「クックックッ・・・テンカワ アキト、僕のハニーを横取りしようなど 許しておけんな」

一人、企むバカ息子 蔵人 ダイゴ

その後ろには 万歳三唱する・・・・・・・・・看護婦達

なんと 第48回バカ息子タコ殴り大会のため ダイゴはここ1ヶ月入院していたのだ

それに対する社長の反応は・・・ナシ

どうも 父親もダイゴの所業に呆れているらしい

「フッ・・・僕の傷が完治したのがそんなに嬉しいのかい?」


とりあえずは大当たり


「今日から僕の顔が見れなくなって淋しいだろうけど また遊びにくるからね〜」


ブー! ブー! ブー!


突如 揃ってブーイングする看護婦達

しかし、ダイゴは聞こえないのか陶酔しきっている

自分に都合の悪い事は聞こえない 彼の耳は独自の進化を遂げているらしい




ダイゴがタクシーに乗って病院を去ると看護婦達から歓声があがる

彼の入院中の1ヶ月 セクハラされまくっては仕方がない

とりあえず 彼女達は心の中で「二度と来るな!」と声を揃えるのだった






ダイゴは知らない

この1ヶ月の入院の間

ミナトがどれだけ晴々とした表情をしていたか


もうひとつ知らない

彼の知らないところで 事態は意外な方向に進もうとしている事を



機動戦艦ナデシコif

case4. ハルカ ミナト

後編



「私をスカウト?」

「はい」

突然 会社に訪ねてきた『プロスペクター』と名乗る男

どこで知ったのか ミナトが船舶免許を取得している事に目を付け

ネルガルの新造艦の操舵士にスカウトしに来たのだ

後ろで聞き耳を立てているはるかも驚いている


「そりゃ、私 免許持ってるけどさ なんでまた・・・軍人になる気なんかないわよ?」

「いやいや 軍人になれと言ってるわけではありませんよ

この新造艦はネルガル独自に運営する事になりますので」

「質問に答えなさいよ」

「ですからこの艦はネルガルが独自に・・・」

「ごまかさないで、私はなんで免許持ってる『だけ』の私をスカウトしにきたかを聞いているの」

ミナトがプロスを鋭く睨みつける

しかしプロスは更ににこやかに

「ハハハ、これは手厳しい」

と返すが ミナトは相手にしない

「ま、答えなくていいわ」

「は?」

「そーいう交渉の仕方する人 信用するつもりないから 帰ってちょうだい」

プロスペクター 完全敗北

ミナトはさっさと席を立って仕事に戻ってしまったので プロスも仕方なく今日は引き下がる事にした






プロスが出て行くと 今度は様子を窺っていたはるかが近付いてくる

「ミナト、なんで断ったの?」

「・・・あの人 ウソはついてないけどホントの事も言ってないわ」

「でしょうね」

「はるかだって気付いてたんでしょ?」

「まぁね」

「だったら・・・!」

「ただね・・・」

「何?」

「あんた助けるために待ち構えてた 私に対する気配りはないのか聞きたいのよ」

「・・・・・・・・・ゴメン」

何か不条理さを感じるが ミナトは素直にあやまった




しかし、ミナトも本当の事を言ってない

彼女がこのスカウトを断った本当の理由は別にある

「(・・・アキト)」

テンカワ アキト

この1ヶ月寝食をともにしている同居人

ネルガルの新造艦に乗るという事は 彼と離れ離れになる事を意味する

ミナトは それだけは避けたかったのだ



彼と出会って1ヶ月、ミナトの中で彼の占めるウェイトは増えるばかりだ

できる事ならばこの想いを彼に伝えたい


だが


その軽そうな外見に反して古風な性格をしているミナトは

浮いた話というのが まったくと言っていい程なかった

噂ならいくらでもあったが あくまで噂だ

はっきりと言ってしまえば 今のような状況に慣れていないのだ

もしも、彼が アキトが自分を拒めば・・・




伝えてしまえば 戻れない




それは ミナトの心に一種の脅迫観念として根付いていた






「(青春してるわね〜)」

そんなミナトを見つめる親友 はるか

ミナトの心境その他、大体を把握しているにも関わらず こちらに関しては助け船を出していない

「(ま、ミナトならほっといても大丈夫でしょ)」

彼女の人としての成長を促しているのか?

「(それに、はたから見てて おもしろいったらありゃしない)」

もしかしたら こちらが本命かもしれないが











一方、その頃 アキトは

「フンフ〜〜ン♪」

同居人が思い悩んでいるなど露知らず 鼻歌交じりに主夫業の真っ最中

ミナトと同居を始めて1ヶ月


朝 朝食を作り 仕事に行くミナトを見送り

昼 掃除、洗濯をこなし

夕方 夕食を作って 定時で帰ってくるミナトを出迎える


これを繰り返してきたせいか 完全に主夫と化し

買い物カゴを下げて近所の奥様方と井戸端会議に参加しているのも度々目撃されている


もはや彼は ハルカ家の主夫として認識され

結婚は秒読みと噂されていた


もしかしたら そんな環境の中で思い悩むミナトは間抜けなのかもしれないが

そのあたりは気にしないでおくとしよう


カタッ


「ん?」

玄関の方で音がした

何事かと火を止めアキトが玄関の方に行ってみるとそこには封筒が1つ

手にとってみると そこには アキトの名前が書いてある

「俺宛?」

記憶を辿ってみても思い当たる人物はいない

そもそも アキトにはここで暮らし始めてからの知り合いしかいないし

ミナトの家でアキトが暮らしている事を知っているのは近所に住む人ぐらいだ


無論、ミナトの同僚の何人かは知っているのだが アキト自身がその事を知らなかった


「・・・俺宛なら 中身見てもいいよな」

アキトが封筒の中から手紙を出してみると そこには


『ハルカ ミナトさんの事について大事なお話があります 下記の喫茶店まで来てください』


という言葉と近くの商店街にある喫茶店までの地図

「誰だろう? ミナトさんの知り合いかな?」

アキトは少し考えて

「・・・夕飯の用意ができたら行ってみようかな」




アキトは手紙の送り主が今から喫茶店で待ち続けているなどカケラも考えていなかった

・・・まぁ、手紙には時間に関しては何も書いていなかったのだが











結局 アキトが指定された喫茶店に姿を現したのは それから3時間後の事だった


「フッ・・・遅かったね 僕はコーヒー7杯もおかわりしちゃったよ」

「は?」

アキトを待っていた男、ダイゴはちょっと苦しそうだった




「で、何のご用ですか?」

「うむ、テンカワ アキトくん・・・だね?」

「はい」

「ハ、いやいや ミナト君の家に居候してるんだってねぇ」

「・・・はい、ミナトさんのお知り合いですか?」

怪訝そうな顔をするアキト しかしダイゴは気にせず懐からやたらと分厚い封筒を取り出しアキトの前に投げる

「それで ミナト君ときっぱり別れてくれたまえ」

「!?」

アキトが封筒の中を確認してみると そこには大金が

「ど、どういうつもりですか・・・?」

「聞いての通りだよ」

アキトを見下すようにニヤリと笑うダイゴ

対するアキトは顔を上げる事もできない






その時、色んな意味で目立つOL2人が喫茶店の前を通りかかる ミナトとはるかだ

「あれ? あそこにいるのアキト君じゃない?」

喫茶店の中のアキトに気付くはるか

「あら、ホント・・・って なんで はるかがアキトの顔知ってるのよ!?」

「んな事より あれ、向かいに座ってるの バカ息子よ」

「え!?」

ミナトが慌ててはるかの指差す先を見ると そこには確かにダイゴの姿がある

「ちょっと・・・なんでバカ息子がアキトと一緒にいるのよ?」

「知らないわよ 行く?」

「当り前よ!」

「・・・あんた、その顔でアキト君の前に出るのやめなさいね」

例えるならば般若だろうか?


はるかとしては もう少しミナトの顔をどうにかしたいところだが

アキトの様子が外から見ててもわかるほどに尋常ではない






「どうした? 早く受け取りたまえ そして二度とミナト君の前に姿を見せるな

「・・・・・・・・・」

ダイゴは 外にミナト達がいる事に気付かず さらにアキトを追いつめる

「考えてもみたまえ 彼女のような将来有望な女性に 君のような怪しい男が・・・」

「それは・・・」

「口に出してはいなくとも 彼女は迷惑してるのだよ そうに決っている!

「!!」


「なに勝手な事 言ってんのよッ!」

ミナトの声が店中に響き渡ったのはちょうどその時だった


「ミナトさん・・・」

「アキト・・・」

「やぁ ハニー 君につきまとってる悪い虫はこのボクが げこっ!?

2人の間を引き裂くかのように間に立つダイゴだったが

おもむろに立ち上がり逃げ出そうとしたアキトの拳が脇腹にキレイに入った


「あ、アキト!」

しかし、アキトはミナトが制止するのも聞かず そのまま店を出て行ってしまう

「・・・・・・・・・」

「ミナト 何ぼさっとしてんのさ!」

呆然とアキトを見送ってしまったミナトにはるかが渇を入れ

そして 手で追い払うように「行け」と促した

ミナトも無言で頷くとアキトを追うために店を出る

「待ちたまえミナト君!」

当然 ダイゴはそれを追おうとするが

「待ちな バカ息子」

はるかが行く手を遮るように立ち塞がる

そして 机の上の封筒を一瞥すると すべて見透かしたように

「あんた・・・金でアキト君 追い払おうとしてたね?

見事に図星を突いた

そして その瞬間、ドラマのような修羅場の様子を伺ってた喫茶店の人達の心に怒りの火が灯る

「グッ・・・ええい! 大人の話に首を突っ込むな中学生がッ!


ドゴォッ!

「ぺくよんッ!?」


「だぁれが ちゅうがくせえだぁッ!!」

はるかの怒りにまかせた拳がダイゴにクリーンヒット

その一撃を皮切りに ウェイトレスも コーヒー1杯でねばってた若者達も 2人で1つのジュースを飲んでたカップルも

新聞を読んでいたサラリーマンも だべってた主婦達も クラブの帰りであろう体育会系の学生達もすべてが立ちあがり

有志 喫茶店の人全員参加による 第49回バカ息子タコ殴り大会が開催されたのだった


「お客さん・・・」

「ん?」


グッ!


親指を立てシブく笑うマスターに はるかも親指を立て晴々とした笑みで返す

言葉はいらなかった











走り続ける事 十数分

ミナトがようやくアキトを見つけたのは 奇しくも2人がはじめて出会ったあの噴水の前だった


「アキト・・・」

「ミ、ミナトさん・・・」


伝えてしまえば 戻れない




ミナトは自分の胸が締め付けられるのを感じる

何を言えばいいのかが わからない


「あの・・・俺、やっぱり迷惑ですか?」


アキトから告げられる言葉

やはり ダイゴの言葉がそれこそ剣のようにアキトの心に突き刺さっていたのだ


「そんなワケないじゃない!」

「でも・・・!」


違う、伝えたいのは そんな言葉じゃない


でも


伝えてしまえば 戻れない




「あいつの言う事なんか 気にする事ないって

私、アキトと暮らせて ホントに嬉しいのよ?

アキトは優しいし、料理も上手だし

・・・そりゃ 甘えちゃってるとこ あるかも知れないけど」


必死で言葉を紡ぐミナト

しかし、本当に伝えたい言葉がそれではない事は 自分が一番よくわかっていた




「クッ・・・!」

「待って!」


ミナトは きびすを返し走り去ろうとするアキトを呼び止める


「待って、お願い・・・」


そして 背を向けるアキトに一歩一歩近付き


「聞いて、欲しいの」

「!?」


そのまま アキトを抱きしめた


「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」




高鳴る鼓動を感じる どちらのだろうか?




「みみみっみ ミナト さん!?」

「アキト、あのね 私ね・・・」




伝えてしまえば 戻れない


でも


「アキトが好きなの」


伝えなければ 進めない




こうして 2人はようやく おそらくは遅すぎる1つのステップアップを迎えた





















「じ、辞表!?」

「ハイ♪」


社長の前ににこやかな笑顔で立つミナト

相対する社長は ミナトの辞表を見て目を丸くしている


そして 状況が理解できないバカ1人


「ハニー とうとう僕と寿退社するんだねぇ♪」


げし


ミナトはにこやかな笑顔のまま手近な分厚いファイルをダイゴに叩きつけた

第49回バカ息子タコ殴り大会の後 病院に担ぎ込まれたが

なんとか 入院は免れた・・・もとい 断られたらしい

はたから見てる社長としては はっきり言わなくても怖い


「それじゃ♪」

床に転がるダイゴを無視して ミナトはそのまま社長室を出て行った




ミナトが入り口の受付まで降りると そこで待っていた社員の面々

先頭はもちろん はるかだ


「とうとう決心したのね」

「まぁね」

「そっか そっか・・・結婚式には呼びなさいよ♪

「ちょっ ちょっと待ってよ! 私達はまだ!」

はるかは 顔を真っ赤にして大慌てなミナトのおでこにぺしっと一撃を加えて

さらに びしぃ!っとミナトを指差した

「往生際が悪い!」

「うぅ」

「やっと邪魔者がいなくなったんでしょ?」

「そりゃまぁ・・・」

「これから 幸せ掴むんでしょ!? ・・・私を差し置いて

「そうだけど・・・なんか 個人的な意思が含まれてない?」

「気のせいよ」

はるかは目をそらした




「ハニー 僕の方の準備はOKだよ♪ 新婚旅行は世界三周でもしようか?」

復活したダイゴが アロハに着替えて現れた


ギンッ!


社員達の目が光る


こうして 颯爽と会社を出ていくミナトを尻目に

社員総出によるミナトの旅立ちの祝砲代わり 第50回バカ息子タコ殴り大会が開催されたのだった


合掌






そして 会社を出たミナトを待ち構えるように立つ男

「・・・プロスペクターさんだっけ?」

「プロスで結構ですよ 退職されたそうですね」

「情報はやいわねぇ」

「ある筋から情報をいただきまして」

言うなればリークなのだが プロスに悪びれた様子はない

ミナトは 細かい事は抜きにして話を進める事にした

「ふ〜ん で、またスカウトの話?」

「その通りです」

「ま、いいわよ 条件が1つあるんだけどね」

「・・・聞きましょうか」


ミナトの出した条件 それは・・・実はプロスの予想通りのものだった





















「これが我が社の最新鋭艦 ナデシコです!」

「変なカタチ〜」

「これは手厳しい」

プロスに案内されサセボドッグに来た2人

ミナトと・・・もう1人

「アキト、行きましょ」

「あ、はい!」


テンカワ アキト

彼は ミナトの推薦によりナデシコにコックとして乗り込む事になった




「それでは 出港は三日後ですが 整備班等はすでに搭乗しています

生活班から制服をもらって それぞれの職場の方に行って下さい」

「りょ〜かい♪」

「わかりました」

そこでプロスはゴホンと咳払いをひとつ

「あ〜 それと、実に言いにくいのですが・・・」

「何?」


「その・・・ある筋からの情報なんですが、お2人は同棲してたらしいですね?」

「「同居ですッ!!」」

否定してもハモってしまえば説得力にかける

「ま、それはともかくミナトさん ナデシコの操舵士は 今のところあなた1人です」

「らしいわね」

「ですから ミナトさんはそうそう長期の休暇がとれない立場にあります」

「相変わらず 回りくどいんだけどさ・・・ようは 出産休暇育児休暇も取れませんって事?」

「・・・その通りです ハイ」

プロス またもや敗北


「ん〜 残念ねぇ はやいとこ子供が欲しいって思ってたんだけど」

「申し訳ありません いかに最新鋭と言えど操舵士なしでは その機動力の半分も発揮できませんから」

「・・・ま、善処しましょ、ね アキト♪」

「え あ、あの・・・ハイ がんばります!

「何を?」

「え、えーと・・・」




「あー・・・私は 他の方々も案内しなければいけないので これにて」

2人の相手を続けるのがバカらしくなったのか プロスはコミュニケを2人に渡すとさっさと行ってしまった

「尻にひかれてますなぁ」と小声で呟きながら




「・・・ところで ミナトさん、ホントによかったんですか?」

「何が?」

「俺のせいで会社を辞める事になって しかも戦艦に・・・!?」

アキトの問いに答える事なく ミナトは自分の口でアキトのそれを塞ぐ

慣れたものだ

「もう、そういうのは言いっこナシよ 私は今 幸せ一杯なんだから♪」

「ミナトさん・・・」






「あらあら 見せ付けてくれるわねぇ」

廊下で愛のオーラを振りまく2人の背後からかけられる聞き覚えのある声

「こ・・・この声は・・・」

「は〜い ミナト 久しぶりねぇ ハイ 2人の制服」

「はるか!?」


そこに立っていたのはナデシコの制服を着た湊 はるか


「な、なんで・・・」

「なんでって私も転職したんじゃないナデシコの生活班に」

「は、はるかさんも!?」

「まぁね〜♪」


はるかはいきなりミナトの襟を掴み顔を近づけた

「ミナト」

「な、何?」

「あんた 資格とか免許取るのに夢中で就職浪人しかけたあんたを

あの会社に推薦してやったのが誰か 忘れたわけじゃないわよね?」

「あ、当たり前じゃない ちゃんと覚えてるわよ はるか」

「そのあんたが バカ息子殴って辞めたのに 推薦した人間がそのまま残ってられると思ってるの?」

「うっ・・・ゴメン」

しかし はるかはパッとミナトの襟を放し 笑った

「ま、元から時期見て辞めるつもりだったから いいんだけどね」

「そ、そうなの・・・って」

そこでミナトは気付いた

「プロスさんに情報リークしたの さてはあんたね!?」

「あったり〜♪ ついでにアキト君の事も推薦しといてあげたわよ 感謝なさいね」

「プロスさん アキトも乗せる事あっさりOKしたと思ったら!」

「まぁまぁ いいじゃないですか ミナトさん」

「む〜 アキトがそう言うならいいけどさ・・・ハッ!

我にかえってみるが もう遅い

すぐそこに ネコのような笑みを浮かべたはるかがいる

「ミナトってば アキト君が言うんならOKなんだ〜♪」

ミナト一生の不覚

はるかは1ヶ月ぐらい このネタでからかってくるだろう




「あんたはとっとと自分の部署に戻りなさい!」

「はいは〜い 私だって馬に蹴られたくないわよ」

カラカラと笑いながら逃げるようにはるかは去っていった

「はるかったら・・・」

「いいじゃないですか、これからも一緒にいられるんですから」

「・・・そうね」




そして またも口付けを交わす2人

今度のそれは 何故か遅れてきた艦長がそれを見て固まるまで続けられたそうな・・・





















おまけ


「オペレーターのホシノ ルリです、よろしくお願いします」

「私は操舵士のハルカ ミナトよ・・・ところで あなた いくつ?」

「11才です」

「ふぅ〜〜〜ん ねぇ ルリルリ?」

「るりるり? 私の事ですか?」

「そうよ かわいいでしょ」

「よくわかりませんが 何かご用ですか?」

「私のこと ママって呼んでいいのよ♪

「は?」






おわる?


あとがき


おまたせしました ミナト後編です

case3.では 随分と待たせてしまったので

今回は早めに投稿できるよう がんばってみました


アキトとミナトのラブラブっぷりは 良しとして

私としては 気になる事が1つあるんです




それは・・・ダイゴです

蔵人 ダイゴの名前は魔人○園の ア○ン 蔵人と醍醐 ○矢からなんですが

「当て馬になる 敵役の名前 何がいいかなぁ?」と聞いたら

すぐさま「醍醐」と答えてくださった龍志さん あなたも立派な○蒔ストです


とまぁ 名前の由来はともかく

このキャラ ヤなキャラなので タコ殴りにしようというのは 当初から決めてたのですが

「タコ殴りにしても心の痛まない むしろスっとするキャラ」

というのを 目標にしてたんです

読者の皆さん 実際に読んでみていかがだったでしょう?




湊 はるかの方は

ある意味 舞歌系です

このテのキャラは書いてて楽しいんですよねぇ

ナデシコに生活班というのがあるかどうかは知りませんが・・・

これからも 2人をからかっている事でしょう




次のcase5.は前々からの宣言通り スバル リョーコです

こちらも できるだけ早く 投稿できるようにがんばりますです



 

 

代理人の感想

 

 

朝 朝食を作り 仕事に行くミナトを見送り

昼 掃除、洗濯をこなし

夕方 夕食を作って 定時で帰ってくるミナトを出迎える

 

・・・・これだけヒモなアキトってのは初めて見ました(爆)。

告白も女性の方からだし(笑)。

 

冷静になって考えてみるとTV版のアキトって実にヒモ向きな性格と能力の持ち主って気も・・・。