『時の流れに』アフターストーリー



テンカワ・アキトの悩み相談室



木星と地球、この両者で行われた不毛な戦争は一人の英雄の活躍によって終結を迎えた。




……其の名は、テンカワ・アキト。またの名を『漆黒の戦神』…。



…さて、今回は某同盟に捕まって、王様家業をする羽目になったアキト君のその後のお話である。

…毎日の激務(主に夜)により疲れたアキトは、切実に休息を求めていた。(笑)


だが…休日こそ忙しいと言う、これでもかと言う状況のアキトにとって、休暇をとるのも最良の方法ではない…。

そんなこんなで悩んでいると…ある日、逃亡時代の仲間が尋ねてきた。(爆)


「やあ、アキトさん。」
「速水か!?…相変わらず凄い傷だな・・・。」

「あはは…刺されるのにも慣れちゃったよ。」
「大変だな…で、何の様だ?」

「それがさ…昨日争奪戦が四連続であってさ…くどくど(泣)」
「…ほう。…大変だったな…。(汗)」


…。


…そんなこんなで3時間ほど愚痴を聞いていたのだが…その時ふっと気がつく。


「…そう言えば、客が来ている時は誰の介入も無かった!」


…いや、昔の友達が尋ねてきた時にいつでも出てくる奥さんってのは…。(汗)

流石に…少しくらいは遠慮してくれているようである。


「…そうだ!…いいことを思いついたぞ…。」


…そして、アキトは動き出した…。

けど、先程の会話…何気にヤバさ爆発では無かろうか…?(汗)


…。

「…で、アキトさんが書斎に電話線引いて…何しているんですか…?」

「うん、何でも悩み相談室を開くんだって。」


「…は?」

「えーとね、全時空の悩めるもの達の愚痴を聞いてあげたいんだって…。」


「流石はアキトさん、優しいです。」

「うん、だってアキトだもん。」


…果たしてこの妖精姉妹は、彼の真の目的に気づく事は無かった…。

だが…もし自分たちから一時でも自由になりたかった為だと知ったら…。(汗)


…。


準備自体は3日で終った…。

…無論、仕事の一環なので同盟…妻たちも部屋に入って来る事はあるまい…。


「よし、チラシも撒いたし後は…掛かって来るのを待つだけだ!」


何時もより数倍元気なように見えるのは何故だろうか?(汗)

そして…30秒後…最初の電話が鳴り響く…。


ちりりりりん…がちゃ


「はい、アキトの悩み相談室です!」

「…。」


務めて明るく言うアキト。


「ん?…どうしました?」

…俺の彼女最終兵器なんです。…俺は一体どうしたら…」


…。(謎の空白)




がちゃん!!




「…はぁ…はぁ…はぁ…。」


…良いのか…勝手に切っちゃって…。(汗)

まあ、笑顔のまま真っ青になって滝のような汗かいている以上、まともな判断は望めなかったろう。


「…いきなり間違い電話か…全くしょうがないなぁ…。(汗)」


…必死に信じ込もうとしてるし…。(笑)

だが、そこに救世主が現れた!

謎のマントを羽織り、その地に降り立ったその人物とは…


「我がが、貴様を救えと仰られた!!…助けにきたぞテンカワ!!」

「ご、ゴートさん…助かります!!」


…アキト!…早まるなーっ!!(爆)

…だが、時既に遅く…相談室はアキトとゴートの二人体制で進められる事となる…。



…じりりりり…


「はい、アキトとゴートの悩み相談室!」

「…女性上位国家国を占領されかかっている。…どうにかできんかな…?」


「…あ…えー…お名前は…。(汗)」

「乃木だ。…ニホン軍大将をやっておる。」


…いきなり国の存亡かけた電話かい!?

つーか、そんな重要事項を電話相談室にかけんなーっ!!(爆)


壷を買うが良い!!…さすれば我が神のご加護が……ごはぁぁぁぁああっ!!


バキィィィイイイイッ!!


ゴートは天井に頭から突っ込んだ!!

既に天井から足が生えていると言っても過言ではない状況だ!



「馬鹿なこと言わないで下さいよゴートさん!!…でも、この場合どうしたら…。(汗)」

「我に任せよ。」


「ごあっ!!…北辰!?…一体何処から!?」

「無論、屋根裏からだ。」


…謎の沈黙が室内にはびこる…。

だが、北辰は我関せずとばかり、勝手に電話を手に取った…。


「ああ、聞こえるか。…我にいい案がある。」

「おお、絶望的な戦局をひっくり返す手がありますかな!?」


「うむ、我が木連の兵器を格安でレンタルさせてやろう。…それで…がはあぁぁっ!?


ドゴォォォォン…!


…北辰は壁に叩きつけられる!!

外側から見ると、
悪趣味な顔のオブジェが飾ってあるように見えるかもしれない…。



「…歴史書き換えてどうする!!…すいません、また今度!」


ガチャ


「…歴史の書きかえ…貴様の専売特許だろうに…。」

「むう、我が振り直すのが先だな…。」


「…ううう…皆が苛める…。(泣)」


滂沱の涙を流すアキト。

…だが、電話はまだ鳴り続ける。


…。


じりりりりり…


「おい、電話だぞ。」

「…もういいやい…。」


「むう…一度決めた事だ…最後までやり遂げるべきだろう?」

「…。」


…。

「うらぁぁぁああっ…もうヤケだ!!…こちらアキトの悩み相談室!!」

「あ、DQ4の第2章でアリーナを城の外に脱出させる方法が…」


「…それ位自分で考えろ!!(怒)」


ガチャン!!


「おい、テンカワ…幾らなんでもやり過ぎではないか?」

「…その通りだ、我でさえやりすぎだと思うぞ。」


「…ああーん!?(ギラーン)」


「のごおおおっ!?…いや、何でもない!!」

「…おお!?、昔の我のような目をしておる!?」


…遂に何かが切れてしまったアキト…。

そして…夕日をバックにアキトは叫んだ!!


…。


「もうやってられるかーっ!!…
俺は自由を目指して旅立つ!!」



ガッシャーーーーーン…!!


…窓ガラスを破って突っ走っていくアキト…。

それを見た二人のオッサン(爺さんかも)の脳裏に、古いドラマの題名が浮かぶ…。

「「太〇に咆えろ!?」」


…なお、アキトはそのまま帰ってくる事は無かったと言う…。


…。


数日後…アキトを連れ戻しに世界中をめぐる某同盟の人物達は、

サハラ砂漠で砂煙を上げ、疾走するダンボール箱を見たと言う…。



…因みにアキトに聞いてみたい。
…休憩になったかい…と。(爆)




…。



後日談。

ちりりりりり…


「はい、アキトの悩み相談室…。」

「…大佐が変な通信しか入れてこないんですが…。(汗)」


「ところで…君…。」

「はい?」


「…素っ裸で相談室に電話しないでね?」

「うう…仕方ないんだ…。(泣)」


そう…いろんな人がいる。
そして…いろんな悩みがあるものである…。



おわり


::::後書き::::

BA−2です、久々のアフターは如何でしたか?

…なお、全ての元ネタが判る方がおられるでしょうか?
…判らなくとも笑えるようにはしたつもりですが…。

あ、DQ4はきちんとクリアしてますから。…ファミコン版は。(笑)


では!

 

代理人の感想

♪王様は〜気楽な稼業と来たもんだ〜♪

なんて歌ってられる状況でもなさそうですな。

まぁ、傍から見てどう見えるかはともかくとして(爆笑)。

 

元ネタですが、あまり分かりませんねぇ。

私、最近スパロボ以外にゲームやってませんし(笑)。

に、しても・・・・・・アリーナの脱出法なんて話で今回もまた悩んでる人がいたんだろうか(爆)?