アキト達が高速輸送船で移動している頃・・・・ナデシコは・・・・

「左舷、右舷より敵が浮上してきます、その数六!!」

メグミの叫び声がブリッジに響く

「・・・・ルリちゃん、ナデシコ周囲のチューリップの数を四方に分けて報告して」

「わかりました、現在チューリップは前方にニ、後方に四、左右両方に三ずつ待機しています」

「・・・・全エステバリスに伝令、戦力を全面に集中、完全に包囲される前に突破します

その後は体制を立て直せるまで後退、たてなおせ次第攻撃を再開します」

「了解」

ユリカの指示にルリが短く答え仕事を再開する

「ミナトさん・・・・少々傷ついても構いません、一気に突破してください」

「了解、全力を尽くさせてもらうわ」

ミナトの返事が終わると共にエステバリス達が前方に集中し始めた・・・・・



ナデシコ周辺空域

「とりあえず僕とイズミ君が他の方面のバッタを相手にする、残る全員でナデシコの道を切り開くんだ!!」

「了解!!」×パイロット全員(アカツキ以外)

戦況は圧倒的不利だった、元々罠を承知で攻撃を開始したがここまで多いとは考えていなかったのだ

パイロット達も既に全員が一度は機体修理や弾薬補充のためにナデシコに帰還している

しかし・・・・敵の猛攻は止む様子は無い、このまま立往生していれば沈むのは火を見るより明らかだった

「・・・・・グラビティブラストは発射できる?」

「・・・一撃なら可能ですが、その後はフィールド維持の為発射まで相当の時間がかかります」

「・・・・前方のうち片方をグラビティブラストで破壊します。

エステバリスに伝達。『破壊予定のチューリップ周辺を重点的に攻撃しちゃってください!!』

・・・・で宜しく」

ユリカの指示と共にエステバリス達が目標周辺で猛攻撃を開始する



『ギュオオオオオオオオオオオオオオン』

「前方、チューリップの撃破を確認」

「やった!!ミナトさん、今のうちです!!」

「了解!!一気に駆け抜けるわよ!!」

ミナトの言葉と共にナデシコは最高速度で戦場から離れていく

エステバリス達もナデシコについていき徐々に戦闘領域から離れていく

誰もが無事脱出できたことに安堵していた・・・・が・・・・そう甘くは無かった・・・・

「!?前方海中より浮上してくる物体を確認、・・・・・チューリップが四つ!!」

「ええ!!」×全員

ルリの言葉と共に映し出される前方の映像・・・・それには確かに浮かんでくるチューリップを映し出していた

「そ・・・・そんな・・・・・・まだ戦力があったなんて・・・・・・・」

ユリカがその光景を見て絶望を覚える・・・・・・

「ユリカ!!しっかりするんだ!!君はナデシコの艦長だろう!!」

ジュンがユリカに向かって叫ぶ、ユリカはその言葉を聞き正気を取り戻した

「御免ジュン君、戦力をもう一度前方に集中、一気に駆け抜けます!!」

ユリカの言葉に闘志を取り戻していくナデシコクルー

「・・・・!?重力波反応・・・急速接近中!!」

レーダーを使い少しでも安全な道のりはないかと探していたルリが謎の重力波を発見する

そして・・・・ルリの報告からまもなく

『ギュウオオオオオオオオオン!!』

ナデシコの目の前を漆黒の光が通り過ぎていった





機動戦艦ナデシコif
『新たなる刻の歌』
第十三話 いくつもの『真実』



「・・・今のは・・・・グラビティブラスト!?」

「・・・前方のチューリップの破壊を確認・・・・・それと共に・・・友軍機の反応を確認しました」

プロスの驚きの声につづきルリが嬉しそうな顔で報告する

「・・ルリちゃん・・・・それって・・・」

「はい・・・・・アーサーと、アルテミスです」

「すまない、少し遅刻したな、パーティはまだやっているか?」

そんな言葉と共に・・・・アーサーからの・・・アキトからの通信がブリッジに入った

「ええ、まだダンスパーティの真っ最中よ」

先ほどまで沈黙を保っていたムネタケがその口元に笑みを浮かべながら言う

「そうか・・・・それじゃあ遅刻した分取り返させてもらうぞ」

「私も久々に踊ってきますね」

アキトとイツキはそう言うとナデシコの後方から追いかけてきているバッタ達へと向かっていった

「ナデシコ急速反転!!私達ももう一度ダンスパーティに参加します!!」

「了解、さっきはあんまり上手く踊れなかったからね。

今度は優雅に踊らせてもらうよ」

ユリカの言葉にアカツキが返しナデシコとエステバリス部隊も再び戦場へと戻っていった



「さてと・・・・久々にやってみるか・・・・白虎爪襲斬『零式』!!

アキトは両手にDFW『ソード』を構えると敵の密集した地点に突撃しながらその刃を振るう

「ふぅ・・・・・・本当にきりが無いわね・・・・・まあ勝てない敵じゃあないか」

『マスター、油断は禁物です』

「わかってるわよ、エルフ」

イツキはアキトのやや後方からガトリングガンでバッタ達を次々に落としていった

「僕たちも行くよ、アキト君たちに遅れるな!!」

エステ部隊も合流しドンドンバッタ達を殲滅していく・・・・・





その後、戦闘は二時間近くかかったが

アキト、イツキの活躍もあり特に目立った被害も無く

ナデシコは絶望的な戦力差からの勝利を収めた

しかし・・・流石に一度の戦いで消費したとは思えないほどの物資を使用しており

補充のために一番近くにあるニホンのヨコスカベイ地球連合宇宙戦艦ドックに向かうこととなった





同時刻、木連所属ゆめみづき

木連が独自に造り上げた最新鋭の巨大な人型兵器

テツジン、マジンの足元で黒服の男と同じような服に身を包んだ男が二人・・・

ゆめみづき提督黒河龍斗、同艦艦長白鳥九十九、そして、副艦長である月臣元一朗がそこにいた

「・・・・艦長自ら出陣か」

「ええ、敵・・・ナデシコの戦力は馬鹿になりません、みすみす部下を失うような真似はしたくありませんので」

「それは構わん・・・・・それよりも月臣」

「はい、なんでしょうか」

「マジンに装備してある自爆装置だが・・・・時間が無い為取り外すことはできんが・・・・

何があろうと決して使うな」

「どうしてですか!!あれは最後の武器なんですよ!!」

龍斗の言葉に月臣が真っ向から反論を仕掛ける

「今回お前たちが向かうところはヨコスカの地球の跳躍研究所だ

先に入った情報の通りナデシコが来ているのも事実だがそれ以上にそこは民間人が多くいる街だ

地球の軍も避難させるだろうから通常の戦闘行為はまだいいとしよう

だが・・・・マジンが自爆すれば周囲一帯が焼け野原・・・いや・・・何も無い大地になってしまう

そうなると・・・・・その範囲にいる民間人を皆殺しにしてしまうだろう

貴様が言う正義は力ない一般人を巻き込むのか?」

「ちがう!!俺の正義は悪を討つためにある!!」

「なら自爆装置を使わないようにするんだな、いざとなれば跳躍すればいい

お前は頭に血が上りやすいからな、くれぐれも気をつけろ」

龍斗がそう言い終わると二人は敬礼をして各機体に乗り込んでいった





ヨコスカベイ地球連合宇宙戦艦ドック

ドックに入ったナデシコには重大な事件がおきていた

「いつまでも軍艦のクルーが民間人と言うわけにはいかない」

「本当なら後は私達軍人が後を引き継がなきゃいけないんだけど・・・・・

この艦の性能を最大に引き出すという観点から皆を軍人に引き立てることになったわ」

軍人の隣でムネタケが表情を押し殺し、集まっているクルーに向かって言う

「それって強制ですか?」

メグミが軍人に向かって質問する

「いえいえ、強制では無いようですが・・・・

このまま艦を降りても不愉快な監視がつくようですし・・・・・

どうでしょう皆さん、お給料はちゃんとネルガルのほうで出すようになっていますからこのままナデシコに残っては」

メグミの質問にプロスが返しさらに他のクルーも説得する

「・・・・提督、ナデシコの所属は正式にどこになるんですか?」

ナデシコクルー側にいたアキトがムネタケに向かって質問した

「テンカワと同じ、私の部隊に所属するわ、つまり、極東方面軍ムネタケ部隊の旗艦になるのよ」

「それと共に各クルーには今までの功績に応じて階級章が渡されることとなっている」

ムネタケの言葉の後に軍人が続く

「あと、テンカワ・アキト少佐、イツキ・カザマ中尉は西欧、中東での戦績が認められ

中佐、大尉への昇格が決まった」

男はそう言うと階級章を手渡すべくアキトに近寄った

「・・・・この年で中佐・・・・ですか」

「・・嬉しくなさそうだな」

「人殺しの技能をほめられても余り嬉しくはありません」

「・・・・・本音は隠しておくことだ、君を妬んでいる輩は多い」

「・・・ご忠告ありがとうございます」


男はアキトと小声で話すと少し離れ敬礼をする

「これからの活躍に期待する」

「はっ!!命を賭してご期待に添えられるよう努力いたします」

アキトも男に応えるように見事な敬礼で言葉を返した

その後、イツキも同じように階級章を手渡された

「二週間前に月で謎の爆発事件が起きた、それに連合守備艦隊が巻き込まれた

防衛ラインを起動させられるだけの戦力は残っているが敵の猛攻撃の恐れもある

ナデシコは補給が終了後、月面防衛艦隊と合流してもらうことに決まった

補給が終わるまではゆっくりと休んでくれたまえ」

男はそう言うと集まっているクルーに向かって敬礼をした





その後は特に気にするような事件は無く、ナデシコクルーはクリスマスパーティを開始していた

コスプレパーティらしくさまざまな格好をした人物が歩き回っていた

ゲキガンガーの格好をしているダイゴウジ・ガイ、エステの格好をしているミスマル・ユリカ

バンパイアの格好をしているアカツキ・ナガレ、猫スーツに身を包んでいるホシノ・ルリ

リングの貞子の格好をしているマキ・イズミ、キョンシーの格好をしているアマノ・ヒカル

ヴァルキリーの格好をしているイツキ、サツキ姉妹

そして・・・・巫女服を着ているテンカワ・アキト(爆)

・・・・・・ある意味物凄い世界がくりひろげられている



「・・・・アカツキさん、ラピスたちは乗り込んでこないんですか?予定では今日のはずでは」

ルリが特別回線を使ってアカツキに通信を入れる

「ああ・・・事故か何かなら僕に通信がきてるはずだし・・・・そちらで連絡をとってくれないかい?」

「・・・・わかりました」


ルリはそう言うと回線を閉じ自分の部屋に戻っていった

部屋に戻った後、猫スーツを脱ぎ特別回線でネルガルのラピスへと連絡を入れる

「ルリ・・・・御免、大変なことになった」

ウィンドウに出てきたラピスの最初の言葉がそれであった

「・・・・・何があったんですか?」

「・・・・最近、最新の機動兵器の製作に集中していたらクリムゾンにやられてた・・・」

「・・・・・何を奪われたんですか?」

「・・・試験製作していたサレナと夜天光のデータが奪われてた」

「・・・・・・・・処分していなかったんですか?」

「会長権限を借りて処分を命じておいたんだけど・・・・奪われたのをごまかされてたみたい」

「・・・ちなみにその社員の把握を担当していたのは貴女だったんですか?」

「(フルフル)・・・・・・ハーリー」

「・・・そうですか・・・お仕置きはちゃんとしておきましたか?」

「(コクリ)・・他にも失敗してたから二倍にした」

「・・・・他に何をやったんですか?」

「今日ナデシコに輸送予定だった最新機の支援用AIの開発を任せたら・・・・・」

「・・・何をしたんですか?」

「アキトに乗ってもらおうと思ってた奴のAIが完成してなかった」

「・・・・現在の完成度は?」

「70%くらい、後は私が担当するからもう少ししたら合流できると思う」

「そうですか・・・・しかし情報を奪われたのは痛いですね」

「大丈夫、今造ってる機体はサレナよりも高性能」

「・・・・よくそんな物を造れましたね」

「ネルガルにもルリがいってたセイヤに近い人がいた、

本当は一機だけだったんだけどその人の案で二機造ることになった」

「・・・・・まあいいでしょう、戦力は多いほうがいいですしね」

「それじゃあ・・・・・急いで完成させるから」

「わかりました、次はナデシコで会いましょう」

ルリはそう言うと優しい笑顔を見せ、ラピスとの通信を切った

「闇の王子・・・・・・貴方は今どこにいるんですか・・・・・・」

ルリの脳裏にはオモイカネの反乱の時に見た闇の王子の姿が映っていた・・・・・





それからまもなく・・・・・

『ヴィーー!!ヴィー―!!ヴィー―!!』

『連合軍より応援要請!!木星蜥蜴の大型兵器がヨコスカに出現!!』

警報と共に艦全体にオモイカネからの報告が入る

全員、すぐにパーティを中断し各自の仕事場へと戻っていった



エステバリスが全機出撃した頃・・・・既に連合軍は完全に沈黙していた

「・・・・かなり大きいな・・・・それに見合った出力があるんだろうが・・・」

「敵は二機・・・性能は未知数・・戦場は市街地・・・厄介なことになりそうね」

「ゲキガンガーだと!!木星蜥蜴どもめ!!正義の味方を語るなんざ一千年はええ!!」

ゲキガンガーの格好のままのガイがそう叫び敵に突撃していく

「なっ!!ばか!!引き返せ!!」

リョーコの言葉を無視しガイは敵の新型に近寄りながらラピッドライフルを乱射する

敵の新型・・・・テツジンとマジンはガイの攻撃をフィールドで防ぎ・・・・・



「き・・・・消えた!?」

「レーダーに反応!?ヤマダくん、リョーコ後ろ!!」

レーダーで敵を探していたヒカルがいち早く変化に気付き二人に呼びかける

「なに!!」

「どうなってるんだよ!!」

急に背後に出現した二体の攻撃を紙一重でかわす二人、しかしその奇怪さに恐怖を抱きつつあった

「瞬間移動・・・・敵も厄介になってきたわね」

「・・・・・そうだ!!敵に取り付いてしまえばいくら瞬間移動されても大丈夫だよ!!」

サツキが名案ともいえる案を出す・・・・しかし

「確かにいい案かもしれないが・・・あれがボソンジャンプなら・・・・

イネスさん、貴方はどう思いますか」

何故かチャイナドレスのアキトがイネスに訊ねる(パーティ中着せ替え人形と化していた)

「そうね・・・・こっちで調べてみたところボソンジャンプに間違いなさそうよ」

「と言うことは・・・取り付くのは危険すぎる・・・・・か」

アキトがイネスからの報告を聞き少し考える・・・勿論その間も戦闘は続いている



「ナデシコからエステバリスへ!!アキトとイツキちゃんで片方を、他の皆でもう片方を抑えてください

敵は無人兵器、必ずパターンがあるはずです!!それがわかるまで牽制攻撃を続けてください

こちらでパターンの解析を開始します!!」

その時、ユリカから新たな指示が届く、その指示が届くと共に全員がその命令どおり動き始めた



「イツキ、奴らが一度ジャンプした後はすぐにはジャンプできないようだ

イツキが先に攻撃を仕掛けて奴をジャンプさせてくれ、後は俺がやる」

「わかったわ、エルフ。サポートお願いね」

『了解しました』

イツキの乗るアルテミスが両腕のガトリングガン、さらにミサイルでテツジンを追い詰めていく

強固なフィールドを持っているテツジンも流石に耐え切れなかったのかジャンプで逃亡を図る

「よし、エクス。G・B起動・・・・それと共に全周囲にレーダーを・・・・・・ ボース粒子の反応を見逃すな」

『了解、G・B起動。ボース粒子用レーダープログラムスタート・・・・・・・・・・・・・・』

しばらく沈黙の時が続いた、アーサーは愚かアルテミスも、またその中にいるイツキも動こうとはしない

『・・・・・・・・・ボース粒子反応!!七時の方向!!』

「よし!!」

アキトはエクスからの報告と共に一気に振り返りその姿をあらわし始めたテツジンに飛び掛る

「・・・たしか有人機だったな・・・・手加減しておくか斬!!

『ズバシュウウ!!ザシュ、ザシュ・・・・・・・ズズーーン』

アーサーの一撃はテツジンを脚部と胴体部分を二つに分け、返す刃で両腕を叩ききった

「コックピットは胸部だったはずだからな・・・・・エクス、生命反応は?」

『調査中・・・・・・・・・・・敵、機動兵器胸部より生命反応』

「OK、そのことは誰にも報告するなよ」

『わかりました』


「よし、テンカワからブリッジ、敵機動兵器の沈黙を確認、調査の為ナデシコに残骸を運ぶ」

「こちらブリッジ、了解しました。

アキトは念のためにアカツキさん達の援護に向かってください

残骸回収はイツキさんにお任せします」

「こちらイツキ、了解しました。

アキト、助けに行ってあげて」

「了解」

アキトはそう短く返すとすぐにアカツキ達のいる方向へと急いでいった



その頃、アカツキ達のもとにはルリが解析したジャンプパターンが渡っていた

「さて、情報によるとこの次のジャンプアウト先は・・・・・」

アカツキがそういいながらライフルを構え何も無い空間に向ける

それと共に他のエステバリス達もライフルを構える・・・・・そして空間に光が出現する

「ビンゴ!!これで終わらせるよ!!」

『ガガガガガガガガ・・・・・・・・ズズーーン』

見事に狙い通りにジャンプアウトしてきたマジン相手にエステバリスが一斉射撃を行う

流石のマジンも耐え切れず体制を崩しビルに寄りかかる

「おしい、だがもう一息といったところか」

アカツキが勝利を確信した時、事件は起こった

『キュワアア・・・・・』

「なっなんだ!!」

ガイがマジンが急に甲高い音を立て始めたのを聞き叫ぶ、その叫びに応えたのは・・・・・

「大変です!!敵機動兵器より強大なエネルギー反応!!

もしこのまま爆発するような事があればこの周辺一帯は消し飛びます!!」

「最悪ね・・・・最初っから自爆用にプログラムされてたんだわ・・・・・・・」

ルリとイネスだった・・・・・そして・・・・・その光景をみている物がまだ他にもいた・・・・・・



「やれやれ、念のために様子見に来て正解だったな。

九十九はやられたか・・・・いずれ救出の為に動かねばならんか

それよりも先に・・・・・・・奴をどうにかするか」

その言葉を発した男は・・・・・・・木連最強の戦士・・・・黒河龍斗・・・・その人だった

「地球の研究所から跳躍石を回収できたのは大きかったな、これで何とかなる」

男はそう言うとマジンの近くのビルの屋上に出た

「さて・・・・・・やるか!!」

男はそう言うと手にもっていた跳躍石・・・・C・Cをマジンに向かって投げつける

C・Cはマジンのフィールドにくっつき光を発し始めた

「飛ばすところは・・・・・・・・月でいいか」

龍斗はそう言うと目を瞑り跳躍体勢に入る、それと共に空に虹色の空間ができる

「・・・・・・・跳躍」

その声と共にマジンと龍斗は虹色の空間へと入っていった・・・・・・





その少し前・・・・ナデシコブリッジ

「・・・!?敵機動兵器近くに黒尽くめの人が現れたそうです・・・・・映像・・・映します」

マジンの近くで迂闊に攻撃を仕掛けれず状況を見てたヒカル機からの報告内容をルリがウィンドウに映す

そこには・・・・・マジンをみている黒いバイザーに黒いマントの男・・・・・黒河龍斗が映っていた

「(!?・・・・まさか・・・・・アキト・・・さん?・・・・・どうして・・・どうしてそんな所に?

オモイカネ・・・・・・お願い、あの人の音声を私だけに聞かせて)」

『・・・・・・わかった、ルリのお願いをかなえてあげるよ』

「はれ?・・・・・・何処かでみたような・・・・」

その頃ユリカは龍斗の姿を見て誰かに似ていると思っていた

「・・・アキト君に似てるんじゃない?アキト君の普段の戦闘服を黒くしたらああでしょ?」

考え始めたユリカにミナトが自分の意見をいった、ユリカもアキトに似ていると言うことで納得したようだ

「(・・・跳躍?・・・・・まさか・・・・アキトさんは木連の味方をしているんですか!?

そんな・・・・・・・どうして・・・・・・どうして草壁や北辰の味方を?・・・・・・

いえ・・・アキトさんが手助けをするはずない・・・内側から切り崩すつもりでしょうか・・・・

もしそうだとしたら・・・・・・私はもうしばらく知らないふりをしたほうがよさそうですね)」

ルリはオモイカネを通じて聞いた音声でアキトが木連にいると大方の位置予想をし

しばらくアキトがなぜ木連の味方をしているのか考えていたが反乱の為と考え付き思考を中断した

その後、龍斗がボソンジャンプを行った為、ブリッジは騒然となったが特に大きな事件へとは発展しなかった

それからしばらく警戒のためにエステバリスが周囲を捜索したが敵影は無く、全機ナデシコへと戻っていった



その後・・・・・整備班により回収された敵新型機動兵器が解体されていった・・・・

そして・・・・・胸部部分の装甲を取り外した時・・・・・あるものが見つかった

コックピットらしき部分と、その中にあったゲキガンガーの人形やポスターである・・・・・

それは・・・・・今まで地球の人々が信じていた敵は無人兵器だと言う考えを根本から否定するような発見だった・・・・・












後書き

今回は私が描くストーリー上余り重要でない為軽くながしました

後アキトの女装連打・・・・・実はもう片方(刻まれゆく神話)でもやる予定の計画でした

もう片方で出せない女装をこちらでだしました

次回も多分軽くながすと思います、そろそろ最強のライバル北斗が描けそうです

次回・・・・・・北辰襲撃予定です、ついでに龍斗もある意味すごいことをします

では・・次回お会いしましょう!!

追伸

寮に入ると共に現在のメールアドレスがしばらく使えなくなります

投稿は友人に頼み何とかしますが。感想へのご返信などができなくなってしまいます

長期休暇(夏季休校等)の時はおそらく無事つかえると思いますが・・・・・

私へのご感想はできる限り感想掲示板のほうにお願いいたします

ご迷惑おかけしますがどうかご承知くださいませ

 

管理人の感想

B-クレスさんからの投稿です。

うわぁ、うあはり女装させられるんだ(笑)

誰が一番初めにこんな事を考えたんだろう?

・・・私だったかな?(汗)

ま、今回のお話はほぼTV版にそったものでしたね。

月臣も、あれだけ注意されていたのに、見事に自爆を選んだし(苦笑)