月で補給を終え、一路火星を目指しているナデシコ・・・・・

「はぁ・・・・・暇だよ・・・・・」

「ううーーーーお姉ちゃんの馬鹿・・・・・」

「・・・・・・・・暇です」

仮にも敵地を目指していると言うのにナデシコクルーはだれていた(爆)



機動戦艦ナデシコif
『新たなる刻の歌』
第五話 ルリさん『航海日誌?』



ちなみに先程の発言は艦長のユリカ、念のためにブリッジ待機をしているサツキ、ルリの順である

今回はサツキミドリの人たちは死ななかったのでお葬式もなくナデシコの大半の人は暇を持て余していた

「はあ・・・・なんで私が待機しなきゃいけないのかな・・・・アキトさんのところに行きたいよ・・・」

姉に言われて一番行動に時間がかかるサツキがブリッジ待機をしているのだが不満たらたらのようだ

そのころアキトたちは・・・・・・



「ヒカル、イズミ、鳳仙花だ!!」

「おっけーーー」

「銃を持ってどこ行くんだ・・・・・猟かい?・・・・・苦しいわね」

「イツキ、パターンα、一息に吹き飛ばすぞ!!」

「わかったわアキト!!」

「ヤマダ「ダイゴウジ・ガイ!!」・・・・ガイ、隙を見て一気に攻撃に移るよ」

ヒカル、イズミ、リョーコトリオ。イツキ、アキトペア。ジュン、ガイペアの三つに分かれて訓練をしていた

フォーメーションを組み、アキト、イツキに攻撃を仕掛けるリョーコ達

一直線に並びリョーコたちを迎え討たんとするアキトとイツキ

戦況をよく見て漁夫の利を得んとするジュンとガイ

「・・・・天河流槍術・・・・・『百花繚乱玄武扇』!!」

アキトは急激な加速をおこない、リョーコたちとの間合いを詰めるとその手にもっていた堰月刀で突きまくる。

その軌道は上下左右全方向に向いており避けるのは至難のわざと思えたが・・・・・・

「へへ、そう何度も同じ手をくうかよ!!」

リョーコ達は一気に散開しアキトの攻撃を完全に回避する

「イツキ!!」

「はい!!」

イツキが散開したリョーコたちめがけてライフルを撃つ

「リョーコ!!初弾は囮みたいだよ」

「なに!!となると・・・のわ!!」

「ちっ、流石はヒカルちゃん、見抜かれてたか」

イツキのライフルを回避しようと動いたリョーコに再びアキトが斬りかかるがそれを紙一重で交わす

個々の実力では間違いなくアキトは最強であろう。しかし団体戦となると話は変わる

アキト、イツキペアとリョーコ、ヒカル、イズミの三人はよく実戦形式の訓練をした事がある

それだけに相手の策や行動をよく知っているのだ

「・・・・・なるほど、テンカワたちはあの状況ではああ動くのか」

「おい、いい加減参戦しないのか?」

「今参戦してもやられるのが目に見えてる、もう少し情報を集めておきたい」

今まで一度もアキト達の団体戦を見た事がないジュンは必死に情報を集めていた

ガイは戦いたくてしょうがないようだったが・・・・・・・・

決着がつくまでもうしばらくかかるだろうから一度ブリッジに戻そう





ブリッジには何人かが戻ってきており、最低限のクルーは集まっているようだった

「ほう・・・・・流石ですな、ではこれでどうです」

「あら。そんな手があったのね・・・・ならこれはどう?」

プロスとムネタケは将棋をしていた・・・・・

「そういえばさ、サツキちゃんとアキトってどんな関係だったの?」

ユリカがふと気になったことを口にする

「昔、一緒に住んでました」

「それはイツキちゃんから聞いてるから・・・サツキちゃん個人としてはアキトとはどんな関係だったの?」

「昔、一緒にお風呂に入った事があります」

『ズデーーーーーン!!』

サツキ以外のブリッジにいるクルーがずっこけた

「ちッちょっとそれ本当ですか!!」

「ふむ・・・・フィアンセがいるのにそんなことをしてたとは・・・・彼のことをもう一度見直す必要がありそうですね」

「・・・・テンカワが・・・ねえ・・・・・・・」

上からルリ、プロス、ムネタケの順である

「ねえ・・・・・念のため聞いとくけどそれいつの話?」

汗を額にたらしながらミナトがサツキに訊ねる

「えっと・・・・私が六歳の時ですけど?」

「・・・・・と言うことはアキトさんは八歳の時ですね・・・・・」

「サツキちゃん・・・・そういうことはなるべく早くに言った方がいいわよ?」

「ほえ?・・・・どうしてですか?」

「艦長・・・間違いなく勘違いしてブリッジを出て行ったから」

ミナトの言葉に全員が艦長席を見る・・・・・・・・

そこには『艦長代理』とかかれたゲキガンガー人形があった







そんな事がブリッジであったころ、訓練室のアキトたちは・・・・・・

「ちくしょう!!もう一歩ってとこだったのに!!」

「ふう・・・・・まさかあのタイミングで攻撃してくるとは思わなかったよ」

「確かに・・・・・もしガイさんが乱入してくれなかったら私はやられてましたね」

どうやらアキト達の勝利に終わったようだ

「ガイ!!どうしてもう少し耐えられなかったんだ!!」

「それは・・・・・・その・・・・・・・」

ガイも今回の敗因は自分だと言うことを認識しているのかジュンの説教を静かに聞いていた

「彼・・・・副長じゃなく艦長の方が向いてるんじゃない?」

イズミがある意味不吉なことを言う(極一部にとって)

「いや・・・・ジュンは参謀の方がむいてるさ・・・・・艦長がユリカならね・・・・・」

「つまり艦長がユリカさんじゃなければジュンさんは艦長の器ってこと?」

「たぶんね、まあそれも戦闘中なら・・・・・だけどね」

「なるほど・・・・確かに艦長は戦闘以外はな・・・・・・」

『はぁ・・・・・・・』

リョーコの言葉に普段のユリカを思い出したのか一斉にため息をつくパイロット達+1

「・・・・・ブリッジに戻ろうか?」

アキトの言葉に一斉に頷き、訓練室から出ようとすると・・・・・

『パシューー』

「アキトアキトアキトアキトーーーーー!!!!」

ナデシコの真の最強の存在<有機体音波兵器>が強襲してきた

「・・・・・・なんだ艦長・・・・・・・なにがあったんだ」

半ば意識を飛ばしかけで質問するアキト(他の面々も意識が飛びかけだが耳栓をし始めている)

「艦長命令です!!
サツキちゃんとお風呂に入ったのが本当かどうか答えなさい!!」


「サツキと?・・・・・ああ、確かに一度一緒に入った事があったが・・・・」

「あ・・・・あ・・・・・あ・・・・」

「あれはもう十年も前だし、あの時サツキは・・・・・どうした艦長?」

「アキトの超鬼畜!!!!!!!」







ナデシコブリッジ

「なんだ、敵の攻撃か!?」

「いえ、艦長の大声です」

「いやはや・・・・今回はどれだけの損害が出るのでしょうな・・・・・」







ナデシコ、訓練室

「ぬ・・・う・・・・・みんな、大丈夫か」

「お・・おお、なんとかな・・・・・・」

「く・・・・・一瞬、川の向こうにじいちゃんがいるのが見えたぜ」

「・・・・・・・僕でもきつかったな・・・・今のは・・・・・・」

「でも艦長・・・・なんで最後まで話を聞いてくれないんでしょうか?

アキトが一緒にお風呂に入ったのはサツキがホラー番組を見て

一人ではいるのが怖いから・・・って私たち三人ではいったのに」

「あはは・・・・イツキちゃん、それ聞いてたら余計に暴走してたかもよ」

「はあ・・・・・・また誤解を解くのに忙しくなるのかな・・・・・・・(涙)」

「テンカワ・・・・君も苦労してるんだな」

「ジュン・・・・わかってくれるか」

アキトとジュンは互いの手を握り合った

その時・・・・

「副長、叛乱です!!」

急にコミュニケが開かれメグミが用件を伝える

「叛乱?この艦で?」

「責任者でてこーーーーい!!」

「・・・・・今のセイヤさんだな」

「・・・・どうします、鎮圧しちゃいますか?」

「いや・・・・無益な衝突は避けたい、話し合いで解決するんならそれに越したことはないさ」

ジュンはそういい、即座にブリッジへと向かう。アキトたちもそれについていく







「我々はーーーネルガルに断固抗議するーーーーー」

「御免ね、ルリちゃん」

アキトたちがブリッジについたころルリに向かってユリカが銃を突きつけていた

「ど・・・どうしたんですか皆さん、何でユリカが叛乱側についてるの!!」

その状況を見たジュンがいきなり驚いていた

「色々な葬式をやってくれるのはわかった、でも俺たちはそんな事知らなかった」

「それは契約書に書いて・・・・」

「いまどき契約書よく読んでサインするやついるか!!どうだ!!」

ウリバタケがジュンに向けて契約書を見せる

「・・・・・ボクのと大差ありませんね」

「そこの一番小さい文字を読んでみて」

「なになに、社員間の男女交際は禁止いたしませんが

風紀維持の為お互いの接触は手を繋ぐ以上のことは禁止・・・・・

これがなにか?」

「お手手繋いでってここはナデシコ保育園か!!

いい若いもんがお手てつないでですむわきゃ『バキィ』なかろが・・・・・」

調子に乗って近くにいた女性クルーの手を繋ぎ、腹に一撃をもらうウリバタケ、

「俺はまだ若い」

「若いか?」

「若いの!!」

「若い二人が見つめあい、見詰め合ったら「唇が」

若い二人の純情は、純なるがゆえ不純」

「せめて抱きたい抱かれたい」

なぜか叛乱側に参加していないヒカルが合いの手を入れる・・・・

「そのエスカレートが困るんですなーー」

プロスペクター、スポットライトを浴びつつ登場

「貴様ーーーー!!」

「やがて二人が結婚すれば、お金、かかりますよね?

さらに子供でも生まれたら大変です、ナデシコは保育園ではありませんので・・・・はい」

「だまれだまれ!!これが眼にはいらねえか!!」

「この契約書も見てください」

契約書対ブラスター、・・・・プロスさん、あんた本当に何者!?

「るせえ!!そんなもんに目を通すやつなんているか!!」

「俺、ちゃんと目を通したしいくつか変更したぞ?」

アキトがウリバタケの言葉に答えるかのように話す

「私も見ましたよ、アキトが乗ってるってわかったら変更してもらいましたし」(イツキ)

「俺も見たぞ、そこは保留にしてもらってたから、ついこないだ変更してもらったけどな」(リョーコ)

「私とイズミちゃんは最初っから変更してもらってたよ」(ヒカル)

「僕も見たよ、念のために変更してもらっておいたけど・・・・・・」(ジュン)

「俺も見たぜ。いくつか変更してもらったしな」(ガイ)

「私は昨日直談判して何とか変更してもらいました、給料少しカットされたけど」(サツキ)

「私も見たわよ、まあ結婚してる身だから変更なんてしなかったけどね」(ムネタケ)

アキトに続きウリバタケ側の論証を崩すパイロット達+2

「これで貴方達の論証は崩れましたね」

「るせえ!!これが見え『ドッゴーーーン』うおお!!」

ナデシコが激しく揺れた

「ルリちゃん、フィールドは!!」

「効いています、・・・・今までと攻撃が違う、迎撃が必要です」

「火星圏に到達・・・・と言うわけか」

「みなさん、持ち場に戻ってください!!今は争ってる場合ではありません」

「ちっ、仕方ねえ。野郎ども!!急ぐぞ!!」

「パイロットの皆さんも全員出撃してください!!」

「言われるまでもねえよ!!」

「セイヤさん、例の物は」

「何とか完成したけどな、最初期形態しか出せねえぞ」

「それで構いません、準備しておいてください!!」

アキトとセイヤを筆頭にパイロットと整備員は格納庫に向かっていった









「テンカワ・アキト・・・・・高速戦フレーム出るぞ!!」

「イツキ・カザマ、まいります!!」

「スバル・リョーコ0G戦。いくぜ!!」

「アマノ・ヒカルいっきまーす!!」

「マキ・イズミ・・・生きた鱒・・・・・・生き鱒(いきます)ぷっくくくくく」

「ダイゴウジ・ガイ!!スペースガンガー出るぜ!!」

「サツキ・カザマ、でます」

それぞれ掛け声とともに出撃していく

「さてと・・・・・まず編制だが、イツキを隊長にガイ、サツキ。リョーコちゃんたちはいつも通りの編制で」

「アキトはどうするんだ?」

「ウリバタケさんが簡易型のDFWを完成させてくれたんだ、敵の王将を落としに行くよ」

「おう、雑魚の相手は俺たちに任せな!!」





リョーコの言葉とともに各自編制を整えつつ散開する



リョーコチーム

「いっくぜーーーー」

リョーコを先頭に、バッタたちに突撃していく

「おら!!」

リョーコがナックルの一撃敵を葬り。残ったバッタたちがリョーコについていく

「ヒカル!!」

「はいはーーーい」

ヒカルがリョーコについて行くバッタ達をフィールドを纏った突撃で破壊し、

その近くにいた敵部隊も巻き込まれて爆発を起こす

「ほーーら、お花畑」

「あっははははははは」

「ははははは・・・・ふざけていると・・・・棺桶行きだよ」

「なんだよいきなり!!」

「ほんとハードボイルドぶりっこなんだからーーー」

何でもない会話をしているが、フィールドを纏った突撃で敵を撃墜している三人

「甲板一枚下は真空の地獄・・・・・・

心をもたぬ機械の虫どもを屠る時、我が心は興奮の中で・・・・なぜ!!」

イズミ機がさらに速度を増し敵を葬りさる

「冷めたもの・・・・・・・悪いわね・・・・勝負なの」

「ああーーー変なやつ・・・変なやつ変なやつ・・・・」

とまあふざけつつも確実に破壊している



イツキチーム

「いっくぜーーー!!ゲキガンフレアーーーーー!!

案の定と言うべきか突撃をしているガイ

「お姉ちゃん・・・・・・あの人の援護・・・・・疲れるよ・・・・」

「はあ・・・・・以前よりは少しはマシだけど・・・・・疲れるわ・・・」

このチーム、撃墜率ならリョーコチームを上回っているが。

ガイが単騎駆けを幾度となく繰り返すものだから、その支援に廻っている二人の負担は大きい

その状況はこうだ・・・・・・

ガイが単独行動にでる→イツキたちがそれに追いつこうと前面に出る→バッタ達がガイに殺到する(←↓)

イツキ、サツキの両名がガイに群がるバッタを撃ち落とす→さらにガイが突撃する→二番目に戻る

こんなことを繰り返されたら。本来後方からの射撃を得意とする二人には必要以上に負担がかかる

「はあ・・・・アキト・・・お願いだから早く支援に来て」





アキト

「・・・火星・・・・俺にとっての始まりと終わりの地・・・・か」

アキトはその手にもっている漆黒の剣・・・DFW『ソード』で確実に敵を仕留めている

「命を持たぬ無人機か・・・・ある意味俺もお前たちと同じなのかもな」

着実に敵を葬りつつ、王将が待つ中央部へと進撃するアキト

無人機たちはアキトを恐れたのか、ナデシコに向けていた部隊までもアキトに向け始める

「なに!!・・・・くそ、予想以上の攻撃だな・・・・だがまだあまい!!」

アキトは敵の攻撃を紙一重といいたくなるようなところで避け続けている

「・・・こいつら・・・・確実に俺を狙ってるな・・・・そうだ!!」

アキトは何を思いたったのか敵の王将・・・中央にある戦艦に向けて突撃しだした

「よしよし・・・・・ロックオンしたな・・・・・いまだ!!」

アキトは急激にその場から上昇する、そしてアキトがいたところに多数のカトンボが攻撃する

その攻撃は・・・敵戦艦のフィールドにあたり、当然のごとくフィールドは弱まる

「いまだ!!落ちろ!!」

アキトはそれを見届けるとDFW『ソード』を正面に構え突撃する

DFWはいとも容易く敵のフィールドを貫き、その刀身を戦艦に沈ませる

『カッ・・・ドゴーーーーーーーン!!』

「こちらテンカワ!!敵の旗艦を沈めた、エステ部隊は戦闘宙域から一時退避、爆発に巻き込まれるな!!」

アキトの指示とともに全員が戦闘をやめ戦闘宙域から離脱する

『ドッゴーーーーーーーン!!』

特大の花火が火星宙域に上がる



「敵戦力、75パーセント消滅、敵戦艦級0、駆逐艦級約三十」

「グラビティブラストスタンバイ!!」

「グラビティブラストスタンバイ、・・・・・・・準備完了」

「エステ部隊に伝令!!グラビティブラスト・・・・発射!!」

ユリカの伝令とともにグラビティブラストが撃たれ、駆逐艦を葬り去る

「敵戦力完全に沈黙、火星大気圏内に侵入できます」

「先にエステバリス部隊を回収します」

「了解、ミナトさん・・・・これが航路です」

「サンキュ、ルリルリ」

こうしてナデシコは火星大気圏内に侵入を果した

赤き星・・・火の星・・・火星・・・・・この地になにが眠っているのか・・・知る者はいない・・・















あとがき

非常に中途半端なところで終わった第五話でした

叛乱まで書く事があまりにも少なかった為火星大気圏侵入前まで書き上げてしまいました

・・・次回・・・・とんでもない敵キャラを出す予定です・・・・・

その時・・・・アキトの無敵は崩れる予定・・・・でもないかも(敵が一人だけならさほどかわらないだろうし)

まあ・・・一応最強級の敵キャラを出す予定ですので・・・・

どうか次回まで見捨てないでくださいませ

最後に・・・・現在のヒロインはイツキのみですが皆さんの声しだいで・・・・

動く可能性も無きにしも非ずです(爆)[イツキはそう簡単に譲れないので増加・・・と言う形になるかと思います]

感想とともにそのことを書いてくれると再熟考してみます。

それでは・・・次回お会いしましょう!!

 

 

代理人の個人的感想

よーするにハーレムと(爆)。

 

>色々な葬式をやってくれるのはわかった

今回葬式がないのにどこでわかったんだか(爆)。