覇王大系・AKITOLEGENDアキトレジェンド



第2話  「異世界での闘い」












ドガァァァァァァァァァァァンッ!!




 村の中心に砲弾が撃ち込まれ、爆音と共に辺りを破壊する。


「野郎ども、今日はこの村で稼ぐぞ! さあ、行ってこい!!」



   オォォォォォォォォォォ!



数にして二十数機のメカが、この村を襲おうとしていた。




一方、襲撃を受けた村は、悲鳴が巻き起こり大パニックに陥っていた。

それもそのはず、ついさっきまで平穏に生活していたのだから・・・



それでも、村の自警団や腕に覚えのあるものが

村を護るべく応戦を始めていた・・・・。だが、



「ふはははは!生身や旧式のソリッドで我ら自慢のソリッド等に太刀打ちできるものか!」



 戦力差は誰から見ても圧倒的であった・・・。

なにせ、村で所有していたソリッドは2,3機しかなく

しかも旧式であったために野盗等には歯が立たず、

既に野盗等のソリッドに破壊された後であった。



 それでも自警団らは、勇猛果敢に戦いを繰り広げていくが、

敵う分けもなくあちこちで敗北をしていく・・・。

そして、村の至る所で今まさに、略奪が行われようとしていた・・・。




「住人はなるべく殺すなよ!

皆殺しにしてしまったら稼ぎ場がなくなってしまうからな!」


野盗の幹部らしき男が部下等に向かって叫んだ時、



    ガゥン!



 住民の一人が勇敢にも野盗の幹部らしき人物に発砲した。

しかし弾は命中する事はなく、頬をかすめただけであった。

しかし、男を激昂させるのには十分であった・・・



「・・・俺らに楯突くとどうなるか教えておく必要があるようだな!」



ソリッドが持つ巨大な銃口が住人に向けられる。


「・・・死ね。」



住人は”死”を覚悟した。

が、死に神の鎌が住人に振り下ろされる事はなかった。何故なら・・・



「何?!」



幹部らしき人物が気づいた時には、銃を持つ腕ごと切り飛ばされていたからだ。



後に、この住人は語った・・・



殺されると思い、もう駄目だと思った瞬間、

漆黒の風が吹くのを感じ、そして一閃の光を見た。

突然の光景に自分は死んだと思ったがそうではなかった・・・

気が付くと視界の先には光り輝く剣を持った一人の男が立っていた。

その姿はまさにこの地に降り立った神の化身のようだった・・・




そして、腕を切り飛ばした人物――アキトはソリッドと対峙するかのように立っていた。



「てめえがやったのか?」



男は怒りを顕わにして叫んでいた。が、当のアキトは・・・



(この男が叫んでいる言葉が理解できる・・・。

という事は・・こちらの言葉も通じるのか?)



そう思ったアキトは、ただ一言、


「答える義務はない・・・」


と、静かに言い放った・・・



しかし、激昂している男にとっては癪に触ったらしく、



「少々腕が立つからっていい気になるなよ!

生身で”ソリッド”に敵うと思うな!

野郎ども、コイツを血祭りに上げてやれ!!」



幹部の付近にいた仲間がアキトに向かって突っ込んできた!



(何故かは分からないが、とにかくこっちの言葉も通じるようだな・・・。

奴らの言葉からするとあのメカの名は”ソリッド”というのか・・・。

それにしても 、敵の意識がこっちに向いてくれて好都合だな。

これ以上の被害はなんとしても避けないと・・・)



アキトはそう考えるとDFSを再び起動させ、体に”蒼銀の輝き昂氣”を纏わせた。



(ソリッドというのに乗っている人間は

気配から大した事はないが、ソリッド自体の

強さは未知数だからな・・・。

全開で行かせてもらう!)



アキトが纏う”蒼銀の輝き昂氣”を見た野盗どもは、



「へっ!どんな手品か知れねえが、そんなもので俺たちがビビると思うなよ!」



ブォォォォォォォンッ!!



「もらったーーーー!」

「死ねぇぇぇぇぇ!」



野盗らは簡単に仕留められると思い、

爆音を出しながら剣を持ったソリッド達がアキトに斬りかかる。しかし・・・



「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」



裂帛の気合いと共に、辺りに光が走った!!

その光が、アキトが振るった剣の動きだと

何人が知り得ただろうか。



ザシュゥゥゥッ!  


      バシィィィィッ!




光が止んだとき、アキトを襲っていたソリッド数体は

四肢を絶たれ行動不能に陥っていた。

付け加えれば乗り手も気絶している。



(動力源が分からない分、下手に攻撃して

誘爆されては元も子もないからな・・・。

野盗らは気絶させておけば後は住民が何とかするだろう・・・・)



アキトはソリッドを破壊すると同時に乗り手にも攻撃をしていたのだ。



野盗たちは自分の目を疑った。それもそのはず、

生身の人間がソリッドを倒せるとは思っていなかったからだ。



それでも数では有利だと考えたのか、

アキトに向かって銃や回転式機関銃ガトリングガンを乱射したが

着弾点にはアキトの姿はなかった・・・



「ディア、ブロス!ソリッドと呼ばれる機動兵器のデータを収集してくれ。

今は少しでも情報が欲しいからな!」



『了解!』

「怪我するとは思わないけど。アキト兄も無茶しないでね。」



ディアとブロスの返事を聞きながら、

俺は銃弾や剣撃を回避しつつソリッド達に斬りかかっていった。



今までの戦闘で、俺は”ソリッド”と呼ばれる機動兵器の性能を大方把握していた。



スピードについては余裕で対応できるものだし、

パワーについても・・まあ戦車より劣るぐらいだ。

ただ、乗り手の腕次第ではどうなるかは分からないが、少なくとも

北斗やDとの戦いと比べればなんの事はない・・・と判断していた。



(しかし、異世界に来てまで戦う事になるとはな・・・。

やはり目的の是非はどうであれ

『俺』と『闘い』の縁は絶つ事はできないというのか・・・)


俺は心の中でそんな事を考えながら剣を振るっていた・・・。




しばらくして、大方の敵を掃討したので残敵がいないか

気配を探ったところ、少し離れた場所に一つの殺気を感じた為振り向いた。

その先には・・・



「な?!」



高台にいる一台のソリッドが巨大な銃器を村に向けて構えている所だった!



「こうなったらこれで村ごと吹っ飛ばしてやる!」



男は錯乱しているかのように叫んだ。と同時に銃器に光が収束し始める!



「何を考えている? 仲間ごと攻撃するつもりか?」


その時、


「アキト兄 大変だよ!早くあれを止めないと!!」

『エネルギー量から計算するとこの村の半分以上が吹き飛んでしまう!!』



「なんだと!?」



銃器の大きさ・形状からみて、恐らく広域破壊兵器の類だろうとは思っていたが

ディア達の叫びにより認識が甘かった事を俺は痛感した!


しかし、今から向かっても距離的に間に合わない。どうする?


俺は、手元のDFSに目を向け即決した。


「エネルギーが殆ど無くなってしまうが住民の命には代えられない!」



俺は、DFSのエネルギーを爆発的に高め、そして刃はより破壊力を秘めた色へと変化する・・・。




『咆えろ!! 我が内なる竜よ!!

   秘剣!! 咆竜斬!!!』




グォォォォォォォォォォォンンンンンン!!!




DFSから解き放たれた真紅の竜は、

今まさに発射されようとしていた兵器毎飲み込み空高くへと消えていった・・・



「・・・・・・なんだと?」



ソリッドに乗っていた男は目の前で何が起きたのか理解できなかった。

いきなり眼前に竜が現れ、そして兵器が消滅してしまった事について・・・



しかし、男の思考はそこで中断し、地に崩れ落ちた。

と同時に、ソリッドも行動不能に陥っていた。


アキトが”咆竜斬”を放つと同時に接近し、ソリッドと男に攻撃を加えていたのだ。



「これで全部掃討したはずだ・・・。

とりあえず村に戻り少しでも情報を手に入れよう。」



俺が村に戻ると村人が一斉に俺の元に集まってきた。



「な、なんだ?なんかマズい事したのか?」


俺はかなり焦ったが、どうやら杞憂に終わった。何故なら・・・


「助けてくださってありがとうございます。」

「なんとお礼を申し上げてよいのか。」


村人から次々にお礼を言われたからだ。

そして、俺の側に少女がきて屈託のない笑顔で、


「お兄ちゃん、どうもありがとう!」


・・・その一言で十分だった。

俺の力なんかで大切な”命”を護ることができたのだから・・・



しばらく村の人たちから感謝の言葉を受けていると、一人の老人が俺の前に現れた。



「・・旅の方。どうも有り難うございます。

私はこの村の村長です。あなたが来てくれなかったら

どうなっていた事か。改めてお礼申し上げます。」



「いいえ。お気になさらないで下さい。処で村の人たちは全員無事でしたか?」


「はい、怪我人は多数いますが死人は一人も出ていないようです。」


「すいません・・・。俺がもう少し早くきていれば怪我人も出さずに済んだのに・・・」


俺は申し訳なく思いそう答えた。が、村長は、


「そんな事はありません。死人が出なかっただけでも御の字です。

生きていればまた”次”が有りますから。」


俺は村長の言葉で少しは心が楽になった。


「処であいつ野盗等はどうするんですか?」


俺は遠くで拘束されている奴らを見て尋ねると、


「近くに大きな街が有りますので

そこの自警団に引き渡しますので大丈夫です。それに――」



村長が言葉を紡ぎ出そうとした時、一人の男が

拘束されていたはずのロープを解いて

どこかに隠し持っていた銃で村人に発砲しようとしていた!



「しまった!」



安心していたため、俺は一瞬反応が遅れた。

しかし、銃が発砲される事は無かった。



電撃ライ・ヤット



ズドーーーン!!



どこからともなく声が聞こえたかと思うとその男に電撃が落ちた。


男は全身真っ黒焦げにはなってはいるが

何とか生きているようだ。ホントに何とかだが・・・



俺は声があった方に視線を向けるとそこには・・・


「ひょひょっ 大丈夫かな。怪我は無かったかな?」


とても小柄な爺さんが立っていた。


そう昔読んだファンタジー小説に出てくる

”ドワーフ”と呼ばれているものに酷似しているなと俺は思った。




しかし、俺はこの時思ってもいなかった。

この老人との出会いが偶然ではなく必然で有った事に。

そして大いなる戦いへと赴く切っ掛けになる事に・・・・












 野盗を掃討した村で出会った一人の老人。そして老人の口から聞かされる意外な言葉・・・


それを聞きアキトは何を思うのか?






次回:   覇王大系・AKITOLEGENDアキトレジェンド


第3話  「大賢者の語らい(仮)」






後書き(というか言い訳)


 どうも”時の番人”です。


 さて、今回はアキトが初めて異世界のモノ”ソリッド”と戦うといった話しでしたが、

『アキトレジェンド』第2話どうだったでしょうか?


 いやー戦闘シーン(それだけではありませんが・・・)を書くのがこんなに難しいとは思ってもいませんでした。

頭の中では色々と浮かぶのですが文章にはできず、自分としてはあまり納得はしていません。

「それなら投稿するな」と思う方もいるかと思いますが

自分自身何度も推敲しましたが、現在の自分のレベルではこれが精一杯です。

もっと精進が必要だと感じています。(^_^;


処で、”ソリッド”についてなんですが今回の描写で”リューナイト”を知らない方にとって

分かりにくかったところが有るかと思います。スイマセン。

また後でも出てくる予定なんで詳しい説明は省きますが、分類すると、

上記のようなモノになります。(説明が下手でスイマセン!)


さて、話しの最後に出てきたご老人の正体は?って”リューナイト”を

知っている人にはバレバレだと思います。

次回、3話である程度は説明しますのでどうかご勘弁を。


<追記>

この世界では普通、常人は生身でソリッドに勝つ事はもちろん

戦うやりあうことすらできません。あしからず・・・



次回の更新は恐らく3〜4週間後になるかと思います。(仕事忙しいもんでもしかしたら延びるかも・・・)



最後になりますが、感想を下さった、

ノバさん、零さん、satoshiさん、失敗作さん、影の兄弟さん、東さん、持山さん、外川さん

oonoさん、Inoueさん、kaiさん、彼の狽ウん、kouさん

誠に有り難うございました!!


稚拙なSSで読みにくい所があるかとは思いますが、よろしければ次回も読んでやってください。

追伸:

ご指摘・御指南があればよろしくお願いします。(特に文章表現等について)




管理人の感想

時の番人さんからの投稿です。

まずは順当に人助けからでですか(笑)

ま、これが一番アキトを理解してもらうのに、手っ取り早いですよね。

 

私もリューナイトのついての記憶はあやふやなんですが、最後に出てきた爺さんは・・・例の人ですかね?(笑)