ナデシコが地球圏離脱を果たして数日が立った

その間トカゲからの攻撃もなくクルーは平和な時間を過ごしていた・・・・

「ふう・・・・・終わりましたよ」

「ありがとう、後は僕一人でも大丈夫だから休んでていいよ」

「いいえ、最後までお手伝いします」

「・・・・ありがとう」

「へえ・・・・・・ジュンにも遅い春が近づいてきたか・・・・」

以上が雑務処理をしている副長グループ

パイロット達は・・・・・

「で・・・この部分がおかしくなるとこっちの方まで影響が出ると言うわけだ」

「じゃあここがやられたらどうなるんですか?」

「ここは重要な部分だからな・・・・最悪四箇所まとめておかしくなりかねんな」

「そうなんだ・・・」

ルーク、ウリバタケの二人にエステの専門的なことを簡単に習っていた

そして・・・・・艦長であるアキトは・・・・


「はい、完成」

「へえ・・・・・なかなか上手いじゃないか」

「ははは・・・・・これでも昔から料理は好きでしたからね」

調理場でコックとして働いていたりする・・・・・・・・・・







刻まれゆく神話
第四話
本当の『強さ』





「さてと・・・・・サツキミドリはそろそろだな」

プロスに呼ばれてブリッジに戻ったアキトが現在の航行状態をみてそう呟く

「サツキミドリって・・・なに?」

ユリカが本当に分からないといった感じでアキトに訊ねてきた

「お前な・・・・・仮にも副艦長だろう・・・・補給を受ける場所の名前くらい覚えておけ」

「あ・・・・あははははは・・・・」

ユリカが後頭部に冷や汗を流しながら笑う

「後一分でコロニーが視界に入ります」

「わかった、コロニーに通信を、受け入れ態勢を開始してもらってくれ」

「わかりました、こちら機動戦艦ナデシコ。サツキミドリ、聞こえますか?」

アキトの指示にメグミが一度頷いてから通信を開始した

《こちらサツキミドリ、感度良好・・・・可愛い声だねぇ》

やや緊張感にかけた声が返ってきた

「現在そちらに向かっている、もう少しで到着するので受け入れを頼む」

アキトがサツキミドリの通信士に向かって用件を述べる

《了解、了解。任しとい・・・・》

途中で通信が切れ、モニターに映っていたサツキミドリが小爆発を繰り返しだした

「コロニー方向から衝撃波・・・・・・来ます」

ルリが報告し終えると共にナデシコはその衝撃波で揺らされる

「くっ、損害状況確認、急げ!!」

「フィールドジェネレーター第二区画付近に中程度の破損、フィールド、ブラスト両方とも使用不可」

アキトの叫び声にルリが冷静に応える



「さっきまで・・・・交信してたのに・・・・さっきまでお喋りしてたのに・・・・・」

メグミは沈痛な面持ちでそう呟いていた・・・・・

「何をぼんやりしている!!生存者確認急げ!!コロニー方向からシャトルなどが来ていないか確認を!!」

アキトはそんなメグミを叱咤し次々と命令を出す

「ルークさん、この区画が損害を受けました、整備員を連れて修復に向かってください

ジュン、チハヤ、アリサ、ゴートの四名は整備員と合流、並びに整備員の護衛を頼む」

「了解!!」×3

「我が神に誓い、誰一人とて負傷者は出させん!!」

アキトの命令に返事をするとすぐに四人は合流予定地点に向かった



それからしばらくして・・・・・・・

「アリサからブリッジ、何者かが侵入している模様、警戒態勢に移行してください」

「了解、艦内警戒態勢に移行!!抵抗するなら射殺しろ!!」

「了解、警戒態勢に移行」

アキトの指示通りにルリは作業を行っていた・・・・その時

「側面に機影を確認、数は四」

ルリの隣でサブオペレーターとして周囲の機影確認に当たっていたラピスが報告する

「ちっ・・・・・フィールドいけますか?」

「駄目だ、完全に修復するには後十分はかかる

騙し騙しでいいのならせめて後五分はまってくれ」

アキトの言葉にルークが返答する、アキトはその言葉を聞くと表情を僅かに歪めた

「機影を拡大・・・・・データ照合・・・・・・・ネルガルのエステバリスと確認」

ラピスからさらに報告が入る

「ラピス、通信は開けないのか?」

「・・・・・・無理矢理になら何とかなる・・・・やる?」

「そこまでしなくても大丈夫だよアキト、あれは味方だよ」

ユリカがラピスとアキトの話に割り込む、ややラピスが膨れていたがまるで気付いていない

「・・・・・なぜそう言いきれる?」

「だって・・・・ワイヤーに布を巻いてるじゃない」

ユリカが指差すところには確かに白布が巻いてある。

「・・・・・・・だからといって確証ではない、ラピス、通信を開け」

「まって・・・・・・識別反応確認・・・・・・・ネルガルの物と一致」

「出し忘れに気付いたか・・・・・・・・友軍機の誘導を開始、俺は念のため出撃体制に入る

後の指揮権は副艦長であるユリカに一任する・・・・以上」

アキトはそう言うとすぐに格納庫へと向かっていった・・・・・・





ナデシコ格納庫

そこには先ほどまで宇宙を飛んでいたエステバリス達が入ってきていた

「ふぅ・・・・・・・」

その中の赤色の機体のコックピットが開き、中から女性が出てくる

「ようこそナデシコへ、俺が艦長兼パイロットのアキト=ファー=ハーテッドだ」

アキトがコックピットから降りてきた女性に挨拶をする

「へえ・・・アンタがあの『黒衣のロキ』か・・・・・・

俺はスバル、スバル・リョーコ・・・・・よろしく」

リョーコは手を差し出し、アキトもその手に答え軽く握手する

「ところで・・・・・他のパイロット達はどうなったんだ?」

「さあ・・・・・生きてるのか死んじまったか・・・・」

「生きてるよーー!!」

リョーコの言葉と共に格納庫の入り口付近で女性の声がした

その見慣れぬ女性の隣にはスズカが立っていた

「アタシ、パイロットのアマノ・ヒカル。

蛇使い座のB型18歳!好きなものはピザの端っこの固いトコとぉ、湿気たお煎餅でーす!

よろしくお願いしまーす!!」

スズカの隣に立っている女性が格納庫に響き渡りそうな声で自己紹介をする

「ま・・・・二人のこりゃあ上等か・・・」

リョーコがヒカルの姿を確認しそう言うと・・・・・

≪勝手に殺さないで・・・・・≫

コミュニケに急に通信が入った

「イズミちゃん!!生きてたんだね!?今どこにいるの?」

≪それはいえない・・・・・それより・・・ツールボックス開けてみて・・・・≫

リョーコはその言葉に従いリモコンを操作しツールボックスを開く

「・・う・・・・あ・・・・あ・・・・」

ツールボックスがまるで手品か何かの道具であるかのように開いていくと中から女性が現れる

「・・・あーっはっはっはっは・・・・あー・・空気が美味しい」

「こんのアホーーー!!

その女性を見たリョーコは怒りをあらわにしながらツールボックスを閉じようとする

中の女性は全身を使ってリョーコに抗い・・・・・

「きゃあ!!・・お願いだから閉めないで・・・・・・・・鯖じゃないんだからさあ」

その言葉と共に格納庫の時が止まる・・・・・・・

「はぁ・・・・こいつもパイロットのマキ・イズミ」

一番最初に再起動を果たしたリョーコが相手にするのも馬鹿らしいといった感じで言った



ナデシコ内エレベーター

「しばらく休息を取ってもらって構わないが・・・・・・・

数はあっているが予備機はあったほうがいい

エステバリスの点検、補給終了後はサツキミドリにある物資回収に向かってもらう」

「わかったよ・・・・・・人使いの荒い艦だな」

「あ・・・・そう言えば私この船に入るとき少し壊しちゃったけど平気だったかな?

・・・・とりあえず壁は補修しといたんだけど」

「・・・・・・・艦内警戒態勢解除、侵入者は補給パイロット、アマノ・ヒカルと確認」

アキトがその言葉を聞きコミュニケに簡単に報告する

「そういえば・・・・・他のパイロットはどこにいるんだ?」

リョーコが職業柄気になるのかアキトに尋ねる

「この艦の正式に雇ったパイロットは貴方達を外して三人だけだったんだけど・・・・」

「いろいろあって人数は増加している、イツキ・カザマ、アリサ=ファー=ハーテッド、テンカワ・ルミ

チハヤ・カタオカそして俺だ」

スズカの言葉にアキトが続く

「ちょっとまって・・・・・・テンカワ・ルミって子以外は全員エースパイロットじゃないの?」

「戦場で生き残り続ければ誰でもエースになれるさ」

「それが難しいと思うんだけど・・・・・」

イズミがそう呟いた時エレベーターが停止した

「悪いな、少し寄る所があるんでここで失礼する」

アキトはそう言うとエレベーターから降りていった





ナデシコ内展望室

使用者の希望によってその風景を何万通りにでも変化するこの施設

今は夕日の風景が映っており、そこにはルミが一人ぽつんと座っていた

「こんな所でどうしたんだ?」

「あ・・・・・お兄ちゃん」

アキトはバイザーをとるとルミの隣に腰かけた

「何で皆平気なのかな・・・・・・あんなにいっぱい死んじゃったのに・・・・なんで平気なのかな・・・・」

「平気なわけじゃないさ・・・・・皆悲しんでいる・・・・それだけは事実だ」

「それじゃあなんで!?何で平然と仕事をしてられるの!?」

「悲しんでいるわけには行かないからだ、少なくとも今回は敵の攻撃で死者が出た

全員がそのことを悲しんでいたらナデシコはどうなる・・・・・

それに・・・・悲しむのが死者に対する礼儀と言うわけではない

俺たちは少なくとも生きている・・・・なら・・・・徹底的に生き延びて死んだ者たちを弔うのが礼儀だろう

全員そのことはわかっている・・・・・それに・・・・これ以上の死者を出すわけにも行かない・・・

だから・・・・・・仕事に徹したんだ、悲しんでいないわけではない」

「そっか・・・・・・・・・」

しばらく二人の間に沈黙の時が流れる

「私・・・・甘えてたんだね・・・・・・・・ありがとお兄ちゃん、私も皆を手伝ってくる!!」

そう言うとルミは出口の方へと向かっていった

「私、お兄ちゃんみたいに強くなるからね!!」

最後にそう言うとルミは手伝いの為に展望室から出て行った

アキトは・・・・・・一人その夕焼けを見ていた・・・・・・

「・・・・・ルミ・・・・お前のほうが俺よりはるかに強いさ・・・・・俺は・・・」

「やっぱりここにいたんですね」

アキトは急に聞こえてきた声に僅かに驚き、バイザーをつけるとその声の主を見た

「・・・・ミリアさんですか」

「・・・・アキトさんのことですからここにいると思いました」

ミリアはそう言うとアキトの隣に腰かけ、無言のままアキトを抱きしめた

「なっ!?ミ・・・・ミリアさん!?」

「・・・いいんですよ・・・・泣いても・・・・・アキトさんだって・・・・泣いたり甘えたりしても良いんですよ・・・」

ミリアは・・・まるで子供をあやすかのようにアキトに語りかけた

「うっ・・・・・・・・・くっ・・・・・・・・・・うわああああああああああああああ」

アキトはまるで子供のようにミリアに泣きついていた・・・・・・・・

そして・・・・・そんな二人を見ている影が二つ

「・・・・先・・・・こされちゃいましたね」

「いいじゃない、これでアキトが少しでも元気になってくれるんだったらね」

「・・・・そうですね・・・・・・アキトは・・・・軍人をするには弱すぎますからね」

「そうね・・・軍人をするよりはコックになってたほうがアキトにとって良かったかもしれないわね」

二つの影・・・・・サラとアリサはその光景をしばらく眺めると各々の仕事に戻っていった

確かに・・・・軍人と言う職業にはアキトは余りにも不向きだった

前線で戦う一兵としては余りにも優しすぎる・・・・・・

優しさは決して悪い物ではないが、前線で戦うもの達には無用の物

優しすぎる人間はどうしても攻撃に迷いが出やすい、その迷いは味方全員に死を招きかねない

アキトは・・・その優しさを押し潰す為に仮面をつけた、非情な仮面を・・・・・

そして・・・・士官、指揮官としては余りにも不出来であった

アキトはどんな戦況でも自ら最前線に立ちながら指揮を担ってきていた

しかし・・・・本来指揮官とは後方で待機し、他の小隊を自らの手足のように使用するものである

軍隊とは戦術を使えなくなると終わりであり、その戦術を使用するのが指揮官である

つまり・・・・どれだけ兵が生き残ろうが指揮官が戦死すればその場でその軍は敗退である

兵器の近代化が進んだ現在でも指揮官の影響は意外にも大きい

それだけに・・・・・前線に自ら立とうとする指揮官は余りにも不出来である

しかし・・・・・皮肉なことにアキトは余りにも優秀だった

パイロットとしてはまさに超一流、白兵戦、ゲリラ戦でもかなりの腕前・・・・・

指揮官としての素質・・・・戦術、戦略眼が優れ、いかなる状況でも冷静さを保てる度胸

そして・・・何より上にたつものにとって一番重要な人望・・・・・・・

アキトは・・・・その全てを訓練の中で備え・・・・・・そして・・・発揮してきた

だからこそ・・・アキトに軍人が不向きであることを知りながらも

グラシスはアキトを軍から退役させる事ができなかった

アキトを退役させれば・・・・・・どれほど連合軍の士気が下がるかは想像に難くない

しかし・・・・先に言ったとおりアキトは優しすぎる

防ぎようのなかった被害ですら自分の失策と捕らえてしまい、自分を責め続ける

特に・・・・民間人に被害が出たときが一番ひどい

誰よりも先に泣き出したいであろうその心を無理矢理押し潰し、指揮をとる

そんなことを繰り返していれば心が壊れてもおかしくはない

ミリア・・・・サラ・・・・アリサはそんなアキトの弱さをよく知っている

だから・・・・民間人に被害が出たときは・・・少しでもアキトの支えになるために今回のような行動を起こしているのだ

「・・・・・・すいません」

アキトがミリアから離れながら小さな、しかしはっきりした声で言った

「いいえ、アキトさん・・・・私たちは仲間なんですよ

ですから・・・・もっと私たちを頼ってください

自分ひとりで・・・・・背負い込まないでください」

「・・・・ありがとうございます」

アキトはそう言い軽く頭を下げるとブリッジへと戻っていった





ナデシコブリッジ

「すまない、遅くなった。現在状況を報告してくれ」

ブリッジに戻ってきたアキトは今までと変わらない声でそう言った

「はい、現在回収された新型0G戦フレームでスバル、アマノ、マキの三名が予備機の回収に向かいました

それと共にイツキ、チハヤ、アリサの三名が出撃、補給物資の回収に向かっています」

ちなみにイツキ達の乗っている機体はカスタム機である

西欧方面ではいちいちフレームを変換している暇が無いほど激戦になることもそう珍しくは無い

そこで全地形対応型のフレームを軍内部で開発、前線を多く変更するエースクラスのパイロットに支給された

0G戦フレームを原型とし各ブースター部分を空戦レベルに変更、大気圏内でも飛行可能にした

出力も高く最新の0G戦、空戦にも引けを取らない(原型のフレームは初期のフレームである)

しかし・・・難点としてはじゃじゃ馬になってしまったところであり、各パイロットに合わせてマイナーチェンジされており

そのパイロット以外が乗ると本領発揮どころか機体にもてあそばれるのがいいところであり

パイロットの意識が低いと宇宙で空戦状態やその逆もありうる

また、他のフレームに変更する必要が無い変わりに追加装備もそう多くはできないのが欠点である

「ふむ・・・・・テンカワ機はどうした」

「テンカワ機はサツキミドリ近辺で漂っています」

ルリはそう言うとピンク色のエステバリスを映し出した

「・・・・・そう言えば宇宙戦の訓練をするのを忘れていたな」

「サツキミドリより交戦信号確認、・・・・位置を測定・・・・スバル、アマノ、マキ機が戦闘に入りました」

「アリサ、イツキ、チハヤ機に撤退命令を出せ、グラビティブラスト用意、敵を見落とすな!!」

「サツキミドリから接近してくる物体あり・・・・エステバリス・・デビルタイプと確認」

ラピスが接近してくる物体の報告をする

「・・・デビルタイプって・・・・何?」

ユリカが聞きなれない言葉に疑問を持つ

「エステにバッタが取り付いてるタイプのことだ、西欧方面でも時折出てきていた・・・・

最も近い機体は?」

「テンカワ機です」

「・・・ブリッジからテンカワ、今接近してきている機体は敵だ、時間を稼ぐだけでもいい、応戦を頼む」

「こちらテンカワ・・・・わかりました」

その言葉と共にある程度感覚を掴んだのかエステをまともに動かしながらルミはデビルエステに接近する

デビルエステもルミ機の接近に反応し体制を整え攻撃に移った

『バババババババババシュ、・・・・・・ドッゴー―ン』

「きゃあ!!やってくれたわね!!」

肩にくっついていたバッタからのミサイルをとっさに張ったフィールドで防ぐとラピッドライフルで反撃に移る

しかしその攻撃は下にもぐることで回避され、さらに下方からワイヤードフィストで攻撃された

「くっ、こいつ・・・はやい!!」

かろうじてその攻撃をかわし反撃するもデビルエステは見事に回避を続ける





しばらく一進一退の攻防が続いていた時、通信が入った

「こちらアリサ、ただいまよりテンカワ機の援護に向かいます」

「こちらブリッジ、了解した。ヴァルキリーの力・・・・久しぶりに見せてもらおう」

アリサからの通信にアキトがそう答えると紫、朱金、白銀のエステバリスがデビルエステへと向かっていった

「ルミ、後は任せなさい!!」

「お姉ちゃん?・・・・・わかった、お願いするね」

イツキ機の援護射撃によってできた隙にルミは戦線を離脱した

「さてと・・・・・久々にいくわよチハヤ、イツキ」

「相手はデビルタイプ一機・・・・・・バッタだけ殲滅しましょうか?」

「それがいいわね、じゃあいくわよ!!」

イツキはそう言い終わると共にライフルをデビルエステに向かって放つ

しかしデビルエステはその攻撃を完全に回避する

「そこ!!」

しかし、回避した先にはアリサ機がランスを構え突撃してきていた

デビルエステはその突撃をパイロットがいないからこそできるような急加速で回避する・・・・が

「これでお終いよ」

『ガキィン、ガキィン、ガキィィィン』

先に待ち構えていたチハヤ機のイミディエットレイピアによりエステに取り付いていたバッタは見事に破壊された

「さすがチハヤね、こちらイツキ、バッタの破壊に成功、この機体を回収し帰還します」

「こちらブリッジ、了解した」

その後遅れて到着したリョーコ達(内部に潜んでいたバッタ達と交戦していた)と合流し全機ナデシコに帰還した





ナデシコブリッジ

「・・・・・プロスさん、サツキミドリからレールガン用の弾丸を回収していいですか?」

サツキミドリの残骸を見ながら回収に成功した物資と死傷者数を見ていたアキトがそう提案した

「?・・・・・どうやって回収するんですかな?」

「ああ・・・サツキミドリ表面の岩石部分を削り取るんです

一応予定していた分は補給できましたからこのまま火星に言ってもいいんですが・・・・・

レールガン用の弾丸の数が少ないですからね、補給できるうちに補給しておきたいんです」

「ふむ・・・・・本来我が社の物件ですから会長の指示を仰がなければいけないのですが・・・・

緊急事態と言うことでいいでしょう、おそらく破棄されてしまうでしょうから使える物は使いましょう」

「ありがとうございます、ナデシコをサツキミドリ表面に着陸させろ

レールガン用弾丸補給後にこの宙域を離脱、火星へと向かう

削岩機の準備を開始、一時間以内に終わらせるんだ!!」

こうしてナデシコは新たな仲間を乗せて火の星へと向かうこととなった

今は敵の手に落ちたアキトたちの故郷・・・火星

そこでアキトにとって信じられない事がまっているがそれを知る者は誰もいない・・・・・

そう・・・・・アキト自身でさえも・・・・















後書き

今回ははっきり言ってさらっと流したと言ってもいいかもしれません

最後にあるようにこの刻まれゆく神話の前半の山場は火星での出来事です

ある意味・・・・物凄いことを起こそうと思っています

まあすでに伏線は張っているので悟っている方もいるかもしれませんが

多分・・・・悟っている方も少しは驚く・・・と言うか突っ込みたくなるかもしれません

そう・・・・・『無茶苦茶だろ』と・・・・

次回以降・・・・話がまとまりきっていないので少し遅くなるかもしれません

できるだけ早くあげますので生温かい目で見守っててください

 

 

管理人の感想

B-クレスさんからの投稿です。

リョーコ達と無事合流しましたね。

しかし・・・メグミは自分のイベントをルミに取られて出番無しです(爆)

なんか、無重力戦で漂ったりとマスコットみたいな扱いだなぁ(苦笑)

さてレールガンの弾を補給との事でしたが、この先どこで使うんですかね?