「・・・と、言うわけです。

 意外ですよね、ジュンさんがユリカさんの指揮権を凍結するなんて」

「ああ、でも・・・この方がいいのかもな・・・

ジュンにはユリカのサポートをやってもらわないと・・・

一人じゃ何もできない、二回目の教訓だよ」

「そうなんですか・・・」

「ああ」



ブロスとディアの正しいアキト君の育て方
 第七話 日常





「それとラピスから連絡がきました、

 B計画はかなり順調に進んでいます。

 でも、驚いてましたよ、どこであの設計図を手にいてたのかって。

 ラピスにも・・・話さないんですか?」

「ああ、俺は・・・まだラピスの虚像しか見れない。

 ラピスは俺がラピスを・・・IFS強化体質の少女・・・ではなく、一人の女の子、

 ラピス本人を見ていたから俺になついたんだ。

 ま、実際は復讐の道具としてみてたんだが・・・

 かけがえのない人間、としてみてたのは確かだからな。

 今俺がラピスにそのことを言ったら・・・

 多分ラピスは壊れてしまう・・・」

「それは・・・アキトさんの考えですか?それともディアの・・・」

「ディアの予想の元、俺が考えた・・・二人の考えだよ」

「そうですか・・・それとあれの件ですが、

 火星につくまでに二人分用意できそうです。

 一人は私として・・・もう一人はセイヤさんですか?」

「・・・二人分か・・・考えておこう」

「それから・・・C計画は難航しています。

 シミュレーションの結果ですが、K機関の作動時間がどうしても2分を超えません。

 K−LCシステムのなんてとんでもありません。

 何であんなシステムが必要なんですか?

 ブローディアで十分じゃないですか」

「二回目も・・・ブラックサレナで十分だと思ってたよ。

 でも・・・俺たちがオーバーテクノロジーを持ち込んだせいで、木連もそれを手に入れた・・・

 力がないと、何もできないんだ。俺も、使うことがないことを祈ってるけどな」

「・・・わかりました。

 本当はこれを機に封印するつもりだったんですが・・・

 K機関の問題は理論的なものです。

 やはり絶対的にデータが不足しています。

 もっと・・・理論のレベルで効率を上げないと・・・」

「ああ、わかった、じゃあ、今晩部屋にきてくれ」

「それから、あの二つは無理です。

 あれを作動させるにはK−LCシステムをフルドライブ状態で5秒は動かせないと・・・

 しかもこれは理論値です。できれば10秒・・・いえ20秒はほしいです。」

「・・・K−LCシステムは今の状態で造ったとしたらどれくらい動く?」

「フルチャージ時なら出力0.05パーセントで30ミリセコンドぐらいは・・・

 私としてはK−LCシステムはともかくあの二つは封印したいんですけど・・・」

「・・・造るだけは造っておいてくれ、あっても使わなければ良いんだ。

 あるってことは・・・できることが増えるって事だ。

 俺は、もう後悔したくない・・・」

「そう・・・ですか。わかりました。

 ただ・・・作動レベルSSはもちろん、Sいえ、A以上にはしないでください。

 あれのバランスが崩れてどちらかが暴走したら・・・最低でも事象の地平線内の全ての物が消滅します。

 あとあの方法は・・・理論的には可能ですが・・・

 起動レベルSSでも成功確率は5パーセントを超えません。

 それに・・・」

「ああ、確かにあれを使えば草壁なんかも含めてみんな幸せになれるだろう・・・だが・・・」

「やってることは草壁と同じか・・・それ以下・・・ですし・・・それに・・・」

「ま、最終手段だ・・・あれにはいろいろと使い方がある。

 それこそ、遺跡の機能を封印するとかな・・・」

「・・・可能かもしれませんが・・・アキトさんの体が持ちませんよ。

 仮に死ななかったとしてもその影響で、中心点である機体がどうなるかは想像もできません。

 もし使うことになったら・・・そのときは・・・私も連れて行ってください」

「だめだ」

「・・・あの方法を使うには起動レベルをSSまであげないといけません。

 一人であれを安定させられると思ってるんですか?

 それに・・・二回目のときに二度と私を置いていかないって約束したって言ってたのにここにいるって事は・・・

 約束を破ったって事ですよね?また約束を破られたら・・・たまりませんから」

「・・・仮定の話だ」

俺たちはブリッジへと辿り着いた、

プロスさんがお呼びらしい。

さて、ディアの考えたシナリオは、信用されるかな?



「さてさて・・・テンカワさんの戦闘記録を今先程、ブリッジ全員では意見させてもらいましたが」

「正直言って、信じられん程の腕前だ」

「やっぱりアキトは私の王子様だから!!」

「艦長は黙っていて下さい。」

「・・・はい」

二回目と同じか、なら・・・うまくいくかな?

「俺の両親が殺された話はしましたよね?

 両親が死んだ後、遺品の中に手紙があったんですよ、

 そこには自分たちが殺されるであろう事、

 自分たちが死んだ後の生き方についていくつかの意見と、

 それに必要なコネやお金なんかがありました。

 そして俺は両親を殺した奴らへの復讐という道を選びました。

 コネの中には裏の世界へのものもありましたから。」

みんな驚いているし、ルリちゃんも納得したような表情だな、

確かに復讐のため力をつけたのはうそじゃないし、

両親の知っている組織である、というのもうそじゃないからな。

「まぁ、実力は組織の中でも一番だが、精神的にまだまだということで、

 訓練しかやらせてもらえませんでしたけどね。」

うそつきはうそを言わない、どうしても必要なときでもできるだけ少なくする・・・か、

「結局・・・復習を果たす前に仇が死んだんでそれを機に組織を抜けたんですけどね」

「・・・なるほど、テンカワ夫妻なら裏の世界へのコネもあったかもしれませんな」

「プロスさん!!アキトの御両親をご存知なんですか?」

プロスさん、失敗しましたね?場合によっては俺の両親を殺したのがネルガルだとばれちゃいますよ?

「え、ええ。テンカワ夫妻は高名な科学者でしたから・・・

 テロで亡くなったのは知っていましたが、あのテロがテンカワ夫妻を狙ったものだったとは・・・」

お、今回はブリッジは全体的に同情ムードだな、

まあ約一名同情してる理由が違う人がいるが・・・

「じゃあアキトはナデシコのエースパイロットだね?」

ほう、今回はユリカが言うか・・・

プロスさんは、俺が俺の両親を殺した犯人がネルガルだと知ってることを警戒してるのか・・・

「ああ、そうだな。

 ・・・心配しなくても今更ネルガルに復讐なんてしませんよ(ボソ)」

「そ、そうですか、ちょうどよかった、ではこのまま正式にパイロットになるということで・・・」

微妙な表情で、懐から契約書を出すプロスさん。

二回目を知っているものの特権か・・・これはなかなかうけるな・・・



「アキト、おじさんたちを殺した奴ってどんな奴なの」

「・・・聞くな」

「いいじゃない、私も知りたい!!」

だめだよ、ユリカ。今犯人がネルガルだということを言うわけにはいかない・・・

「・・・誰にでも触れてほしくない過去の一つや二つあるだろう・・・」

「艦長、プライバシーの侵害です」

「でもルリちゃんは知ってるみたいよね?」

うっ、メグミちゃん・・・なかなか鋭いな・・・

「うぅー、何でルリちゃんには教えて私には教えてくれないの?まさかアキト、

 ううん、大丈夫よアキト、私アキトがロリコンでも気にしないから・・・」

「その場合艦長が気にしなくてもアキトさんが気にするんじゃないんですか?」

メ、メグミちゃん、お願いだからこれ以上話をややこしくしないでくれ・・・

「うぅーー、何でもいいからアキトは私に話すの、これはもう決まったことなんだからね」

勝手に決めるなよ・・・

ま、ユリカらしいと言えばユリカらしいんだが・・・

「アキトォ、お願い、私もおじさんたちにはお世話になったしぃ、

 恋人としてアキトのおじさんたちを殺した人について知りたいの」

・・・だめだ、これ以上ここにいたら・・・

後ろのプロスさんの視線が痛いし・・・

「テンカワさん、そろそろお昼ですし、コックを続けるのでしたら食堂のほうへ・・・」

ナイス、プロスさん。

「ユリカ、すまん。俺食堂に行かなきゃ」

「えぇ〜〜?この間も行ったよ〜〜」

「仕方ないだろ、飯は毎日食べないといけないんだから」



「ねえねえ、アキトさんの話って聞いた?」

「聞いた聞いた、両親殺されて、復讐のために裏の組織に入ったって奴でしょ?

 やっぱ男は少しぐらい影があるほうがかっこいいよねぇ」

「なんか人を寄せ付けないようなオーラをまとってて・・・」

「それでやさしいし、料理の腕も超一流だし・・・」

「えぇ〜?私はジュンさんの方が・・・(ポッ)」

「へ〜あんたも副長派なんだ、私も副長派。

 艦長から指揮権取り上げてテキパキ指示してる姿・・・ステキよねぇ〜〜」

「えぇ〜、でもアキトさんの方がいいじゃん、きっとまだいろいろあるんじゃない?

 この前夜中に厨房に来たらさぁ・・・」

「「「「来たら?」」」」

「アキトさんが一人で料理してたんだけどさぁ・・・」

「「「「だけど?」」」」

「ものすっごい深い目して遠くを見つめてたの」

「「「「深い目?」」」」

「そうとしか表現できないんだもん、きれいで、澄んでて・・・でも暗くて・・・

 見つかったら吸い込まれて二度と出てこれないような・・・」

「あぁ〜〜。でもアキトさんの目ってきれいだよね?あの金色の瞳・・・いいな〜〜」

「でもジュンさんもいいよ?はじめは頼りなく見えたけど、やるときはやるって感じで・・・」

「ふっふっふ・・・そんなあんたにいい物があるわ」

「「「「えっ?何々?」」」」

「この前の第2防衛ライン突破のときのジュンさんのコミュニケの映像とブリッジの映像、もちろん音声付」

「えぇ〜〜〜!!それ頂戴、ねぇ、ねぇ、」

「うぅ〜〜ん、ただってわけには・・・」

「じゃあ・・・お昼一週間でどう?」

「それプラス早朝の仕込み5日で手を打ちましょう」

「えぇ〜〜!!早朝の仕込みって大変なのよねぇ・・・眠いし手は荒れるし・・・」

「だっ!かっ!らっ!条件になるんじゃない」

「うぅ〜ん・・・せめて4日」

「じゃあ仕込み4日プラスお昼10日でどう?」

「うぅ〜〜ん・・・お昼は9日になんない?」

「そうねぇ・・・いいわ、それで手を打ちましょう。

 夜ダビングして渡すから」

「わ〜い」

「でもぉ、ジュンさんって艦長一筋って感じだし・・・」

「でも艦長はアキトさん一筋じゃない」

「うぅん、三角関係って奴?艦長がアキトさんを落とすのが先か・・・

 ジュンさんが艦長を落とすのが先か・・・」

「どっちにしても艦長はいい男捕まえられるんだよねぇ、

 あぁ〜あ、私はアキトさん派だけど、私が艦長ならジュンさんで手を打つのになぁ」

「私もぉ、艦長はいいよねぇ、アキトさんが無理でもジュンさんみたいな人キープしてんだもん」

「不公平だよね?」

「「「「うんうん」」」」

「でもさぁ、アキトさんって誰が好きなんだろ?」

「いつもルリちゃんと一緒にいるよね?」

「えぇ〜〜!!アキトさんってロリコンなの?」

「そんなことないわよ!!大丈夫よ、もしそうでも私が正しい人の道に帰してあげるわ」

「あぁ〜〜、抜け駆けは無しだよ」

「でもアキトさんとルリちゃんって仲いいよね」

「「「はぁ」」」

「はいはい、そんなところでしゃべってないで仕事仕事、急がないとそろそろ忙しくなるよ」

「「「「「は〜い」」」」」

「色恋沙汰もいいけどね?副長はともかくテンカワはお前たちが思ってるような奴じゃないよ。

 あいつは私たちとは人間としての格が違うよ。

 お前たちと一緒になっても、お前たちは幸せになれてもテンカワは幸せになれないんじゃないのか?」

「格・・・ですか?」

「そう、格さ。あいつの話・・・普通だったら信じられるものじゃないが・・・

 あいつの場合は本当だろうさ。まぁ、少しはうそも混ざってるかもしれないけどね?」

「その格って・・・どうやったら埋まるんですか?」

「こればっかりはいろいろな経験するしかないだろうね。

 目を見ればわかるよ、あいつは私たちが一生かかっても経験しきれないようなことを経験してる。

 あいつは訓練ばっかりで仕事はしたことないって言ってたけど・・・私はそれはうそじゃないかって思ってる、

 あいつは人を殺したことがあるよ・・・たぶんね、そんな目をしてる」

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

「すいません、遅れました」

ん?どうしたんだ?何で俺に注目する。

「ああ、テンカワ、すまないが出前に行ってくれないか?」

「え、ええ、いいですけど・・・」

一体なんなんだ?

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

「お前たち影があるほうがいいとか言ってるけど・・・そんなところも含めてあいつを支えていきたいのかい?

 お前たちがそのつもりなら私は応援するよ。

 少なくともルリ坊はそんなところを含めてあいつを支えていく覚悟があるね」

「じゃあ私たちの中で一番格が上なのって誰ですか?」

「・・・似たり寄ったりだね。さっきも行ったように格ってのは経験さ。まぁ、それだけじゃないだろうが・・・

 テンカワを除いてナデシコの中で一番格が上なのは・・・ルリ坊かフクベ提督だろうね。

 ルリ坊は強敵だよ。テンカワもルリ坊も・・・あの年であんなふうになるには、よっぽどの経験をしたんだろうさ。

 簡単にものにできるような奴じゃないってことさ。

 それでもがんばるだけの価値のある男だとは思うけどね、がんばりな」



「ウリバタケさん」

「おぉー、テンカワ、いいところに来た、お前のエステなんだが色は何にする?」

「あ、黒でお願いします」

「黒だな、よし、これ以上ない位黒くしてやるぜ」

『ねぇ、アキト兄、これ以上ない位黒い黒って・・・どんな色?』

〔さ、さあなぁ、俺にもよくわからないけど・・・色塗り終わったらその色がそれなんだろ〕

『なるほど・・・それより用事が有ってきたんでしょ』

〔あ、ああ、そうだった〕

「ウリバタケさん、出前・・・」

「おお、すまねえな。」

「いやいいですよ、これが仕事ですから・・・それよりこれを造ってもらいたいんですけど・・・」

といって、ジャンプフィールド発生装置の設計図を見せる。

「んん?なんだこりゃ?バリアかなんかか?よくわからんがこれを造ればいいのか?」

「ええ、できますか?」

「おい、俺を誰だと思ってるんだ、できるに決まってるだろう」

「じゃあ・・・」

「待て待て、できるのとやるのは違う、やっぱりこういうものは面白くなくちゃ・・・」

『そうだろうね、でも、そのための備えはあるんだな、これが』

『でも餌は使い過ぎないようにしないと・・・』

〔・・・餌ってな・・・〕

『だってそうでしょ?』

〔まあ似たようなもんだが・・・〕

おっと、こんなことしてる場合じゃないな。

「そうですか、もし造ってくれるんなら面白い新兵器のアイデアがあったのに・・・  じゃあそういうことで・・・」

「あぁーー待て待て、誰も造らねぇとは言ってないだろう

 で?その新兵器のアイデアってなんだ?」

俺はフィールドランサーの設計図を取り出した見せた。

「フィールドランサーって言うんですけどね、ルリちゃんと一緒に考えたんっすよ」

「こ、これは・・・なるほど、

 わかった、テンカワさっきの奴なんだかよくわからんが造ってやる、

 その代わり、この設計図の残りの半分をよこせ」

「わかりました、一ヵ月後までに完成できますか?」

「うぅーん、フィールドランサーを作りながらだと・・・

 ああ、何とかなるな」

「じゃあ、お願いいたします」



〔これでいいのか?〕

『戻ってきたことを言わないんじゃこれ以上の策はないよ、

 二回目みたいにルリ姉に造ってもらうのもいいけど、

 ルリ姉にはいろいろやってもらわないといけないし』

『フィールドランサーも火星につくまでにあればいろいろと便利だし・・・』

〔そうかもしれないが・・・

 オーバーテクノロジーを出しすぎると二回目みたいにとんでもないことになりかねないぞ。

 二回目より早く北斗が出てきたらどうするんだ、

 俺以外にあいつと互角に戦える奴なんてそういないぞ〕

『多分大丈夫だよ、アキト兄でもない限り北斗さんは出てこないよ』

〔かも知れないが、火星で消えてからの八ヶ月の間に北辰とかが出てきたらどうする〕

『・・・アキト兄も言ってたでしょ、一人じゃ何もできないって』

『フィールドランサーがあればそこそこのパイロットでも戦艦を落とせる。

 そうすれば一人でも多くの地球側のパイロットと一般人が助かる、

 失敗を恐れてたら何もできないよ』

〔・・・そうか〕

『(それに・・・リョーコさんを排除できるかもしれないしね)』

『(そうそう、すでにメグミさんには手を打ったし・・・)』

『(まだアキト兄に好意を持ってないみたいだけど、うまくジュンさんに向かってくれるかな?)』

『(最初のときは落ち込んでるメグミさんを励ましたから好意を持ったんだから・・・

 ジュンさんの「戦うって事は思いを継ぐことだ」って台詞で落ちちゃうんじゃないかって思ったんだけど)』

『(フィールドランサーがあれば、リョーコさんも戦艦を落としたことで凄いとは思わないだろうし)』

『(まあこっちは他のところでアキト兄の実力を見て落ちちゃうかもしれないけど・・・)』

『(まあ手を打っといて困ることはないしね)』



第八話に続く

あとがき

というわけで「育て方」の第七話−ナデシコの平和な日常編−です。

ルリ君とアキト君がなにやら悪巧みをしていて、

ユリカがアキト君にからんでメグミちゃんが突っ込むと言うかボソッと真理を言って、

ホウメイガールズが井戸端会議に花を咲かせて

ウリバタケさんがアキト君の持ってきたデータの元なにやら新兵器を作り、

アキト君とディアたちが現状について話し合って

ディアたちがアキト君とルリ君をくっつける相談をする。

平和・・・ですかねぇ?

しかし、メグミちゃんはどうしましょうかねぇ?

ディアたちが言っているように、ジュン君に好意を持つのもありえそうなのですよね。

ホウメイガールズは・・・今ひとつ性格がわからないのであまり出てきませんが、

今回のようにナデシコ内の噂話とか、ナデシコではやっていること、

ナデシコ内での人物評価など

井戸端会議はちょくちょくやってもらうつもりです。



後、前回ユリカを苛めたのは別にルリ君がヒロインだからじゃありません。

ユリカがヒロインでも変わらなかったと思います。

苛められたシーンは、最初の[職権乱用するからだ]と、ジュン君に指揮権を凍結されるシーンと、

最後の[・・・事実だろ]というシーンでしょうが、それぞれ意味があります。

指揮権を凍結されるシーンは、ジュン君強化計画の一部ですし、

これを機に[艦長とは何か]についてうだうだと悩んでもらいます。

これがひいてはユリカの成長につながります。

最初の[職権・・・]のシーンは、アキト君がユリカをまだ避けているので、取り付く島も無く一刀両断していますが、

最後のシーンは、[・・・]の部分で少しためらっており、多少なりともユリカに向き合っているというシーンなのです。

このシーンはヒロインを決める前からありましたし、

このシーンが無いと、某三番目の少年のように内向的自虐的で、人との接触を極端に避けることになり

私的には書きやすいのですが、話がぜんぜん進まないのです。

ちなみにユリカは好きですよ、

絶対に友達にはなれませんし、半径3メートル以内には近付いてほしくないですが

画面を通してみる分には嫌いじゃありません。

ですからかなり活躍してもらうつもりです。

 

 

 

代理人の感想

 

前回ユリカを苛めたのは別にルリ君がヒロインだからじゃありません。

 

では言い替えましょう。

アリアさんがルリスキーだから

ユリカの扱いが悪くなるのはしょうがないですよね(爆)。

ホウメイさんのセリフとか、ルリがやたらに偉そうだし(核爆)。

 

 

さて、話は変わりますが時ナデでそれなりに経験を積んだ三回目のアキトならまだしも

単なるパイロットや技術職でしかない二回目のアキトや16歳ルリが

ユリカに対して「艦長」という職務について何か言えるとは思えません。

アキトもルリも一応「艦長」ではありましたが

アキトが指揮していたのはラピスとダッシュだけですし、

ルリとてハーリー一人の心すら思いやってやれないようでは上に立つものとして未熟もいい所でしょう。

後十年位すればどうかわかりませんが、

劇場版時点でのルリは未だに単なるオペレーターでしかないというのが私の意見です。