覇王大系・AKITOLEGENDアキトレジェンド


第1話  「巨剣突き立つ大地」








 アースティアと呼ばれる世界に存在する、

とある大陸にある一つの神殿の中に虹色の光の粒子が出現した。


その粒子はやがて収束し、ある物へと形を変えていく・・・。



  ズゥンンンンンン・・・・・




出現した物体は地上に降り立った。その姿は巨大で人の型をしていた・・・


少しの時が経ち、巨大な物体の中では・・・・






「『・・・・い・・・・兄ぃ、   ・・・・キト兄・・・・・アキト兄!!』」



「・・・・っく、ディアとブロスか。ここは一体?」


『わかんない・・・。気がついたらここに出ていたし・・・。何かの建物の中の様だけど・・・。』


「私とブロスはすぐに目覚めたんだけど、

アキト兄が気絶していて、何度呼びかけても目覚めないからすっごく心配したよ。」


「そうか・・・。心配かけて済まなかったな。」


「ううん、気にしないで!3人とも無事だったんだし。ホント良かったよ。」


『でもルリ姉達、心配しているだろうなあ・・・・。』


 ブロスの一言で、アキトは飛ばされる前の状況を思い出していた・・・・。






『俺が帰るべき場所は・・・ナデシコだ!!

皆が揃っているナデシコだ!!

何処に跳ばされようと、俺は絶対に帰って来る!!

例え、遥かな距離だろうと、時を超えても―――』






「そうか・・・、あの時の遺跡のジャンプで・・・・・。ん?そういえば・・・」


「どうしたの?アキト兄。」


「いや・・、気絶していた時に何かの声が聞こえたような気がするんだが・・・」


『どんな声?』


「確か・・・、『強き心を持つものよ。汝の力で我が世界を救ってくれ』

てな事を言われたような気がするんだが・・・。

はっきりとは覚えてはいないんだけどな。」


「ふーん。幻聴じゃないよね?」


「わからない・・・。意識がはっきりしていなかったし、

何とも言えないな・・・。それよりも、ディア、ブロス」


「『何?アキト兄?』」


「ブローディアの機体の状態はどうなっている?」


『・・・あんまり良くない。ジャンプ前の状態と一緒・・・っていうか、

多分ジャンプの影響もあると思うんだけど、それよりちょっとヒドイ』


「具体的にはどの程度だ?」


「戦闘能力が皆無って所。歩く事さえままならない・・・。

無事なのは通信関係とジャンプシステム、後レーダーやセンサーの類、そして私たちぐらいだよ。

辛うじて第二相転移炉がわずかに稼働しているぐらいだし・・・。」



「そんなに酷いのか・・・・。

それに手元にあるのはコミュニケとバッテリー残量が少ないDFSのみ・・・。

まさか、こんな事になるとはあの時思ってもいなかったし、・・・仕方ないか。

ところで、外の状況は映し出せるか? 」



『ちょっと待って。んー、大丈夫!今からスクリーンに出すよ。』



ピッ


 スクリーンに映し出された映像を見て俺たちは驚いた・・・。

今いる場所にではなく、建物の外に見える景色に・・・・



「・・・・・・・・・・・何あれ?」


『・・・・・・・・・・・剣?』



そう、形はつるぎであるのは間違いないのだが・・・大きさがとんでもないのだ!


「なんなんだ、あの剣は?ものスゴクでかい!。しかも大地に突き刺さっているのか?!」


「地球・・・、じゃないよね・・・・」


「・・・・あぁ、地球にはあんなものは存在していないからな。

もちろん火星にもないが・・・。信じたくはないが、

俗にいう”異世界”とやらに飛ばされたようだな・・・」


 俺は、何とか意識を保ちそう答えた。(頭ではこの現実を否定したがってはいたが・・・)


『異世界って本当に在ったんだね・・・・。』


ブロスも半ばあきれたように呟いていた・・・。


 まあ、いつまで呆けていてもこの現実が変わるわけではないので

思考を切り替える事にした。(諦めたともいうが・・・)


「他に何かレーダーの類で感知できるものはあるか?」


『良くは分からないけど、この空間に何かが満ちている事は確かだよ。

只、今までのデーターにないものだけど・・・』


「人体に悪影響を及ぼす成分は検出されていないから

外に出ても大丈夫だと思うけど・・・」


「そうか・・・」


その時、俺はふとある事に気が付いた。

この世界に来るきっかけとなった全ての”元凶”の存在に・・・


 ディア、ブロス!」


『何?』

「どうしたの?」


「”遺跡”はどうなっている?」


俺の問いかけに、少しの間を措いて・・・

「・・・ブローディア私たちの体に融合しているみたい。 でもジャンプはできないと思う。」


「どういう事だ?」


『よくは分からないんだけれども・・・、

何かの力が干渉していてアキト兄のイメージがキャンセルされてるみたいなんだ。』


「・・・その力を取り除かない限りは、

元の世界には戻れる手段はない・・・という事か。」


「・・・多分そうだと思うよ。」


『アキト兄、これからどうする?ブローディア僕たちはこんな状態だし・・・』


「そうだな・・・・。とりあえず、ジャンプアウトした所この世界

一体どんな所かを確かめない事にはなにもできないからな・・・。

ディア、ブロス。お前達は俺のコミュニケに移れ。」


ブローディア私たちの体はどうするの?ここに置いていくの?」


「ああ・・・。今のままではどうにもならないからな。

それに、万が一誰かに見つかった場合、お前達を残しておくと

ころされる可能性があるからな。我慢してくれ。

それとここが分からなくなる恐れがあるから

ブローディアから居場所を知らせる信号を出していてくれ。」


『「分かった(よ)。」』


 ディアとブロスをコミュニケに移した後、

アサルトピットを開けブローディアから降りてみるとそこは、

とてつもなく広い空間である事が分かった。



例えるなら野球場が3〜4つほどすっぽり入るぐらいの広さで、

天井の高さは200m程もある空間である。



「広いな・・・。一体なんの目的で造ったのだろうか?」


 俺は、この場所が如何なるものに使われていたのか考えていた。

(これだけの広い空間なんだ。それなりの理由わけがある筈だ。一体何に?・・・・・)


「アキト兄。そんな事よりも、早く外に出ようよ。

多分あそこが出入り口だと思うよ。」


 ディアが示した所を見ると、確かに扉らしきものがあったので思考を中断し、

現状の確認とジャンプアウトした所この世界を知る為に探索に出る事にした・・・。











・・・・・ 暫らくして、まるでアキトが扉から出て行った後を見計らったかのように、

空間のとある場所・ちょうど扉と正反対に位置する場所に、一つの祭壇が静かに出現していった・・・・・











 外に出るのにさしたるトラップもなく、約20分程度の時間で出ることができた。

別に迷ったという訳ではない。只、階段がとてつもなく長かっただけなのだが・・・。


 外に出て初めて気づいたのは、今までいた所はかなりの地下である事が分かった。

所要時間からすると、大体2Kmといったところだ。

しかも、出入り口には巧妙にカモフラージュされていて、

普通出入り口だとは誰も気づかないだろう。

また、出入り口付近はかなり木々が密集している森林で、

俺でさえここから出てこなければ分からないような代物だった。


 そして、建物の中からは外を見ることはできたが、何故か外からは中を見ることはできなかった・・・



「しかし、改めて見ると、とてつもなく巨大な剣だな・・・・」



 俺はスクリーンで見たもの・”大地に突き立つ巨大な剣”を直に見ていた。

中からでは良く分からなかったが、”剣の頂”まではっきりと見ることができた。

”剣の頂”は雲を突き抜け、見上げなければ見る事ができない遙か高い場所にあった。


 と同時に、俺は何か違和感を感じていた。


地球や火星にいるときとは違う景色の見え方に・・・


「アキト兄。さっさとこの森から出ようよ。」


「・・・ああ、そうだな。」


俺は短く答えると森を出るために移動を始めた。

暫くして、その森から出る事ができた。そして眼下に一つの集落が見える。



「村があるという事は少なくとも人がいるという事か・・・。

よし! どんな事でも良いからあの村で情報を得よう。

ディア、ブロスいいな?」


「うん、いいよ。アキト兄に従うよ。」


『でも・・・』


「でも、何だブロス?」


『この世界で僕たちの言葉通じるのかなー・・・?』


「う・・・。」


ブロスの質問に、俺は何も答えられなかった。

実をいうとそこまで考えてはいなかったのだ。


「・・・まあ、何とかなるんじゃないかな?」


冷や汗をかきながら、そう答えるしかなかった・・・。


そんな時、


「アキト兄!あれ見て。何か村の方に近づく土煙があるよ!」


ディアの言われた方を見ると、確かにもの凄い土煙が立っていた。


更に注意深く見るとそれは・・・


「メカだと?この世界には機械が存在するのか?しかも人間が乗っているのか?!」



メカには機体相応の大きさの銃や剣を持ったのが多数いた。

そして俺は、メカを見ると同時に集落に向かって走り出した。それもかなりの速度で!


『アキト兄どうしたの?』



「あの集団から集落に向かってかなりの殺気を感じる。

恐らく野盗か何かの類だろうが、このまま見過ごす分けにはいかない!

どんな世界であれ、力ないものが淘汰されてしまうのは見たくはない!!


俺は握っていたDFSに力を込めながら更に速度を上げて走っていった・・・。














 異世界へと飛ばされてしまったアキト。そこで繰り広げられる望まぬ戦い・・・

彼はその闘いの中、何を思うのか?




次回:   覇王大系・AKITOLEGENDアキトレジェンド


第2話  「異世界での戦闘」








後書き(というか言い訳)


 どうも”時の番人”です。『アキトレジェンド』第1話どうだったでしょうか?

今回はアキトがアースティアにきて現状を確認するため

行動を開始するといった形で話を書いたのですが・・・・

自分の文才の無さに、かなりブルー(死語?)です。



稚拙な文章ではあったと思いますが最後まで読んでくださった方、誠に有り難うございます。

また、掲載してくださった管理人さん。どうも有り難うございます。


後、2,3話程はこういった(アキトがこの世界を知る) 話になるかと思います。(一応ですが  _(._.)_ )


後、コミュニケに移ったディアとブロスですがアキトの呼びかけがなくとも勝手に出てこれますし、

また有る程度、外の景色や音等も見聞きする事ができる様になっています。



 更新はできるだけ定期的にはしたいんですが、仕事の関係で不定期になると思います。(^_^;

次回は恐らく2〜3週間後になるかと思います。

(予告はあくまで予告です。一部の変更は有ります。)



稚拙なSSではありますがよろしければ次回も読んでやってください。

(ご指摘・御指南があればよろしくお願いします。)

 

 

管理人の感想

時の番人さんからの初投稿です。

リューナイトはマンガでしか見た事がないんです、私は(苦笑)

でも、アデューの熱血ぶりなら、アキトと上手くやれるでしょう。

・・・ガイと通じるところがあるし(笑)

 

それと一つ思った事が、ディアとブロスはコミュニュケに収まるほど、データ量が少ないとは思えないんですが(汗)

 

では、次の投稿をお待ちしております。