2189年・・・・極東の島国・・・・ニホンのキュウシュウで大事件が起きた

キュウシュウの中心部、クマモトに設置していたキュウシュウ全土を支えるマザーコンピューターが暴走したのだ

その結果・・・・電子機器は次々とハッキングされ、軍事兵器・・・・戦車や戦闘機まで操られるはめになった

暴走したマザーコンピューターは人々に牙を向き、多くの民間人が犠牲になった

ニホン政府はキュウシュウとの電子情報網を物理的に遮断、ホンシュウ、シコクへの影響を無くした上で対策を練っていた

そんな間もキュウシュウでは軍は敗退を続け、逃亡を開始していた

しかし・・・・敵は死を恐れない上にこちらの武器は旧世代の電子機器に頼らない兵器しかない

ホンシュウからの援軍までの時間稼ぎとして学生を前線に駆り出すほどキュウシュウ軍は弱体化していた・・・

しかし・・・・その捨て駒小隊の中で・・・・凄まじい活躍を続ける部隊があった

その部隊は、当時開発されたばかりである最新鋭兵器・・・・

対ハッキング対策をしているIFS使用型陸戦戦車・・・士魂号、そしてその複座型・・・騎魂号を回されている部隊だった

当初は機体の性能で戦果を立てているだけだと思われていたがそれは大きな間違いだった

その小隊の活躍は他の小隊に装備が行き渡った後でも、他の小隊とは比べ物にならなかった

戦争は・・・その小隊が発足して約三ヶ月ほどで終焉を迎えることとなった

その暴走を起こした犯人は・・・・マシンチャイルドと言われる遺伝子操作をされた少女だった

彼女は自分がいた研究所から逃げだし、研究員が自分を連れ戻そうとしているのを知っていた為

恐怖の余り逃げ続けていたところ・・・力を欲し、マザーコンピューターをハッキングして暴走させたらしい

攻撃が民間人にまで及んだのは恐怖の余り近づく物を拒んでいたためではないかと推定された

彼女は発見され、その小隊に保護されて二週間後に死亡した・・・・・

遺伝子操作の副作用・・・・・極端に短い寿命のせいだった・・・・・2190年の事だった

この事件は広く報道され世界規模でのマシンチャイルド研究を含む遺伝子研究の廃止運動が引き起こった

しかし・・・・・連合政府の上官達はその事件を企業レベルの物とし何一つ学ぼうとはしなかった

その結果・・・・・・五年後・・・・再び地球は戦火に晒されることとなった・・・・・

後に蜥蜴戦争といわれる戦火に・・・・・・・・・・・




時の流れにif
第一話 新たなる世界の『選択』


2196年、サセボドック・・・・ネルガルが作り出した最強の戦艦、ナデシコがそこにあった

そのナデシコの中で・・・・・話をしている二人がいた・・・・

一人はボサボサ頭の少年・・・・もう一人は金色の目をした少女・・・・・・

そう・・・・テンカワ・アキトとホシノ・ルリがそこにはいた・・・本来の時間からはなれた・・逆行者である二人が・・・

「まさか・・・・・ルリちゃんまで過去に戻ってるなんて・・・・」

「私も驚きました・・・・気がついたらナデシコAのオペレーター席にいましたし・・

以前はいなかった人達まで乗り込んでましたから・・・・夢だったんじゃないかって思ったくらいです」

「いなかった人?・・・・・・ここは平行世界なのかな・・・」

「・・・かもしれませんね・・・けど私達の世界と起きていた事件は全く同じみたいでしたけど・・・」

「どういうことだろ・・・・・・・ん?・・・・そろそろ戦闘がはじまる・・・」

アキトはコミュニケの時間を見てそう呟いた

「そうですね・・・・では私はブリッジに戻ってます、くれぐれも気をつけてくださいね」

「ああ、わかってるよ」

アキトはそう言うと倒れているピンク色のエステに向かっていった







「俺は・・・・テンカワ・アキト、コックです」

アキトにとっては二度目となる台詞・・・・

「なぜコックが俺のゲキガンガーに乗ってるんだ!!」

「(俺しかパイロットがいないからだよ・・・・それにエステバリスだぞ、ガイ)」

「ふむ・・・・状況的には仕方ないか、テンカワとやら、IFSはもっているのか」

黒髪の・・・・ポニーテールの女性がアキトに問い掛ける

「はい・・・一応持ってます(誰だ?・・・・この子がルリちゃんが言っていた人か?)」

「何いってんのよ!!コックなんかに任せられるわけないでしょう!!士魂号は出せないの!!」

「悪いわね、士魂号はさっき調整の為に解体したから少し時間がかかるわ

それにエステを動かそうにも微調整がすんでないからそう簡単には出せないわ

その機体ぐらいよ、今すぐに動かしても故障しないのは」

「(キノコがいる・・・これはいいとしても・・・・誰だ?見たところ格納庫みたいだけど・・・)」

アキトはキノコ・・・ムネタケの言葉の後に出てきた女性を見てさらに謎を深める

「おーい、ぼんやりするなよ、そろそろ時間だ、地上に出たら包囲されてるだろうから気をつけろよ」

「あ・・・はい、わかりました(・・・この人も知らない・・・・だいぶ俺の知っている歴史とは違うみたいだな)」

アキトがそんなことを思っているうちにエステは地上に出た、その後は歴史どおり囮に徹し始めた

ちなみにユリカはアキトの名前を連呼し始めた瞬間にポニーテールの女性にしばかれていたりする



「ほう、なかなかやりますな、パイロットとして契約してみても良いかもしれませんな」

「・・・・・・瀬戸口、お前はあのパイロットをどう見る」

ポニーテールの女性が近くにいた男性に声をかける

「・・・・力を隠してる・・・そう見えるね、速水と同等・・・それくらいの素質はありそうだ」

「(・・・・アキトさんの強さを感づいている?・・・どういう人たちなんですかこの人たちは)」

「艦長、出港準備が整ったようですが」

瀬戸口と呼ばれた男の隣にいる少女がユリカに声をかけた

「わかりました、ナデシコ発進」

「ナデシコ発進」

ユリカの声にルリが応え、ナデシコはその身体を海中へと進める

「アキト!!跳んで!!」

「わかった!!」

すでに目的地まで来ていたアキト機をその上にのせるとナデシコは主砲、グラビティブラストでバッタを殲滅した


「ついに地球側もここまできたんだな」

「まだこの段階だ、気を抜いていられる戦況ではあるまい」

「舞ちゃん、もう少し肩の力を抜いたほうが良いですよ」

「ののみ・・・・その呼び方だけはどうにかならんか?」

「すいません・・・・もう癖になってしまってますから・・・」

ブリッジにいる本来いなかったはずの人たちはそんな話をしていた

その間・・・・ルリは乗員名簿で自分の知らない乗員達を調べていた

「(・・・・どうやら私が知らないのは六人だけのようですね・・・・・

サブオペレーターの東原ののみ・・・望が本名のようですけど・・・どうして名簿はののみなんでしょうか・・・

まあそれは良いとして・・・次は通信士の瀬戸口隆之・・・今回はメグミさんだけじゃないんですね

他には・・・・整備副班長の原素子・・・同じく整備員の森精華・・・田代香織・・・・

そして・・・軍からのオブザーバー兼パイロットとして芝村舞・・・・ですか・・・

何でキノコが乗ってきてるんでしょうか・・・・まあ追い出せば良いだけですね

しかし・・・・・・これからどんな歴史になるんでしょうか・・・・すでに私が知っている歴史とは違いますしね・・・)」

地球でナデシコがバッタ達を殲滅し勝利に沸きあがっていた頃・・・火星では・・・戦い続けている人たちがいた・・・・





火星

「はぁあああああああ!!」

掛け声と共に塗装されていないエステバリスがその手に持った大太刀でバッタ達を葬っていく

「どうしたの、その程度じゃあ僕は倒せないよ」

その隣ではエステよりも一回りは大きな機動兵器・・・士魂号高速機動型・・・士翼号が同じく大太刀でバッタを葬っていた

『ドゴォオン、ドゴッォオン、ドッゴオン!!』

その二機のはるか後方より爆発音が響き、前方にいたカトンボが弾丸を受けて沈んでいく

「流石は陽平だね、壬生屋さん、そろそろ時間だ、一気に攻めるよ」

「はい、わかりました」

その言葉と共に今まで正確に士翼号、エステに接近していたバッタ達が不可思議な行動をしだす

「こちら指揮車、ジャミングを開始しました、時間内に敵戦力を壊滅させてください」

「こちら速水、了解しました!!」

その言葉と共に士翼号・・・速水機は物凄い速度で大地を駆ける・・・・・

そして・・・・・後方にあったチューリップから出撃しようとしている戦艦・・・ヤンマに向かって飛び掛る

「もらった!!」

そう叫びながら大太刀を両手で持ち、戦艦に向かって刺す様に突撃する

ヤンマも急な事で反応ができなかったのか、抵抗もせずにいた

『バシュウウウウウ・・・・・・ザシュッ!!』

しばらくの間フィールドに阻止されていたがついにはフィールドを貫きその大太刀をヤンマに突き刺した

「よし、今のうちに!!」

速水は大太刀を引き抜くと小爆発を始めたヤンマから飛び降り一気に離れ始める

『ドッッゴ――――――ン!!』

速水機が離れてまもなくヤンマは大規模な爆発を起こし、近くのチューリップも巻き込んだ

「速水機、ヤンマを撃破、誘爆によりチューリップも同時に破壊」

はるか後方・・・援護射撃をした滝川陽平の乗っている士魂号、標準装甲の近くにある指揮車から女性の声が響く

「勝ちましたね、速水、壬生屋の両名は残存部隊の殲滅に移行、滝川、来須、若宮の三名は基地の探索に向かってください」

指揮車から司令官・・・・善行忠孝からの指令が全員に伝わる

「・・・・了解」

「はい、了解しました」

「了解!!」

上から来須、若宮、滝川の順である

ちなみに来須、若宮は士魂号にも、エステにも乗ってはいない

彼らはウォードレスと呼ばれる特別製の倍力服を着ているのだ

その上彼らが着ているのはその中でも最高クラスのウォードレス『武尊』

身体能力を数倍に引き上げる為、バッタを素手で破壊が可能であるが使うのは人間である為危険性は高いのである

「司令、どうやら作戦は成功のようですね」

指揮車に乗っているうちの一人・・・眼鏡をかけた男性・・・狩谷夏樹が善行に向かって言う

「そうですね・・・・これで何とかもうしばらくは持ちこたえられるでしょうね」

今回の作戦・・・・それはすでに破棄されている連合軍基地の強襲作戦だったのだ

相手は無人兵器、基地を落としても物資を使うことは無い

破壊されていない限りは充分に使用可能の物資が大量にあるため今回の作戦に踏み切ったのだ

ちなみに彼らが基地を襲うのはこれが初めてではない、すでに四回目である

そのたびに彼らは物資を蓄え、この火星で生き延び続けたのである

「今回のでどれくらい持つやろか」

指揮車の操縦を担っている女性、加藤祭が狩谷に向かっていった

「さあ・・・・多分半年は持つと思うが・・・・」

狩谷は少し考えるとそう返した



しばらくして、基地の探索に向かっていた三人とバッタを殲滅し終えたエステと士翼号が帰ってきた

報告によると物資に手をつけられた様子は無く、罠も無かった為

彼らは基地の物資をできるだけ多く持ち隠れ家へと向かっていった



火星地下施設

「どうやら無事帰ってきたようですね」

「そう、私達としても嬉しいわね、物資の面で頭を悩ませなくてすむんだからね」

何処か不思議な格好をした男とローブのような物を纏っている女性がそういった

彼らの目の前には他のシェルターと結ばれている地下通路があった

「では私は今日はこの辺で、物資の方は明日にでも持ってきますので」

「悪いわね、こちらからはもう何も返せないのに」

「いいえ、貴方達のおかげで士魂号は強化できましたしエステバリスも使えるようになりました

それに整備員を借りっ放しですしね」

男はそう言うと通路を乗ってきたトラクターで帰っていった(充電式トラクター)



「すいません、整備をお願いします」

「まかせてください、できるだけ完全に仕上げておきます」

エステバリスパイロット・・・壬生屋未央が自分の機体の整備主任である田辺真紀に声をかける

田辺もその言葉に笑って応えると仕事に取り掛かった



「ふぅ・・・・・勇美、整備頼むぜ、俺は少し休んでくるよ」

「まっかせといて!!照準の狂いなんか絶対に無いくらいに完璧にしておくからね」

士魂号標準装甲パイロット・・・滝川陽平が壬生屋と同じように整備主任である新井木勇美に声をかけた

新井木はその言葉に満面の笑みで返し完璧に仕上げると宣言し、仕事に取り掛かった



「よっと・・・・二人共、後お願いするね」

士翼号パイロット、速水厚志は整備主任、並びに副主任の遠坂圭吾と茜大介に声をかけると善行のほうに向かっていった

「ふむ・・・・・かなりやられていますね、まあ仕方ないでしょうけど・・・今夜は徹夜ですかね」

「まったく・・・速水のやつ・・・・フィールド発生装置が不安定なのに前線に出やがって・・・・

今日中になんとしても完調に持っていくぞ、速水の事だ、また無茶するだろうからな」

茜は本当に心配そうな顔でそう言い、仕事に取り掛かった

「おや?岩田君はどうしました?」

善行がふとここにいない人物のことを尋ねた

「ああ、岩田君でしたらユートピアコロニーに向かいました」

指揮車の整備を担当しているヨーコ小杉(小杉陽子)が善行の問いに答えた

「もうすぐ・・・帰って・・・くる・・・わ・・・・・見える・・・・もの・・」

いつの間にか善行の近くに来ていた医療班の石津萌がそう言い終わったとき

「イワッチ参上ォォォォォオォォオオォウ!!」

急にそんな叫び声が聞こえてきた

その叫び声の主・・・イワッチとは・・・・整備班班長、岩田裕であった

「ああ、お帰りなさい、ユートピアコロニーの方はどうでしたか」

善行はさっきの発言を無視して岩田に話し掛けた

「・・・・無視しないでほしいものですねぇ・・・・」

「あなたの本性はすでに知っていますからね」

「やれやれ・・・・まあいいでしょう」

岩田はそう言うと真剣な表情になった

「とりあえずあちらは感づかれていないようです、こちらが暴れまわっているせいでしょうけどね

まあ無理に上にあるチューリップを刺激することも無いでしょう、とりあえずこちらからは物資の援助を申し出ておきました

その代りにいざと言うときはあちらに非難させてもらう許可をもらっておきましたけどね」

「そうですか、まあこんな状況下です、助け合いながら頑張るしかありませんね」

善行はそう言うとずれた眼鏡を元の位置に戻した

「あれからもう一年ですか・・・・・早い物ですね」

「おや、速水君どうしました」

いつの間にか近くまで来ていた速水に善行が問い掛ける

「いえ、明日に探索行動を行う予定らしいですけど・・・・僕も参加させてもらって良いんですよね?」

探索行動・・・・今だ生き延びている人たちを探し、発見する為に行い続けている一種の行事である

この地下施設の上はまだ原形をとどめた町があり、そこに避難してくる人も少なくは無い

実際、今ユートピアコロニー地下施設にいる人たちの多くは彼らが保護した人たちである

開戦から約一年が経った今でも、一人、二人が発見され、保護されているのだ

「そうですね・・・本来ならゆっくり休んでもらいたいところですけど・・・頼めますか?」

「ええ、勿論です。武尊をつかわしてもらって良いんですよね?」

「当然です、若宮軍曹と来須少尉、壬生屋特務中尉が探索にでることになっています

今日のうちに各自の捜索範囲を話し合っておいてください」

「わかりました」

速水はそう言うとすぐに若宮達がいるところへと向かっていった・・・・



その頃・・・・・・・木星、優人部隊総司令室

「・・・・・その報告嘘じゃないわね?」

「はい・・・・つい先ほど、火星圏に待機させていた中型跳躍門が破壊されました・・・・

それと共に・・・・敵軍基地に待機させていた無人兵器、並びに駆逐艦、戦艦も撃沈されています」

「・・・わかったわ、報告ご苦労様」

「いえ、では私はこれで」

報告を行った男がその部屋から出て行く・・・・・

その男と入れ違うように一人の女性が入ってきた

「舞歌様、何か急用ですか?」

「ええ・・・・ちょっとこれをみて頂戴、火星の偵察用無人機が撮ったものよ」

総司令官・・・・東舞歌は呼び寄せた女性・・・各務千沙にそう言うとその映像を映し出した

その映像は・・・・火星で死闘を繰り広げている速水達の戦いを録画した物だった

「・・・・凄まじいですね・・・・特に・・・あの大きな青い機体の力は凄いですね・・・」

「・・・そうね・・・・でも本当に見てもらいたいのはここから先よ」

舞歌がそう言ったとき、戦いは終わっていた、無人兵器たちはすべて破壊されたのだ

そして・・・・その大きな青い機体・・・・士翼号のコックピットが開き、中から速水厚志が現れる

「!?・・・・・そんな・・・・・まさか・・・・」

「・・・・この残存部隊のことを地球に潜伏させた物たちに調べさせてみたところ・・・面白い事がわかったわ

この部隊は五年前に急遽作られた独立戦車小隊・・・5121小隊・・・

その中で・・・・面白い名前を見つけたの。

現在地球連合軍中尉・・・・死を呼ぶ絢爛舞踏といわれているパイロット・・

そのパイロットの名前は・・・・・・・速水厚志」

「・・・・ほ・・・本当・・・ですか」

千沙は震える声で舞歌に訊ねる

「ええ、本当よ・・・・・草壁閣下から命令が出たわ、火星残存部隊にいる速水厚志を引き抜け・・・とね

そこで、優人部隊の中ですでに跳躍処理がすんでいて交渉に長けた者を送ることになったんだけど・・行ってくれるかしら」

今現在、木連は生体跳躍を一応可能にした、

しかし・・跳躍したとしてもただでさえ人材が少ない木連である、下手に敗北してその人材を減らしたくは無い

そこで・・・あくまで生体跳躍は偵察、潜伏目的でのみ使用されることとなった

しかし、有人兵器の開発を続けている為いずれは軍事目的での跳躍も行われるだろう・・・・

「・・・・・私で・・・いいんですか?」

千沙が不安そうな顔で舞歌に訊ねた

「本当なら私が行きたいんだけど・・・流石に司令官が行くわけにはいかないからね・・・・

そこで私が一番信用がおける千沙を指名したのよ、もっと自信を持ちなさい」

「・・・・わかりました」

「よろしい、どうやらこの部隊は定期的に避難者を探し出して保護してるみたいなの・・・・

そこで・・・今日にでも千沙には火星にいってもらい、避難民としてこの部隊に潜入して頂戴」

「はい、了解しました」

千沙はそう言うと敬礼をして司令室から出て行った

「ふぅ・・・・・5年ぶりの再開か・・・・やっぱり仕事をサボって私もいっちゃおうかしら・・・・・」

舞歌が一人そんなことを呟いていた・・・・・・・・





各々の思いが交差する一つの歴史の始まりの日

運命の女神は果たして誰に微笑むのか・・・・・・

歴史は・・・・・ただ穏やかに流れ始めた















後書き

・・・・何となくガンパレとのクロスが書きたくなったので書き上げた作品です

といっても連載の形になっていますが・・・・・・

この世界においてのガンパレキャラはゲーム+5歳です

ののみも一応成長しています、ヨーコさんも五年間の間に日本語をかなり勉強しています

速水は・・・・まだ誰ともくっついていなかったりします

彼には時ナデアキトの災厄(またの名を女難)を半分くらい背負ってもらおうかと思っています

こちらの作品は他の作品と違いしばらく不定期な更新になると思います

次回以降・・・・ナデシコ側にはスポットは当たらず火星側を中心に物語を進めていきます

ナデシコが登場するのは・・・・火星到着辺りからになる予定です

ちなみに・・・木連側を出したのは・・・他の作品での出番が遅めだったからです

次回・・・・下手すると半年後・・・・になるかもしれませんが月一くらいで頑張ります

一応これも完結させますのでどうか最後までお付き合いくださいませ

 

 

管理人の感想

B-クレスさんからの投稿です。

うむ、ガンパレとのクロスですか?

しかし、どうして速水と舞達は離れ離れになっているんでしょうね?

その辺りの説明が、次にされる事を祈ってます。