夜闇の魔術師と七つの砦と

 プロローグ



 かつて名も知られぬ一人の神がいた。
 のちに超至高神と呼ばれるこの神は、傷ついたみずからの身体を癒す場所を欲していた。


 そして、世界の素となる”世界珠”を見つけた時、彼はみずからが安全に休める世界を創る事にした。


 超至高神はその身に着けた”神の種”を蒔いた。それにより108柱の神々が生まれ落ちた。
 のちに古代神といわれるこの神々は、超至高神に命に従い世界を作り始めた。


 まずは世界の上層部。神々が住まう、最上階の神界とその下に作られた天界。これらを合わせて天上界と呼ぶ。


 次に下層部。最下層、世界を創造する際に生まれる"負の存在”を封じる為の冥界。冥界を監視、封じる為に冥界
 の上に作られた闇界。


 そして、天界と闇界の間に<地><風><火><水>四つの精霊界が作られた。そして、精霊界に八つの小世界が作られ
 た。また、この八つの小世界は主八界と呼ばれている。


 精霊界と主八界に生命の素になる"光"が与えられ、"光"はさまざまな形の生命として目覚めていった。精霊界に
 は主八界の”自然”を司る精霊が生まれ、主八界には人や動物が生まれた。


 古代神の管理と指導により主八界は繁栄を迎えた。


 しかし、完成した世界に超至高神が入ろうとした時、古代神達は世界を明け渡す事を拒んだ。
 理由は不明だ。それこそまさに『神のみぞ知る』である。
 古代神達は超至高神に反逆したのだった。


 そして、神々の戦争は始まった。


 超至高神は古代神達に対抗する為に、白神、黒神を造りだした。
 この二神は超至高神より授かった八つの”神武具”より八大神を生み出した。さらに八大神は人間や精霊、獣や  新たな生命に”守護者”という、力と位を与えた。


 一方古代神達も自らに味方する人間や精霊、獣に混沌の力を分け与えた。そうしてのちに”精霊獣"や"冥魔”と
 呼ばれる存在が誕生した。


 神々の戦争は数万年に渡り続いた。不老不死の神々同士の戦いに決め手は無く、世界は破壊され荒廃していくば
 かりだった。


 長すぎる戦いに超至高神は新たなる戦力を投入した、その名も聖竜騎士。


 超至高神が自らの身体引き裂き生み出した、8人の聖竜騎士。彼らは超至高神の命令しか受け付けない、神殺し
 の竜である。
 白神や黒神、八大神と違い純粋に闘争の為に生み出された彼等は、一切の情も理も無い完璧に無敵で無慈悲な聖
 なる殺戮者であった。
 彼らは全ての古代神達を殺し、あるいは封印し自らも停止した。
 それにより、およそ10万年も続いた古代神戦争はここに終結した。


 超至高神は、自分の身を引き裂いた時に深い傷を受けていた。その事による完全な死を避ける為に、超至高神は
 ”悠久の眠り”についたのであった。この時点で聖竜騎士に新た命令を下せる者は、誰も居なかった。


 残った白神と黒神、八大神は主八界の再生を行った。それと平行して、悠久の眠りについた超至高神を癒す為に
 主八界の中央に、”神々のゆりかご”ともいえる央界を作り出したのだった。


 さらに天界、神界への侵入者を阻む為、もしくは冥界、闇界に封印されている"混沌"を逃がさない為に、天界と
 精霊界、闇界と精霊界との間に幻夢界を作り出した。


 そして神々はそれぞれが担当する世界を決め、超至高神が目覚めるのを待つのであった。












 それから、悠久の時が流れ―――












 1つの物語が始まる。









 この物語は、主八界において第八世界ファー・ジ・アースより、第一世界ラース=フェリアへ飛ばされてしまった
 少年と少女の物語である。













 ここは人気が無い、うっそうと茂った森の奥深くである。

 何処にでもあるような変哲の無い森、だが何処か違和感がある。

 よく見れば人が通れる程の大きな穴が開いている。

 地面にではない、空中にである。

 その穴の中は、極彩色の不気味な輝きを放っていた。

 それはそこに入った者が二度と帰ってこれないのではないかと、そんな不安を掻き立てられる様な輝きであった。


 その不気味な穴の前に、5人の人影がある。


 1人は少年。年の頃は16、7といった所で黒髪に青の瞳ので、ローブの上にブレストプレートと両肩には鉄の
 ショルダーアーマーを纏っている。


 1人は少女。少年と同じような年頃で、金色の瞳に桃色の髪である。その桃色の髪は三編みに束ねられ、強い風
 が噴くたびに踊るように揺れている。少女はシースルーのローブと、クリスタルで出来たショルダ―アーマーに
 やはり、ブレストプレートを纏っている。


 少年と少女の手の甲には、同じの何かのタトゥーが刻まれていた。
 しかし、少女の両手のタトゥーは少年のものと少し違っていた。少女のタトゥーは黒曜石の様な、黒い硬質的な
 輝きを放っているのである。


 1人は女性。年の頃は20歳位だろうか、長い黒髪の女性である。しかし、それよりも目を引くのは彼女の着て
 いる鎧である。上半身を覆うその鎧は、背中の部分から鋭い爪を持った6本3対の節足の脚と、その上に2本1
 対の鋏。しかもその鋏と脚は彼女とは別に、鎧自らが自我を持っているかの如く、ワキワキと勝手に動いている
 のである。
 そう、その鎧の形状をひと言で言うとしたらそれはまさしく

 



 そんな異形の鎧で身を包んでいる、神官である。


 残りの2人は青年。
 同じ様な顔の造りの為、周りからは兄弟と思われがちだが、2人は兄弟ではない。
 だがお互いを無二の親友として、認め合っている。


 2人共上半身と膝下から爪先までを、同じ造りをした鎧を身に纏っている。
 その鎧からは、何処か普通の鎧と違った気配が醸し出されている。それだけで、その鎧が普通の鎧でない事が明
 らかだ。それは魔導具か、あるいは超古代兵器、遺産と呼ばれる物かもしれない。
 

 この2人はコンビを組み”双炎の勇者”としてそれなりに名の知れた探索者である。この5人はある事件がきっ
 かけで知り合い、今は行動を共にしている。









「次元回廊・・・・・・・・ここを通りぬければ六年ぶりに帰れるんだ、ファー・ジ・アース・・・いや地球に。」

   少年が、ボソリと呟く。

 かつてある事がきっかけで、この少年は隣の少女と共に、自分達のいた世界の平行世界である第一世界ラース=
 フェリアへと飛ばされてしまっていた。

 そこで六年の時を過ごし、二人は再び自分達の世界・第八世界ファー・ジ・アースへ帰ろうとしている。


「・・そうだね。ラース=フェリアには六年しかいなかったけど、もう随分長い間この世界で暮らしていた様な気が
 するわ。」

 少年の隣にたっている少女が、どこか遠い所を見るような目で言う。

 その言葉に少年が苦笑しながら、同意したように頷き


「そりゃぁ・・・ね。この世界じぁあっちの世界より・・・何て言うのかな、遥かに濃い生活を送っていたからね。正直
 言って、僕もこの世界での生活は濃いと思うからね。そう思うのも仕方ないと思うよ?」

 そして、少年は付け足すようにボソリと呟く。


「この世界はあっち世界以上に、危険に満ちているからねぇ。一体何度死にかけた事か。」

 そういって、ラース=フェリアでの6年を思い出す少年。



 遺跡を探索している中、悪質な罠に引っかかり死に掛けた事。
 高レベルのクリーチャーに囲まれ、死を覚悟した事。
 隣の少女を庇って、瀕死の重傷を負う事もあれば、
 ラース=フェリアの滅亡の危機に陥る陰謀に、巻き込まれる事もあった。
 極めつけは、魔王の一人と死闘を演じた事だろうか。(まあ、魔王と言ってもピンからキリまで多数いる世界で
 の事だから、あの魔王がピンかキリかは分からないが。)


「・・・・・・今更ながら、よく生きてたよなぁ、僕ら。」

 額から、一筋の汗を流しながら呟く少年。

 うんうんと、頷きながら同意する少女。











 それと同時に少女は心の中で思っていた。

 自分は隣に立つこの少年がいなければ、今生きてこの場にはいないだろうと。

 ラース=フェリアに跳ばされた後の事、1人で途方にくれている中、襲い掛かってきたクリーチャーを彼が撃退
 してくれなかったら、その時に自分は命を落としていただろう。

 それだけではない、ラース=フェリアでの6年間、彼に何度も何度も助けられた。

 頼れる者は勿論こと、知り合いすらおらずその世界の常識すら分からない中、そんな中で出会った探索者達の勧
 めにより、私達は探索者となり彼らの世話になった。背後にいる女性がその一人だ。

 ちなみにすぐそこに居る青年の2人とは、ある事件がきっかけで今は共に行動している。

 この世界では平均15歳(早い者は8歳以下)になると冒険に出る者が多く、身寄りや知り合いのいない私達は
 探索者になり生活費を稼ぐしかなかった。流石に当時の歳では、他の仕事口は無かったと思う。

 しかし探索者の仕事が楽かといえばそんな訳も無く、遺跡等の探索で罠を発動させてしまった時、クリーチャー
 と戦っている時、未熟な自分を彼がいつも身を挺して庇ってくれた。





 初めて彼と会った時は、特に何も思わなかった。

 すぐに泣きが入る、何処にでも居る普通の子供。

 自分とは違い、平穏な人生(少なくとも、どこぞのマッドサイエンティストの人体実験を受けていない)を送っ
 ている。





 そう思ってた。





 でも、違った。





 すぐ泣きが入るのは演技だったそうだし(それが地になりつつあった、と彼は語っていたが)実際、戦う時の彼
 はとても逞しく、全力戦闘時は鬼神がごとき強さを誇る。


 平穏な人生?とんでもない!ある意味では彼の方がよっぽど辛い人生を送っていた。ある実験で創られたのだが
 期待する能力を持っていなかった。そのため生まれて一ヶ月も経たない内にエミュレーターと戦うために、戦場
 に送り込まれていたのだから。その結果、25人近くいた彼の兄弟は、戦死したか消息不明になっている。


 そうそして何より・・・・何より彼が人間ではない事に一番驚かされた。彼は己の腕を剣や銃火器等に変えたり、翅
 を生やして飛行したり等、色々な能力を持ったいる。今でこそ平気だが、初めて見た時は思わず逃げ出すくらい
 驚いたのをよく憶えている。

 人造人間(ホムンクルス)。かつて錬金術師がその研究の過程で生み出した、人造生命体の事である。しかし
 今では、科学と魔法の双方によって生み出された人間もそう呼ばれているらしい。

 彼もそんな人造人間の1人だった。



 そんな彼も、6年間の間に信頼できる良い友人であり、良いパートナーにもなった。


 いや・・・・もしかした自分は、彼に特別な想いを抱いているのかもしれない。・・・・・・養父に抱く想いとはまた別の
 特別な想いを。

 それがどんな想いなのかは、自分にもよく分からないが・・・・・・

 しかし、いつかこの想いがはっきりしたその時は・・・・・・自分の何かが変わってしまう様な不安もある。

 だから今は、このままでも良いと思っている。










「地球かぁ・・・・オレにとっては二十数年ぶりだな。へへ、親父やお袋達元気にしてやがるかなぁ。」

 青年の1人が感慨深そうにポツリと呟いた。

 この青年は生まれも育ちも、このラース=フェリアである。だが彼にとってファー・ジ・アース、いや地球は間違
 いなく故郷である。

 正確に言えば彼の前世がであるが。

 彼はファー・ジ・アースで死んだ後、このラース=フェリアで新たなる生を受けた。前世の記憶を持ちながら。

 そしてそれはもう1人の青年もである。


「また、彼女に会うことが出来るのか、それに妹にも。・・・・もし、・・・・もし彼女や妹が今の自分を受け入れてくれ
 るのなら、その時は3人揃って家族として暮らしたいものだな。」

 もう1人の青年が、まるで祈るように言った。










「まさか、こんな日が来るなんてね。この世界に来てもう100年以上経つから、自分の世界に帰る事なんてすっ
 かり諦めていたのに。・・・・長生きはするもんですね。・・・・・あぁ、そういう意味では貴方には感謝してますよ。」

 女性が鎧に手を当てながら感慨深く呟いた。すると、鎧はその声に応えるかのように脚や鋏を動かした。


 この鎧は超古代兵器と呼ばれ、かつてこの世界で栄えていた魔法文明が作り出した生体兵器、その名も
 

カニアーマー


 それの試作型である。
 この鎧には生命維持装置なるものが搭載されており、装着者の老化を防ぎ無限の寿命を与える。つまり、一種の
 不老不死になるのである。それが彼女の外見が20歳位にもかかわらず、100年以上も生きていられた理由で
 ある。だが何らかの原因で、この鎧を脱いでしまうと途端に寿命が尽き死んでしまうだろう。それは彼女の本来
 の寿命が既に尽きているからなのである。

 そして彼女もまた、ファー・ジ・アースからラース=フェリアへ、飛ばされてしまった者の一人である。
 もっとも飛ばされた原因は少年や少女と同じだが、彼らとは違う時期にラース=フェリアへ飛ばされていた。






 少年と少女が、ファー・ジ・アースに帰還しようとしている事を聞いたとき、残りの3人は自分達もついて行きた
 いと語った。

 止める理由は無かった。

 前世や元々がファー・ジ・アースの人間だからという事もあるが、この3人が少年や少女の大切な人に関わりのある
 人だからである。

 彼等は向こうの世界では死んだ筈の人間である、喜んで迎えられるかもしれないが、逆に拒絶される可能性もあ
 る。それでも、彼等はファー・ジ・アースに行く事を望んだのだ。





「にしてもあれだな、地球に帰れるという点については、あの野郎に感謝しなきゃな。」

 青年の1人がボソリという。

 それにもう1人の青年が頷きながら、


「・・・・確かに。その事に関しては同意します。しかし!あの男の行った事は許されるものではありません。地球に
 に戻ったら、きっちりと決着つけなくてはなりません。」

 拳を握り締め力説する。


「・・・・そうね、あいつは・・・・許すわけにはいかない。」

 少女が何か思いつめた顔で言う。

 女性が少女の肩に手を置き、


「そうです、彼らの仇は必ず取らなくてはなりませんからね。」

 渋い顔で同意する。


「では行きましょか。懐かしき僕らの故郷に帰るために、そしてあいつとの決着をつける為に。」

 少年がそう宣言して後ろを振り返ると、皆が真剣な面持ちで頷く。

 そして少年を先頭に、次々と次元を繋ぐ回廊へと足を踏み込んでいく。



 各々が思いを胸に秘め―――








―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 あとがき

 久方ぶりの天邪鬼です、こんにちは。

 さて、今回私が投稿いたしました新作、分かる人はお分かりでしょう。
 そう、きくたけワールドとナデシコのクロスオーバーです。

 ・・・・どこにナデシコが含まれているかって?
 今回出てきた5人がナデシコのキャラなんですよ。

 あえて名前は伏せていますが、まあ分かる人はわかるでしょうね。

 しかし、クロスオーバーというものの、成分の殆どがきくたけワールドになってしまいそうなので、ナデシコの
 SSといえるかは微妙な所。

 それはともかく、この作品『夜闇の魔術師と七つの砦と』は、題名の通り、夜闇の魔術師=ナイトウィザード
 七つの砦=SEVEN FORTRESSという、2つのTRPGの作品が元になっております。

 これらの作品を軽く説明しますと、

 ナイトウィザード・・・・世界は現代社会。エミュレーターと呼ばれる謎の侵略者と、人知れず戦う魔法使い達の物
 語である。


 SEVEN FORTRESS・・・・こっちはファンタジーの世界。モンスターや魔王と戦ったり、古代の超兵器
 が出てきたりと、結構ファンタジーの王道的世界です。

 まあ、強いて言えば少しばかり、世界が滅亡の危機に陥りやすいですが。


 それから・・・・


 ???「おい!天邪鬼。」

 天邪鬼(以下:天)「おや?・・・・これは少年。」

 少年(以下:H)「何で僕が人間じゃなくなってるんですかっ。」

 天「ふむ、元々は人造人間はゴートの役割だったんだが、色々考えている内に強化人間より人造人間の方が都合
 が良かったんだ。その方がお前が強い事の理由付けがしやすくてな。」

 H「くぅ、お前の構成力が高ければ僕は人間でいられたのか。」

 天「げふぅ!(吐血)・・・・なかなか言ってくれますねぇ。」

 少女(以下:R)「ところでそうなると、ゴートさんはどうなったの?」

 天「・・・・Rか。ゴートの事だな。確かにゴートは人造人間ではなくなった。」

 R「じゅあ、人間になったんだね。」

 天「いいや。」

 H&R「・・・・・・・・」

 天「人造人間ではないが人間でもない、何かはまだ秘密だが(ニヤリ)・・・・・って、殺気!!」」

 ジャキン! ジャキン!

 何か鋭い鋏の様な物で、2回切り裂かれる天邪鬼。

 天「ぐはああああああ。」

 女性(以下:K)「ふふふふふふふふ天邪鬼さぁん、よぉくも乙女の私にカニアーマーを着せたりなんかしてく
 ましたねぇ。」

 天「(血まみれ)・・・・何が不満なんだ。カニアーマーは無茶苦茶高性能じゃないか。」

 K「性能に不満はありません。でもこれを着ている所為で、周りからなんて言われていたと思ってるんですか。
 蟹神官ですよ、蟹神官。あんまりじゃないですかぁ。」

 天「・・・・イカアーマーの方が良かったか?」

 K「・・・・死ね。」

 Kのカニアーマーから光線が放たれ、天邪鬼を焦がす。

 K「とどめ!!」

 ガシィ! ガシィ!

 天邪鬼に止めを刺そうとするKを、羽交い絞めにする青年二人。

 青年の1人(以下:T)「お、落ち着いてくださいKさん。」

 もう1人の青年(以下:G)「そうだぜ、もうそれくれらいにしとけよK」

 天「うう、助かりましたよ。しばらく出番の無いTとG」

 『・・・・・・・・・・・』

 げしげしげしげしげしげしげし

 Kを離し、3人は無言で天邪鬼を蹴りまくる。

 気が済んだのかしばらくすると、蹴るのを止める3人。

 T「さて、どういうこと聞かせて貰いましょうか。」

 天「・・・・うう、じつはですね、次の1話はHとRがラース=フェリアに飛ばされた所から始まります。ですから
 しばらく後で合流する事になるTとGには暫く出番が無い、ただそれだけなんですよ。」

 G「なにぃ、じゃあ俺たちの活躍は・・・・」

 天「残念ながら、暫く後です。」

 ガクリとひざをつくGとT。

 天「さて、キャラのクラスを教えて締めましょうか。」

 メ:メインクラス  サ:サブクラス   他:他のクラス

 H メ:ナイトウィザード サ:転生者 他:人造人間 強化人間

 R メ:ナイトウィザード サ:マジックナイト 他:魔剣使い

 K メ:プリースト サ:ビショップ 他:レリックユーザー

 G メ:エクセレントウォーリア サ:転生者 他:ウォーリア

 T メ:エクセレントウォーリア サ:転生者 他:ウォーリア

 天「ちなみにこれはプロローグ時点ですので、1話とは異なりますのであしからず。それで皆さん、またあ・・」

 H「ちょっと待て天邪鬼。他の所の強化人間はともかくとして、サブクラスの転生者って言うのはどういう事だ
 僕は何かの転生体か・・・・なんだその笑みは。はっ、まさか・・まさか僕を一度殺して、それから転生者として復活
 何て考えているんじゃないだろうな。」

 Hの言葉には答えず、それでいて満面の笑みで。

 天「それでは皆さんまた会いましょう。」

 H「おい、答えろ天邪・・・(プツン)」



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コメント代理人別人28号のコメント

 最初に一つ言っておかなければなりませんが、私は「きくたけワールド」なる作品を知りません。
 世界観についてもある程度の説明がされていたためか特に不都合なく読めたので、後書きを見るまで「もしかして、オリジナル?」とか考えながら読んでました。

 今回の内容は本当にプロローグのみでしたので、内容に関してはどうこう言う事はありません。
 名前の伏せられていた五人に関しても予想はできますが、ここでは伏せておきましょう。

 ただ、いまいちピンとこなかった所が一つ、それは時間軸です。
 ファー・ジ・アースに跳ばされて六年、転生して二十数年、そして百年以上。では、ナデシコ世界では何年なんでしょう? 時間の流れる速度が違うのでしょうか?
 彼等がどういう事情で世界を跳ぶ事になったかはまだわかりませんし、転生者二人の前世の死因がこの時点では不明ではありますが、「きくたけワールド」と言うのはそこまで自由自在に時空間を行き来できるのでしょうか?
 もし自由自在に跳べるとすれば、それに介入した意志の主は主人公達の中の誰か? それとも件の≪あの野郎≫?

 この辺りの謎が解明される事を期待して、続きをお待ちしております。