機動戦艦ナデシコ



遺失文明乱入?



第2話

どうもみなさんこんにちは、ルリです。
先ほど、アキトさんと謎の機体のおかげでナデシコは無事発進する事が出来ました。
しかし、あの機体はいったい何なんでしょうか?
ブラックサレナ並みのスピードを持つ機体がこの時代にあるはずありません。
イツキさんの言葉からアキトさんの知り合いのようですが・・
そうそう、イツキさんといえば前回ではここにはいなかったはずです。
それに何故かアキトさんと親しいみたいです。
アキトさんは1年前に過去に戻ってきたと先ほど会ったとき言っていましたが・・・
これは後でアキトさんに問いたださなければなりませんね。


先頭終了後、騒がしいブリッジに通信が入る。

「こちらテンカワ。戦闘終了、これより帰還する。
 あっ、プロスさんちょっといいですか?」

それを聞いて答えるプロス。

「ええ。いったいなんですか?」

「ちょっと、お話があるのでこの機体も着艦させていいですか?」

「うーん・・そうですねえ・・・まっいいでしょう。
 すぐにいきますので格納庫で待っていてください。」

そういうと通信を切った。
そしてブリッジクルーに向き直り、

「聞いてのとうりですので私はこれから格納庫にいってきます。
 みなさんはしばらくここで待っていてください。
 特に艦長!まだ遅刻の理由を聞いていないので逃げないように!」

そういうとプロスはブリッジから出て行った。


ところ変わって格納庫。
戦闘を終えて帰還したアキト機と白亜の機体が入ってきたので、
ウリバタケを筆頭に整備員達が騒ぎ始めた。

「うおおお!?何だこの機体。こんな機体があるなんて聞いてないぞ。」

ウリバタケのその言葉に整備員達も頷き、その白亜の機体に見入る。

エステより1まわり大きいが、腕や脚部などはエステより細く、
より人に近い、敏捷的なフォルムをしている。
背中には全長の半分ほどの長さの翼が6枚ついている。
機体の色は、大部分が白だが所々青白い。
兵器というよりは美術品といったほうがいいかもしれない。

整備員達が白亜の機体に見入っていると、アキトがエステから降りてきた。
それに呼応するかのように、白亜の機体から2人が降りてきた。
それを見た整備員達は揃って叫んだ。

「「「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」

「誰があの機体操っているかと思えば、
 メイド服の女の子と黒マントの女の子だとは!!。」

「しかもめちゃくちゃかわいい!」

「ねえねえ君達があの機体を操縦していたの?」

「なんでそんな黒マントを着ているの?」

「君もなんでメイド服なんて着ているの?」

エトセラ・・エトセラ・・・・
出てきたのは、見た感じかわいい女の子2人。
1人はメイドのような服を着た緑色の髪の女の子。
1人は背が高く、黒マントをした、茶色の髪の女の子であった。
二人とも超がつきそうなほど美少女だったので、
整備員達は騒ぎ立て、2人に質問を投げかけた。

しかしこの後彼らは地獄を見る事になる。



うーん・・怒ってる怒ってる。
ケインかなりぶち切れそうになってるな。
ケインを女性と間違えた奴はぼこぼこにされるけど、
セイヤさん含む整備員たちは頑丈だからほうっておいてもいいかな。
それより巻き添えをくわないようにしないと。
あっそろそろ切れるなありゃ・・・・


「てめえら・・・」
黒マントの女の子――――ケインがかなり低い声でしゃべり始めた。
「たしかに今の俺は、黒マントで体は隠れて髪も長いが・・・・」
 
「俺は、男だあああ!!!」

「「「なんだとぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」

ケインのセリフを聞き整備員達は驚愕した。
「てめえら・・覚悟しろよお・・・
   俺を女と間違えた事・・後悔させてやるからなあ(怒)」

整備員達の目の前に鬼が降臨した。




「すみませんテンカワさん、おまたせしました。
 ・・・・っと、なんですかな?あの、人の山は?」

見ると格納庫のど真ん中にぼろぼろになった整備員の山が築かれていた。

「気にしないで下さい。彼の逆鱗に触れただけですから・・
 それより彼らについてお話をしたいのですが・・・・」

そういってケイン達を呼ぶ。

「おや、ケインさんとキャナルさんではないですか。
 あなたたちだったのですか、あの機体に乗っていたのは?」

「ああ。久しぶりだなプロスさん。」

「久しぶりねプロスさん。」

「ええ、久しぶりですねえ。お元気そうで何より。
 それより、今回はいったいどんなご用件で?あとあの機体は一体?」

「俺達もアキトについていこうと思ってな。
 あと、あの機体は、ばあちゃんの形見だ。」

「はあ・・しかしよろしいのですか?
 お仕事が忙しいのでは・・・」

「ああそれなら大丈夫よ。
 私達がいない間は、後輩がやってくれるから。」

「それにパイロットが少ないんだろ。」

「・・わかりました。
 確かにパイロットの数も少ない事ですし、お願いします。」

「よしそうと決まったら契約だ。」

「それではこの契約書を読んでサインを。」

そういってアキトにも見えないほどの速さで契約書を出す。

「(くっ・・また見えなかった。相変わらず凄いな)ええっと・・・
 こことここを消して・・・よし、これでいいか?」

「はい、これでいいかしら?」

そいうと2人は、男女交際について書いてある欄を消してプロスに渡した。

「ほうこの欄に気付きましたか。
 これに気付いたのはイツキさんとテンカワさんとあなた達だけですよ。」

少し残念そうな顔をしてプロスが言った.

[トラコンにとって契約は一番大事なことだからな。」

「それと私はパイロット兼コックってことでいいから。」

「よろしいのですか?」

「ええ。アキトに鍛えてもらったから自信もあるわよ。」

「ええ。キャナルちゃんの腕はかなりのものですよ。」

「テンカワさんのお墨付きなら願ってもない事です。
 よろしくお願いしますよキャナルさん。」

「それじゃそろそろブリッジにいこうか。
 クルーに俺達のことを紹介しないといけないからな。」

「わかったよアキト。」

「わかったわアキト。」

そういって格納庫を後にしようとすると、
いち早く復活したウリバタケが4人に詰め寄ってきた。

「プロスさんよ、そこにいる3人は一体なにもんだ?」

「この方たちは、『ロスト』の方達ですよ。」

「テンカワ・アキトです。どうぞよろしくセイヤさん。」

「ケイン・ブルーリバーだ。よろしくな。」

「キャナル・ボルフィードです。よろしくね。」

「3人とも先ほど雇ったパイロットの方達です。
 キャナルさんとアキトさんはコックも兼任しています。」

「そうか。あの『ロスト』の奴等か。
そういえばあの白い機体には誰が乗っていたんだ?」

「ああそれなら俺とキャナルの2人だが・・」

「おお!おまえ達か。なああの機体、分解してもいいか?なっなっなっ?」

物凄い剣幕でケインとキャナルに詰め寄る。
そのあまりに凄い迫力にケインとキャナルは後ずさりながら、

「いっ、いやそれは困る。
機体のデータを渡すから整備はしてもいいが分解はしないでくれ(汗)」

「そ、そうそうわからない事があったら私達に聞いていいから。」

そういってデータの入ったディスクと大まかな事が書かれた書類を渡す。
その書類には次の事がかかれていた。


機体名


ソードブレイカー



武装


加連粒子ファランクス


サイブレード×2


サイシザース


サイブラスター×2


????????



補足


2人乗り


メタサイコロジー搭載機


自己修復装置搭載


メタサイコロジー用IFS専用機





「ひとつ聞いていいか?
 このメタサイコロジーってのはなんだ?」

「簡単に言うと、人の精神力を使った兵器とかだな。」

「そうか・・まっあとはまた今度聞く事にするわ。」

「それじゃまたあとで・・」

そういって4人は格納庫を後にした。



プロスが出て行った後のブリッジでは、
イツキを囲んでいろいろ質問が投げ交わされていた。

「イツキちゃん、私のアキトとどういう関係なの?」

「アキトさんとどこで知り合ったんですか!」

「イツキちゃんあの白い機体のこと知ってるの?」

「そのアキトさんのことどう思ってるんですか?」

上からユリカ、ルリ、ミナト、メグミの順である。
質問をされているイツキはうろたえもせず、

「そういうことはアキトさん本人に聞いたほうがよろしいと思うのですが・・・」

「本人じゃなくてイツキさんがどう思っているか聞きたいんですけど。」

「そうですね・・私自身としては好きですよアキトさんのこと。」

おおっと爆弾発言だあ!イツキの告白に、ブリッジは騒然としている。
申し遅れました。私、この状況を実況させて頂く作者のARX―7です。
おや嫉妬の妖精ルリがなにやらぶつぶついっているぞ?
少し聞いてみましょうか。

「くっここにもライバルが1人・・でも負けませんよ!
 最後に、アキトさんと一緒になるのは私です。・・・」

・・・これ以上近づくと嫉妬の炎に焼かれてしまうので、
他の方の所へ行くとします。
策士メグミもなにやら小声で言っております。聞いてみましょう。

「イツキさんもライバルですか。
 こうなったらどんな手段を用いてでも・・うふふ・・」

・・・えー、なにやら怖い事を考えていらっしゃるようで・・・
次行ってみよう。
次は最近、百合化が増えてきているユリカ嬢ですか。
といっても例のごとく妄想にとらわれている様で王子様を連発しております。
ほうっておいて次の方に行ってみましょうか。

次は、影が薄いが最近主人公にもなってきてるジュンですが、
ユリカの『アキトは王子様』発言に既に現実逃避を始めております。
まあこの先幸せになれるかは作者の気分次第だからがんばれよ。

ゴートはなにやら妙なもので神に報告しているようだ。
神と会話するのに必死になっているようで、周りの騒ぎは耳に入っていないようだ。
もはや真面目なゴートの影は何処にも見えない。
まっ壊したのは私なんだけどね・・

フクベ提督はお茶をすすっておりますな。
よくこの騒ぎの中、平然とお茶を飲んでいられますな。

さて最後にナデシコの良心の1人ミナトですが、

「イツキちゃんったら大胆ねえ(^^)」

どうやらこの状況を1番楽しんでいるようです。
おやそろそろアキト達が来るので、失礼させて頂きます。


しばらくしてアキトたちがブリッジに入ってきた。

「おや?一体これは何の騒ぎですかな?」

「あっ、アキトさん。」

「一体なにがあったんだい?イツキちゃん。」

「ええ・・それが「アキト!!」

イツキのセリフを遮ってユリカが、アキトに向かって飛び掛った。
アキトは飛び掛ったユリカを体を横にずらして避けた。
目標を見失ったユリカは壁にぶつかってそのまま気絶した。

「えー艦長のことはとりあえずおいて、
 この方たちの紹介をしましょうか。彼らは、『ロスト』の方たちです。

「俺はパイロット兼コックのテンカワ・アキトです。」

「俺はパイロットのケイン・ブルーリバーだ。」

「私はパイロット兼コックのキャナル・ボルフィードよ。よろしくね。」

3人はそれぞれ自己紹介をした。

「あのいくつか聞いていいですか?」

「ええ。かまわないけど。」

「まずケインさんなんで黒マントなんてしているんですか?」

「おっこれか?それはかっこいいからだ。」

「そうかなあ・・かっこ悪いと思うけど・・」

「なんか言ったか?」

「いえ別に・・」

「それじゃ次の質問。キャナルさん、なんでそんなかっこうなんですか?」

「えっこれ?これはねえケインの趣味よ。」

「こらこらキャナル、誤解を招くようなこと言うなよ。」

「冗談よ。ほんとはかわいいからと、お気に入りだからかな。」

「はあそうなんですか。
 それじゃあ最後に付き合っている人とかいますか?」

「私とケインは付き合っているけど・・」

「俺は付き合ってはいないが好きな人はいるな。」

アキトのその発言にイツキとミナト以外の女性クルーが、
アキトの回りに集まる。
よく見るといつのまにか復活したユリカもいる。

「アキトさん私ですよね!」

「なに言ってるのルリちゃん。私に決まってるでしょ!」

「メグミさんのわけないです私に決まってます!」

「アキトは私が大好き!」

「一体誰なんですか?アキトさん!」

「ええっと・・言わなきゃだめかな(汗)・・・」

「「「だめ(です)」」」

物凄い迫力で迫ってくるルリたちに後ずさりながら答えるアキト。

「俺が好きなのは・・・イツキちゃんだよ。」

その言葉を聞きルリとユリカとメグミは石になってしまった。
そんな3人などお構いなしにアキトはイツキの前まで行き、

「聞いてのとおりだけどイツキちゃん。
 君が好きだ。俺と付き合ってくれないかな?」

「私もアキトさんが好きです。私でよければお付き合いさせて頂きます。」

その直後2人を中心に目に見ない空間が広がった。
俗に言うLLF(ラヴラヴフィールド)という奴である。

「あらあら、2人とも両思いだったとはねえ(^^)」

相変わらずミナトはこの状況を楽しんでいるようだ。

「おっほん。テンカワさん、イツキさん。
 続きは後にしてくれませんかな。」

「あっはい、すみません。」

「あなた達の部屋に案内するので付いて来てください。」

そういってブリッジを立ち去るプロス。
その後をアキト・イツキ・ケイン・キャナルがついて行った。


アキトたちが出て行った後のブリッジでは、
先ほど石になっていたユリカたちが復活してなにやらよからぬ相談をしていた。

「アキトさんはきっと操られているんです。」
「だったら私たちが助けてあげないと!」
「アキトを取り戻すまでとりあえず協力しましょ。」

とかなんとか、言っているようだ。

「平和じゃのう・・・」



「さあ着きましたよ。テンカワさんとイツキさんは同じ部屋でいいですね。」

「ああ、すみませんねプロスさん。」

「かまいませんよ。人前でいちゃつかれるより、
 部屋でいちゃついてもらったほうがよろしいので。
 ケインさんとキャナルさんも同じ部屋でよろしかったですか?」

「ええ。」

「それではなにかあったらご連絡ください。」

「何から何まですまないなプロスさん。」

「いいんですよケインさん。
あなた達には何度もお世話になりましたからね。」

そういってプロスは立ち去っていった。


「そういえば挨拶がまだでしたね。
 ケインさん、キャナルさんお久しぶりですね。」

「ああ久しぶりだな、イツキ。」

「お久しぶり元気にしてた?」

「ええ。みなさんもお元気そうで。」

「さてとりあえず挨拶はそれぐらいにして、
 とりあえず今日はもうそれぞれの部屋で休もう。」

「それもそうね。それじゃあねアキト、イツキ。」

「また明日なアキト、イツキ。」

そう言ってケインとキャナルは隣の部屋に入っていった。

「俺達も部屋に入ろうかイツキちゃん。」

「そうですね。アキトさん、
話したい事がいっぱいあるので聞いてくれますか?」

「ああいいよ。俺達は・・その・・
 こ、恋人同士じゃないか。」

顔を真っ赤にしながらアキトは言った。

「ええ、そうでしたね。」



「おーおー・・お暑いことで。」

その様子を眺めていたキャナルが呟いた。

「キャナル。覗くのもほどほどにして、
 アキト達の部屋と俺達の部屋にセキュリティかけて、
覗かれないようにしておけよ。」

「了〜解〜(^^)」

そういうとキャナルは、
部屋についていたパソコンを使って、オモイカネにアクセスし始めた。

「こんにちはオモイカネ。」

《君は誰?》

「私はキャナル・ボルフィード。あなたに頼みがあるの。」

《頼みって?》

「アキトの部屋と私の部屋を、
ルリちゃん達に覗かれないようにしてほしいの。」

《でも・・・》

「ルリちゃんが怖いのはわかるわ。でも、これはルリちゃんの為でもあるのよ。」

《えっ!どういうこと?》

「いいオモイカネ。覗きは犯罪なのよ。プライバシーの侵害。
 ルリちゃんを犯罪者にしないためにも、覗けないようにするのよ。」

《・・・うん、わかった。》

「ありがとうオモイカネ。」

《お礼はいいよ。僕もルリに犯罪者になってほしくないからね。》


「ふう、オモイカネの説得、終わったわよケイン。」

「おっそうか、これで覗かれる心配はなくなったわけだな。」

「ええ。そういうことになるわね。」

「んじゃ俺らも休むとしますか。」


続く




後書き


ARX―7:どーも作者のARX―7です。

キャナル:キャナルです。相変わらずこの馬鹿作者のアシをやってます。

ARX―7:いやーなんか私が修学旅行に行っている間に
300万hitしていてびっくりです。
      とりあえずおめでとうございます。

キャナル:あんた、他に言う事は?

ARX―7:すみません。第二話UPするのめちゃくちゃ遅れました。

キャナル:こんなSSでも読んで感想くださった方がいるというのに・・・

ARX―7:面目ない。いいわけに聞こえるけど、
レポートと修学旅行の準備で忙しかったのです。

キャナル:はあ・・まあその事に関してはもういいわ。他に報告することは?

ARX―7:ええっと・・オリキャラを出す予定です。一応・・

キャナル:ふーん・・それで他には?

ARX―7:ソードブレイカーのヴァージョンアップ版とケインたちの2つ名を考え中です。

キャナル:それぐらいかしら?

ARX―7:はい。これくらいです。

キャナル:にしても今回のアキトってば凄いわね。皆の前で告白しちゃったんだから。

ARX―7:アキト自身は皆の前で言う事によって、
      自分のことを諦めさせようと思っていたらしいけど・・・

キャナル:同盟のメンバーがそう簡単に諦めるはずないか。これから大変ねえアキト。

ARX―7:まあアキトがこれからどうなるかは、私の気分次第だね。

キャナル:それでは第3話を楽しみにしてくださいね。

 

 

代理人の感想

つくづく恋愛事は下手だな、この男は(爆笑)。

もうすこし言い様もあるだろうに・・・・・・。

 

まぁ、それはそれとしてソードブレイカー、

「秘密兵器」がしっかり装備されてるのはポイント高し(笑)