「接近してくる物体・・・

 機動兵器のようですが、データがありません。

 単独飛行が可能なこと、およびDFSらしき武器を使ったと推測される

 攻撃をしていることから、

 ネルガル製の機動兵器と推測されます・・・

 とはいっても、あのような攻撃ができるパイロットは、一人しかいないでしょうが ・・・」

「通信、つながります」

「こちら、ネルガル重工所属、

 連合軍西欧方面第三部隊、独立遊撃隊勤務、テンカワ アキト、

 これより貴艦を援護する」





ブロスとディアの正しいアキト君の育て方
 第五十三話 資質





ついに、アキトさんが帰ってきました。

西欧では、色々あったようですが、

少なくとも、前よりは事態は好転しているようです。

しかし・・・

色々と気になることもありますが、まぁ今は良いでしょう。

「なに固いこと言ってるの、

 良いよ良いよ、一気にドバーっとやっちゃって」

「殲滅したいのは山々なんだがな、

 機体が持ちそうにないんだ、

 プロスさんかエリナさんなら聞いてないか?」

あえてアカツキさんの名前は出さないようですね。

しかし・・・

「え、ミスター何か聞いてる?」

「いえ・・・」

「そうか、俺がここにきたのは、

 この機体の修理のためだ、

 ちょっと無茶やって半壊状態なんだ」

その時、視界に黒い機体が見えてきました。

ブラックサレナ・・・

正しくは、

ブローディア級機動兵器武装・オプションパーツテスト用エステバリス追加装甲です けど。

ベースはブラックサレナですので、

やや面影が残っているものの、

中身はかなり手が加えられています。

データ採取用とはいえ、おそらく普通なら、あれを上回る機体は、

あと十年はできないでしょう。

たとえ追加ユニットがなくても・・・

まぁ、それ以前に使いこなせる人がいないでしょうけど・・・

大体、ブローディア級機動兵器・・・とは言うものの、

ブローディア級の機動兵器を、ほかに作らせるわけにはいきません。

ダリアも、一対一の格闘戦では互角だったようでしたが、

一対多数戦や砲撃戦などは考えていなかったようですし・・・

本気で・・・勝つことだけを目的に戦えば、アキトさんが圧勝したはずです。

砲撃戦に持ち込んだり、

乱戦に持ち込んだり・・・

とにかく、あれは強すぎます。

本当にあれ以上に力が必要になるんでしょうか?

「え、そうなの?

 でも・・・」

そうです、私たちにも余裕はありません。

確かにアキトさんのおかげで、かなりの敵を殲滅できましたので、

一応敵の第一陣はほぼ殲滅したことになりますが・・・

できればもう少し・・・

それが、私達の偽らざる思いです・・・





「おい、アキト、良いから急いで着艦しろ、

 許可なんか良い、強行着艦だ。

 お前ならできるだろう」

艦長とテンカワさんが話している時、

ウリバタケさんが割り込んできました。

フム・・・どういうことでしょうか?

「ウリバタケさん、そのような事をされると、ナデシコに被害が・・・」

「うだうだ言ってんじゃねぇ、

 アキトの機体が見えねーのか、

 さっき一瞬スパークした場所、あそこに何があると思う?」

「え?」

「あれがネルガル製の機動兵器・・・空飛んでる以上ネルガル製に決まってるがな、

 普通はあそこにはディストーション・フィールド発生装置が入ってんだ。

 何考えてるんだあいつは!!

 半壊状態であんな大技使うからそんなことになるんだ」

「え、でもアキトならディストーション・フィールドぐらい無くても・・・」

「わかってねぇな、良いか・・・」

「説明しましょう!!

 兵器等のコントロールに、IFSが導入されて以来、

 今まで困難だった二足歩行などが容易になり、

 さらに慣性制御装置の実現により、搭乗者の更なる安全を確保した陸戦兵器には、

 人型、半人型の兵器が登場し、

 それまでの陸戦兵器の主力、戦車をはるかに凌駕する走破性、汎用性を見せ、

 一気にその主力となりました。

 ところが、もう一つの戦場とも言える空においては、

 今でも主力は昔ながらの戦闘機です。

 これは何故か、

 現実問題として空戦が可能な機動兵器はエステバリスだけなのです。

 それは、ネルガルの固有技術、"ディストーション・フィールド"に秘密がありま す。

 皆さんも、はじめてナデシコを見た時驚かれたと思いますが、

 この艦は空気抵抗を考えていません。

 それでも大気中で活動が可能なのは、全て"ディストーション・フィールド"のおか げです。

 バリアと言ったらクリムゾンですが、

 クリムゾンのバリアは発生装置とバリアが密着している必要、

 複数で守りたい物を囲んでいる必要が有り、

 基地など定点を守るのにはともかく、

 戦艦など、動くものを守るには不適当、

 特に高速機動戦を行う機動兵器に装備させることは不可能なのです。

 その点"ディストーション・フィールド"は、発生装置からややはなれた場所に、

 全てを包むように発生させることが可能で、

 高速で移動する物体にもバリアを装備させることができます。

 つまり、戦艦、機動兵器などにバリアを搭載したのは、

 地球ではネルガルがはじめてと言うことになります。

 このバリアが、ナデシコを流線型に包み、ほかの艦より空気抵抗をはるかに低く抑えているのです。

 つまり、空中戦の最中ディストーション・フィールドが完全に消えると、

 空気の複雑な渦ができ、機体のコントロールを失って墜落、

 おそらく錐もみ状態で墜落するので、脱出も不可能と言うことになります」

今日は絶好調ですな、イネス博士は・・・

「じゃ、じゃあアキトは!!

 ルリちゃん、急いで着艦・・・ってあれ?」

「ルリルリだったらとっくにアキト君の機体を着艦させて、様子を見に行ったわよ、

 ねぇフィリスさん」

「ええ」

「えーーーーー、

 でもでも、戦闘は・・・」

「アキト君のおかげで無事戦線を離脱できたわよ」

「え?」

「ですから艦長の命令どおり・・・」

「でもあのあと・・・」

「最後の命令は、三時の方向に全速だったし、

 あ、そのあといったんその場に停止と言う命令はあったけど、

 あくまでいったんだし・・・」

「ふにゅー・・・」

「まぁまぁ艦長、

 ともかく危機は去ったわけですし、

 もちろんあの数の敵を倒せば、軍からの報奨金もかなりの物となりますが、

 ナデシコが落ちてはもともこもありませんから」





結局、戦闘は逃げる事となってしまいました。

アキトさんのお陰でかなりの敵を殲滅できましたし、

勝てないことは無いと思うのですが・・・

まぁ、アキトさんと早く会えたから良いのですが・・・

その時、がやがやと言う声が聞こえてきました。

私たち全員・・・とは言っても、ミナトさんとフィリスさん、

メグミさんの姿が見えないので、ブリッジに残ったのでしょう。

本当に全員行くわけにはいかないですからね。

ジュンさんが先ほどブリッジに向かったので、

一応一通りメンバーはそろっていますが、

大丈夫なんですかね?

まぁ、ナデシコですから。

皆、アキトさんに会いたいんです。

中にはエリナさんのように、複雑な心境な人もいるようですし、

ウリバタケさんのように、

アキトさんよりアキトさんの機体に興味がある人もいるようですが・・・

「ただいま、皆」

皆に挨拶をするアキトさん・・・

さっきまで整備班の人に囲まれていて、

私がブラックサレナについて話を切り出して、

やっと私の番がきたと思ったのですが・・・

そして、皆に囲まれるアキトさん。

私は・・・

体が小さいというのは、何かと不利な事が多いです。

「そ、それより、

 お土産もあるしさ・・・」

大騒ぎになる前にアキトさんが言います。

この程度は予想済みと言うわけですか。

おそらくディアの意見でしょう。

「えっと・・まず・・・」

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

・・・なかなか趣味が良いですね。

まぁ、ディアたちもいることですしね・・・

「アキト、その青いリボンなに?」

ユリカさんが指差すアキトさんの鞄の中には、

確かに青いリボンが入っています。

あれは・・・

・・・死ななかったはずなんですけど?

「ああ、これは関係ないよ、

 預かり物・・・渡してくれって頼まれてね」

・・・空気が重いですね。

「そ、それより、

 プロスさん、

 あの件はちゃんとしましたから」

アキトさんもそれに気がついたのか、慌てて話題を変えます。

「ほう・・・

 では、あの白銀の戦乙女を・・・」

「ええ、

 あとエリナさん、

 レイナちゃんが会いたがっていましたよ、

 話したいこと・・・聞きたいことがあるって」

「レイナが?

 ・・・て、来るの?」

「ええ、あれ、話がありませんでしたか?」

「フム・・・機体の修理ということでしたら、

 専属整備士の彼女がついてきても不思議ありませんな」

「誰よ、そんな重要な話を伝えていないのは」

「はいはい、良いじゃないか、

 急を要する事態じゃないし・・・」

「まったく・・・

 で、アキト君、

 レイナの話したいことって・・・」

「多分"彼ら"のことでしょうね。

 連絡は行ってるんでしょう?

 俺が知っているっていう」

「・・・・・・・・・・・・」

「アキト、レイナさんって・・・誰?」

「ああ、エリナさんの妹で、

 西欧で、俺の専属整備士をやってくれた人だよ」

「と、言うことは、我が整備班に!!」

「いや、俺たちはまだ一応西欧方面勤務だから、

 修理が終わったら戻らないといけないし・・・

 西欧の方も、落ち着いてきましたから、そろそろ戻れると思いますけど・・・

 でも、そうですね、

 ウリバタケさんに修理してもらった方が早いかもしれませんから、

 少なくとも、修理が終わるまではここにいることにしましょうか?」

「そうか、よし!!

 しかし女か・・・うーん・・・」

さすがはナデシコ、お客さんが来ると聞いて、

黙っているはずがありませんね。

おかげでアキトさんが戻ってきたことを祝う雰囲気は、

すっかりなくなってしまいました。

まぁ、良くも悪くもノリがいいのがナデシコですから、

新しく面白い話が着たら、すぐにそっちに関心がいくのも、無理はないんですが・・・

さて・・・

とりあえず予防線を張ったようですが・・・

うまくいくんですかね?





『大変だね、アキト兄も・・・』

『まぁ、前回よりはましみたいだけど・・・』

『まぁ、仕方ないよ、

 でも、大丈夫だって、

 "同盟"で怖いのは、ルリ姉の情報収集・処理能力と、

 イネスさんの技術力と、

 ユリカさんの直感だけど、

 今回ルリ姉は味方にしたし、

 イネスさんは今の所興味はあっても、

 直接恋愛感情には結びついてないみたいだから・・・』

『そうかな、一つ忘れてない?

 確かにルリ姉の情報関連の能力は一番だけど、

 意外にハリ兄の能力も、侮れないよ。

 ルリ姉は何の問題もないけど、ラピ姉の作るプログラムって、癖が強すぎるもん。

 前回はルリ姉が調整したりフォローしたりしてたし、

 最初の時は、使っていたのがリンクしているアキト兄だったから、

 あまり気にならなかったみたいだけどさ。

 まぁ、我流ならあんなものかもしれないけど・・・

 たぶんユリカさんとかリョーコさんが普通に使うプログラムを作らせたら、

 ラピ姉のよりハリ兄ののほうが、使いやすいと思うよ』

『まぁ、確かにハリ兄はオペレータとしての実力は三人の中では一番下だけど、

 だからこそ、普通の人には使いやすいかもね』

『あとはフィリスさんだけど・・・

 今のところルリ姉に協力的みたいだけど・・・』

『でもそれは自分と同じIFS強化体質だからで、

 裏を返せば、ラピ姉とかハリ兄とかにも・・・』

『中立・・・かな?

 となると・・・』

『オモイカネ兄もいるけど・・・

 全員を相手にした場合、

 完全に防ぎきるのは・・・難しいかもね』

『まぁ、いざとなれば僕たちが協力すれば良いし・・・』





結局、アキトさんは皆さんに囲まれてしまいました。

その後輸送機でレイナさんがやってきて、

ユリカさんたちは、レイナさんに敵意を燃やしていますし、

アキトさんは予防線を張ったとはいえ、やっぱり責められていたのですが、

ユリカさんの"アキトは私の王子様なんだから"と言う発言がもとで、

違う意味でレイナさんに責められ、

それがもとでユリカさんたちにも加わって、

アキトさんと付き合っているのは誰かと、

アキトさんを問い詰めています。

ホント、馬鹿ばっか。





「あら、ルリルリは参加しないの」

気が付くと、ミナトさんが後ろに立っています。

・・・操舵手がいなくていいのでしょうか?

まぁ、良いですけど・・・

"ナデシコ"ですからね・・・

「昔、私の知り合いが言ってました。

 好きな人と、成り行きでキスしなければいけない時に、

 あなたは仕方なく私とキスするのかって。

 好きだからこそ、無理やり付き合ってほしくないんです」

あの時、"艦長はテンカワさんのことが好きなのに、

なんで逃げるんだろう"って、思いましたが、

今ならわかります。

好きだからこそ・・・ですよね。

「そ、そう・・・」

「"愛とは、愛されるより、むしろ愛することに存ずる"ですよ。

 特に、アキトさんの場合は・・・」

「ふーん・・・

 ルリルリはアキト君には詳しいんだ」

「ええ、もう長いですからね・・・」

「長いって・・・どれくらい?」

「さぁ?

 色々ありましたから、一概にはいえません。

 人の絆なんて、時間と比例するとは限りませんしね」

「そ・・・

 でもねルリルリ、

 そんなこと言ってるとアキト君取られちゃうわよ?」

「大丈夫ですよ、

 少なくとも、この戦争が終わるまでは・・・」

「まぁ、アキト君はそう考えてるみたいだけど・・・

 でもアキト君よ?

 雰囲気に流されていけば・・・責任を・・・とか言い出すんじゃない?」

「それも大丈夫ですよ、

 リョーコさんは自分からそう言うことを自分から言い出せるタイプじゃありません し、

 ユリカさんは・・・そう言う事には疎いですからね。

 それに・・・今私が加わっても、嫌われこそすれ・・・

 まぁ、アキトさんですから、嫌われはしないでしょうが、

 好意をもたれるとは思えません」

「そう・・・

 わかってはいるみたいね、ならいいわ。

 がんばりなさいよ、

 アキト君のためにも・・・」

「?何でアキトさんのためにも・・・なんですか?」

「ふぅ・・・それじゃ、長い付き合いって言うのもたいした事ないわね。

 いい?少なくともこの戦争が終わるまで・・・

 つまり、アキト君の目的と、この戦争は関係があるって事でしょ?

 だったら、やっぱりこの戦争をアキト君の望んでいる形で終わらせる事・・・

 間違ってる?」

「いえ・・・」

「でしょう?

 アキト君の様子からじゃ、ただ単に戦争に勝つ事を望んでいるようには見えないも の・・・

 で・・・

 心配なのよ、アキト君が・・・

 このまま戦争が終わったりしたら、たぶんアキト君は燃え尽きちゃうと思うのよ。

 ルリルリも聞いたこと無いでしょ?

 アキト君から戦争が終わったあとの事なんて・・・」

「アキトさんはコックに・・・」

「無理ね、多分もう、それはできないわよ。

 多分、アキト君も覚悟しているんじゃない?」

「・・・・・・・・・・・・」

「でね、アキト君は確かに今は輝いているわ、

 でも・・・その輝きが消えたら・・・どうする?」

「私は・・・

 それでも・・・

 私はアキトさんを支えていきますよ、

 アキトさんは、ただ強いだけの人じゃないんです。

 そう言う、弱い所・・・アキトさんがアキトさんであるところ・・・そこを好きになった んですから」

そう、自分にしかできないことを見つけると言った、強いアキトさんと、

自分の中途半端さに悩んでいる、弱いアキトさん・・・

確かに軍はアキトさんを手放さないでしょうが、

それはアキトさんがアキトさんにしかできないことを見つけたと言うことです。

前を目指して手探りで進むアキトさん・・・

信じているものに裏切られて、自分を見失いかけているアキトさん。

つかみかけた夢を必至で物にしようとしているアキトさん。

私たちを案じて、どんなに蔑まされようと、

私たちのために逃げつづけていたアキトさん。

私はそんなアキトさんを見つめつづけてきたんです。

この思いだけは・・・誰にも負けるつもりはありません。

「そうね、ルリルリならそう言うと思ったわ。

 でもね?

 艦長たちにその覚悟はあるかしら?」

「え?」

「アキト君は、一度結婚でもすれば・・・たとえ別れたとしても、

 少なくとも相手が生きている間には、再婚はしないでしょうね。

 未練がましいって言ったらそれまでだけど、

 そう言う生真面目なところが、アキト君なんだと思うわ。

 でも・・・艦長たちは、今の強いアキト君しか知らない・・・

 燃え尽きたアキト君を・・・支えていく覚悟があるとは・・・思えないわ。

 すごく悪い物が普通になったものと、すごくいい物がちょっといい物になったもの ・・・

 人は、すごく悪いのが普通になった者の方を選んじゃうのよ。

 それは不幸よ、

 艦長たちにとっても・・・アキト君にとっても・・・ね?」

「ユリカさんは、そんな人じゃ・・・」

「・・・ルリルリは艦長の事を信じているみたいだけど、

 私は信じきることはできないわ。

 そりゃ、意外にしっかりしているし、

 あの親に育てられたにしては十分なのかもしれないわ。

 多分、普通の家に生まれてたら、ルリルリが言ったような人になってたんじゃない かしら?

 でもね、今の艦長は、まだ駄目よ」

「・・・・・・・・・・・・」

「ルリルリは感受性が強すぎるのかしら?

 だから、その人の資質を見抜いてしまうのね・・・

 玉も磨かば光らず・・・よ」

でも・・・あの時のユリカさんは・・・

きっと今のユリカさんもあの時のユリカさんのように・・・

あの時のユリカさんにはなれない?

そう・・・私たちがいるから・・・

私たちが、ユリカさんの成長する機会を前もって排除しているから・・・

じゃぁ・・・

「アキト君を見れば、アキト君が本気でコックになりたがっていたのはわかるわ。

 でも、その夢を捨ててまで、つかみたい"何か"・・・

 でも、それをつかんだ事で不幸になるんじゃ・・・

 さすがにかわいそうよ、

 いくら女心をわかっていないアキト君でも・・・ね?」

「・・・・・・・・・・・・」

「頑張りなさい、応援するから」





第五十四話に続く





あとがき

今回は、あとがきが長めです。

実際の所は、あとがきなんかなくても、

言いたいことが全部伝わるように書くべきなのでしょうが・・・

私の文才では困難を極めるため、あとがきで長々と説明させて頂きます。

ご了承ください。



ブローディアとダリア・・・

ダリアの方が、格闘戦に特化されている・・・

少なくとも、砲撃戦では不利だと、北斗さんが明言しているのに、

格闘戦でブローディアと互角なのですから、

やはりブローディアの方が総合的性能は上なのでしょう。

まぁ、そう簡単に技術力の差が埋まるわけがないと言うことですか・・・



となると、いくら強化しても、

そう言う機能はあるけど、使わない・・・

と言うことになりそうですね・・・

正々堂々と戦うでしょうから・・・

よって、色々なシステムをつけても、たぶんパワーバランスは崩れません。

アキト君に北斗さんに勝とうとか言う気はないでしょう。

ただ、圧倒的に強いのに、とどめをささず、

かえって敵に塩を送るような真似ばかりするアキト君・・・

北斗さんが、侮辱されていると捉えても、おかしくありません。

それが北斗さんの精神にどういう影響を与えるか・・・

凶と出してみるのも・・・面白いかもしれません。



ブロスとディアの会話・・・

ラピスがいつさらわれたのかわかりませんが、

その後数年間は実験台として、色々と弄くられていたでしょうし、

そのためか、一般常識にも疎そうです。

どう考えても、きちんと勉強しているとは思えないのですよね。

ナデシコ系のSSでよくルリ君が、

知識としては知っている、と言うような台詞を言いますが、

プログラムで、何をやるにしても、

それを使うのは、現実世界の人ですし、

それを使って最終的にやりたいのは、

現実世界に影響を与えることである以上、

最低限の現実世界に対する知識がなくては、

製作したプログラムが使いやすいとは思えないのですよ。

大体、知っている人が偏りすぎです。

山崎をはじめとする、マッドではあっても能力の高い研究者や、

何でもできる謎の学者イネスさん、

多少癖が強くても、力技でねじ伏せそうな上、

リンクしているので、感覚的なものを伝えることの可能なアキト君、

ほかにもアカツキやエリナ様も知っているでしょうが、

彼らとそう言う方向での付き合いはなさそうですし・・・

さらには、人の気持ちを察したり、求めているものを見抜いたりする能力は、

ゼロに等しいでしょう。

どう考えても、ハーリーよりプログラミングに長けていると言う設定は納得がいきま せん。



おそらく、ラピスは、

プログラミングに関しても、きちんと習った事はないのではないでしょうか?

むしろハッキングとか、

そう言うことを専門的に勉強させられていたのではないかと・・・

劇場版の雰囲気とも一致しますし・・・

火星の後継者は、そう言う方向のことをやることを、強要しそうですし、

見た感じ、さらわれる前から、そっち方面の人だったのではないかと・・・

ハッカーと、プログラマーでは、求められるものは違うでしょうし、

やはりハーリーの方が上な気が・・・



一方、ハーリーは逆ですね。

常識や一般人のレベルなどを知っているでしょうし、

どのようなプログラムを作ってほしいか察する力もありそうですから、

素人にも使いやすい、オーダー通りの物が作れると思います。

きちんとした家庭環境で育っているので、

コンピュータ関係においても、先生と言える人もいるでしょうし、

その勉強も、ハッキング等よりプログラミングの方を優先されてそうです。

また、ナデシコBのオペレータをはじめてからは、ルリ君にも師事したでしょうし、

癖の少ない、使いやすいプログラムを作れると思います。

もちろんハッキングに関しては、ラピスには負けるでしょうが・・・



まぁ、ラピスと比べると、常識的な分、

応用力にはかけていそうですから、

ハーリーのプログラムは、

使いやすいしその方向も望みどおりなのかもしれませんけど、

プログラムとしてはあまりにも型にはまりすぎていて、

どうしてもあと一歩の"壁"が超えられないのかもしれませんが・・・

一方ラピスのプログラムは、彼女に下手な常識がない分、

型にはまって、既存のプログラムの模倣しかできないハーリーよりはレベルが高いも のの、

プログラム自体があまりに独創的な上に、彼女の視野が極端に狭いので、

プログラム関係に関する一流の能力がなければ、

使いこなすのにはもちろん、オーダーするのも難しいとか言うものなのかもしれませ んが・・・

となると、ハーリーが壁を超えれば、ラピスよりは使えるでしょう。

知識を得るのには、やはり時間がかかりますから・・・

まぁ、"壁"を超えるのは、時間とは関係がないので、

もしかしたら、ラピスが知識を得るほうが早いかもしれませんが・・・

まぁ、今のところレベル的にはそれぞれ長所があって、五分五分、

だけど、その違う能力の質の差で、実力はラピスの勝ち・・・と言うところでしょうか ?

ルリ君はその中間・・・はじめての成功例なのですから、

得手不得手のないものにしようと考えるのは、あたりまえですね。

TV版からの経験と相成って、二人の長所を合わせたようなことが可能でしょう。

もしかしたらIFS強化体質としてのレベルは、下かもしれませんが・・・

もちろん、ルリ君と同じように強化された人の中で、生き残ったのはルリ君だけのよ うですから、

ラピスたちの方が、生存率を上げるため、ルリ君よりスペックを落としてある可能性 もありますが・・・



最終回でユリカがアキトから逃げるシーン・・・

個人的に好きです。

ユリカ自体は、そんなに好きではありませんが、

あのシーンはナデシコの中で三番目ぐらいに気にいっています。

ちなみに一番は紙芝居屋をやっているイネスさんのシーンで、

二番目は、電脳空間のシーンだったりします。

ちなみに、このシーンが好きだからこそ、「時の流れに」のユリカは認めていなかった りします。



ちなみに私は、よくアキト君×ルリ君・・・アンチユリカ派のSSで、ユリカの言う、

あんなのアキトじゃない、

と言う台詞は、肯定できます。

アキト君であれば、それがどうなっていても問題ないと言うのが、

果たして本当にいいことなのでしょうか?

人間は、顔ではなく中身なわけで、

その中身が、昔と全然違ってしまっていたら、多少は興ざめして当然です。

ましてユリカのように、何年も前の子供のころの思いでなら、

多かれ少なかれ着色されているでしょうし、

ましてユリカのような性格なら、なおさらです。

それが、変わっていてもいいと言うのは、

アキト君をきちんと見ていないと言うことになりませんか?

過去を見ていて、今を見ていないという・・・

もちろん、アキト君が変わったことを認めた上で、

それでも変わらず好きなのであれば、それにこしたことはありませんが・・・

ただ"アキト君だから"と言う理由で好きなのは、

アキト君に理想を重ねているのより悪いと思うのです。



あとミナトさん、ルリ君を嗾けていますが・・・

まぁ、彼女としては、もう少しルリ君に動いてもらいたいでしょう。

この話の・・・と言うか、私の見る限りミナトさんは、

「時の流れに」の第十二話その2のように、

アキト君の心の傷を見ながら、あえてそれに塩を塗りこむ事はしないでしょうが、

面白い事を、ほって置けるタイプじゃありません。

"面白い事の種"を見つけたら、必要とあれば、

畑を耕し種を蒔いて水や肥料をやるぐらいの事はするでしょうし、

草むしりにもせいを出すでしょう。

別に、それでアキト君やルリ君が苦しむわけでもありませんし、

ルリ君が本格的に参戦した方が、絶対に"面白そう"ですからね。

ナデシコクルーの面目躍如と言うところでしょうか。

まぁ、基本的にはルリ君の味方ですので、

場合によっては"面白い事の芽"を摘む事もあるでしょうが・・・



ラピスのアキト君に対する感情は、

恋や憧れ、気になっていると言うものですらなく、

自分の近くにある物を、全て手に入れてだれにも渡したくないという、

幼児性から来るただの独占欲・・・のようにしか見えませんので、

ミナトさんは、彼女の味方はしない・・・と言うか、

彼女とアキト君の仲を取り持ちはしないでしょう。

まぁ、精神の未発達から来る物なので、

成長している以上、将来的にどうなるかわかりませんし、

成長の仕方によっては、味方する可能性も十分ありえますが・・・



ハーリーは・・・

劇場版を数回見直しましたが、どう見ても、

せいぜい"憧れ"程度の感情しか、見出せませんでした。

それも、将来的に恋に発展しそうな雰囲気は感じられず、

ちょっと違いますが、狂信者の神像に対する接し方と言うか・・・

けして手に入らないからこそ追い求めているというか・・・

自慢の姉を持つ、弟君を想像して頂ければ、近いと思います。

もし、彼がルリ君に対して、そう言う感情を持っているのであれば、

一般的に"大人"を演じるか、表面的には反抗しまくるものです。

ジュン君がユリカの意見を全肯定するように、"いい人"を演じるでもなく、

好きだからこそ対等に見てほしくて、ことあるごとに反抗するでもなく・・・

釣り合いが取れるように精一杯背伸びをしているでもない・・・

意識してはいるようですが、好きであるようには見えない・・・

やはり"崇拝している"と言うのが、一番正しい意見ですね。

仮にルリ君とハーリーが付き合ったとしても、

ルリ君はおろか、ハーリーすら幸せにはなりそうに有りません。

本人も、それは薄々感づいているようにも見受けられましたし・・・

まぁ、そのうちその辺りをメインに、一話書かせて頂きますが・・・

とにもかくにも、現在も過去も未来も、ミナトさんが彼とルリ君の間を取り持つこと は、

決してありえないでしょう。



書きやすい話を書くための、こじつけのようにも見えますが・・・



あとミナトさんのセリフですが、

"艦長たちにその覚悟はあるのか"

私的に一番その覚悟がないのは、サラちゃんだと思います。

アキト君の行く末を、この目でみたい・・・

言い換えるのであれば、

アキト君自身ではなく、アキト君の行為、アキト君の作る世界に興味があるというこ とで、

草壁中将の作る、理想の世界をみて見たい、

と言うのと固有名詞こそ違えど、言っていることは完全に同じです。

まぁ、サラちゃんの場合アキト君を尊敬しているわけじゃありませんが・・・

しいて言えば好奇心・・・

某パシリ魔族が、自称天才魔道士にたいして抱いている感情が、もっとも近いでしょ うか?

あまり、恋に繋がる感情とはいえない気もしますが、

まぁ、人を好きになる気持ちなど、理屈ではないので、

ありえないと言い切ることはできませんが・・・

本を読んで、その主人公に感情移入するようなものなので、

幼いころから"妹にとっての理想の姉"を無意識に演じていたサラちゃんらしいともい えますが・・・

この方も、本当に好きなのか?と思うキャラの一人です。

「育て方」の第三十三話でシュン隊長に言わせたように、

ああいう極限状況では、人は簡単に恋に落ちる物です。

これは、精神学的に証明されています。

確かに興味は持っていますが、果たしてそれが恋と言えるのかどうかは・・・

まぁ、愛の形など人それぞれですし、

ストーカーなど、愛し方に問題はあっても、

愛の形に間違いはないでしょうから、

悪いとは言いません。

悪いとは言いませんが・・・ねぇ?





追記・・・

普通基地の守りは戦艦の守りより固い・・・でしょう。

技術レベルや、その他もろもろの変化で戦艦の方が、

有利にならないとも限りませんが、

少なくともナデシコの世界では、基地の方が固そうです。

基地は、動く必要がないので、

重さ、大きさを気にする必要がありませんし、

爆発しやすい、推進機関等を積む必要もないからです。

まぁ、あの場合はコロニーでしたが、同じことです。

軍も配備されていましたし、あらゆる意味で重要な拠点ですし、

ルリ君が、"普通の人でも、戦艦並みの高出力のディストーション・フィールドを張れば、ジャンプできます"

と言うような台詞(うろ覚え)を言っていたので、

現実問題として、戦艦しかジャンプできないのでしょう。

つまるところ、軍事拠点兼軍の実験場以外の何者でもありません。

責任者も軍関係者だったような気もしますし・・・

重要な軍事施設である以上、

バリア(ディストーション・フィールドであるかどうかまではわかりませんが)

が、装備されていないとは思えませんし、

戦争後作られ、しかも建造クリムゾンが絡んでいるのであれば、

バリアの方は、戦艦など問題にならない出力があっても、まったくおかしくありませ ん。

ここでは百歩譲って、戦艦程度の出力であると仮定します。

しかし、その場所を、彼は落としたのです。



人の評価は、何で決まるのか(まぁ、この場合は人じゃありませんが・・・)

人の評価は、何を目指したかでも、何をしたかでもありません。

何をしたと、皆が受け取ったか、です。

結果論という、人の本質を無視した評価をベースに、

その人を直接知らない、まったくの赤の他人が、

それを聞いてどう受け取ったかという、これまたその人の本質を無視した評価をする わけで、

その人の本質とは、かけ離れたものとならざるを得ません。

とはいえ、人が知ることができるものは、その程度である以上、

それをもとに評価する以外に、方法がないのも事実です。



ブラックサレナが、何に重点を置いているか、

つまり、ブラックサレナの本質は、この際問題ではありません。

ブラックサレナの本質・・・

コロニーを落とせたのは、彼がA級ジャンパーで、

ジャンプをうまく利用したからですし、

アキト君が完全に破壊したのではなく、

火星の後継者が自爆させたのですが、

そんなことは一握りのお偉いさんしか知らないでしょう。

よく知らない下の方の研究者が、本気になって研究する可能性は十分にありますし、

上もわざわざばれる危険を冒してまで、それをとめるとは思えません。

又聞きした情報・・・

一機で戦艦を十二分に破壊できる機動兵器があるらしいということが重要なのです。



確かにブラックサレナ自体の火力は、たいした事がないかもしれません。

しかし、不可能ということには、直結しないはずです。

無理でも、どうやらそれをやったやつがいるらしいとなれば、

軍にはそれを検討する義務が生じます。



ブラックサレナ自体、色々と特筆すべき改造が施されています。

スキャパレリ・プロジェクトにおける、

ナデシコの接近防衛機として開発された、エステバリス。

それを能動攻撃に転用しようと言うアイデアは、

エステバリス的ではありませんが、新たな可能性を開くものです。

軍としても、能動攻撃的なエステバリスについて、

十二分に検討する必要が生じるでしょう。



使いこなせるか否かについては、使いこなせるようにスペックを落とせば・・・

何も、ブラックサレナを作る必要はないわけですし、

一つの機体に何もかも詰め込まずとも、

アキト君と違って、軍は多人数で運用しているのです。

現実の軍用機も様々な種類があり、それぞれに求められる性能は全然違うはずです。



とりあえず戦艦を破壊できるか否かが、

重要な要素であることは否めませんので、

それを検討してみましょう。



いろいろと意見もありましょうが、

具体的に突き詰めていくと、

護衛機と艦攻にチームを組ませて、艦攻を護りつつ敵戦艦に近づき、

十分近づいてバリアを突破、十分なダメージを期待できる兵器を発射し、これを撃破 すると言う、

極めて普通、常識的かつ無難な戦法になるでしょう。

使い古された戦法ですが、使い古されると言うのは、

効果的だから使い古されるほど使われるわけで、

十分な戦果が期待できると思われます。



では次に、そのようなエステバリスが可能か、

コストはどの程度かかりそうかという事を、

検討しましょう。

機能、コストともに計算しやすくするため、

エステバリスをベースに、ブラックサレナの技術利用して、

改造する方向で考えることとします。



まず護衛機ですが、

長時間エネルギー供給フィールド外で戦闘をする必要がありますので、

補助バッテリーが必要でしょう。

ブラックサレナのバッテリーを使えば、

ブラックサレナより長時間行動できるでしょうから、

技術的問題はないでしょう。

他には、機動性を重視し、旋廻性能などに気を配るべきです。

ハンドカノンなど、発射するのにエネルギーを使う武器は、

不向きなので装備せず、実弾式のライフルやミサイルなど、

エネルギーをあまり使わない武器を重点的に配備します。

戦闘空域まで、高速で移動する必要がありますので、

ブースターユニットをつけてみるのも、面白いかもしれません。

いずれにしろ、基本的には補助バッテリーと、武装の交換ですむので、

そこまで高価にはならないでしょう。



次に、対戦艦用攻撃機です。

対戦艦戦においては、大出力兵器が必要となるのは確かですが、

これに関しては、TV版でウリバタケさんが作っていた、

Xエステバリスが参考になるでしょう。

インパクトに出てくる、Xエステバリス改のような物を用意し、

機動性より、最大速度と防御力重視、

護衛機が格闘戦を重視したプロペラ機のイメージなのに対し、

こちらはジェット機でしょう。

高出力兵器による一撃離脱がベストです。

戦闘機に、ブースターユニットがいるのは、これと連動する必要があるからです。

武器はグラビティ・ランチャーの他には、

実弾式のライフル程度、

もちろん補助バッテリーも装備し、

ヒット・アンド・ウェイが基本となります。

フィールドランサーもあれば、

高速で接近、ディストーション・フィールドに張り付いて中和し、

その中に直接グラビティ・ブラストを発射できます。

ランサーと言うより、フィールドキャンセラーでしょうか?

戻ってきて再び攻撃に行くのは、あまりに非効率的なので、

エネルギーのリチャージは必要ないと判断し、

バッテリーだけに頼って、重力波アンテナはオミットしても良いかもしれません。

仮にグラビティ・ブラストは一度の戦闘で一撃しか発射できないとしても、

現実の艦攻も、機銃で戦艦を破壊できるわけではなく、

ミサイルなり魚雷なり爆弾なりが必要なわけで、

どちらもそう大量には装備できません。

第二次世界大戦時には、一つしか装備できない機体も存在していたようですが、

それでも空母重視の戦闘へ移行していきました。



これならそんなに高価にはならないでしょう。

Xエステバリスもユリカが、驚いていたものの、

所詮はウリバタケさんが一人で横領できる範囲ですし、

そこまで常識を無視するような値段だとは思えません。

さらにプロトタイプである以上、同じ物をもう一度作れば、

データがあるため、もっと低コストで製造可能でしょうし、

量産すれば、コストはまだ下がるはずです。

もちろん、欠点を解消するためには、

いくらかコストがかかるようにもなるかもしれませんが・・・

こればかりは計算でもとめたり、推測したりするのは困難ですが、

あれがエステバリスを改造して、コストを抑えていたとしても、

一機辺りせいぜいエステバリス数機分程度に、収まるのではないでしょうか?

エステバリスがいくらか知りませんが・・・

さらに、ムネタケさんがコントロールしていたぐらいですから、

操作性もそう悪くはないでしょう。

十分、空母戦に移行するに値すると思いますが・・・



大体、バリア・・・ディストーション・フィールド以外にも種類がありそうですが・・・

ちょうどこの話で説明していますが、クリムゾンの使っていたバリアが、

戦艦に向いているとは、とても思えません。

第一次火星会戦の時も、戦艦にバリアはついていなさそうでしたし・・・

よってナデシコの世界で、戦艦の装備しているバリアとしては、

もっともメジャーであると推測される、ディストーション・フィールドですが、

これは、フィールドランサーを使えば無効化できるのです。

TV版でも、アキト君達は戦艦・・・かんなづき相手にそこそこの戦果を上げています。

あの時の作戦は、ボソン砲を警戒した物で、

ボソン砲の特性さえ知ってしまえば、わざわざボース粒子の発生している場所に突っ 込まない限り、

機動兵器には当たらないでしょう。

何せナデシコですら、緊急回避できたのですから・・・

機動力に勝っていて、大きさ自体小さければ、

回避は相当楽でしょう。

もちろんタイミングを間違えば、当たるかもしれませんが、

まぐれ当たりを気にしていては、戦争はできません。

グラビティ・ブラストも、エステバリスに当たった記憶はありません。

素人のアキト君ですら、当たらなかったのですから、

対機動兵器戦用の兵器と言うより、

戦艦の主砲のような、砲撃戦用の兵器なのでしょう。

肉を切らせて骨を断つと言う、無人兵器のような使い方をしない限り、

そうそう当たるものではない・・・のではないでしょうか?



以上のことから、

十分空母戦術に移行できる下地は整っていると判断したのですが・・・

ほかに見落としはありませんかね?

 

 

 

代理人の感想

サレナに付いて一言だけ言いますと…

「機動兵器単体が直接コロニーを破壊できるだけの攻撃力を保有している」と考えるより

「機動兵器の行なった破壊工作によってコロニーは破壊された」と考えるのが普通でしょう。

 

ラピスのプログラミングの腕について一言いいますと…

使う方はプログラムがどう動くかなんて知ったこっちゃありません。

「性能」とはどれだけ確実に迅速に強力に作動するか、です。

「使いやすさ」とはどれだけ使い方を分かりやすくできるか、です。

この二つは全く関係ありません。

シェアは多いけどよく止まるわセキュリティホールだらけだわタスクに失敗するわのwind○wsと、

使うには馴れが必要だけど信頼性は高いLinu×と、OSとしてはどちらが優秀か?

って問題でしょう、とどのつまり。