れてきたことを(アキトは拉致)。

当然ホウメイはこれに憤慨した。

 

「あんた主人の名を借りて勝手なことを!!。

 処罰されても文句いえないよ!!。」

 

「はーい、私もホウメイさんと同じでーす。」

 

ミカコもプロスの独断にはちょっとむっとしたようだ。

 

「だいたいプロスさん重臣でもないのに態度でかすぎ!!(怒)。」

 

エリもプンスカ状態だ。

 

「当然覚悟の上です。

 しかし彼らは夏口の劉キアララギさんの軍も入れて約二万。

 盟にしろ取込むにしろ貴重な戦力をむざむざ手放すわけにはいきません!!」

 

アカツキは珍しく頭を抱えて悩みはじめた。

ふだんの鷹揚ぶりが影を潜めている。

周りもさすがに激論をやめてアカツキを凝視した。

 

「ミスター、その連れてきた使者ってのは?」

 

「はい、劉備サラ殿の軍師にて、名を諸葛亮ルリさんです。」

 

「諸葛?、ああぁ、オモイカネ君の?。」

 

「はい、妹さんです。」

 

またアカツキは悩み始めた。

使者が自分の配下の親類だという。

ますます社内(?)は揺れるだろう。

 

「ふ〜ん・・・・・・・・・・・・・、わかったよ。とにもかくにもその御使者とやらに会ってみようじゃないか。

 さっそく連れてきてくれる?。」

 

「明日にしていただけませんか?」

 

「なぜ?。」

 

プロスはため息をつきながら答えた。

 

「船酔いでダウンしておりまして(脱)。」

 

 

「「「「「「「はあ?。」」」」」」」

 

 

この場にいる全員がだめだこりゃと思った。

 

 

 

 

 

 

 

プロスにあてがわれた部屋でアキトとルリは寝ていた。

開戦派の二人に危険がおよばないように場所は伏せられている。

 

「・・・・・・・ルリちゃんごめんね。服よごしちゃって(疲)。」

 

アキトが右側のベッドでうなだれながらルリに謝罪した。

 

「いえ、アキトさんが船酔いしたのに気づかなかった私もいけないんです。

 とはいえ船って揺れるんですね(疲)。」

 

左側のベッドでルリが同じくうなだれながらつぶやいた。

そんなルリを心配しながらもアキトは不安な心中を口にした。

 

「でも大丈夫かな。最高顧問の張昭ホウメイさんが降伏派なんだ。

 若輩扱いのプロスさんだけの後押しだけじゃあ・・・・・・・・・・・・・・。」

 

そんなアキトを見てもルリは動ずることはなかった。

 

「心配には及びません。

 すでにネルガルの重臣のことはひととおり頭に入ってます。

 そしてアキトさん、あなたが開戦の切り札です。」

 

「俺が?、まさか誰か人質にとって脅迫するつもりじゃないよね。」

 

「まさか、

 そんなことすればまとまる話もまとまらなくなりますよ。

 要は敵の敵は味方ということです、ふふ。」

 

「?、??????。」

 

アキトはルリの笑みの意味を解しかねた。

まああれだけ言うからにはなにか勝算があるんだろう、そう思って今は体調を整えるべく眠りについた。

 

 

 

 

翌日、軍議の間にはホウメイ達文官と、上座にアカツキが座っていた。

そしてその文官の中にオモイカネの姿があった。

もう随分と会っていない、立派になったのだろうか。

 

『ルリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』

 

シリアスに物思いにふけっているとプロスが入ってきた。

更に2人の男女が入ってきた。

1人は白羽扇を持った少女。

そしてもう1人はやや童顔で精悍な顔立ちの青年。

なんとも使者らしくない2人に周りもものめずらしそうだ。

 

「えー、みなさんご紹介いたします。

 こちらが劉備サラ殿の使者にて軍師の諸葛亮ルリさん。

 名前からわかると思いますがオモイカネさんの妹さんです。」

 

「ルリです、よろしく。」

 

ぺこりと頭を下げた。男の文官達は心が動いたようだ(そりゃロリコンだって!!)。

続いてプロスはアキトの紹介に移ろうとしている。

だがすでにサユリ達はひそひそとアキトのことを語っていた。

 

「ちょっとあの彼かっこいい(はぁと)!!。」

 

「すっごい好み(はぁと)!!」

 

「なんか母性本能くすぐられちゃう(はぁと)」

 

「きっと腕も立つのよ!!(はぁと)」

 

「後でアタックしてみよ(はぁと)!!」

 

そんな彼女達の小声が聞こえたのか、ルリはにやっと一瞬だけ微笑をもらした。

当のアキトはそれには気づかずアカツキを見やっている。

 

「(彼がネルガルの会長、孫権ナガレ。なるほど、腕はかなりと見たけど将軍としてはどうなんだろう?)。」

 

プロスはアキトを紹介した。

 

「こちらはルリさんの護衛として来た趙雲アキトさんです。」

 

「アキトです、よろしくお願いします。」

 

アキトは面々に向かって一礼した。

ホウメイガールズが甘い視線をアキトに送っていたが、ホウメイが咳払いでそれをたしなめた。

 

「やあやあ、サラ君の御使者達。

 遠路はるばる柴桑へようこそ。

 船酔いはよくなったかい?。(にやにや)」

 

アカツキはジョークなのか皮肉なのかわからない言葉で彼らに挨拶した。

孫権は使者をからかうのが大好きという三国志の武将でもめずらしい悪癖を持っていたのだ。

特に蜀と同盟をしていた関係で蜀の使者(伊籍、馬良、費イ等)を怒らせようとしたことが何度もあったが、

彼らはみな有能でいちいち正論で切り替えし兆発にのるようなことはなかった。

アキトは特に反応を見せずルリも動ずることなく本題に入った。

 

「ご心配にはいりません。

 さっそくですが本題に入りたいと思います。

 現在天下は艦長率いるナデシコAのもととなりつつあります。

 北は華北を制圧し、南は荊州にまで及んできました。

 我が主君もこれを食い止めようと必死で戦いはしましたが衆寡敵せず、夏口に逃げ延びるのが精一杯でした。

 そしてナデシコAの次の狙いはここ揚州。

 もはやネルガルには一刻の猶予もないのです。

 もし戦う気概があるなら即刻手切れをして開戦に踏み切るべきです。

 あるいは戦う気がないとおっしゃるなら早々に降伏してしまったらどうです?。」

 

 息もつかせぬ怒涛の勢いでまくし立てるルリ。

 だがアカツキはちょっとむっとしていた。

 仮にも同盟を請う使者がまるで断定口調で自分に指図するような言い回しが気に入らないのだ。

 

「言ってくれるじゃないか。

 ナデシコAがそれほどの戦力なのに君達はどうして降伏しないんだい?。」

 

ルリは動ずることなく白羽扇でアキトを指した。

アキトはなぜそんなまねされたのかわからなかった。。

 

「ここにいる青年、名を趙雲アキトといいます。

 私よりやや早くサラさんの軍に入った新参の部類に入りますが、智勇兼備の良将です。

 当陽でもサラさんの子供・・・・・・・・・じゃなかった、妹を抱えナデシコAの軍を一騎駈けをしました。」

 

アカツキもホウメイ達もそのことはプロスから聞いていた。

噂によればナデシコAの猛将張遼リョーコをも圧倒したと言う。

そしてルリはアカツキではなくホウメイガールズに向かって吠え出した。

 

「そんなけなげでかっこよくて優しいアキトさんに目をつけたのが艦長曹操ユリカさんです!!。

 なんと彼女は己の不器用と料理がへたくそなのもわきまえず(?)降伏の条件にアキトさんを要求してきたん

 ですよ!!。」

 

 

「「「「「えっ!!」」」」」

 

 

「おまけにナデシコAの軍師程cメグミやリョーコさんまでがアキトさんに目をつけました。

 わかりますこの意味?、

 もしネルガルが降伏してしまえば私達劉備軍も降伏あるいは討ち死にするしかありません!!。

 そしたらアキトさんは彼女達のものとなってしまうんですよ!!。

 それでもよろしいとみなさんはおっしゃるんですか!!。」

 

アカツキは呆然としながらも騒ぎ立てるルリに口を挟んだ。

 

「ちょ、ちょっと君ねぇ、全然関係のないようなことじゃあ・・・・・・・・・・・・・。」

 

 

「黙っててください(怒)!!」

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・はい。」

 

アカツキはしょぼんとして沈黙した。

アキトはばつが悪そうに突っ立っている。

ホウメイも唖然としていた。

 

「合間見えたときから感じてました。

 皆さんと私は同志です。

 共にアキトさんを守るために戦おうじゃないです!!。」

 

しばしの沈黙、そしてサユリが口を開いた。

 

「・・・・・・・・開戦よ。」

 

「そう、開戦!。」

 

「アキトさんを艦長なんかにとられてたまるもんですか!!」

 

ハルミやミカコもこれに続く。

あせりだしたのはホウメイ。

ここでルリをへこませるという段取りと違うからだ。

 

「ちょっとあんた達、なんでそんなに安直に・・・・・・・・・・・・・・。」

 

「ごめんなさいホウメイさん。あの人をナデシコAに渡すわけには行かないんです。」

 

「水戦をメインにすればきっと勝てますよ!!」

 

ジュンコもエリも決意が固まった。

 

 

「「「「「ルリちゃん、私達と共に憎っくきナデシコAを

 叩き潰しましょう。

 同志として!!」」」」」

 

 

「はい。同志として(ふふ、ナデシコAを追っ払うまでですけど)。」

 

 

ルリはすでに彼女達の情報を事前に把握していた。

彼女達の好みの男性を知ったうえでアキトをの意味もあって連れてきたのだ。

ルリはクールな弁舌と熱い激論を巧みに使いわけて彼女達を落とし入れたのだ。

 

「(アキトさんを連れてきたのはこういうわけなんです、読者の皆さんわかっていただけました?)。」

 

「はは、これでいいのかな・・・・・・・・・・・。」

 

アキトは乾いた笑いで自分を納得させた。

 

「こんなんでいいのかい・・・・・・・・・・・・・(呆)。」

 

ホウメイは呆れて絶句してしまった。

 

「まあいいか、こっちには十万の軍があるし、やすやすと艦長に屈するのもつまらないし。

 それにいざとなればあの武将に相談を・・・・・・・・・・・・・・。

 それに三国志でももてるねぇ彼は(苦笑)。」

 

アカツキはアキトをちょっとうらやましがりながらぼやきを口にした。。

その後ルリはまるでおまけのようにナデシコAの弱点、遠征で疲れていること、南船北馬のため水戦には

不向きなこと、荊州の市民はナデシコAに必ずしも信服してはいないこと、そして劉備軍2万と孫権軍10万が

あればナデシコAを追い払えることを説明した。

このおまけに(本当はこっちが主題)アカツキの心は開戦へと傾いていた。

だが物事はそうは簡単にいかないもの。

次の日再びアカツキは降伏か開戦かで揺らぎ始めてしまった。

ナデシコAからの再度の降伏勧告の書状が来てしまったがために・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

五話へ続く

 

 

ドクターイネスの三国志講座

 

 

皆さんこんにちは、ご存知イネス・フレサンジュよ。今回も出番のない私だけど三国志について少しだけど教え

ちゃうから興味のある人は読んでいってね。

今回は武将列伝第三回よ。

 

 

三国志武将列伝その三

 

7、関羽雲長役・オオサキシュン

万夫不当の猛将にして軍を率いても一流の文武兼備の将とは演義での話で、実際一軍の将として戦ったのは

219年の樊城攻めの一度だけ。部下はかわいがったけど同僚や他国の人間には傲慢だったと正史にはあ

るわ。劉備に最初から付き従ってたという自負が傲慢に変わってしまったのね。

ただ武勇万の敵に匹敵するとは記述にあるみたいで、かの曹操も彼をとても恐れたの。

白馬の戦いでの鮮やかな手並みを考えるとどうも一軍の将よりも一指揮官の方が向いているみたい。

でも性格がそれを明らかに邪魔しているし。皮肉な話ね。

 

8、張飛益徳役・アリサ・ファー・ハーテッド

武勇万の敵に匹敵すると同じくある猛将。演義では翼徳だったかしら。関羽とは正反対で同僚は目上には

敬意を払ったが部下には厳しかったとあり、そのつけで部下に寝首をかかれ殺されしまったの。

正史の張飛はどうも将軍の器を持っていたようで蜀攻めにおける厳顔捕獲や、漢中攻めでの張コウ撃破など

武勇だけではできないことがあるわ。もしかして荊州での滞在期間中に孫子や呉子を学んだのかしら。

 

9、趙雲子竜役・テンカワアキト

冷静にして豪胆、将軍でも一騎打ちでもなんでもござれな名将、残念だけどそれは演義でのお話。

実際の趙雲は蜀の重臣でも目だった部分が少ないの。後輩の黄忠や馬超に比べても将軍位をもらうのが

一年後だし。どうもかれは防衛や退却戦に優れた将だったようね。ただ阿斗を救ったり漢中攻めで出くわし

た曹操の大軍に痛撃をくらわすなど、優れてたのは間違いないわ。

作者に言わせるとアキト君を趙雲にしたのも記述の少ない武将のほうが自由にアレンジできるからだそうよ。

 

どうだったかしら。次回は作者がネルガルを呉陣営したこともかねて呉国について語るわね。

それじゃあまた。また出番なしか(涙)。

 

 

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

3104さんからの連載第四話の投稿です!!

前回の雪辱を晴らしてるな〜、関羽(苦笑)

でも、皆に指摘されたのね(笑)

う〜ん、シュンの必殺技か〜

・・・

・・・

・・・

・・・「カズシ(未登場)いじめ」

必殺技になってない!!(笑)

あ、あるいは説得とか!!

・・・必殺技じゃね〜よな、これ(苦笑)

 

あ、それと芍薬って、読みはシャクヤクですよね?

 

では、3104さんの考えられるシュンの必殺技に期待しつつ!!

次の投稿を楽しみに待ってますね!!

 

感想のメールを出す時には、この 3104さん の名前をクリックして下さいね!!

後、もしメールが事情により出せ無い方は、掲示板にでも感想をお願いします!!

出来れば、この掲示板に感想を書き込んで下さいね!!

 

 

ナデシコのページに戻る