(『Takuyaの戦い』未・完結編、前編)


「はあ〜〜っ・・・まったくたまらないなあ・・・」


などと、何事かぼやいているのはテンカワ・タクヤ君・・・何やらお疲れのようで・・・・・・


「そりゃあ疲れもするさ、みんないい加減にしてほしいよ・・・まったく」


基本的に他人に自分の弱みを見せるのを嫌うタクヤにしては珍しいかもしれませんね


「ここの所、リョウコとメグミが張り合って入れかわり立ちかわりオレの所に来るから、気の休まる暇も無いんだよなあ・・・」


・・・それってタクヤ君が態度をハッキリさせれば済む事ではないですか?


「言ってるよ、オレはメグミの事が好きだとはっきりと・・・なのにリョウコも他のみんなもどうして納得していないんだ?」


(・・・それはあんたがもたもたしてるからかな、プラトニックな付き合いもいいけど
 他の人にもチャンスがあるように見えますし・・・そのせいでメグミさんも一線を越えようとあせり始めてるようだし
 ちなみに、サユリさんとかみたいに密かに想いをよせている人もいるみたいですし、君は注目されてるんだよ・・・)


「それどころか、最近はユリカもちょっかいをかけて来るようになってるし、あいつはアキト一筋じゃなかったのか!?」


艦長もですか?・・・でもアキトさんてタクヤさんの双子のお兄さんで、たしか十一年まえの・・・・・・


「ああ、火星のクーデター未遂の時に行方不明になってて・・・多分もう生きちゃいないだろう・・・両親みたいに」


生きているかどうかわからない人より、生きて現実に目の前にいる人に引かれていくのはむしろ自然のことでは?


「そんな事、オレが知るか! だとしても他にも誰かいるだろうが!! ジュンとか(ジュンでは無理と思うが・・・)

 オレを兄貴の身代わりのように見られちゃかえって迷惑だっ!!」


(いや、身代わりとかではなく、本当にタクヤの事が好きになって惹かれはじめてきているのだけどねユリカさんは・・・
 もっとも、今そう言ってもタクヤ君は納得しないだろうけれど、君も意地っ張りだからねえ
 まだ許せないのかいユリカさんの事を、子供の頃のことなのに、君は認めないだろうけど、君も本当はユリカさんの事が・・・)











機動戦艦ナデシコ

『Takuyaの戦い』



〜未・完結編、前編〜



By 三平









現在ナデシコは連合軍と共同作戦の準備中、その合間の時間をエステバリスのパイロット達が休息にあてていた

が、あまり休息になっていない人物もいたりする・・・テンカワ・タクヤ君であった。

同僚のパイロット、アカツキ・ナガレが何かと挑発的なちょっかいをかけてくれたり

やはりパイロットのスバル・リョウコが、さりげなさを装いながら露骨に接してきたり

平穏を求めて移動していると、エリナ・キンジョウ・ウォンに捕まってお説教を食らったり・・・散々かも


「大体、何でエリナはオレにばかり説教するんだ? ウリバタケさんとか他に注意するべき人がいるだろうが?」


タクヤはどうやら気が付いていないらしい
クラス委員長などの女の子が、特定の男の子にばかり注意をしたりすることの心理状態と言う物を・・・
まあ、当のクラス委員長(?)はそういう事は指摘されても否定するだろうけど



そのうち、オレは過労で倒れるのじゃないか?

昨夜だって変な夢見ちまったしな・・・・・・

タクヤがそう思いながら廊下を歩いていると、そのへんな夢にも登場した少女とバッタリ出会い、思わずギクリとした


「・・・どうかしたのですかテンカワさん、私に何か?」


それは瑠璃色の髪の少女、ナデシコのメインコンピューターのオペレーター、ホシノ・ルリだった。

普段からあまり表情を変えない、感情を表に出さない、どこか周りを醒めた目で見ている少女

実際、いまタクヤのことを見つめる金色の瞳も表情も、どこか醒めている


『本当に、この子が昨日のあの夢に出てきたルリちゃんなのかなあ?』


首をかしげながら、タクヤはふとそう考えてしまっていた

タクヤが昨晩見た夢とはどんなものだったのであろうか?









そこは、どこかの宇宙港だった

<またか、と思ったあなた、その通りだよ(苦笑)ご都合主義はわかってますって>



「だからあれほどこの件はルリちゃんに任せておけって言っただろ!!」


「だって、タクヤが意地悪言ってユリカの事全然信用してくれないんだもん・・・」


何事かと言うと、新婚旅行に出かけるはずだったテンカワ・タクヤ、ユリカの夫妻は、宇宙港で足止め食らったのだ

理由は、旅券やらピザやら必要な書類を家に忘れて来てしまったためなのだが、ご丁寧にユリカは全部忘れたのだ

そうなる事を危惧していたからタクヤはわざわざルリに全ての管理をまかせるように言い渡していたのであるが

そう言われるとかえってユリカは意地になり、自分で全部管理するんだと張り切って・・・

見事に必要書類を全部忘れて来たのであった(はあ〜)

(ちなみに、パラレルワールドのアキトは自然体でいちいち念を押さなかったため、ルリがしっかり管理してたらしい)



「だって・・・だって・・・・・・」ひっく・・・ひっく



今にも泣きそうな・・・と言うか、半分目を潤ませて泣いているユリカをみて、タクヤは怒る気が失せたようだ
やれやれとため息をひとつして・・・・・・



「・・・まあ、いいさ・・・今回は仕方が無い

 また今度行こうか、次が何時になるかわからないけどさ・・・」




「う、うわああああぁぁぁ〜〜ん」



そのタクヤの言葉にユリカは泣き出した・・・まるで大きな子供だね
よしよし、という風にタクヤは不器用にだがユリカの事をやさしくなだめてなぐさめている
ある意味新婚さんののろけとも言えるかもしれない


そんな光景を、ルリとアキトの二人があきれたように見つめていた


「はあ〜っ、人の気も知らないで・・・ばか」


ぽつりとルリがつぶやく・・・
そして、そんなルリお姉さんの様子をテンカワアキト君(九歳)が複雑な表情で見つめていた











「本当なら、私たちあのシャトルに乗っていたんだよね・・・」


今しがた飛び立ったシャトルを見送りながらユリカがつぶやいた


「・・・まあ、今更過ぎた事言ってもしょうがないだろ・・・それより時間も余った事だしこれからどこかに遊びにいかないか?」

「そだね、いつまでもくよくよしたってしょうがないか・・・じゃあさ、子供達もいるし遊園地にでも行こ、遊園地」

「子供達って・・・・・・オレはユリカが一番子供みたく思えてきたぞ・・・」

「うううっ、ひどいよタクヤ、ユリカの事を子供扱いして・・・・・・アキトもルリちゃんも遊園地行きたいよね遊園地?」

「・・・・・・別に」

「知りません、わたし少女ですし」

「あ〜〜んタクヤぁ、ルリちゃんもアキトもみんな意地悪する〜ぅ」

「・・・・・・わかった、このあと遊園地にでもどこにでも行くから・・・」やっぱりお前が一番子供だぞ(汗)


とまあ、夫婦漫才だか家族漫才だかみたいな会話の結果、この後の行動が決まったようだ
そんなわけで、次の行動に移ろうとしたその時・・・・・・上空で異変がおきた



ドオオオォォォ〜ンンン・・・・・・



先ほど飛び立ったシャトルが
新婚旅行でタクヤ達がのるはずだったシャトルが
上空で爆発し落ちていくのがそこにいるみんなの目に飛び込んできた

何だろう? それはまるでニュース映像でも見るような非日常的な光景は・・・



「・・・・・・はは、ははは・・・・・・アレに乗るはずだったんだよな、オレたち・・・」(汗)


タクヤは表情を引きつらせながらそうつぶやいた


「えーっと、そだね・・・もしかして旅券とか忘れたせいで助かっちゃったのかな私たち・・・」(大汗)


さすがのユリカもあまりの事に軽口もでないようだ


そんな訳で、そこにいる皆さんは呆然と立ち尽くしていたのだが・・・
タクヤがふと気が付くと、ルリがタクヤにしがみついていた


「ど、どうしたんだいルリちゃん?・・・急に・・・」


「・・・ヤ・・・です・・・タクヤさんが、タクヤさんがいなくなってしまうなんて・・・そんな事、わたしはイヤです・・・」


そう言って、しがみついたままタクヤを見上げるルリの顔を、タクヤはまともに見てしまった
今にも泣き出しそうな潤んだ瞳で見つめるルリの顔を・・・



ルリはタクヤのことを放したくはなかった
そうしたらこの人がどこかに消えてしまいそうな気がしたから
どこか遠くに行ってしまうような気がしたから・・・

それと同時にルリは気づいてしまった・・・もし、タクヤを失ったらどんな気持ちになるのかを
そして・・・押さえ込んでいたはずの、自分の気持ちに・・・・・・



「ルリちゃん・・・・・・」


そんな様子に、いくら鈍感なタクヤでも気づいてしまった
おそらく、ルリ本人はずっと心の内に秘めたままでいたかっただろう、と思うその気持ちに
でも、タクヤはその気持ちにこたえることはできない


「大丈夫だよルリちゃん・・・オレは何ともないしどこにも行かないよ・・・」


タクヤに出来る事は、それに気づかないふりをしてこれまで通りに接する事だけだった
あるいはそれはとても残酷な事なのかもしれないと思いつつ・・・・・・

今回は、危ない所で危険を回避できた・・・だが
これで終わりではなく、むしろ始まりだったことに、まだここにいる誰も気づいていないのであった









と、まあ、こんな感じの夢を見たのだが・・・

今、この場でルリの冷ややかで醒めた表情を見ていると、あれはあくまで夢だ夢

タクヤはそう思うのだった

(あまりにギャップが大きいしね)


「い、いや、ゆうべはおかしな夢を見ちゃってね・・・・・・何でもないよ・・・」


「夢・・・ですか?」


本人はさりげなくのつもりなのだろうが・・・
タクヤの思い切り不自然な態度に、ルリは首を傾げながら聞き返した


「なんでもない、なんでもないよ・・・じゃあもう時間だから・・・・・・」


そう言って、タクヤは足早にその場を立ち去ったのだった

去り際にタクヤはふと思う


『夢の中のルリちゃんは随分感情を表に出していたけど
 あのルリちゃんがいつかあんな表情をする様になるんだろうか?』


夢の中の、ルリの潤んだ瞳や切ない表情は、しばらく忘れられそうにないかもしれない


「バカ・・・ですね・・・」


ルリはいつものようにばっさりと言い捨てていた
さっきのテンカワさんの態度には、すっきりしない物を感じはしたものの
ルリにとってはどうでもいい事、どうでもいい人の事だったので、気にしない事にしたようだ

実際もうすぐ作戦開始である
足早にブリッジにもどるルリの頭の中からは、さっきのタクヤの事はあっさりと追い払われていたのだった



ちなみに、この日の戦闘で『オモイカネ』の反抗事件が発生し、その件でタクヤはルリに協力することになる

それがきっかけで二人の心の距離が縮まりはじめる事になるのだが・・・

今はまだ、ルリもタクヤもそんな事は知る由もないのだった











「夢か、はは・・・今更あのころの夢をみるなんてな・・・」


全身を黒ずくめ男がそうつぶやいた


「タクヤ大丈夫? コワイユメでも見たの?」


「大丈夫だよラピス、そんなんじゃない・・・逆に懐かしい夢だったよ・・・」


そう言って黒ずくめの男テンカワタクヤは
どこか悲しそうで、それでいて優しい眼差しでラピスを見つめ、そっとその頭を撫でた
タクヤに頭をなでられて、ラピスはどことなく嬉しそうである


「そうだ、そろそろ食事の時間だな・・・ラピスは何がいい?」


「・・・アレがいい、アノ旗の立っていたアレ」


「あれか・・・わかった、今作るから少しだけ待っててくれ・・・旗はないけどね」


ちなみにこの場合、アレとはお子様ランチの事らしい
タクヤがラピスに初めて作ってあげたご飯がこれだったらしい
そのせいか、ラピスはタクヤの作るご飯はたいていの物は好きだが、特にお子様ランチが大好きなのだとか・・・

そして、タクヤが料理を作る姿を見るのも大好きなのだった







タクヤは戦っていた

ネルガルの力を借りて、ラピスの手を借りて

火星の後継者と名乗る集団と、それと裏で繋がるクリムゾングループと

そして、あの男・・・ユリカをさらったあの男、北辰と・・・



タクヤは裏で、幾度と無く彼らと死闘を繰り返し

そして、西暦2201年7月からは、次々とヒサゴプランのためのターミナルコロニーを襲っていた

ユリカを求めて、ユリカを取り戻すために・・・だが



「そうか、いよいよナデシコBが・・・ルリちゃんが出てくるのか・・・」


できれば巻き込みたくなかった

『どこにもいかない』という、ルリとの約束をやぶってまでも

姿を消したまま会う事が無かったのは、そのためだったのだが・・・

だが、ここまで来たらそれも止む終えないかもしれない

次は巻き込む事も覚悟しなければならないだろう・・・その事を考えてタクヤの表情は曇るのだった





タクヤは火星の後継者に捕まっていたラピスの事を助けてくれた

タクヤはラピスには優しくしてくれる

そして、ラピスはタクヤの事が大好きだ

だから、ラピスはタクヤが悩み苦しむ姿を見るのが辛かった

エリナが言っていた

タクヤ君は優しすぎるから、人を傷つけ人を殺すたびに自分の心も傷つけてしまう、と

いっその事、心が壊れてしまっていたほうが楽だったのかもしれない

だが、タクヤは壊れることなく自分を保ち続け、全てを受け止めていた

ラピスは、そんなタクヤを支えたいと思う


『ワタシはタクヤの護り手、ワタシはタクヤの心を護る鎧になる』


ラピスの意気込みはともかく、タクヤはラピスの存在によって救われているのも確かなのだし、必要な存在だった

そして、ラピスはタクヤの行く所ならどこまでもついて行くつもりでいる

ラピスにとってタクヤは大事な人なのだから





「次はターミナルコロニーアマテラスか・・・今度こそ・・・」

戦いを前にタクヤの表情が厳しく引き締まる

さっきまでとは違い、それは戦いに赴く戦士の表情だった



そして、まもなくTakuyaの戦いが始まる



つづく



あとがき

なんと言えば良いかな・・・

最近スランプとは思いたくないけど、全然SSが書けなかったので、リハビリのつもりでこれ書きました

なんかダイジェスト版みたいでよくわからないものになっていますが

僕の中でこれの決着だけはつけておきたかったので・・・これ読んでくれた人すみません

僕が初めて連載を開始したSSだし、久しぶりに書いてみて今でも思い入れがあることを再確認したのだけどね・・・

連載止まってたし、タクヤの戦いのために用意したネタや設定の大部分は『砂沙美の航海日誌』で使うことにしちゃったものなので

実はこのシリーズが今まで一番反応がなかったというのもあるかもしれませんが・・・・・・

でも、ラピスや星界に浮気しないでこれ一本にしぼってやっていたらどうだったかな?と、思ったりもしてます

だったら今頃この連載終わってたかもしれないけど、今更かな? でも、後悔はしていません。少し残念に思うけれども

(少なくとも僕にとっては、無駄ではなかったと思います。いつかリメイクしてまた書いてみたいとも思っていますけど書けるかなあ)



さて、そんな事はともかく少しだけ補足

アキトのことですが、連載開始時には二通りの答えを用意していました

どちらとも、両親が暗殺されたクーデターの時にボソンジャンプで飛ばされたという設定だったのですが

一つ目は、飛ばされた先が木星だった・・・で、アキトは敵として出てくるというものでした

代理人さんの感想で予測されて密かに『あうう〜〜っ』と、おもったものです(苦笑)

もう一つは、終盤火星にカキツバタがジャンプしたときに、その艦内にジャンプで飛ばされていたアキトが現れたと言う物です

それも子供のころの姿のままで・・・

連載をしながらどっちにするか考えるつもりだったのですが、まあしょうがないですね

ちなみに、まだ幼いアキトくんは成長して大人になったタクヤやユリカに会ったらどんな気持ちになったでしょうね?



補足その2

このシリーズは、ユリカさんがヒロインでした。(もっとも、あと二人ほど候補がいて展開しだいではシフトする事も考えてましたが)

子供の頃、タクヤはユリカのことが好きだったが相手にされず・・・わかりやすく言えばジュンみたいな立場でした(苦笑)

報われないけどせっせとユリカの気を引こうと頑張っていたのだけれど、でも・・・

ある日、ユリカと約束をとりつけて喜んだのもつかの間、ユリカはタクヤとの約束のことなんかすっかり忘れてすっぽかし

アキトと遊んでタクヤは待ちぼうけ・・・そしてタクヤは子供心に深く傷ついた

「ユリカなんか、ユリカなんか大嫌いだ!!」

その日からタクヤはユリカの事を相手にしない事にした

でも、ユリカはアキトがいればタクヤがいなくてもまったくこたえない

その事にタクヤはさらに傷ついたが、でもタクヤにも意地があった

だから最後の見送りにも行かずユリカにも会わなかった(母親に無理やりつれてこられたけどね)

やがて、ユリカは地球に帰っていき、タクヤはクーデター未遂事件で両親や双子の兄を失い、十年の年月が流れ・・・

タクヤにとってはユリカの事は苦いけれども過去の思い出だったのですが

それなのに、再会したユリカさんてばノリが十年前とかわらないもんだからタクヤは思い切り古傷を刺激させられて・・・

まあともかく、タクヤがジュンやハーリーと違うのはそういう所です(苦笑)

そういう過去のせいか、タクヤはジュンに親近感もっているし、ひそかにジュンの事応援していたのですけれどね



でも、十年という年月はある意味ユリカにも残酷だったのかもしれない

幼い頃の想い人だったアキトはもうどこにもいない事を知り、気を落とすことになり

そして、やがてアキトの面影を残すタクヤを見ているうちにやがてタクヤの良さや優しさを知り、だんだん惹かれていく

だけど、タクヤはユリカには冷たかった・・・ユリカはなぜタクヤが自分に冷たいのかわからない

だって、今まではだれもが自分に優しくしてくれたのに、どうしてタクヤは冷たく接するのか?

でも、自分の気持ちに正直なユリカは、やがてタクヤにアタックをかけていくことになる

そして、そんなユリカにタクヤも少しづつ気を許すようになり・・・そしてユリカは知る事になる

記憶マージャンの時に子供の頃、自分がタクヤに対してどんな仕打ちをしてどんなふうに傷つけたのかということを

なぜ、タクヤが自分に対して冷たかったのかということを・・・・・・



補足というには結構書きましたが、こんなん考えてました

まあ、TVシリーズではユリカさんハイテンションで入ってますし、アキトも嫌そうに見えてまんざらでもなかったですしね

僕は、二人にはマイナスからはじめてみてもらいたかったのですよ

それでも二人が結ばれたならば、ユリカは恋とか愛とか知らない女だ、などと言えないのではないかとね

もっとも、僕は基本的に甘い人間だからどこまで書けたかわかりませんけどね



補足その3

アキトとタクヤですが、タクヤは元気なやんちゃ坊主で、アキトがおとなしくておっとりしている・・・というイメージでした

砂沙美の航海日誌でのカワイアキトくんは、実はこのおとなしくておっとりしているイメージをもってきていたりします

もっとも、十年の年月はそれぞれカワイアキト、テンカワタクヤ、というキャラを形作ってますけどね(のつもりです)



次回ですが、一ヵ月後くらいに後編を書いてこのシリーズを閉めたいとおもっています

ひょっとしたら中篇になるかもしれませんけれどもね

あとこの次は、書きさしの『砂沙美の航海日誌』の十一話を書きます

できれは火曜日までに書いて投稿したいので、短めの話になると思います

このさい短くても良いから、SSをテンポ良く書いて勢いをつけたいですね

さあ、がんばってみるかな

てなわけで今回はここまでです。でわ


代理人の感想

むう、一応のけじめをつけたいということでしょうか。

私もそうですから気持ちはよくわかります。

いまいち実行はできてないけど(爆)

 

 

>代理人の感想で指摘

究極の選択。

代理人の感想で構想がバレるのと、

代理人の感想がつかないのと。

あなたならどっち(爆)?