第4次月攻略戦

地球連合軍は月面を奪還するべく最新鋭兵器を使い攻撃を開始した

しかし、木星蜥蜴の反撃も厳しく、戦況は膠着状態に陥っていた

「チューリップより、重力波反応!!ヤンマサイズ以上の戦艦、きます!!」

その報告はまさに悪夢に近いものだった、現在の戦況を大きく変えかねないタイミングでの増援だからだ

「来るならこい!!いざとなればこのグラジオラスをぶつけるまでだ!!」

チューリップの口が開き、そこから戦艦と思わしき影が出てくる・・・・・・

「ま・・・まさか・・・あれは・・・・!!」

その戦艦がチューリップから出た時、

そのサイズの戦艦は出せなかったのかチューリップは周りの味方を巻き込み大爆発を起こす

そして・・・その戦艦は・・・・・

「「「「「「ナデシコ!?」」」」」」

火星で消息をたっていたネルガルの戦艦・・・ナデシコだった



機動戦艦ナデシコif
『新たなる刻の歌』
第八話 熱めの冷たい方程式?

「本艦は通常空間に復帰、座標位置現在調査中、おーいみなさーんおきてくださーーい」

一人黙々と仕事をしているホシノ・ルリ





ナデシコ展望室

そこには五人の人間が倒れていた

「おーーい皆さん起きてください、起きてください、気がついたら自分の持ち場に戻ってください」

「う・・・うん?」

そのうちの一人、アキトが目を覚ました

「あ・・・アキトさん、起きましたか」

「ルリちゃん・・・・?現在どんな状況かわかるかい?」

「展望室のスクリーンに現在の周辺の状況を映します、連合軍と蜥蜴との戦争中のようです」

「・・・・・戦闘中か」

「現在ナデシコは月軌道上の蜥蜴の真っ只中にいます、すいませんがアキトさん臨時で指揮をお願いします」

「へ?・・・どうしてだい、艦長や副提督、副長だっているだろう?」

「みんな寝てますから・・・・艦長はすぐ側にいますよ?」

アキトはその言葉を聞き少し周りを見回す

「なるほど・・・・これがボソンジャンプの影響か・・・

「?何か言いましたかアキトさん?」

「いや、何でもない、無人兵器だけに攻撃の影響が及ぶ場所まで後退、フィールドは限界まで上昇

発射位置に到達したらブラストを広域発射、その後連合軍の後方で一時待機

後、連合軍に『当方の迎撃準備、完全に整っておらず、しばらく援護を頼む』とだけ送っといて」

「了解しました(・・・ユリカさんより状況判断は凄いかもしれませんね)」

「さて・・・俺も格納庫に・・・ん?」

その時アキトは自分の左手に誰かの手が繋がれていることに気付いた

「う・・・・・ん・・・ここは?」

手を繋いでいた本人も意識を取り戻す

「展望室だよ、どうやら戦闘中みたいだからね、俺は格納庫に向かう、イツキはどうする?」

「私もいくわ、パイロットなんですからね」

アキトとイツキはそのまま格納庫に向かった

さて・・・・残り三人とは・・・・・

「ううーーーん・・・・アキトーーー」

「説明・・・・」

「お姉ちゃん・・・アキトさん・・・」

・・・・・この寝言でお分かりいただけただろう







ナデシコブリッジ

「ナデシコの諸君、君達のおかげで助かった、おかげで戦況は変わってきたよ

第二艦隊の名誉にかけて、そちらの用意が整うまでは我々が守らせてもらおう」

最後に見事な敬礼をして連合軍の提督は通信を切った

「いやはや・・・私達が寝ている間になにがあったのですかな艦長?」

「え・・・・私は知りませんよ、ジュン君じゃないの?」

「いや、僕はプロスさんに起こされたからね、副提督は僕が起こしたし・・・誰が指揮をとったんだい?」

「アキトさんです、従軍経験があったようですから緊急事態なので指示を仰いだんです」

「そしてその結果がこれか、・・・凄い物だな」

「テンカワの実力は相当な物よ、下手な提督よりよっぽど優れてるわよ」

「こちらテンカワ、出撃の許可をもらいたい」

「あ・・・はい、パイロットの皆さんは出撃してください」





ナデシコ格納庫

「おいアキト!!そいつの修理は終わってるがDFWの方は修理しきれなかった、堰月刀を持っていけ」

「わかりました、テンカワ・アキト、でます!!」

ナデシコのカタパルトから白、紫、桃、緑、赤、黄、水色のエステが発進する

「アキト、編制はどうする?」

「各機散開、個々に敵を撃破しろ!!」

「「「「「「了解」」」」」」



「そーーれ!!」

ヒカルが敵に体当たりをするしかし・・・・

「うっそーーー、十機中三機だけーーー!!」

「どうやら敵のフィールドが強化されてるみたいね」

「進化するメカーーー?」

「それにしても堅い・・・今までの約二倍近い強度を誇ってるみたいですね」

散開していたはずなのに自然と合流し始めている・・・それだけ相手が強いと言うことだろう

「天河流槍術・・百花繚乱玄武扇!!」

『ドッドッドッドドッゴーーン!!』

アキトの突きをまともに受けたバッタ達が次々と爆発する

「・・・どうやらこいつらを倒す一番いい手段は白兵戦のようだな」

「へへへ・・・そうとなったら!!」

「このダイゴウジ・ガイ様の正義のコブシ!!受けるがいい!!」

アキトの戦い方を観ていたリョーコとガイは早速、格闘戦に移った

「イツキ達は四人で1部隊を作れ、俺達の援護を頼む!!」

このアキトの指示で格闘戦部隊の三人と援護射撃部隊の四人に分けられた







戦果は上々で少しずつ敵を押し始めたと思ったとき・・・・・

「おい、アキト、今お前どこにいる?」

「どうした。ガイ」

「いや・・・・ちょっと囲まれちまったんだよな」

「なんだと!!今から向かう!!」

アキトの乗るエステバリスがガイのいる宙域にたどり着いた時、ガイのエステは敵の攻撃を受け始めていた

「ガイ!!」

アキトがそう叫んだ瞬間・・・・・

『ドッゴーン』

バッタが急に爆発し、ガイの乗る桃色のエステを見たことのない青色のエステが保護していた

「ここは危険だ、今すぐ引きたまえ」

「何だてめえは!!」

「その声・・・まさかアカツキか!?」

「いやあ・・・アキト君、久しぶりだね、元気だったかい?」

「お前な・・・・・まあいい、みんなナデシコに戻るぞ」

他のパイロット達も先程のアキトとのやり取りを聞き敵ではないと判断しアキトの言葉に従った

そして、パイロット達が去った後光の矢がその空間を走り、無人兵器を葬った









ナデシコブリッジ

「敵、二割がた消滅」

「うっそぉーーーーーー!?」

「第二波感知」

「多連装のグラビティブラストだと!!」

「ネルガルでもまだ開発されていない物を・・・どういうことでしょうか?」

「こちらテンカワ、一時帰還する」

「了解」

それからしばらくの間ブリッジクルーは正体不明のグラビティブラストを放った艦について話し合いがおこなわれていた









「僕の名前はアカツキ・ナガレ、コスモスから来た男さ(キラーン)」

ブリッジに到着したとたん自己紹介をはじめたアカツキ

「コスモスぅ???」(ルリ、アキト以外のクルー)

「そう、ナデシコが火星で消えて八ヶ月。

その間に作られたネルガルと連合との仲直りの象徴。ナデシコの二番艦『コスモス』さ」

「それはともかくアカツキ・・・どこかに修理ができるドックはないのか?

今のナデシコじゃあ本来の半分ぐらいの能力しか出せないぞ?」

「ああ、コスモスにくるといい、コスモスはナデシコ級のドック艦として作られたからね」

アカツキの言葉に従いナデシコは巨大戦艦『コスモス』に向かった

「アカツキさん、例の計画はどうなりましたか?」

「ああ、あれかい。コスモスについてのお楽しみってやつだね」

「・・・ラピスは無事ですか?」

「ああ、信頼できる人たちの中でも特に選りすぐりのSSをつけてるから安心してくれたまえ」

「・・・わかりました」


このルリとアカツキの会話を聞くものは誰もいなかった・・・オモイカネ以外は







コスモス、格納庫

艦長がこれからのこと(軍との共同戦線)についてはなしている時、アキトとイツキ、アカツキの三人はここにいた。

「いやー、わざわざすまないね」

「別に構わないけど・・・何のようなんだアカツキ」

「ちょっとこの二体を見てくれるかい?」

アカツキがそう言って指差した先にエステよりも大きい巨人が立っていた

「・・・高さは大体十メートルって所か」

「白兵戦用と・・・射撃戦用ですか?」

アキトとイツキがその外見から大体の推測を立てる

「この機体はネルガルの最新鋭の機動兵器・・・・

相転移エンジン搭載型エステバリス『アーサー』と『アルテミス』さ」

「相転移エンジン搭載型!?・・・とんでもない無茶をしたもんだな」

「で・・・この機体を私達に見せてどうするんですか?」

「実はね・・・白兵戦用の機体がとんでもないじゃじゃ馬でね・・・・・・

扱いきれるのがアキト君だけみたいなんだよね。

だったらその相棒役の射撃戦用の方のパイロットはアキト君の一番親しい人間にしたほうが良いと思ってね」

「つまり、俺達二人にこの機体に乗れ・・・というわけか」

「ああ、そういうことさ、あとその機体にはサポート用のAIがいるから

パイロット登録をしておいてくれたまえ」

「あの・・・ひとつ気になったんですけど・・・ナデシコの格納庫に入りますか・・・この機体」

「ああ、その辺は大丈夫。高さはちゃんと範囲内だし今回の修理の時に格納庫をちょっと改築するから」

「アキトさん、そんなところにいたんですか」

急にルリからの通信が入る

「どうしたんだい、ルリちゃん」

「蜥蜴の部隊が近づいてきています、迎撃準備をお願いします」

「わかった。俺とイツキはコスモスから出る。皆には先にでるように言ってくれ」

「わかりました」

ルリからの通信が切れ、それとともにアキトとイツキは互いの新しい機体に乗り込む



アキト、『アーサー』内

「プログラム起動・・・急いでくれよ」

『はじめましてマスター、私の名はエクス、この機体の支援AIです』

「よろしくエクス、早速で悪いが武装を教えてくれないか?」

『はい、現在の武装はDFW×2、イミディエットブレード×2ともに腰部に装備しております

後、背中にG・B(グラビティブレード)を搭載しております

なお、G・B使用時は全フィールドを使用しますのでお気をつけください』

「わかった、リミッターはあるのか?」

『当然です、しかし『ベルセルク』モード時のみ三分間リミッターは解除されます

しかしその後、しばらくの間通常時の半分以下の能力しか出なくなってしまいます』

「わかった、後俺はアキトで良い」

『了解しました、アキト』



イツキ、アルテミス内

「これで・・・起動するはず」

『おはようございますマスター、私はアルテミスのサポートAI、エルフです』

「これからよろしくね、悪いけど武装を教えてくれないかしら?」

『わかりました、現在の武装は標準武装である両腕部ガトリングガン、両肩部ミサイルポッド

他にはラピッドライフル改良型、最後にグラビティライフルです』

「グラビティライフルについて詳しい説明をお願い」

『はい、ナデシコよりやや時間はかかりますがチャージが完了すればグラビティブラストを発射可能な武器です

あと、この武器は特別な使い方があります・・・それは別のシステムですのでここでは無視しておきます』

「わかったわ、ありがと」





「テンカワ・アキト、アーサー・・・・出るぞ!!」

「イツキ・カザマ、アルテミス・・・でます!!」





月軌道上・・・・

「ちくしょう!!アキトたちはまだこねぇのか!!」

「く・・流石にきついわね・・・」

「ナデシコもコスモスも援護射撃できないもんねーーー」

「彼らはもうしばらくしたら来る、なんとしても持ちこたえるんだ!!」

「迫り来る敵、後ろには何の力もない基地・・そして限界に近い味方・・・燃えるシチュエーションだぜ!!」

「はあ・・・・今はそのお気楽さが羨ましいです」

アキト、イツキが抜けた穴は意外に大きかった・・・・・・

アカツキの乗るエステがどんなに奮闘してもその穴を埋めきることはできなかった





「うわあああ!!」

「リョーコ!!」

「ええい、敵が多すぎる!!」

木星蜥蜴は相当量の戦力をナデシコ、コスモスに向けてきていた・・・・

「くそ・・・ひ!?」

リョーコが頭を振り、意識をしっかりさせた目に映った物はミサイルを今にも撃たんとするバッタたちだった

「いや・・・ヒカル・・・イズミ・・・サツキ・・・テンカワーーー!!

「間に合え!!」

『ドッゴーーーン!!』

「「「「「リョーコ(くん)!!」」」」」

先程リョーコがいたところに大爆発が起こった・・・・・

「な・・・・・」

「流石は相転移エンジン搭載型・・・この程度のミサイルなら防ぎきるか・・・・」

爆発が収まったところには純白の大きな機体とリョーコの乗っている赤いエステがあった

「ふう・・・・・・アキト君、狙ってたんじゃないだろうね」

「お前じゃないんだぞ・・・」

「皆さん、少しそこをどいてください!!」

「へ・・・イツキちゃん?」

「おっと・・・あれを試すつもりのようだね・・・・みんなここは引くよ」

アカツキの言葉とともに全機戦域から少しはなれる・・・・そして

『ギュオオオオオオオオオオオオオオン』

「な・・・グラビティブラスト!?」

「あれ・・・そう言えばアキト君の乗ってる機体って初めて見るね・・・」

「この機体の名前はアーサー、イツキはこいつの同型の射撃用の機体、アルテミスに乗っている」

「みんな、待たせて御免!!」

「?・・・おねえちゃんの乗ってる機体の方が少し大きくない?」

「ああ・・・それは装甲の差だよ、アーサーの方は機動能力を重視しているからね」

「ふーん、ってなんでお前がそんな事知ってんだ?・・さてはお前スパイだな!!」

「落ち着け、ガイ。アカツキはアルテミスのテストパイロットだったんだよ」

「それより!!早く後片付けしちゃおうよ」

「そうね、この機体の能力も試してみたいしね」

「俺とイツキは単独で敵を撹乱する、リョーコちゃんを隊長として部隊を編制、隊列を乱さずに戦え!!」

「「「「「了解!!」」」」」









そこから先はまさに圧倒的だった・・・・・・

「G・B起動・・・・いくぞ!!」

「そこ!!逃しはしない!!」

アキトとイツキの乗る新兵器、アーサーとアルテミスは無人兵器を容易く葬っていた

「アキト!!大変だ!!山田のやつが月の影に入りやがった!!」

リョーコから緊急通信が入る

「何!!・・・くそ・・・後の敵は少し距離がある・・・突撃するか?」

「いや、その必要はない。Sシステムを起動するんだ!!」

「Sシステム・・・・どうやるんだ?」

「音声入力式になっている、その音声はパイロットによって少し違う・・・まあ起動してみるといい」

「???・・・まあいい、エクス、Sシステム起動だ!!」

『了解アキト、これからでる台詞を一定以上の音量で入力してください』

「えっと・・・・イツキ、俺に力を!!」

『もっと大きな声で!!』

「イツキ!!俺に力を!!」

『マスター、Sシステムの起動を確認。この台詞をお願いいたします』

「えっと・・・・・アキト・・・・貴方に・・力を・・・・」

「照準用レーザークリア!!マイクロウェーブ来る!!」

「おい・・・アキト・・・どうしたんだ?」

「くっくっくっく・・・・・悪く思わないでくれよアキト君、恨むのならそのシステムを開発した子を恨んでくれたまえ」









ナデシコブリッジ

「アキト・・・・どうして私に力を求めてくれないの」

「(ラピス・・・でしょうね・・・ハーリー君、ラピスを止められなかった罰としてあったらお仕置きです)」

「音声入力ですか・・・・なかなか愉快な物ですな・・・・」

「ネルガルって・・・こんなシステム開発するほどお茶目な人間もいるのね・・・・」





『アキト、敵の部隊に向けて照準を合わせてください』

「へ・・・こいつに射撃用の武器なんかないだろう?」

『G・B用のから発射します』

「わかった」

アキトはエクスにそう返事をすると敵の部隊に向けてG・B用の柄を向ける

「グラビティカノン、発射!!」

そして・・・放たれたグラビティブラストは敵残存戦力を壊滅させた





「それじゃあ俺が調査に向かってくる」

「アキト、無茶はしないでね」

「わかってる」

月面に消えたダイゴウジ・ガイことヤマダ・ジロウの調査は。

もっとも速度が速く、単独で活動可能と言うところでアキトの乗るアーサーが選ばれた



「誰かーー俺はここだーー!!」

約五分後、アキトはガイの乗っているピンク色のエステを発見した

「えっと・・・・エクス、エネルギーウェーブを照射できるか?」

『はい、可能です。しかし照射中はDFWは一個しか使えず、G・Bも使用できません、

さらにフィールドも半減するので注意してください』

「そうか・・・照射開始」

『了解、後、照射可能範囲はナデシコの半分です』

「だれかーー!!っておお!!動き始めたぜ!!」

「ガイ、無事だったか」

「おお、アキト!!お前が来てくれたのか!!」

「・・・ガイ、一つ聞いておきたいんだが・・・さっきまでずっと叫んでたか?」

「ああ・・・よくわかったな」

「・・・一つだけ言っておく・・死にたくなかったら宇宙での遭難中は絶対に叫ぶな!!

「あ・・ああ。・・・・でもなんで叫んだらいけないんだ?」

「はあ・・・無駄に酸素を使うからだ・・・『冷たい方程式』を知らんのか?」

「たしか・・・ギリギリしか食料や酸素を積んでいない宇宙船に一人でも密航者がいれば全滅するってやつか?」

「・・・・知ってるならなぜ叫んだ」

「いや・・・その・・・」

コミュニケ越しに感じるアキトの殺気に怯むガイ・・・・・・

「まあ今回はこのアーサーがエネルギー供給が可能だったから良かったものの・・・・

今度こんな状態になったら決して今回のような真似をするなよ」

「ああ・・・・わかったぜ」

「それじゃあナデシコに向かうとするか」



「そう言えばガイ、お前なんで月の影なんかにいったんだ?」

「いや・・・バッタにゲキガンフレアやったら大爆発起こしやがってよ・・・」

「まさか・・・・その爆風に煽られて飛んでいったと?」

「そう、そのとうりだ!!」

「・・・・・・・・・ガイ・・・無事でいれたらいいな」

「は?なに言ってんだアキト、俺は今ここで無事でいるじゃねえか」

「(俺が懸念してるのはナデシコに帰ったあとだよ・・・・)」









なお、アキトの予想通りガイはナデシコに戻った後散々な目にあった

今回の事の真相(爆風に煽られて吹き飛ばされた)を知った整備班が、

整備班長ウリバタケ・セイヤの指示の元ガイを袋叩きにし(かなり外部装甲がやられていた)

リョーコ達パイロットからも殴られたり蹴られたりし(アキトは参加しなかった)

その後プロスの説教を受けぼろぼろになって送り込まれた医務室では・・・・

冷たい方程式と今回ガイがとった行動の愚かさについてイネスが説明をはじめたのだった(観衆ガイのみ)









「さて、ここで今日から新たに加わるクルーと、役割が変わった人を紹介します」

「エリナ・キンジョウ・ウォン、副操舵士として新たに任務につきます」

「ったく、何で会長秘書が乗って来んの」

「アカツキ・・・お前監視役を自ら乗せたのか?」

「いや・・・エリナくんがくるとは思わなかったよ」


「さて・・・他には・・・ムネタケ副提督が正式に提督になりました」

「あんまり気乗りはしないけど・・・・・先に言っとくけど付き合い方を変えるつもりはないわよ」

「あと・・・副提督はテンカワ・アキト君となります」

「あの・・プロスさん、それ・・兼任ですよね?」

「はい、パイロットの方を主軸にしていただきます、代わりの方が来るまでですから・・・・」

「ならいいです、けど代わりの人が来たらパイロットに専念しますからね?」

「それはもちろんです」



ナデシコは・・こうして新たなる局面を迎える・・・・・・

まだ・・・だれも・・・・・これからナデシコを待つ過酷な運命を知る者はいない・・・・・

















あとがき

オリジナル兵器・・サイドストーリーのやつですが・・・・・もう出しました

あとG・Bですが、スパロボのスレードゲルミルの斬艦刀を思い浮かべてくれるとありがたいです

あと・・Sシステム・・・わかる人はわかるでしょう、すでに使われているネタだとは思いますが・・・・

ちなみに今回出た『アーサー』、『アルテミス』はエステを大型化したものだと思ってください。

機体の色はパイロットのカラーです(白と紫)

最後に・・・アキトとアカツキは昔に知り合っています。無論エリナのことも知っています

では・・・次回第九話にてお会いしましょう

 

 

代理人の個人的な感想

ピンチが〜ピンチがない〜〜〜

ピンチがないとカタルシスもない〜〜〜