皆さんこんにちは、天河 明です。

えっと、作者が言うには今回は俺が主観的に見た物語だそうです。

えっ、どうしてかって?

さあ、俺はよくはわからないんだけど何でも学校の中間試験の結果が

悪かったらしくて、少しへこんだみたいだからとりあえず気ばらしに

今までとは違った趣向で物語が書きたかったらしいと周りは言っていますが・・・

俺にとっては言い迷惑です。いや本当。

・・・まあ、愚痴を言ったって始まりませんから

とりあえず、本編に御案内(^^)

・・・こんな感じでで言いですか?

(神の声)ふっ、問題ない。



輝ける未来を
第十ニ話

「はあああああああああ」

気合の篭った叫びと共にアキトさんが鋭い横薙ぎをしかけてくる。

それを右の小太刀で受け流しながら左の小太刀でアキトさんの喉元に

突きをいれる。それをサイドステップで回避すると側頭部めがけて

回し蹴りを放ってくるが俺は前傾になり蹴りを避けると懐にもぐりこもうとした。

しかし、俺の行動を先読みしていたアキトさんは回し蹴りを踵落としに変え追撃してくる。

直ぐにサイドステップからバックステップに繋げて回避すると、再び距離を開けて

俺達は対峙する。

「腕を上げましたね、アキトさん」

「そう思うんだったら当ってくれてもいいんじゃないか?」

・・・そんな事したら修行の意味が無いじゃあないですか。

「俺は、強くなる才能をもった人を甘やかすつもりはありません。

 さてアキトさん、次の一撃は下手に避けないように。怪我します」

「ちょっとま・・・」

アキトさんが何か言っていたが俺は最後まで聞かず、神経を集中する。

瞬時に頭も中で何かが外れる感覚がし同時に全身が重くなるのを感じながら

アキトさんの方向に走り出しそのままアキトさんの背後に回りこみ

首筋に刃を当てると集中をとく。

その間僅かにコンマ5秒たらずの出来事だった。

「いったい何をしたんだ」

アキトさんの声は驚きの感情で満ちていた。

「今のは俺達の流派に伝わっている奥義の歩法で『刹那』と言います」

「『刹那』だって?」

「はい。天河流・・・正式には『四門八流一派天河流』に伝わっている物で、

 今みたいに距離が開いている時や、速攻で敵を倒したい時なんかに良く使われます」

首にあてていた刃を退かすと腰につけていた鞘に納刀する。

ちなみに、この『刹那』と言う技は俺の継承している『裏天河』にも

百合香の継承している『天河』にも両方存在している。

「いったい、どのくらいの速さで走っていたんだ?」

・・・そう言えば昔、百合香にも同じ質問されて一回タイムを計ったことがあったな。

「確か・・・100メートルが1秒ちょっとでしたね」

「・・・マジで!?」

「もちろん、本気と書いてマジです」

なんか呆れて物が言えないといった感じでこちらを見ている・・・

確かに始めて見る人がこんなことを聞いたら驚くのも無理無いかもしれないが、

父さんは確実に1秒切っていたことはあえて言わないようにしよう。

「アキトさんも訓練しだいでは出来るようになりますよ。

 まあ、当分の間は基礎訓練で確実に技術の向上を目指しましょう。

 今日の訓練はここまで」

訓練の終了を告げると弱弱しく「ありがとうございました」と言い、

おぼつかない足取りでトレーニングルームから出て行った。

壁にかかっている時計を見ると17時を差していた。

確か昼食なしで10時から休みなしでやっていたからさすがに疲れが出たみたいだ。

まだまだですね。このぐらいで疲れていたようじゃあ、父さんの地獄の特訓

に付き合ったら間違いなく死んでますよきっと。

まあ、それよりもこれから何をしようかが問題だ。

艦長の仕事と言っても簡単な資料整理だけで他は何も無い。

それも訓練する前に全て終わらしてしまったのでやることが無い。

だからと言って夕食時まで何もせずにボーとしとくのもやはりつまらない。

こういった時には趣味で時間をつぶすのが一番なのだが、

あいにく読書ぐらいしか趣味らしい趣味が無いのだが、

自室にあるものは全て読みきり、しかも何度も読んでいる。

結果的に台詞まで覚えてしまっているので今更読み返すつもりも無い。

いいアイデアが浮かばないし、とりあえず自室に戻り汗でも流すことにしよう。

そういう結論にたどり着いた俺は荷物を背負い部屋を出て自室に戻る。

「あら、おかえりなさい。」

ああ・・・そう言えば仕事があったなあ、ここに。

「どうしたの?」

「いや、何でもない。ただいま舞姉さん」

彼女名前は、神凪 舞。現在20歳。

俺の幼馴染であって友人の親同士が決めた許婚であった人だ。

彼女もまた俺の家みたいに代々武術を継承している家柄で

『四門八流一派神凪流鉄扇術』と言う流派を習っていた。

ちなみにここに居る理由は、本人曰く「旦那に愛想が尽きた」だそうだ。

俺の友人兼舞姉さんの夫だった人は、はどうしようもないぐらいの遊び人で

女性を見るとすぐにちょっかいを出すどうしようもない奴だったんだが、

どこか憎めないそんな奴でもあった。

だが、結婚してからも奴の態度は一向に改善せず、そのことが原因で

喧嘩した挙句に離婚届突きつけて実家に帰ったそうだが、また実家でも

一悶着あったそうで、家からも出てとりあえずどこか遠くに行こうと

ジャンプしたらナデシコにたどり着いたらしい。

しっかし、5年でここまで変わるとは驚いた。

いやもちろん綺麗になったと言う意味で。

出てる所はきっちり出てるし出てないところはきちっと引き締まってるし、

本当、最初見た時誰か解らなかったもんな。

・・・百合香の奴ももう少ししたらこんなになるのかな。

「どうしたの、さっきから黙って。どこか調子が悪いの?」

「べっ、別に。ただちょこっと考え事をしていただけ」

「そう、それならいいんだけど。・・・それより夕食何が食べたい?」

「作ってくれるの」

「もちろん、当分の間お世話になるんだし家事ぐらいやらせてもらわないと

 示しがつかないし」

・・・何の示しなんだか

「だから、ねっ、お願い」

くっ、そんな上目づかいで懇願しないでくれ。ここで断ったら

それこそ罪悪感にさいなまれそうじゃないか!!!

「・・・・わかった」

「本当!!やったあ!!!」

両手を挙げて万歳をする舞姉さん。・・・まっ、いいか。

「それで、何が食べたい?」

「そうだなあ、舞姉さんの得意なものが食べたいな」

「おまかせ」

そう言い残し鼻歌を歌いながらキッチンに向かう舞姉さん。

今日も一日平和だったと思いつつ食事が出来る間少し休んどこう。

「お休みなさい」

そう言い残し俺は意識を手放した。



後書き

皆さん、こんにちはakiraです。

今回はこの一言にかぎります。

「数学のバカヤロー――――」

では、また今度。









代理人の感想

あ〜、ではひとことだけ。

「頑張って下さい」(涙)