機動戦艦ナデシコ

〜遺失文明乱入?〜

プロローグ





広大な宇宙、その漆黒の空間を1機の機動兵器が、
凄まじいスピードで駆けてゆく。

そう、いわずと知れた漆黒の戦神の愛機、ブローディアである。

そのコクピットからなにやらぶつぶつ聞こえてくる。

「おしおきはいや、おしおきはいや、おしおきはいや、おしおきはいや、おしおきはいや・・・」

「アキト兄・・アキト兄!・・・だめだ。完璧に精神がいっちゃってる。どうするディア。」

「うーん・・・まあとりあえずアキト兄が復活するまでこのままにしとこブロス。」

どうやら話の内容から察するに、アキトは度重なるおしおきに耐え切れなくなり、
ブローディアを使い逃げ出している途中のようである。

まあ、あのおしおきを受けて今まで耐えられたのが不思議である。

しかし、過去数回逃げ出しその度に捕まり、そしておしおきを受ける。

これがパターンになり、既に逃げ出す気力もなくなったアキトが、
今回逃げているのにはわけがある。

それは今から24時間前のことである。






彼はそのときちょうどおしおきから開放され、自分の部屋に入るとこだった。

「はあ・・・・今日も生き延びることが出来た・・・」

そういって部屋に入り、部屋の真ン中まで来たとき、彼は床に落ちていた1つの手紙を発見した。

「んっ・?これは手紙?・・・差出人は・・書いてないな・・とりあえず読んでみるか。」

そういって封を切り手紙を読むこと数十秒、
アキトはいきなり全力で疾走しブローディアの元へいき、ディアとブロスを起こして
ブローディアを発進させた。

ちなみに手紙に書かれていた文は、
『おしおきから開放されたくば、次にかかれている座標にこい。』
であった。







こうして現在にいたるわけである。

「んー・・そろそろ指定された座標のはずなんだけど・・」

「回りにはなんにもないね。」

ちなみにアキトが現実逃避真っ最中なので、
ディアたちが機体を操ってここまできていた。

「もしかしてだまされ・・・・」

その瞬間、目の前にいきなり白亜の機体が現れた。

「こちらソードブレイカー・・テンカワアキトさんですよね。」

白亜の機体から女性の声で通信が送られてきた。

「あっ・・はいそのとおりですが・・あなた達はいったい?」

アキトいつの間にやら現実に復帰!どうやら女性の声に反応したらしい。

「あなたを迎えにきたものです。自己紹介は後にして・・」

そこまで言うや否やブロスがいきなり叫んだ。

「アキト兄!!後方にボソン反応が3つ!!」

「なに!まさか彼女たちか!!」

そしてボソンアウトしてくるナデシコB、ナデシコC、ユーチャリス。

「「「「「「「アキト(さん)。私達から逃げられると思っているんですか!」」」」」」」

そういって通信を送ってくるTA同盟の面々。その中にはなぜか朱金の輝きを放つものもいるが、それはおいておこう。

「うっ・・・いや・・・・そのー・・・」

おしおきの恐怖を思い出したのかどもりまくるアキト。

「いいわけは聞きたくありません!今すぐ戻ってこないとおしおき100倍にしますよ!」

その言葉でアキトは凍りついたように動かなくなった。
おそらくこのまま逃げるべきか、あきらめて捕まるべきか、と葛藤しているのだろう。

「あんたたちには悪いが、アキトは連れて行かせてもらうぜ。」

そことき白亜の機体から男の声で通信がはいった。

「なんなんですかあなたは!」

「俺は、アキトを連れて来るよう頼まれたトラブルコントラクターだ。」

「私達の邪魔をすると容赦しませんよ!」

「あいにくとこっちも仕事なんでな。しかしこの場は逃げさせてもらうぜ。」

そういうとブローディアの腕をつかみ、現れたときのようにいきなり消えた。

「消えた?まさかボソンジャンプ!?」

「いえ。ボソン反応がありませんでしたので、違うと思います。
 それより問題は、アキトさんが連れて行かれたことです。
 早急に居場所を見つけ捕まえなくては。」

「それじゃ一旦戻りましょう。」



その後、彼女達は必死でアキトの行方を探したが、一向に行方をつかめなかった。

はたしてアキトと謎の白亜の機体はどこに行ったのだろうか?




次回につづく




後書き


どもどもー始めまして。

ARX−7といいます。

初めて書く小説でいきなり長編書く馬鹿な私ですが、

がんばって書いていこうと思いますので宜しくお願いします。




 

代理人の感想

白亜の機体って・・・・・・ソードブレイカーよ、

いつの間に人型兵器になった(笑)