機動戦艦ナデシコ



遺失文明乱入?



―第4話―



「ナデシコ許すまじ!」




ここは地球連合統合作戦本部。

そこで連合軍総司令官がナデシコが

単独で火星に向かう事についていろいろ講義している。




「総司令官。緊急連絡です。」



「何、どこからだ?」



「えーっと、それがその・・・・・

 ナデシコからです。」




そこに通信が開く。




「あけましておめでとうございまーす。」




そこに現れたのは、振袖姿の天真爛漫艦長ミスマルユリカ。

その後妙な発音の英語を使い、第1防衛ライン―――ビックバリアの解除を申し出た。




「ビックバリアを解除しろだと?ふざけるな!!」



「そう。それじゃあ無理やり通っちゃうもんねえ。」




手をひらひらしながら宣言するユリカ。

するとその姿が途端に画面から消えた。

なにやら話し声が聞こえる。




「ちょっと艦長!そんな言い方じゃ敵を作るだけよ。」



「だってユリカがお願いしてるのに聞いてくれないんだもの。」



「だってじゃない!・・・もう、ここは私にまかせて。」




話し声が終わると、画面に緑色の髪をした少女が現れた。




「お久しぶりです。総司令官。」



「ん?君は確か・・・」



「トラブルコントラクター『ロスト』のキャナルです。」



「おお、そうだったな。いやあの時は世話になった。」



「いえ、仕事ですから。それよりお願いがあるのですが・・・」



「む、いったいなにかね?」



「見てのとおり私たちはナデシコに乗っています。

 そこで先ほどもうちの艦長が言ったとおり、

 ビックバリアを少しの間解除していただけないでしょうか?」



「うーむ・・・しかし我々としては木星蜥蜴とわたりあえる戦艦を

 みすみす火星に行かすわけにはいかんのだ。」



「それはわかっています。そこをなんとか、お願いできませんか?

 火星から戻ってきたら連合軍に協力しますから。」



「しかし、クルーのほとんどが民間人なのだろう?

 そんなんで、無事に帰ってこれるのかね?」



「大丈夫です。『ロスト』の名にかけて必ず地球に帰ってきます。

 それまでうちの後輩達をこき使ってもいいですから。

 安くしときますよ。」



「・・・わかった。ただし条件がある。」



「条件っていったいなんですか?」



「第2防衛ラインまで無事に突破できたなら、バリアを解除しよう。」



「ほんとですか?ありがとうございます、総司令官。」



「なに君達には借りがあるからな。

 ただし手加減はせん。全力でナデシコをとめて見せるぞ。」



「わかりました。それでは。」




通信をきったキャナルはプロスのほう向く。




「というわけで、かってに話を決めちゃいましたけど

 かまいませんよね、プロスさん?」



「うーん・・・まあいいでしょう。

 どっちにしろ帰ってきたら協力しないといけないでしょうし。」



「んじゃあそういうわけで、艦長あとよろしく。」




そう言ってキャナルはブリッジから出て行った。




「艦長どうするんですか?」



「あっ、はい。クルーの皆さんは戦闘配備のまま待機していてください。」



そういうといきなりブリッジを出ようとするユリカ。

しかし、すぐさまプロスに捕まる。




「艦長、どこへ行くおつもりで?」



「え?ただ単にアキトに振袖姿を見てもらおうと思って・・」



「だめですよ。あなたは艦長なんですから。」



「えー!?でもでもー。」



「でも、じゃありません。

 これから戦闘が始まるのに艦長がブリッジにいなくてどうするんですか。」



「むー・・・わかりました。」




ふてくされながら艦長席に戻るユリカ。




「わかればよろしいんですけど・・・

 時にそこでこそこそしているメグミさん?」



「(びくっ)あっはい。何ですかプロスさん?(汗)」



「あなたもこっそりぬけださないように。」



「でも通信士がいなくても・・・」



「わかりましたね(怒)」



「・・・はい、わかりました。」



「みなさんもサボらずにお仕事してください!」




その時ルリはオモイカネを使って調べ物をしていた。





《オモイカネ、『ロスト』に関して教えて。》


《わかりました。

 トラブルコントラクター『ロスト』。

 1年程前に設立された厄介事を変わりに引き受ける会社で、

 依頼された仕事は完璧にこなす事で有名。

 ただし人の道を外れた依頼などは引き受けない事から、

 世間ではいわゆる正義の味方のように思われている。

 なお、『ロスト』の構成人数、個人情報などは不明となっております。

 これでいいですか、ルリ?》


《オモイカネ、あなたでもわからないの?》


《はい。残念ながら・・・(本当はキャナルさんに聞いているけど)》


《そう・・・ありがとう、オモイカネ。》


《いえ、かまいませんよ。》



(それにしても彼らは何者なんでしょう?

 私にも解除できないプロテクトを部屋にかけていますし。
 
 敵ではないと思うのですが・・・

 いや、アキトさんの部屋にもプロテクトをかけている辺り、

 きっと私の敵ですね。これではアキトさんの部屋を覗けないじゃないですか。)


ルリ、プライバシーの侵害って言葉知ってるか?


(うるさいですね!そんな言葉ナデシコの世界じゃ、ないにも等しいです!)


作者のつっこみに反応するのもどうかと思うが・・・


(これ以上ぐだぐだ言うなら、あなたの秘密をばらしますよ!)


・・・ごめんなさい。もう口ごたえしません。







ところ変わってここは格納庫。



「えーっと、サイエンジン、ニュートリノプラズマエンジン

 自己修復装置、サイシステム、E・ドライバ・・・

 よし!どこも異常なし。点検終了っと。」



俺は、IFSを使って機体の点検をしていた。



「おい、ケイン。ちょっといいか?」



「なんだい、セイヤさん?」



「いやな、その機体について聞きたいことがあってな。」



「わかった。今そっちにいく。」



俺は、コクピットから飛び降り、

セイヤさんの前に着地した。



「んで、聞きたいことってのは何だ?」



「おまえさんにもらったデータディスクを見たんだが、

 何なんだあの機体?

 表面の装甲以外ほとんど、特に内部機構が完全にブラックボックスになってやがる。

 これじゃあ俺達にできるのは、装甲の修理ぐらいだぜ。」



「いや、それだけで十分だよ。ブラックボックスの部分は、

 俺とキャナルでしか直せないだろうからな。」



「なあケイン。パイロットのおまえ達がそんなことしなくても、

 教えてくれれば俺達がやっておくのに・・・」



「すまない、セイヤさん。ばあちゃんとの約束で、

 あの機体の内部に関しては教えてはいけないことになってるんでな。」



「そうか・・・わかった。ならこの話はここでおしまいだ。

 ・・・ところでケイン、アキトのことなんだが・・・」



「ん?アキトがどうかしたのか?」



「いやな、アキトの奴前からああだったのか?」



「ああって?」



「女性にもてていたのかと聞いているんだ。」



「そうだなあ・・・仕事中に落としただけでも、

 その数は100を超えてると思うぜ。しかも無意識に。

 でもそんなことを聞いてどうするんだ?」



「ふっ、そうか。それを聞いて決心がついた。」



「決心がついたってなんの?」



「我々整備員一同は、今このときを持って

 テンカワ アキト抹殺組合を発足する。」




「「「「「おぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」



いつにまにかセイヤさんの周りに整備員達が集まって雄たけびをあげていた。



「なんだその『テンカワ アキト抹殺組合』って?(汗)」



「我々の目的は、これ以上TAの被害者(女性)を出さない事!

 そして、全ての男達を代表してTAに天誅を下す事だ!!」




「なんでまた、そんなもんを・・・」



「何を言っている。既にナデシコ艦内でも艦長・メグミちゃん・ルリルリ・ホウメイガールズを始め、

 TAの被害者が続出している。男としてこれを見逃すわけわけにはいかん。

 どうだ。おまえも組合に入るか?」



「いや・・俺にはキャナルがいるし。」



「そうか。まあ気が変わったらいつでも言え。

 俺達はいつでも歓迎するぞ。」



「(汗)ああ。わかったよそれじゃあな。」



俺は逃げるように格納庫を後にした。

俺の余計な一言でTA抹殺組合が発足されてしまった。

すまん、アキト。けど遅かれ早かれこうなると思っていたが・・・

なお、この様子を見ていた妖精によって、

TA保護&監視同盟が設立されたことを俺は後で知る事になる。







数時間後

俺達の前にデルフィニウム部隊が立ちはだかった。

その数20機。前回よりかなり多い。

むこうも本気で俺達を止める気だな。



《各パイロットの皆さん。出撃準備できてますか?》



《俺は問題なしだ。》


《私も問題ありません。》


「こっちも大丈夫だ。」


《俺はいつでもいけるぜ。》



・・・いやアキトに聞いてはいたんだが

両足折られたのに、数日で完治したときはびっくりしたな。

キャナルも予想外の早さでの復活に驚いていたからな。

けど、なんで史実では死んだんだ?



《エステバリス隊発進してください。》



アキト・イツキ・ヤマダの順で出撃していく。

最後に俺達が出撃すると、通信が入った。



《みなさん、敵の目的はナデシコです。

 よってナデシコに近づけないで下さい。



《《了解!》》



「さてどうする?アキト。」


《そうだな。向こうは20、こっちは4。

 単純に1人辺り5機にするか。ただし、

 スラスター等を潰して戦闘不能にするだけでいいからな。》


「わかった。そろそろおいでなすったようだし、いくぜ!」


俺の一声と共に戦闘が始まった。







うーんどうやってジュンを説得しようかな。

まあどんな説得をしても最終的にはユリカの一言で戻るだろうしな。

とりあえずジュン以外の機体を戦闘不能にするか。


俺はイミディエットナイフを構え、前方のデルフィニウムにむかった。

敵がこちらにむかってミサイルを撃ってくる。

俺はそれを避けながら接近し、後ろに回りこむとスラスターの一部に斬りつけた。

これで敵は帰還するしかないはずだ。

予測どおりその機体は戦線から離脱していった。

さて残りのノルマはジュンを除いてだから3機か。

他の皆も効率よく敵を倒していた。

イツキちゃんはラピッドライフルを使い、的確にスラスターだけを狙っていた。

ガイは・・相変わらず素手でか。接近するぶんどうしても攻撃を受けるが、

意外にもそのほとんどをかわしていた。

ケインはやっぱりサイブレードか。おやいまキャナルちゃんと操縦入れ替わったな。

あっサイシザース使ってる。あれでスラスターだけを切るつもりかな?

うーん・・・これは俺もボーっとしていられないな。











戦闘が始まって10分を過ぎた。

残っているのはジュンのデルフィニウムのみ。

しかも現在アキトが説得中である。

それもそろそろ終わりのようである。




「ジュンくん。戻ってきてほしいなあ。」




その一言でジュンはあっさりとナデシコに戻った。




「さて・・・残るは第2防衛ラインだけか。」



《アキトさん、ナデシコの進路上よりミサイルが接近しています。

 その数およそ500!!》




ルリちゃんが報告してくる。

それを聞いてケインが通信を入れてきた。




《どうするアキト?》



「決まっているだろ。」



《ふふ、そうだな。》



「みんな、俺とケインはこれからミサイルを迎え撃つ。」



《えー!?だめだよ。危ないよアキト。》



「俺は大丈夫だ。だから第2防衛ラインを抜けるまで、

 ディストーションフィールドをとくなよ。」



《わかりました。気を付けて下さいねアキトさん。》



「それじゃあ頼んだよルリちゃん。」




ブリッジとの通信をきる。

すると今度は別の通信が入った。




《おいアキト、俺も行くぜ。

 こんな燃える展開を俺は待っていたんだ!》


   「結構損傷してるぞ、ガイ。

 いいから、ここは俺達に任せてくれ。」



《・・・わかったぜ。今回は譲ってやる。

 しかし次は譲らないからな!》



「わかったよ、ガイ。」
 


《アキトさん。》



「ん、なんだいイツキちゃん。」



《私もお手伝いしたのですが・・・》



「気持ちはうれしいけど、ここは俺達にまかせて

 先にナデシコに戻っていてくれないか?」



《・・・わかりました。無事でいてくださいね。》






「キャナル。サイブラスターを使うぞ。」



「了解!」




ソードブレイカーは、両肩の後ろに装着していたライフルを両手に取った。

ただ普通のライフルと違って、その銃口はレンズであった。




「準備オッケーだぜアキト。」



《わかった。いくぞ!!》




アキト機とソードブレイカーはミサイルの大群に向かっていった。

しばらくしていくつもの火球が生まれ、2機の姿は見えなくなった。









1時間後


ナデシコはビックバリア付近にいた

アキト機とソードブレイカーを回収して、

地球を離れた。

回収された2機は少々装甲が焦げていただけで、

ほとんど無傷だった。















ナデシコに帰還したアキトは、ルリに呼び出されとある部屋に向かっていた。



「話があるって言ってたけれどなんの話だろ。

 ・・・っとこの部屋だな。ルリちゃん、入るよ。」





アキトが入ったその部屋・・・・・



それはのちに『お仕置き部屋』と呼ばれる事になる部屋だった。



そしてその中に入ったアキトを待っていたのは・・・・・・・



「あれっ・・・みんなどうしたんだい。(はっ、このメンバーはまさか(汗))」



「アキトさん。今までずいぶんと女性を落としてきたみたいですね(怒)。」



「それじゃあ俺は失礼するよ。」



そそくさっと出て行こうとするアキト。しかし・・・



「あっ、開かない?!」



「逃がしませんよ、アキトさん。覚悟はいいですね。」




「ちっ、ちょっと待ってくれ。今からどうするつもりか知らないが、

 なんで俺がこんな目にあわなければならないんだい!」




「それは私達にもわかりません。ただ・・・・



 私達の中のなにかがお仕置きしろとささやいているんです。










この後、この部屋でなにが起きたのかは当事者達以外誰も知らない。



ただ1つだけわかる事がある。




それは、これがこの世界にきて記念すべき(すべきじゃないかもしれないが)

アキトの初めてのお仕置きであるという事だけだった。






次回に続く





後書き



ARX−7:どうもこの駄文の作者のARX−7です。


キャナル:キャナルです。今回はやけに早く書き上げたわね。


ARX−7:いや『AIR』も『ゼノサーガ』もクリアしちゃってね、

      他にする事がなかったんだよ。


キャナル:あっ、そう。それよりついに出たわね(汗)。某同盟と某組織。


ARX−7:そうだな。おまけにアキト、この『遺失〜』で初めてのお仕置き。


キャナル:やっぱり、アキトはお仕置きから逃れられない運命なのかしら。


ARX−7:どうだろうね。わからないね。


キャナル:作者のあんたがそれでどうするのよ。

     そうそう、『E・ドライバ』って何?


ARX−7:教えない。っていうか今はいえません。


キャナル:・・・わかったわよ。そういえば前回言ってた北斗の扱い、どうするの?


ARX−7:まだ決めてません。というかうかつに決めると後が怖いので・・・


キャナル:ふーん・・・まあいいわ。他にはないの?


ARX−7:あっ、そうそう。まだ出ませんが、オリキャラ3人と

      ソードブレイカーの後継機の名前が決まりました。


キャナル:他には?


ARX−7:以上です。はい。


キャナル:それでは・・・・


 

代理人の感想

う〜ん、惜しい。

もうちょっと文章力を練って欲しいところですね。

「間」とかは結構面白いので文章力があれば化けるかな、とも思うのですが・・・・